「ヨーロッパの中にはイギリスやドイツのように犬猫の生体販売(ペットショップ)を禁止している国もあります」との滝川クリステル氏の大嘘


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England/Deutschland
動物愛護活動家としても名高い滝川クリステル氏。しかし氏の発言はまさに病的虚言といっていいレベルです。最近のマスメディアのインタビューでは、「ヨーロッパの中にはイギリスやドイツのように犬猫の生体販売(ペットショップ)を禁止している国もあります」と堂々と発言していました。この方は、幼少期をフランスで過ごしています。ですからヨーロッパの事情はよくご存知でしょう。また彼女のヨーロッパに関する情報は、経歴からたやすく日本人は信用するでしょう。しかし真実はドイツでは世界最大の生体販売ペットショップなど複数の超大型生体販売ペットショップが犬猫を販売しています。イギリスにおいても、郊外型の大型生体販売ペットショップなどが多数有り、犬猫が普通に売られています。
滝川クリステル氏の問題の発言が収録されたマスメディアのニュースはこちらです。滝川クリステルさんインタビュー 前編 「ペットビジネスの裏にある、動物殺処分の現実を知ってほしい」。2016年4月7日。
「日本は欧米諸国に比べて、動物保護の観点では遅れています。ヨーロッパの中にはイギリスやドイツのように犬猫の生体販売(ペットショップ)を*1、禁止している国もあります」。
*1、「禁止」とは、当然ながら強制力がある、つまり法によるきていが存在するという意味にしか解釈できません。
結論から申し上げれば、まずドイツですが、犬猫の生体をペットショップで展示販売することを禁じる法律はありません。また未だかつてそのような法律が施行されたこともありません。条例により、一部の自治体で禁じられていることも皆無です。
事実、ドイツには世界最大の生体販売ペットショップ、Zoo Zajacを始め、複数の巨大生体販売ペットショップチェーンが犬猫の生体を販売しています。ドイツの犬猫の生体販売については、私は何度の記事にしています。こちらをご参照にしてください。海外(ドイツ) 生体販売 (18)。
(画像)
世界最大の生体販売ペットショップとギネスレコードに認定された、ドイツ、デュイスブルクにある、Zoo Zajacの猫と犬の生体販売の様子。このドイツの、巨大生体販売ペットショップについては、私は何度も取り上げていますし、日本のマスメディアでも複数が報じています。未だに滝川クリステル氏のように、「ヨーロッパの中にはイギリスやドイツのように犬猫の生体販売(ペットショップ)を禁止している国もあります」と公の場で言ってのける人がいるとは驚愕します。
なおドイツには、犬猫を販売している巨大生体販売ペットショップチェーンがあります。また、街中の小規模ペットショップなどのペットショップが犬猫の生体販売を行っているケースもあります。
Besuch: Hunde, Katzen Duisburg Zoo Zajac 05 2015 HD「犬と猫。ドイツ、デュイスブルクにある、ペットショップ、ZooZajcを訪問。
052015」。2015/05/29 に公開
イギリスにも、郊外型の巨大な犬猫を販売する生体販売ペットショップが数多く存在します。もちろんイギリスにも、犬猫の生体をペットショップで販売することを禁じる法律は皆無です。条例でもないはずです(もしありましたならば、条例の名称と該当する条文を原文でコメントしてください。記事を訂正します)。さらに付け加えれば、民間団体の自主規制すらありません。
むしろイギリスのペットに関する法律、Pet Animals Act 1951、では、附則で、「ペットショップが販売して良い動物種」として、「犬」「猫」を筆頭に挙げ明記しています。
では、イギリスの犬猫などの生体販売の状況はどうなのでしょうか。マスメディアの、イギリスのペットショップ事情に関する報道を引用します。Daily mirror紙のインターネット版記事から。Is it time for the Government to ban the sale of puppies from pet shop cages?「国がペットショップの、ケージでの仔犬の展示生体販売を禁止する時期に来ているのでしょうか?」。2013年10月24日。
Animal charities want legislation barring the sale of dogs in retail premises over welfare and 'impulse buying' concerns
There’s no suggestion that what follows is illegal.
What you are seeing here are pictures of puppies being kept in glass-fronted cages in a pet shop - something I was surprised to find still happening in this country.
The shop is Jumanji Pets in Kilburn, North London.
Jumanji is not the only shop keeping puppies in-store.
動物愛護団体は、動物愛護上から、「衝動買い」の懸念のある店舗での犬の販売を禁止する法律を求めています。
以下は、違法であるとは示されていません。
あなたがここで見ているのは、ペットショップのガラス張りのケージで飼育されている仔犬の写真です - 私はまだこの国でこのようなことが行われていることが驚きです。
その店はロンドン北部のキルバーンの、ジュマンジペットです。
店内で仔犬の生体販売をしている店は、ジュマンジだけではありません。
(画像)
ペットショップ、ジュマンジでの子犬の生体販売。ガラス張りのケージの大きさも、日本の生体販売ペットショップと大差が無いように思えます。また、「イギリスでのペットショップにおける、犬の生態販売を禁止する立法を求める」運動は長らく行われてきました。しかしその立法化の動きは今のところありません。
「法律によりペットショップでの犬の展示生態販売を禁じることを求める」運動が行われてきたということは、すなわち「イギリスではペットショップでの犬などの生体販売を禁じていない」「犬などの生体販売を行っているペットショップが存在する」ことの証明となります。滝川クリステル氏の「ヨーロッパの中にはイギリスやドイツのように犬猫の生体販売を禁止している国もあります」ですが、精神状態は大丈夫でしょうか?

次回以降の記事では、次の事柄を取り上げようと思います。
1、改めてイギリスのペット販売の法律について紹介します。イギリスの法律では、ペットショップが店頭展示販売して良い動物種として「犬猫」を筆頭にあげて、明文化しています。
2、イギリスでは、かなりの多くの犬の飼い主がペットショップや、インターネットによる非対面販売(日本ではインターネットによる非対面の犬販売は全面禁止)から犬を入手しています。ペットショップでの犬販売は珍しいものではありません。イギリスにおける犬のペットショップ+インターネットによる販売の比率は、(イギリスではインターネットによる犬などの非対面販売を禁じる法律はありません)日本のペットショップによる販売とほぼ同じです。
3、イギリスにおける保護犬の犬入手全体に占める入手シェアは約8%で、その比率は東京都の保健所+保護施設からの入手割合より低いのです。また日本全国の保健所+保護施設、による犬の入手シェアとさほど変わりません。
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