TNRの普及(?)で野良猫が異常に多いイギリス~なぜイギリスは猫の大量虐殺事件が多いのか



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(Summary)
Alaska is no place for feral cat colonies
TNR was invented in England.
It doesn't reduce feral cat populations.
Despite half a century of TNR, England's feral population has almost doubled — from 4.1 million in 1965 to 7.9 million in 2014.
Critical Assessment of Claims Regarding Management of Feral Cats by Trap–Neuter–Return
Estimated that the 9 million (feral stray)cats in Britain kill at least 52–63 million mammals, 25–29 million birds, and 4–6 million reptiles each summer.


 記事、なぜイギリスは猫の大量虐殺事件が多いのか、の続きです。この記事では、「1、イギリスでは他の欧米先進国に比べて猫の大量虐殺事件が多い」ことを述べました。そしてその理由として、「2、イギリスはTNRの普及(?)により猫が異常に多く野良猫被害が多い」、「3、しかしイギリスでは法律で野良猫の駆除ができす、猫被害者は自力救済で非合法に私的に殺害駆除せざるを得ない」との、私の推測を述べました。今回は、「2、イギリスはTNRの普及(?)により猫が激増し、野良猫被害が多い」について述べます。


 まず最初に、日本で喧伝されているほど、欧米などの先進国ではTNRマネジメントによる野良猫の個体数コントロールは普及していません。TNRマネジメントが比較的普及しているのは限られた国で、アメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、(そのほかでは、デンマーク、フランス、ギリシャ、香港、日本、ヴァージン諸島)です。TNRマネジメントが普及している国に関しては、こちらでで記述しています。Trap-neuter-return
 例えばドイツでは、連邦狩猟法で野生動物への給餌が禁止されています。動物が人の占有管理下になければ、「野生化している」とみなされます。つまり野良猫への給餌は禁止されます。またドイツでは、猫の飼育は登録、個体識別義務、室内飼い推奨の条例の制定が進んでいます。飼い猫の管理飼育化を推進して、事実上、野良猫の給餌の禁止を推進しています。なお、ドイツでは、公的制度としての猫のTNRマネジメントは未だかつてありません。ドイツ、オーストリア、スイスでは、野良猫(と放し飼い猫)は、通年狩猟駆除の対象です。そのような事情から、つまりTNR猫が撃たれるので、ドイツ、オーストリア、スイスではTNRマネジメントが普及していません。

 西ヨーロッパ諸国の中では、イギリスは最もTNRマネジメントが普及した国と言えますが、それにもかかわらず(と言うよりはそれが理由で?)野良猫の数が激増したと指摘しているマスメディアの記事があります。アメリカのメディアの記事で、出典は不明ですが、以下に引用します。Alaska is no place for feral cat colonies 「アラスカ州には野良猫の群れの居場所はありません」。2016年5月25日。
 

TNR was invented in England.
It doesn't reduce feral cat populations.
Despite half a century of TNR, England's feral population has almost doubled — from 4.1 million in 1965 to 7.9 million in 2014.

TNRはイギリスで発明されました。
野良猫の個体数は減少しませんでした。
半世紀の期間、TNR(マネジメント)活動を行ったにもかかわらず、イギリスの野良猫の数は、1965年の410万匹から2014年の790万匹にほぼ倍増しています。



 「TNRをしたにもかかわらず(Despite )」ではなく、私はむしろ、「TNRをした(Because)が故に」現在、イギリスでは野良猫の数が異常に多いのだと思います。上記のニュース以外にも、イギリスのメディアによるニュースでは、更に野良猫の数が多いとしてます。野良猫の数は推計値ですので、ある程度の幅はあるでしょう。例えば次のような、2016年の複数のニュースソースでは、イギリスの野良猫の数は900万匹としてます。


ARE CAT CAFES MORE DAMAGING TO CATS THAN PEOPLE REALISE? 「猫カフェは人より猫に悪影響を及ぼすのは本当ですか?」。2016年12月28日。

There’s an estimated nine million stray cats in the UK, versus 7.4 million homed.
イギリスには推定で900万匹の野良猫がいますが、対して飼い猫は740万匹です。


Are cat cafes good for cats? 「猫カフェは猫にとって良いですか?」。2016年9月13日。BBCニュース。

The number of stray cats in the UK is estimated at nine million, exceeding the 7.4 million kept as pets.
イギリスの野良猫の数は900万匹と推定されており、ペットの猫の740万匹を超えています。



 イギリス以外の西ヨーロッパの国では、ドイツの野良猫の推計値があります。いくつかの文献がありますが、多くの資料で、200万匹としています。その中から一つを例示します。Zwei Millionen streunende Katzen in Deutschland - "Die sollen Mäuse jagen"(ドイツ語) 「ドイツでは200万匹の野良猫がいますー彼らはネズミを狩らなければなりません」。2015年12月4日。


Die Tiere müssen kastriert werden, damit sie sich nicht unkontrolliert vermehren.
Jede Katze kann zwei Mal jährlich zwischen vier und sechs Junge bekommen.
Zwei Millionen herrenlose Katzen leben dem deutschen Tierschutzbund zufolge in Deutschland.
Viele von ihnen leiden an Unterernährung und Krankheiten wie Katzenschnupfen, Leukose oder Katzenaids.

