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アメリカでは1時間に423頭の犬猫が殺されていますが?~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本



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Domestic/inländisch

 「殺処分ゼロの国がある。日本の保健所と世界の動物保護施設は違う。アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本の世界8ヵ国所のアニマルシェルターの動物保護の取り組みについて。日本は殺処分されている動物数が世界の中でも多い」という内容の本があります。日本では1時間に9匹のペースで犬猫の命が奪われている…世界の動物保護施設から考える人と動物の関係、とメディアで紹介されている、「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」(本庄萌/ダイヤモンド社)です。私が確認したところ、これらの日本以外の7カ国のアニマルシェルターでは、全て相当数・率の殺処分を行っています。アメリカでは、1時間に423頭の犬猫が殺されています(*1)。

*1、Animal Shelter Euthanasia 「アメリカのアニマルシェルターにおける安楽死」。2016年8月25日記事。

It is estimated that approximately 3.7 million animals were euthanized in the nation’s shelters .
アメリカ全土のアニマルシェルターでは、370万頭の動物(犬猫)が安楽死されたと推定されています。


 問題の書籍の、アマゾン社の書評はこちらです。世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。著者などについては、Amazonのリンクをご覧下さい。Amazonの書評から引用します。


(画像)

 世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。アマゾン社。「1時間に9匹のペースで犬猫の命が奪われている」と強調しています。それがどうかしましたか。アメリカでは1時間に423頭の犬猫が殺処分されています。日本では豚・牛が1時間に2083頭屠殺されています。TVショッピングなどでは、クサイ「本商品は1時間に○個売れている!」といったプロモーションがありますが(笑)。

世界のアニマルシェルター


日本の保健所で平成27年度に殺処分された犬猫の数は、約8万。
著者の、8カ国(アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本)合計25カ所わたるアニマルシェルター世界紀行は始まりました。
◎アメリカでは、豚やにわとりなどの畜産動物が、犬猫と同様に大事にされている姿を見て、食肉文化について自問。
◎ドイツの市営シェルター(*1)でスタッフの人から教えてもらった、殺処分ゼロ(*2)を可能にする秘密。
なぜペットを欲しがる人であふれる日本で、毎年 健康で愛くるしい多くの動物が死においやられているのか。
多くの人はアニマルシェルターで犬猫に出会う魅力を「知らない」からです(*3)。
「日本の保健所が、動物を殺す場所ではなく、動物の命を救える場所」となるよう、この本がその一助となればと思います。


*1、ドイツのアニマルシェルター(Tierheim)は例外(民間のティアハイムが倒産した場合に受け皿となる施設を行政が用意する場合など)を抜いて、全て民営です。
*2、ドイツのティアハムにおいては、相当数・数の殺処分が行われています。4割近くの殺処分率のティアハイムもあります。
*3、日本がヨーロッパ諸国に比べてアニマルシェルターから犬猫を譲渡を受ける率は、信頼できる統計によれば低くありません。


 本書で挙げられている、8カ国のうち、日本を除く、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、では、サマリーで述べた通り、全て相当数の殺処分・率を行っています。既に私のブログ記事で取り上げたニュースソースも有りますが、以下に挙げます。本記事で、アニマルシェルター内での殺処分についてソースを示していない国でも、アニマルシェルターでの殺処分(安楽死)は行っています。折々記事にします。


・アメリカ

NC shelter kills 99 percent of animals, records show 「アメリカ、ノースカロライナ州のアニマルシェルターは99%の動物を殺すと統計に現れています」。2012年9月12日(英語)。

The shelter, which has the highest kill rate in the state, euthanized nearly 1200 animals - 100 percent of cats and 98 percent of dogs - last year.

アメリカ、ノースカロライナ州で最も高い殺処分率のアニマルシェルターは昨年、約1200匹の動物(猫100%、犬98%)を安楽死させました。


(動画)

 DOGS STILL Being GASSED To Death in U.S. ANIMAL SHELTERS 「未だにアメリカではアニマルシェルターでガスによる殺処分が行われている」。
 2013年3月25日公開。アメリカでは今でも半数程度の州では、ガスによる犬猫の殺処分を禁じていません。ノースカロライナ州などでは。殺処分率がほぼ100%のアニマルシェルターが普通に存在します。



(動画)

 English PSA - Euthanizing Animals in Shelters Due to Lack of Space 「アメリカのアニマルシェルターでは、収容スペース不足で動物を安楽死させる。2014年6月2日公開。この動画では、アメリカ合衆国のアニマル・シェルターでは、単にスペース不足というだけの理由で、年間370万頭の動物が殺処分されているとしています。




・イギリス

Revealed: RSPCA destroys HALF of the animals that it rescues - yet thousands are completely healthy 「明白な事実:RSPCA(イギリスの世界で最も権威がある動物保護団体)は、全く健康であるにもかかわらず数千ものレスキューした動物の半数を殺害しました」。2016年2月1日(英語)。

