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安井美沙子元参議院議員の「日本の犬猫の殺処分数は諸外国と比較して格段に多い」との狂気発言~オーストラリアでのアニマルシェルターにおける犬猫殺処分数は人口比で日本の18倍



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(Summary)
Animal Rescue Qld Inc Active in Queensland
Sadly, every year more than 250,000 pets are euthanized at pounds and shelters across Australia.

 「日本の犬猫の殺処分数は諸外国と比較して格段に多い」と発言した(元)国会議員がいます。民主党・新緑風会の安井美沙子(元)参院議員です。氏は、「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」(通称・ハッピーゼロ議連)のメンバーであり、事実上自治体の犬猫の引取りに対して有形無形の圧力をかけている人物です。では、「日本の犬猫の殺処分数は諸外国と比較して格段に多い」のでしょうか。殺処分数に関して今まで取り上げてこなかった国々について、信頼できる統計資料が存在する先進国についてシリーズで取り上げていきます。


 安井美沙子元参議院議員の、「日本の犬猫の殺処分数は諸外国と比較して格段に多い」との発言は次のとおりです。「犬猫殺処分ゼロ」実現への高いハードル 超党派の議員連盟が発足、今後の課題とは?(2015年2月18日)、から引用します。


(2015年)2月12日に「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」(通称・ハッピーゼロ議連)の設立総会が開かれた。
犬猫の殺処分は自治事務であるため、各自治体の取り組み方が重要になる。
民主党・新緑風会の安井美沙子参院議員は、ハッピーゼロ議連のメンバーで、(2月)10日の参院決算委員会では「動物収容・譲渡対策施設整備補助金」について質問した。
日本の犬猫の殺処分数は諸外国と比較して格段に多い。国として殺処分数の目標を立てるなど、なんとか数を減らせないだろうか」。
質問する際に安井氏は、資料として殺処分された犬や猫の死体が重なっている写真を委員会で配布した。
「声なきもの、弱い存在をないがしろにする国は先進国とは言えません」。



 私は既にアメリカやフランスのアニマルシェルターの収容された犬猫の殺処分数が、推計で人口比で日本の十数倍であることは何度か記事にしました。イギリスやドイツにおいても、実数(例えば民間人のブリーダーなど営利犬繁殖者による私的な殺処分や、野良犬野良猫の狩猟駆除や警察官による射殺などを含めた数)の殺処分では、イギリスやドイツでも日本の数倍~十数倍あることを何度化記事にしています。
 そのほかの特に先進国で、犬猫殺処分の信頼できる統計資料がある国の殺処分数を調べ、連載記事にすることにしました。今回はオーストラリアです。

 オーストラリアにはアニマルシェルターが多数存在し、不要ペットなどの引受と譲渡活動を行っています。大手では、RSPCA Australia 「RSPCA オーストラリア」、ANIMAL WELFARE LEAGUE QLD「アニマル・ウェルフェア・リーグ クイーンズランド」、Australian Animal Rescue 「オーストラリアン・アニマル・レスキュー」などがあります。
 その中でも、RSPCA Australia 「RSPCA オーストラリア」は、自らのアニマルシェルターで引き受けた動物の譲渡実績や安楽死処置数の詳細な統計を公表しています。RSPCA Australia National Statistics 2014-2015 「オーストラリア全土の統計 2014-2015」。


The RSPCA receives thousands of animals every year in every state and territory in Australia.
Annual statistics on the numbers of animals received, reclaimed or rehomed are compiled on a national basis by RSPCA Australia.
The following statistics cover the 2014 to 2015 financial year and give details on the receipt and placement of animals by each state and territory RSPCA during that period.
Euthanased 6,765 dogs
Euthanased 17,398 cats

RSPCAは、毎年オーストラリアのあらゆる州と準州で数千の動物を引き受けます。
RSPCAオーストラリアでは、引き受けた動物、返還された動物、または新しい飼い主に譲渡された動物の、全国の年次統計がまとめられています。
以下の統計は、2014年から2015年までの会計年度を対象としており、その期間におけるRSPCAによる各州および準州の動物の処置です。
安楽死 6,765 犬
安楽死 17,398 猫



 つまり数あるオーストラリアのアニマルシェルターのうちの、一保護団体であるRSPCAオーストラリアの施設だけで、犬猫の合計24,613頭を殺処分しているのです。オーストラリアの人口は日本の6倍です。人口比では、たった一つのRSPCAオーストラリアの殺処分数だけで、日本の1.7倍もの犬猫を殺処分しているのです。 
 では、全てのアニマルシェルターの殺処分数を合算すれば、どのくらいの数になるのでしょうか。オーストラリアの大手アニマルシェルター運営団体、アニマルレスキュー・クイーンズランド・インクが、オーストラリア全体のシェルターに収容されたペットの殺処分数の推計値を公表しています。同団体のHP、Animal Rescue Qld Inc Active in Queensland 「アニマルレスキュー・クイーンズランド インク クイーンズランド州で活動」から、引用します。


Animal Rescue Queensland (ARQ) is a non-profit group dedicated to saving the lives of animals throughout South East Queensland including Brisbane, the Gold Coast, the Sunshine Coast, Toowoomba and Ipswich, Mackay and Central Queensland.
Sadly, every year more than 250,000 pets are euthanized at pounds and shelters across Australia.

