ドイツでの、動物愛護管理の法律制度に関する日本での大嘘ー3





 「健康な動物は、いかなることがあっても殺してはいけないと言う法律があるドイツ」。これと全く同じ文章が複数の動物愛護(誤)ブログで記述されていますが大嘘です。もちろんドイツにはこのような法律がありません。


 「健康な動物は、いかなることがあっても殺してはいけないと言う法律があるドイツ」。これと全く同じ文章が複数の異なる愛誤ブログで見られます。その他「(ドイツでは)市町村はこのTierheimを設立することが義務ずけられている」「(ドイツには)野良犬、野良猫というものが存在しません」「ドイツでは捨てられた犬猫は絶対に殺しません」なども、複数の愛誤ブログに見られます。しかしそれらの記述は全て大嘘です。
 その発信源をほぼ確定することができました。

外国人付秘書の日記 日本とドイツの動物愛護事情 2009年

 上記ブログの管理者は、ドイツ在住の日本人獣医師、クレス聖美氏のメールを紹介しています。そのメールに、問題の記述があります。
 クレス聖美氏は、北海道大学獣医学部を卒業後渡独。その後獣医師の夫と共に、約20年間フランクフルト近郊で大規模な動物病院を経営しています。このような著書もあります。

名獣医師の症例と治療指針 老齢疾患編

 獣医師であり、ドイツ国内で動物病院を経営しているのであれば、ドイツ語やドイツの動物愛護事情にお詳しいはずです。ブログ「外国人付秘書の日記」の管理人の方と個人的に親しかったとしても、このような著しく偏向して誤ったドイツの動物愛護事情をメールするでしょうか。可能性としては、メールを受け取った側が勝手に都合よく書き換えたとも考えられます。
 もし本当に、クレス聖美氏が、原文とおりのメールを一個人とはいえ送ったとすれば問題です。獣医師でドイツ在住という経歴の人物から発信されたドイツの動物愛護に関する情報は、日本人は容易に真実として受け入れるでしょう。誤った情報を流布させることにより、日本の動物愛護活動が歪められる可能性が大きいからです。

 さて、愛誤ブログで多く見られる「健康な動物は、いかなることがあっても殺してはいけないと言う法律があるドイツ」という誤った記述ですが、「外国人付秘書の日記」のブログ記事「日本とドイツの動物愛護事情」以外にも思い当たるところがあります。
 それはTierschutzgesetz(ドイツ動物保護法)の以下の条文です。


Tierschutzgesetz
Vierter Abschnitt
Eingriffe an Tieren

§ 6
(1) Verboten ist das vollständige oder  teilweise Amputieren von Körperteilen oder das vollständige oder teilweise Entnehmen oder Zerstören von Organen oder Geweben eines Wirbeltieres.
Das Verbot gilt nicht, wenn
nach tierärztlicher Indikation geboten ist oder
Kastration eines über Schweines
das Kürzen der Schnabelspitzen von Legehennen bei Küken,


動物保護法
第4章
動物に対する外科手術

第6条
1項 脊椎動物の身体の一部分や器官、または組織の完全または部分的に除去、または全部の破壊、又は一部の切断を行うことは禁止する。
上記の禁止規定が適用されない場合。
獣医が治療上必要としたもの。
猟犬の使用目的として不可欠なものは獣医の判断を必要としない(断尾など)。
豚の去勢
採卵用鶏のヒナのくちばしの先端を短くすること。
など


 つまりドイツ動物保護法では、健康な脊椎動物に対する外科手術(「身体の一部分や脊椎動物の器官、または組織の完全または部分的に除去または破壊の完全、または部分的な切断」das vollständige oder teilweise Amputieren von Körperteilen oder das vollständige oder teilweise Entnehmen oder Zerstören von Organen oder Geweben eines Wirbeltieres)を例外を除いて禁じているのです。
 それを「健康な動物は、いかなることがあっても殺してはいけない」と拡大解釈をしたのではないかとも思います。その点が、ドイツ動物保護法が日本の動物愛護管理法に比較して動物福祉という理念を含むとも言えます。