Shock figures reveal 3,400 animals put down for 'non-medical reasons'
Whistleblower claims she shot healthy dogs 'because there was no room'

衝撃的な数字は、「非医学的理由」のために殺害された、3,400の動物(犬猫)を明らかにしました。
内部通報者は、収容場所がなかったので健康な犬を射殺したと主張しています。


(概要)
 世界的に権威のある、イギリスの動物保護団体であるRSPCAは、内部通報者により、主に家畜屠殺用拳銃で3,400頭の犬などを射殺していたことが明らかになりました。収容された犬猫のうち、約半数が殺されていました。殺された犬などは健康上の問題はありませんでした。

(画像)

 世界で最も権威ある、イギリスの動物保護団体RSPCAは、約半数の動物(犬猫)を主に拳銃で殺処分していました。その拳銃と同じタイプのもの。

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・ドイツ

Ttierheim Altentreptow 「ドイツ、ティアハイム・アルテントレプトウ 年次報告書」。作成:2017年7月26日(ドイツ語)。
 
 本施設の、2014年の犬猫殺処分率(施設内死を含む)は35%でした。ドイツのティアハムは、公的助成を受けて犬猫などの飼育受託を行政から受けた場合は、犬猫などの処分(殺処分、譲渡など)の報告書を作成し、公開しなければなりません。インターネット上では、殺処分率が3割を超えるティアハイムはいくらでも見つかります。

(画像)

 上記の、ティアハイム・アルテンとレプトゥの年次報告書。行政引受の犬猫の殺処分率は35%。私的引受は公表義務がありませんので、それ以上の可能性が高いと推測するのが自然でしょう。

ティアハイム 殺処分率


・ロシア

The Dark Side of Sochi – Stray Dogs Euthanized En Masse 「ロシア、ソチ(オリンピック開催地)でのダーク・サイド-野良犬の大量殺処分」。2014年2月17日(英語)。

Thousands of dogs have been killed.
The Sochi local government hired a private exterminating company to kill “as many as possible” for the Olympic Games, referring to the dogs as “biological trash.”
These innocent animals are shot with poisoned darts that cause them to suffocate, and then thrown into waiting trucks to be disposed of as garbage, at a cost of $25 to $35 per dog.
The animals were thrown into overcrowded shelters with no food or water, and left to suffer a slow, agonizing death.

(ロシアのソチでは)何千もの犬が殺されています。
ソチ地方政府は、犬を「生物学的ゴミ」と呼んで、オリンピック競技大会に向けて「できるだけ多くの犬を」殺すために、駆除会社を雇いました。
これらの罪のない動物(犬)は、窒息死を引き起こす毒の吹き矢で撃たれ、犬1頭につき25ドルから35ドルの費用でゴミとして処分されるために待機しているトラックに投げ込まれます。
動物たちは食べ物や水が無い超満員のアニマルシェルターに投げ込まれて、ゆっくりと苦しみながら死にました。



・スペイン

GELDNOT: TIERHEIM-CHEFIN TÖTET 2000 KATZEN UND HUNDE AUF GRAUSAME WEISE 「財政難:アニマルシェルターの経営者は残酷に2,000頭の犬と猫を殺害します」。2016年11月25日(ドイツ語)。


・香港

Animal rights activists slam SPCA charity for euthanising 5,000 animals a year 「香港のアニマル・ライツ活動家は年間5,000頭もの動物を安楽死する香港SPCA(動物保護団体)を酷評しています(殺処分率は約50%)」(英語)。2013年9月25日。


・ケニア

Killing dogs cannot curb spread of rabies 「犬を殺しても狂犬病の広がりを防ぐことはできません」。(英語)2017年2月5日。

The recent killing of 82 dogs, two cats and one honey badger for fear of spread of rabies in Yatta, Machakos County was not only cruel but needless. Killing dogs to end rabies is misinformed and inhumane.

(ケニア)マタコス郡のヤッタで狂犬病が広がる危険性があるために、最近82頭の犬、2頭の猫、1頭のアナグマが殺害されたのは残酷で不必要でした。
狂犬病を収束させるために犬を殺すことは、誤った情報で非人道的です。


 上記の記事は、狂犬病対策のために犬猫がケニアで殺害されていることが書かれてれています。一方ケニアでは、アニマルシェルターも存在しますが、アニマルシェルターでの殺処分も相当数あります。


 ざっと、本書「世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった」で示された、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、のアニマルシェルターと殺処分の概要です。次回以降の記事では、今まで私が取り上げなかった、ロシア、スペイン、香港、ケニア、のアニマルシェルターと殺処分について取り上げます。
 なお、私は実はまだ、世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だったは、読んでいません。アマゾンの書評や本書を紹介した記事などに基づいて書いています。世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だったは、購入して内容を熟読した上で、折々論評しようと思います。

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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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