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「ドイツでは公的殺処分はないが犬猫が狩猟駆除される」は大嘘~厳格に殺処分を規定しているドイツの狂犬病規則



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(Zusammenfassung)
Verordnung zum Schutz gegen die Tollwut (Tollwut-Verordnung)
§ 7 Tötung und unschädliche Beseitigung
(1) Ist der Ausbruch oder der Verdacht des Ausbruchs der Tollwut in einem Betrieb oder an einem sonstigenStandort amtlich festgestellt, so kann die zuständige Behörde die sofortige Tötung und unschädliche Beseitigungder seuchenverdächtigen Tiere anordnen;
bei seuchenverdächtigen Hunden und Katzen hat sie die Tötung und unschädliche Beseitigung anzuordnen.


 記事、
「ドイツでは公的殺処分はないが犬猫が狩猟駆除される」は大嘘~「国立国会図書館 諸外国における犬猫殺処分をめぐる状況 」
「ドイツでは公的殺処分はないが犬猫が狩猟駆除される」は大嘘~ドイツはすべての州で犬の公的殺処分制度があります
の続きです。
 日本で流布されている情報「ドイツでは公的殺処分はない。その代わりに犬猫は狩猟駆除されている」が大嘘であることを述べました。ドイツには犬猫の公的殺処分が厳然と存在します。次のようなものです。
1、ドイツでは、飼育禁止犬種、咬傷犬、危険と思われる犬などを行政が強制的に殺処分する制度があり、相当数ある。
2、ドイツの税関法では、検疫不備の犬猫などは当局が強制的に殺処分する権限が有る(日本にはない)。
3、ドイツの警察法では、市中で犬などを危険防止のために警察官が射殺しなければならないとの規定があり、相当数ある。

今回は、「2、」、について述べます。



 日本で流布されている大嘘情報、「ドイツでは(犬猫の)公的殺処分はない。その代わりに犬猫は狩猟駆除されている」の根拠は、国立国会図書館 諸外国における犬猫殺処分をめぐる状況 ―イギリス、ドイツ、アメリカ― 、を根拠としています。しかしこの文書には、「ドイツには公的殺処分はないとは一言も書かれてはいません。
 結論から言えば、ドイツには犬猫の公的殺処分、つまり、①行政機関が、②法律に基づいた制度として行う、③便益を目的としない犬猫などの飼育動物種の殺害(例えば研究目的などは除外します)、という条件を満たした殺害が厳然と存在し、相当数があります。今回は、「2、ドイツの税関法では、検疫不備の犬猫などは当局が強制的に殺処分する権限が有る(日本にはない)」について述べます。

 ドイツにおける関税事務所での狂犬病の防除対策や、狂犬病に係わる法令がもちろんあります。日本における犬猫などの入国手続きや、狂犬病の疑いのある犬などの扱いについて比較すれば、ドイツは日本よりはるかに厳格に狂犬病防除のための、殺処分を厳格に行っています。
 通関事務や、狂犬病対策に対する狂犬病などの重大な感染症に罹患した動物の扱いについての法令は、すべての国家に存在すると思います。ドイツは先進国の筆頭です。明らかに狂犬病に感染した犬が市中で発見された、もしくは入国しようとしている場合、行政は無為無策であるわけがないのです。市中で狂犬病が強く疑われる犬が徘徊している場合、民間人ハンターの有志がその犬を射殺する以外何も対策をしていないのでしょうか。「ドイツでは公的殺処分はない。その代わりに犬猫は狩猟駆除されている」。「公的殺処分がゼロ」ということは、狂犬病が疑われる犬を行政が捕獲して経過観察~殺処分~剖検、という制度が存在しないということです。少し考えれば分かることです。「ドイツは公的(行政による)殺処分ゼロ」を声高に主張している人たちの知能は相当低いです。