 実は、ドイツ動物保護法では「健康な脊椎動物に対する外科手術を行ってよい例外規定」には、犬猫の不妊去勢手術はありません。これはしばしばドイツでも議論になっています。「犬猫の不妊去勢手術はドイツ動物保護法違反ではないか」と。ドイツ動物保護法からすれば、TNR偏執の猫愛誤が最も動物愛護に反する行為をしていることになります。皮肉ですね。
 なお、ドイツでも野良猫のTNRは行われています。しかしドイツ動物愛護法違反に問われたケースは無いようです。日本でも動物愛護管理法44条、愛護動物の遺棄罪で有罪になったケースはまれと思われます。動物愛護管理、保護に関する法律の適用は、諸外国でも厳密ではないのでしょう。


(おわび)
 私のミスで、一部リンクが飛びませんでした。訂正しました。


・画像は本文とは関係ありません。私が賃貸していた区分所有マンションの入居者退去後の残置物処分費見積書です。コスト削減のために、自分で汚ゴミの分別と処分場持ち込みをしています。電気を止められているので、腐った食品となぜか食品の空包装容器が冷蔵庫の中で満杯状態(涙。
 この方は家賃5ヶ月滞納。建物明渡訴訟で敗訴し、明渡強制執行直前に任意退去されました。通常、建物明け渡し訴訟まで至れば、退去まで平均10ヶ月はかかります(国土交通省調べ)。滞納家賃5ヶ月で決着をつけたのは最短とも言えます。訴訟手続、任意明け渡し交渉は全て私自ら行いました。法的手続を弁護士に依頼すれば(仮差押費用含めて)60万円。滞納家賃の損害は26万円。残置物処分費の他に現状回復費用もあります。この部屋は一階で専用庭があるのですが、3階にまで届くほど雑木が育っており、整備費用も10万円はかかります(既に私が木を電ノコで切り倒しました)。
 この部屋の収入は、固定資産税、管理費、保険料等を抜けば年30万円程度です。その他会計上の減価償却もあります。これが賃貸経営の怖さです。

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どうしてドイって名前が出ると

愛誤は何でも理想郷?ってなっちゃうんですかね。

例外の無い法則は無いって諺は万国共通ですからね。
但し、愛誤の場合は都合の良い例外を野良猫だけの為に
作りたがる傾向が有りますけどね。

↑ドイツに訂正

ところで始末されるマングースもネコ目の仲間なのに
何で野良猫は野放しなんですかねぇ?

マングースやラスカル捕獲には反対しない愛誤って・・・。
「ラスカルは野良の子猫を襲うので益獣です」

Re: A様

A様、コメントありがとうございます。

> 隠ぺい体質と言うか、考え方が低俗と言うか…
> こうした大嘘を平然とつく人間が動物愛護って…

残念ながら、愛誤ブログを拝見する限り、ご指摘の通りかと思います。


> ペットショップで購入した人を叩くのは、単純に嫉妬もあるんでしょうけど。
> 人格攻撃してくる怖い愛誤さん達がいると思うと、ペットショップを利用したくなくなる気持ちも分かります。これこそが思う壺なのでしょうけど。

これほどまでペットショップを攻撃する理由が分かりません。
私は正直言って、ペットを飼うのならばペットショップをお勧めします。
元野良猫であれば、感染症やキャリアのリスクがあります。
キャリアでも手放すことができないとなれば、大変な負担です。
感染症のない親から生まれた、ブリーダーが産出した仔猫仔犬はそのようなリスクは少ないです。
またキャリアや感染症があれば、ペットショップに引き取ってもらえます。
どうしても、不幸な犬猫をすくいたいのであれば、保健所から譲渡を受けるのが良いかと思います。


> 私は元地域猫を飼っていますが、次に飼うなら純血種を飼ってみたいですね~。

多分、子猫の内から室内飼いに徹すれば、雑種も純血種もそう変わらないと思います。
人馴れや外に出たがらないという点では。


> 野良猫愛誤の方々って、野良しか飼ったことないから純血種に対して偏見持ち過ぎですよね。

どんな偏見なんでしょう?
一般的には、長毛種の方がおとなしいと言われています。
純血種でも、アビシニアンなどの短毛種は野生が残っていると言われますが、私は短毛種を買ったことがないので知りません。


>ドイツでは純血種は売られていない、売られていても利益が得られないからごく少数、と主張する愛誤ブログがあったのですが、ブリーダーのブログを見ているとドイツから純血種を迎え入れているキャッテリーがありました。