アニマル・レスキュー・クイーンズランド(ARQ)は、ブリスベンを含むクイーンズランド州南東部全体と、ゴールドコースト、 サンシャインコースト、トゥーンバとイプスウィッチ、マッカイとセントラルクイーンズランドで動物の命を救うことに奉仕する非営利団体です。
悲しいことに、オーストラリア全土では、毎年250,000頭を超えるペットが安楽死させられています。



 上記によれば、オーストラリアの大手アニマルレスキュー団体の記述では、オーストラリア全土では、毎年25万頭のペットが安楽死処分されているとあります。この推計値を正しいということを前提とします。オーストラリアの人口は最新の統計で22,268,384 人(約2,227万人)です。つまり日本の人口の6分の1です。
 日本の殺処分数は、平成27年度では、犬猫の合計が82,902頭です(犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況(動物愛護管理行政事務提要より作成)環境省)。つまり人口比では、オーストラリアは日本の18.1倍もの数の犬猫を殺処分していることになるのです。
 まさに、安井美沙子元参議院議員の、「日本の犬猫の殺処分数は諸外国と比較して格段に多い」との発言は狂気に近いと言えます。事実無根の「日本の犬猫の殺処分数は諸外国と比較して格段に多い」により、行政に事実上の圧力をかけ、犬猫の引取りを妨げているとしたらもはや犯罪に近いと言えます。このような方が、国会議員に再選されなかったことは、せめての幸運です。


(動画)

 Wild dogs kill native Australian animals & livestock.wmv. 「野犬はオーストラリアの在来生物と家畜を殺す」。2010/06/03公開。オーストラリアでは野良猫とともに野犬はオーストラリアの在来生物を食害し、さらに家畜に被害を与えるために、駆除が進められています。国の野犬駆除事業では毒餌も用いられます。わな、射殺も民間人も含めて野犬駆除に広く用いられます。野良猫、野犬の狩猟駆除は、民間人に推奨されています。
 野良猫、野犬駆除の数は、もちろん動物保護団体が運営するアニマルシェルターで行われた安楽死(殺処分数)には含まれません。オーストラリアは、一体どれだけの数の犬猫を殺処分しているのやら。

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非公開コメント

頭の悪い人々の醜い競争。

公営殺処分を減らしてもそのぶん路上で車に轢かれたり、病気で死んだり、カラスにつつかれて死んだりしてるだけなんで全く意味ないですよね。

むしろ本来するべき仕事を保健所が違法に放棄し、公共衛生を悪化させて市民の衛生的な生活を妨害してるだけなんで恥知らずなだけだと思います。

だいたい動物愛護法に明確に記載されている事を放棄している訳で、動物愛護法の観点から見て祖語しかない放棄理由であって話にもなってませんが動物愛護の観点から殺処分しないって保健所関係者もかなり頭悪いですよね。
普通に動物愛護法をあげてツッコミいれると説明できなくなって発狂してた職員もいましたし。

日本社会ってかなり頭の悪い理屈にもなってない愛誤理論で汚染されてますからねぇ・・・・、アホな理屈にもなってない屁理屈で職務放棄してるバカ保健所が殺処分0とか言ってうかれてるのに、当たり前の理屈で動いてる他国よか殺処分が多い訳がありません。

はっきり言ってひとおもいに殺処分してやるほうが、真綿で首を絞めるように死んでく野良猫をみるとはるかに良心的だと思いますけどね。

根本的に責任もとる気もサラッサラないのに無責任に餌だけやって不幸な野良猫を増やしてるバカ共が一番悪いんですけどね。
捨てる奴?そんなのいくらもいやしねぇよw

Re: 頭の悪い人々の醜い競争。

猫ボラ滅びろ!! 様、コメントありがとうございます。

> 公営殺処分を減らしてもそのぶん路上で車に轢かれたり、病気で死んだり、カラスにつつかれて死んだりしてるだけなんで全く意味ないですよね。

余剰動物がいて、それを適正飼育できなければ必然的そうなります。


> むしろ本来するべき仕事を保健所が違法に放棄し、公共衛生を悪化させて市民の衛生的な生活を妨害してるだけなんで恥知らずなだけだと思います。

同感です。
保健所の職務は、公衆衛生の維持です。
動物愛護せはありません。
本来の職務に忠実であるべき。


> 動物愛護法に明確に記載されている事を放棄している訳で、動物愛護法の観点から見て祖語しかない放棄理由であって話にもなってませんが動物愛護の観点から殺処分しないって保健所関係者もかなり頭悪いですよね。