 ドイツ関税当局は、狂犬病感染犬と接触があった犬すべて=(狂犬病の症状はない)のすべてを強制殺処分しました。これは2013年に行われました。これはバイエルン州内の自治体、バンベルク郡で発生した狂犬病です。犬の輸出国はモロッコでしたが、書類上はこの犬の狂犬病ワクチン接種は行われていました。税関の獣医師は、症状などからその犬の狂犬病を疑い、即時殺処分決定を行いました。殺処分翌日の剖検で、狂犬病の診断が確定しました。
 この例では、「ドイツの狂犬病に対する対処は、狂犬病の疑いがあるだけでも即時、強制的に殺処分を行う~狂犬病に感染した動物と接触があっただけでも(外見上健康で症状がなくても、狂犬病感染個体と接触したという事実は狂犬病に感染している疑いが生じるため)、即時殺処分の対象となる」ことがお分かりいただけると思います。大して日本では、疑わしい症状がなければ、仮に狂犬病感染犬と接触した事実があっただけでは、強制的な殺処分の対象とはなりません。ドイツの狂犬病対策としての公的殺処分は日本よりはるかに厳格に行われているのです。
 Tollwut im Landkreis Bamberg 「バンベルク郡におけるプレスリリース バンベルク郡で狂犬病が発生しました」。2013年7月26日、から引用します。


Landesamt für Gesundheit und Lebensmittelsicherheit bei einem importierten Hundewelpen aus dem Landkreis Bamberg Tollwut nachgewiesen.
Impfpass erfolgte in Marokko die vorschriftsmäßige Tollwutimpfung.
Der behandelnde Tierarzt reagierte äußerst schnell und umsichtig und äußerte den Verdacht auf Tollwut.
Der erkrankte Welpe wurde eingeschläfert und zur Untersuchung an das Bayer.
Der Tollwutverdacht wurde vom Labor am nächsten Tag bestätigt.
Nicht bzw. unzureichend geimpfte Tiere, die Kontakt zu einem tollwutkranken Tier hatten, werden auf behördliche Anweisung sofort getötet.

バンベルク郡の「健康と食品安全局」において、(モロッコから)輸入された子犬に狂犬病が検出されました。
その子犬は、(記録上では)モロッコで適切にワクチン接種が行われていました。
担当の獣医師は、(症状から)非常に迅速かつ慎重に対応し、その子犬の狂犬病の感染の疑いがあることを表明しました。
その病気の子犬を安楽死させ、バイエルン州が調査を行いました。
狂犬病の疑いは翌日に、実験室で診断が確定されました。
ワクチン未接種、もしくは不適切なワクチン接種をした動物、さらには狂犬病に感染した動物と接触した動物は、公式見解により、即時殺処分しなければなりませんでした。



 続いて、「ワクチン未接種、不適切なワクチン接種(完全にワクチン接種の証明がなされていない、ワクチンを接種したという記録があったとしてもワクチンの効果に疑念があるなど)、もしくは狂犬病と接触した動物(狂犬病感染動物とともに輸送したなど。外見上健康であったとしても)は即時殺処分しなければならない」との根拠となる法令の条文を引用します。
 Verordnung zum Schutz gegen die Tollwut (Tollwut-Verordnung) 「ドイツ連邦狂犬病規則」。


§ 7 Tötung und unschädliche Beseitigung
(1) Ist der Ausbruch oder der Verdacht des Ausbruchs der Tollwut in einem Betrieb oder an einem sonstigenStandort amtlich festgestellt, so kann die zuständige Behörde die sofortige Tötung und unschädliche Beseitigungder seuchenverdächtigen Tiere anordnen;
bei seuchenverdächtigen Hunden und Katzen hat sie die Tötung und unschädliche Beseitigung anzuordnen.