ドイツでは、結構高い犬税が課せられます。
しかも犬種によって税額が違うのです。
雑種の場合は、第三者の判定機関で犬種認定しなければ税額が決定されないようで、雑種の飼育はかなり面倒見たいです。
ドイツがどうのこうのと書く愛誤さんは多いですが、ドイツの文献を原文で読んでいるとか、実際ドイツの生の生活を体験しているのか、と聞きたいです。

Re: どうしてドイって名前が出ると

只野乙三様、コメントありがとうございます。

> 愛誤は何でも理想郷?ってなっちゃうんですかね。

ドイツを愛護理想郷にする理由は、架空でも愛護理想国をでっち上げれば「このような愛護先進国がある。日本はそれに見習え」とやれるからでしょう。


> 但し、愛誤の場合は都合の良い例外を野良猫だけの為に作りたがる傾向が有りますけどね。

例外を作るといいますかね。
脳内で愛誤の都合のいいように、勝手に改変してしまいます。

ところで引越しはまだですか。
引越しされたときは、ぜひご一報ください。

Re: ↑ドイツに訂正

只野乙三様、

> マングースやラスカル捕獲には反対しない愛誤って・・・。
> 「ラスカルは野良の子猫を襲うので益獣です」

マングースはさておき、アライグマ駆除に反対している愛誤もいます。
猫愛誤とかぶっていることも多いです。
大阪豊中で、野良猫がアライグマに殺傷された事件があったときは笑いましたね。
全国紙で報道された尼崎市の猫連続殺傷事件の犯人(?)は、アライグマだったというオチです。

野良猫大好き!!!

野良猫にかけた費用年間9681円!!

あー風俗いけばよかった

Re:(´ψψ`) 様

(´ψψ`) 様、コメントありがとうございます。

> 野良猫大好き!!!
> 野良猫にかけた費用年間9681円!!

この程度の金額では、安物の餌を公園などにばらまいただけですよね・・・
不妊去勢手術はしていないし、獣医にも診せていないし。
そのお金でキャバクラに行ってください。
その方が絶対社会の利益になります。

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M様

M様、コメントありがとうございます。

> その猫のところまで頻繁にいくわけじゃないし……そいつ飼ってもいいんだけど、

ぜひ連れて帰り、室内飼いしてください。
その方が猫にとっても社会にとっても良いことです。
しかし野良猫は、飼い猫化が難しいでしょうね。

子犬子猫を親から引き離す適正な生後週齢

こんにちはさんかくさん!

前回の記事にあったリンクだったと思いますが、ちょっと読んでいたんですよ。


「子犬子猫を親から引き離す適正な生後週齢について」
彼女、どのソースから盲導犬の育成プログラムに対して子犬60日からを反対しているからないですけど、
http://blog.goo.ne.jp/jule2856/e/b2b106cd5b73bb52ada335959a0a7e11

盲導犬パピー育成プログラム
『盲導犬は通常、生後60日から1歳になるまでの10ヶ月間、パピーウォーカーと呼ばれる一般家庭で育てられます』

http://www.guidedogs.org.uk/supportus/volunteering/what-you-can-do-to-volunteer/puppywalking/
(英国盲導犬協会でも At about six weeks of age 6週間)

英国の団体などみても6~7週からと書いていますので、 決して日本盲導犬協会の「60日」が【英国】などとかけ離れた数字ではないですよね?盲導犬と一般の方が飼う犬のトレーニングは全く異なっていますし、パピーウォーカーになる家族には子供が居て、などルールがありますよね。

味噌も糞も一緒だから、野ら猫を「飼い主のいない猫」と【法律用語】ですと強調するんだろうなと。

いつからこの表現が法律用語となったんですか?? 「飼い主のいないラスカル」もありかしら?もともと外来種ですから誰かに飼われてて日本の山に捨てられた「ラスカル」

愛誤がドイツを持ち出すようになったのは、たぶん震災の家畜(犬、猫)も含めて、それらの動物をどうにかして助けようとした獣医さん?からではないかと?助けるためにどうするか、まず人を動かさないといけない・・・・ そこから始まり、そののち、はじめの意味するものから、愛誤さんたちによる誤り、または都合よく利用されたんだろうと感じます。

TNR、日本では必守でしょうね、それに助成金が関わってきますし、いいえ、日本だけではなく欧米でもお金儲けとなるので多くの関係者たち(団体、鯔、獣異など)が勧めてたりしますよ。

Re: 子犬子猫を親から引き離す適正な生後週齢

Hippy Monday☆ 様、コメントありがとうございます。

> 「子犬子猫を親から引き離す適正な生後週齢について」
> 英国の団体などみても6~7週からと書いていますので、 決して日本盲導犬協会の「60日」が【英国】などとかけ離れた数字ではないですよね?

