懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」~日本の10倍以上咬傷事故が発生しているスイスは犬のしつけが素晴らしいのか?


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(Zusammenfassung)
JAHR 2009: GESAMTBILD DER VORJAHRE BESTÄTIGT
Zwischen dem 1. Januar und dem 31. Dezember 2009 gingen 5090 Meldungen bei den Kantonen ein, wo von 5011 in die weiteren Auswertungen einbezogen werden konnten.
Davon wurden 2843 Mel-dungen über Bissverletzungen beim Menschen erstattet.
Die Anzahl Meldungen ist gegenüber dem Vorjahr um 10 % gestiegen.
ABC朝日放送「ペットの王国 ワンだランド」。この番組の海外のペット情報は、事情を知る者にとっては、見るに耐えられないほどの嘘と誤情報、著しい偏向に満ちた問題番組です。昨年12月には、「スイス特集」が3回連続で放映されました。12月11日放送の、第1回「世界一のペット先進国スイスへ スイス流 秘 しつけ」では、「動物愛護先進国スイスの犬のしつけは素晴らしく、日本は足元にも及ばない」と報じられていました。私は犬のしつけの目的は第一に、「人に迷惑を及ぼさないこと。特に噛み付きを徹底的に防止すること」だと思います。では、スイスの咬傷事故発生率は日本と比べてどうなのでしょうか。スイスでは日本の10倍以上、犬の咬傷事故が発生しています。
私は犬のしつけの目的は第一に、「他人に迷惑をかけないこと。特に咬傷事故を防ぐこと」であり、それができていなければ、その他のことがいくら良くても、「しつけ」の意味がないとさえ考えます。
「ペットの王国 ワンだランド」スイス特集第1回では、「スイスの犬のしつけの素晴らしさ」が強調されていました。「さすがは動物愛護先進国で、犬のしつけの素晴らしさは日本ははるかに及ばない」と報じていました。
では、スイスの犬の咬傷事故発生数はどうでしょうか。結論から言えば、スイスの対人咬傷事故の発生数は人口比で日本の10倍を超えます。人以外の動物に対する咬傷事故では、さらに増えます。犬の人身咬傷事故が日本の10倍以上発生している国の「犬のしつけが素晴らしい」、そして「日本の犬のしつけは遅れていてスイスにはるかに及ばない」とは私は理解できません。「ペットの王国 ワンだランド」の番組制作者は、この事実を把握していながら番組を制作しているのでしょうか。とすれば、本番組は著しく偏向していると言わざるを得ません。
それでは、「スイスの犬の対人咬傷事故の発生数は、人口比で日本の10倍以上である」ことを裏付ける統計資料を以下に示します。これはスイス獣医局に届出があったもののみの数値です。
(画像)
JAHR 2009: GESAMTBILD DER VORJAHRE BESTÄTIGT 「2009年 前年に確認された犬咬傷事故の全体」、に掲載されているグラフ。Abb. 1: Anzahl Meldungen über Vorfälle mit Hunden in den Jahren 2007, 2008 und 2009 「図1:2007年、2008年および2009年の犬による咬傷事故の報告数」。bisse bei menschen 「対人咬傷事故」では、2009年は2843件発生しています。

対して日本では、対人咬傷事故数は、平成23年度は4,149件、平成24年度は4,198件、平成25年度は4、443件です(平成22年度以前の統計値は対人対動物の咬傷事故が合算して集計されているために、同時期の統計値の比較ができませんでした。従って平成23年度以降の数値を用います)。3.動物による事故 (1)犬による咬傷事故件数(全国計:昭和49年度~平成25年度)。
日本の人口はスイスの16倍ですので、スイスの2009年の対人咬傷事故件数2,843件を16倍すれば、45,488件になります。つまり犬の咬傷事故発生率は、単位人口当たりではスイスは、日本の10倍以上になります。スイスに比べて日本は小型犬の比率が多いと推測されることや、日本人は事故を表沙汰にしたがらないという国民性などの特殊要因はあるとは思われますが、それを差し引いても、スイスは日本より犬の咬傷事故は多いと思われます。
SNSでは、「日本では獣医師や動物看護師の咬傷被害は届けない慣例がある」という意見がありました。また、「日本の場合は保健所に届けた統計のみである」という反論もありました。「だから実数は統計よりも多い」という意見です。
しかしスイスの統計値を分析すれば、10歳以下の子供の被害者の比率が約70%と高く、獣医医療者の被害者が多いとは統計上伺えません。またスイスの犬の咬傷事故においても、獣医局に被害の届け出があったもののみの集計です。ですから犬咬傷事故の、スイスの州獣医師会の統計資料と、日本の環境省の統計資料は、近い条件だと私は思います。
昨年2016年も、スイスではこのような犬による咬傷事故がありました。Fünf VerletzteBullmastiff beisst Kinder auf Aargauer Pausenplatz 「アールガウラー・パーゼンプラッツ ブルマスティフは激しく噛んで5人が負傷しました」。2016年9月19日。
Ein freilaufender Hund beisst Personen beim Schulhaus «Roggenhausen».