殺処分と有害獣の排除
(1)施設内または他の周辺場所において、狂犬病が集団発生したり、またそれが狂犬病と疑われることが公に確認された場合は、所管官庁は、その疑わしい動物の即時殺処分と排除を命ずることができ、所轄官庁は、狂犬病の疑いのある犬や猫の殺処分と排除を命じなければなりません。



 さらにドイツの、犬猫などの入国手続きに関する、在日本ドイツ大使館のHPに、以下のような記述があります。ドイツ連邦共和国大使館・総領事館 ドイツへの犬、猫などの持ち込みについて、から引用します。


狂犬病の予防接種の証明書がないペット、もしくはマイクロチップを提示するこ とができないペットは、管轄官庁によりもと来た国へ送致されるか、健康検査が終わるまで検疫所に預けられます(費用は飼い主負担)。
非常手段として、飼い 主の費用負担なしに殺処分されることもあります。


 対して日本では、狂犬病の疑いのある犬などは、保健所が押収して経過観察を経た後に、症状があることを確認した上で殺処分します。また海外から、日本に犬猫などを持ち込む場合は、ワクチン接種などの証明が不備であったとしても、半年間関税事務所に留め置いて、感染症が認められなければ入国を認めます。関税事務所が飼い主の意思に反してその動物を殺処分する法的根拠がありません(殺処分できない)。
 ドイツと比べれば、日本は狂犬病に係わる殺処分においてはかなり慎重です。「疑い」があるだけでは法律上、強制的に殺処分することはできません。「かなりの経過観察期間を経て、明らかに症状を呈しない限り」殺処分は行えません。また、入管に際の検疫においても、ドイツは日本よりはるかに厳格に公的殺処分を行っています。
 繰り返して申し訳ないですが、「ドイツは公的(行政による)殺処分ゼロ」を声高に主張している人たちの知能は相当低いです。「公的(行政による)殺処分ゼロ」、つまり「ゼロ」ということは、ドイツは狂犬病などの重大な感染症に対して無為無策ということになりますからね。ドイツは先進国の筆頭ですよ?


(画像)

 Tollwutgefahr ! freilaufende hunde u. katzen werden erschossen 「狂犬病の危険!自由に徘徊している犬と猫は射殺すべきと書かれています。 ドイツにおける犬猫の狩猟駆除推奨は、狂犬病対策としての一面もあります。

狩猟支持看板 (640x480)


(動画)

 Tollwut | Alles In Ordnung 「狂犬病 これで大丈夫だ」。2014年3月20日。ドイツでは、安全確保のために、警察官が自己の判断により職務権限で犬などを射殺することを警察法で定めています。警察官が犬などを射殺する数は相当数あります。2015年は、犬などを警察官が市中で射殺した数(「自動車などの財物」も一部含まれますが)は、11,901件でした。
 職務権限として法的根拠があること、その数の多さからも、警察官が犬などを(猫もあります)射殺するのは、明らかに「公的(行政による)殺処分」そのものです。

Die Ordnungshüter Klaus und Joachim bekämpfen das Problem der Tollwut und entdecken auch schon nach kurzer Zeit auf Patroullie ein vermeintlich infiziertes Tier.

警察官のクラウスさんとヨアヒムさんは狂犬病の問題に対処しています。
そして短時間のパトロールであったとしてもすぐに狂犬病に感染した動物を発見するでしょう。


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名言

>「ドイツは公的(行政による)殺処分ゼロ」を声高に主張している人たちの知能は相当低いです。


馬鹿だから愛誤になって
愛誤になると余計に馬鹿になる。


ガロン様の名言でしか説明のつかない事柄ですね。

Re: 名言

猫糞被害者@名古屋様、コメントありがとうございます。

> 馬鹿だから愛誤になって
> 愛誤になると余計に馬鹿になる。

こういう人もいます。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000218920150807019.htm
「ドイツは殺処分はゼロだと言われていますし、また、ティアハイムといって、動物愛護センターを行政がやるんじゃなくて、一〇〇%民間の、市民や企業からの寄附によって、そういう保護施設が千ぐらいある」。

ティアハイムの数は約現在740箇所。
それぐらい数秒で調べられるわ。
https://de.wikipedia.org/wiki/Tierheim

https://seiji.yahoo.co.jp/giin/001161/
東大出の白痴
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さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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