私の父は猟犬ヲタクで、ブリーダーもしていました。
猟犬の競技会で、部門別全国優勝をした父作出の犬もいます。
犬に関する著書も多数です。
その中で父は「仔犬を母犬から離すのが遅ければ遅いほど良いというものではない」と述べています。
あまりにも母犬と長くいれば、人との社会化が難しくなるからです。
特に盲導犬などの使役犬は、人との社会化が必要でしょう。


>野ら猫を「飼い主のいない猫」と【法律用語】ですと強調するんだろうなと。

次の記事で書く予定ですが、ドイツ動物保護法では飼い主のいない動物は対象ではありません。
ですから飼い主のいない猫は、連邦狩猟法の対象となり、銃で駆除されます。
対して人が飼育している動物は、無脊椎動物も含まれます。
つまり養殖していれば、ミジンコもイトミミズもドイツ動物保護法の保護対象なんですねw
ドイツ保護法では、野良猫は銃でズドンでOKだけど、イトミミズは虐待してはいけないんです。


> はじめの意味するものから、愛誤さんたちによる誤り、または都合よく利用されたんだろうと感じます。

引用拡散の過程で、どんどん拡大曲解歪曲解釈が進んで、ドンデモナイない内容で広く伝播していったのだと思います。


> TNR、日本では必守でしょうね、それに助成金が関わってきますし、いいえ、日本だけではなく欧米でもお金儲けとなるので多くの関係者たち(団体、鯔、獣異など)が勧めてたりしますよ。

TNRのみならず、飼い猫飼い犬でも不妊去勢手術は必須です。
犬猫の不妊去勢手術がドイツ動物保護法に抵触するというのであれば、日本人の私はさっさと法改正すればいいじゃないかと思います。
でも、ドイツ国内に愛誤原理教みたいな人もいるようです。
日本にもいますね、「不妊去勢は動物に対する権利侵害だ」っていう人が。
それと耳カットは、ドイツ動物保護を厳密に解釈すれば、完全に違反行為で動物虐待です。

どうなるのでしょう?

債権回収、どうなるのでしょう?
汚部屋の家賃滞納者と迷惑餌やりの思考回路は共通性がありますね
「人に迷惑をかけない」最低これくらいの事は守って欲しいものです。
さんかくたまごさんの債権回収シリーズ
私は結構ツボにハマって楽しく(すみません)拝見しています。
ゴミを処分場まで運搬したり専用庭の樹木を切ったりと
専門業者顔負けの仕事っぷりに感服します!
大家さんってホントに大変。

Re: どうなるのでしょう?

水玉タンバリン様、コメントありがとうございます。

> 債権回収、どうなるのでしょう?

神戸市長田区の生活保護受給母子の連帯保証人もいつの間にか保護受給者になっていまして(涙。
本人と保証人のゆうちょの差押と、保護費振込口座の可能性のある銀行口座を差し押さえます。
それダメでしたら、直接赴いて請求するしかないです。


> さんかくたまごさんの債権回収シリーズ
> 私は結構ツボにハマって楽しく(すみません)拝見しています。


ありがとうございます。
生活保護を受けている人や、家賃を滞納して明渡訴訟まで起こされる人は、やはり変ですよ。


> 専門業者顔負けの仕事っぷりに感服します!
> 大家さんってホントに大変。

全て外注しすれば、利益なんてほとんど出ないか赤字です。
大家って楽じゃないですよ。
左団扇だなんてとんでもない。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数4332
・1日の最高純アクセス数1324
・カテゴリー(猫)別最高順位7267ブログ中15位
・カテゴリー(ペット)別最高順位41358ブログ中37位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

・座右の銘は「人の行く裏に道あり花の山」
・好きな生き物 メジロ
・尊敬する人 ガブリエルシャネル(シャネル社創業者)
・好きな言葉 Das Beste oder nichts「最善か無か」。ダイムラー・ベンツ社の企業理念。私自身は何事も中途半端でいい加減です。ですからこの言葉に憧れます。

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