Nach bisherigen Ermittlungen hatte sich der Hund unbemerkt vom Wohnort seiner Halterin entfernt.
Kinder sollen den Hund dann angetroffen und auf den Pausenplatz geführt haben.
Dort biss er dann zu.
Drei Kinder im Alter zwischen drei und zehn Jahren und
zwei Erwachsene im Alter von 33 und 66 Jahrenwurden verletzt und medizinisch behandelt.
徘徊犬が校舎で人をかみました(ローゲンハウゼン)。
調査によれば、その犬は飼い主の住まいから逃げ出していました。
犬は校舎に侵入し、そして子供たちが犬に遭遇したに違いありません。
そこで犬は噛み付きました。
3歳から10歳までの子供3人と、33と66歳の2人の大人は負傷し、医学的な治療を受けました。
先に述べた通り、私は「犬のしつけが良く出来ている」とは、第一に「犬が他人の迷惑にならないようにすること。ましてや咬傷事故を起こさないこと」と考えます。他にどんなに素晴らしい美点があったとしても、「人を噛む犬。ましてや重症を負わせる犬」はしつけが良いとは言えないと断言します。
「ペットの王国 ワンだランド スイス特集~第1回 世界一のペット先進国スイスへ スイス流 秘 しつけ」では、「ペット先進国スイスの犬のしつけは素晴らしい。日本ははるかに及ばない」と、スイスの犬のしつけを絶賛していましたが、私は理解できません。この番組の制作関係者は、「犬はリードのつけずに自由気ままに人の迷惑など顧みず、人をかんで重症事故を起こそうが死亡事故を起こそうが、犬を自由奔放にさせるのが最上である」という狂った価値観をお持ちなのでしょう。同番組では、「スイスでは犬はリードなしで良い」という大嘘をたれながしていましたし。まさに狂った犬至上主義、犬を介した反社会テロリストとしか理解できません。
(参考資料)
「スイスの犬のしつけが素晴らしい」と絶賛しているブログ。「ノーリード(という英語は和製英語で通じませんが)で犬を自由にさせる」は、しつけとは真逆(まぎゃく)ではないですか。それで日本の十倍以上の対人咬傷事故が発生しているスイスの犬のしつけが素晴らしいとは、犬という器物を用いた反社会テロを支持しているのでしょうか。
真実は、スイスはおそらく犬のリード義務が世界で最も厳しい国の一つです。連邦法で公共の場で犬にリードをしなければ、罰金5,000スイスフラン(57万円。1スイスフラン=114円)が科せられます(日本のように、一部の公園では「ドッグラン」があり、そこではリードは免除されています)。自称愛犬家の方で、「ドイツ(も日本の10倍以上の咬傷事故発生率ですし、全州でリード義務が定められています)やスイスは犬はノーリード。しつけが素晴しい」という方が多いですが、私は理解できません。それにより咬傷事故が起きても、犬を自由にさせるのが「素晴らしい。しつけができている」のでしょうか。
・ワンだランド☆スイスって素晴らしい!
~
ちゃんと我が子に躾するみたいにしっかリしつけして、しかも、基本リード無しでオッケー!
出来るだけ動物は自由にさせること。
だって家族だからね。
・スイスがペットの殺処分ゼロな理由〜ペットの王国 ワンだランド〜
~
飼い犬たちが高い意識でしつけられ、散歩も公園ではノーリードにして良い等、動物にとってとても自由な生活が出来るようになっていました。
(動画)
問題の番組、ABC朝日放送「ワンだランド」スイス編第一回放送。2016年12月12日公開。「世界一のペット先進国スイスへ スイス流 秘 しつけ」。大自然の中、自由奔放に走り回る大型犬と一家の暮らしとは…?思わずこちらが顔を覆って赤面していまう内容です。
「スイスでは犬はリードを外して自由に散歩できる」。まさに狂気の嘘番組。自然林で犬にリードをせずに放した場合、スイス、アールガウ州では「罰金2万スイスフラン(最高日本円で228万円、飼い主は懲役1年まで科されます)」です。またスイス全土では、犬は権限のある行政当局に射殺されます。
(動画)
Richtig an der Leine gehen. 「法律に従って犬にリードをつけて散歩させます」。2011年3月31日に公開。スイス、ピュリナ社の、犬の飼い主に対する「犬のリード義務の」啓発ビデオ。
スイスではおそらく世界で最も厳しいリード義務が法律で定められていますが、守らない飼い主が多いのです。それが理由で咬傷事故が多く発生すると思われます。
(参考資料)
Vor 10 Jahren wurde Süleyman (†6) von Hunden zerfleischt – Beissattacken nehmen trotz Massnahmen zu«Ich bin wütend und traurig»。2015年8月30日。6歳の少年、スレイマン君が、放し飼いの3頭のピットブルに攻撃されて死亡した事件を受けて、スイスのメディアはインターネット上で世論調査を行いました。
結果は、「犬の飼い主に対して、犬の管理のためのより厳しい罰則規定が必要だと思いますか」の問いでは、賛成が83.8%、反対が16.2%でした(2017年3月17日現在)。
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