制御不能に繁殖しないように、動物(猫)は、去勢されなければなりません。
どんな猫でも、1年に2回は、4匹から6匹の子猫を生むことができます。
ドイツ動物保護協会は、ドイツには200万匹の野良猫が生息していると主張しています。
野良猫の多くは栄養失調や、猫インフルエンザ、猫白血病や猫エイズなどの病気に苦しんでいます。



 イギリスの人口は、約6,000万人です。そしてイギリスの野良猫の数は、低い推計値で790万匹です。イギリスは、人口の13.2%の野良猫が生息しています。対してドイツの人口は約8,100万人で、野良猫の数は約200万匹です。ドイツでは、人口の2.5%の野良猫が生息しています。イギリスとドイツを比較すれば、いかにイギリスの野良猫の数が多いかがわかります。
 イギリスでは、野良猫の数の抑制策としては、TNRマネジメントを採用しました。野良猫の狩猟は実際には、法律で禁じられています。対してドイツでは、野良猫の数の抑制策は狩猟駆除を採用しました。TNRマネジメントの公的な制度はありません。それは野良猫の数の抑制策は、TNRマネジメントより、狩猟駆除などによる殺処分の方が効果があるということの証明になると、私は思います。

 それとは別に、イギリスでは、大変野良猫が多いと言うことは、すなわち野良猫による被害も深刻であることが容易に想像ができます。しかしイギリスでは先に述べた通り、法律で私的な野良猫の狩猟駆除が禁じられています。
 したがって野良猫被害者は、違法な自力救済、例えば野良猫に不凍液を混ぜた餌で毒殺する、刃物で殺害するという方法を採用せざるを得なかったのではないかと、私は推測します。だから、イギリスでは報道される猫虐殺事件が多いのではないでしょうか。次回の記事では、イギリスの野良猫(放し飼い猫も含む)を保護する法制度について述べます。


(動画)

 Woman in UK throws cat in garbage can 「イギリスの女性は猫をゴミ箱に投げ捨てました」。イギリス、コベントリー。2010年8月23日公開。少し古い動画で申し訳ないです。しかしこのような雑な猫の扱いをするということは、この女性をはじめとしてイギリス国民は、野良猫が多くてうんざりしているのではないでしょうか。




(資料)

 Critical Assessment of Claims Regarding Management of Feral Cats by Trap–Neuter–Return 「トラップ・ニューター・リターンによる野良猫の個体数管理に関する主張に対する批判的評価」(2009年)。アメリカ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、地理学の研究グループによる論文。「イギリスの野良猫の数は900万匹」の根拠はこちらと思われます。
 この論文は若干古いですが、TNRの効果を否定する内容です。論理的でわかりやすい良い内容と思いますので、折々こちらでも紹介しようと思います。

Estimated that the 9 million (feral stray)cats in Britain kill at least 52–63 million mammals, 25–29 million birds, and 4–6 million reptiles each summer.

イギリスの900万匹の(野良)猫が、毎年夏に少なくとも52〜6300万匹の哺乳類、25〜29百万羽の鳥類、および4〜600万匹の爬虫類を殺すと推定されています。
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お久しぶりです

野良猫についてこういう事件があったようです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170727-00000016-nkgendai-life
野良猫にはうっかりさわれませんね。

Re: お久しぶりです

昇汞 様、コメントありがとうございます。

> 野良猫についてこういう事件があったようです。
> https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170727-00000016-nkgendai-life

この事件に関連する記事を書こうと思っています。
ほかに2名の方から情報提供いただきました。
野良猫による感染症リスクは、今に始まったわけではありませんが。
本当は重大なことですよね。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
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・カテゴリー(猫)別最高順位7267ブログ中15位
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

・座右の銘は「人の行く裏に道あり花の山」
・好きな生き物 メジロ
・尊敬する人 ガブリエルシャネル(シャネル社創業者)
・好きな言葉 Das Beste oder nichts「最善か無か」。ダイムラー・ベンツ社の企業理念。私自身は何事も中途半端でいい加減です。ですからこの言葉に憧れます。

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