野犬の捕獲まで最近は職務放棄していますから由々しきことです。
野犬の捕獲の自治体の義務は、狂犬病予防法に明示されています。


> アホな理屈にもなってない屁理屈で職務放棄してるバカ保健所が殺処分0とか言ってうかれてるのに、当たり前の理屈で動いてる他国よか殺処分が多い訳がありません。

そもそも「殺処分がゼロでなければならない」と言っている国、それが価値があるとする国は私が知る限りありません。
動物の適正化管理の結果にのためには殺処分は当然のこと、殺処分の必要が減りその結果減るのは悪いことではないといった程度。
最初に「殺処分ゼロありき」は日本独自の価値観でしょう。
ドイツは選挙の年ですが、「狂犬病予防のために、猫の射殺駆除は強化すべき」とCDUは政策として述べています。


> 根本的に責任もとる気もサラッサラないのに無責任に餌だけやって不幸な野良猫を増やしてるバカ共が一番悪いんですけどね。
> 捨てる奴?そんなのいくらもいやしねぇよw

同感。
「捨てる人が悪い」というのが愛誤家の決まり文句ですが、日本で殺処分される犬猫のうち、大多数を占めるのは、野良猫の自然繁殖が原因です。
つまり「殺処分ゼロ」を言いながら、餌やりをしている人たちが、最大の殺処分の原因です。

メモ

メモ

ドイツ、野党第一党のCDUの党員が、「飼い猫の射殺駆除をもっと積極的に行うべき」という主張を行っている。http://www.focus.de/regional/kiel/katzen-aerger-in-kiel-sehr-starkes-problem-cdu-mann-will-hauskatzen-jetzt-zum-abschuss-frei-geben_id_5842424.html

animals australia
こちらの推計値は、オーストラリア全土での犬猫のシェルターでの殺処分数は年間20万とされている。
猫の殺処分率は96%。
http://www.animalsaustralia.org/issues/companion_animals.php

ニュージーランドのペット産業と殺処分http://pawjustice.co.nz/newsletters/tuesday-march-14-2013/

オークランド犬殺処分内訳http://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=10775866

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Re: No title

鍵コメ様、コメントありがとうございます。

> 殺処分をゼロを目指すのは勝手ですが
> 根本的な原因が全く理解してなさ過ぎて
> 怒りを通り越えて、呆れてしまいました^^;

無責任に、「○○国は殺処分ゼロ」という記事は多いです。
過去にも朝日新聞が何度も、「ギリシャは殺処分ゼロ」と報じています。
これほど多くの殺処分を行っているオーストラリアですら、マスメディアではありませんが「殺処分ゼロ」としている個人ブログがありました(その記事は削除されました)。
そのほか、ニュージーランドとカナダは、オーストラリアより更に人口比で殺処分が多い国ですが、どちらも「殺処分ゼロ」という記述があります。
「どうせ海外のことは調べる人がいないだろう」とタカをくくっているのかもしれませんが、情報を公に発信するのであれば、もう少し責任を持つべきです。


> 話は変わりますが、私の地元で似非地域猫を
> 行ってる所為で夏ごろに何組かの猫のツガイが
> 生殖行動をしてたのですが、先日にその
> 雌猫1匹辺り5匹の幼齢個体の猫が^^;
> その他の雌猫にも5~7匹の幼齢個体が増えて
> 我が物顔で地元をウロウロしてました(笑)
> しかも、その似非地域猫の奴らはそれを
> (自分らが増やした諸悪の根源に)
> 全く気が付いていない様子でした(爆)

すいませんね、コメントを公開してしまって。
都合が悪ければ非公開にします。
自分たちが野良猫を増やす現況であることすら気がつかないほど知能が低いから、地域猫をするべきと言えるのです。
さらに「ペットショップが野良猫が増える原因を作っている」とも。
それtも、バカのフリをした確信犯的嘘つきなのでしょうか。

No title

さんかくたまご様。

こんなのを見つけました。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161215-35140876-bpnet-life

No title

間違えて鍵コメになったので
大丈夫ですよ。
特に地名も載せてませんので
全くもって都合は悪くないですよ。

Re: No title

R.I様、コメントありがとうございます。

>こんなのを見つけました。
> http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161215-35140876-bpnet-life

あいかわらずの、塩村文夏議員のバカッぷり炸裂ですね。
「ドイツには1,000のティアハイムが有り~」。
協会加入しているのは約550です。
ほとんどが加入していると思われます。
https://de.wikipedia.org/wiki/Tierheim

それと、「ペットを入手する場合はほとんどがティアハイム」ですが、例えば2014年の全ティアハイムの犬の引受数は約7万です。
ティアハイムの殺処分や施設内死亡率は3割を超えるので、ティアハイムから譲渡された犬は5万頭を切ります。
ドイツでは、年間の犬取得数が55万~57万です。
犬の取得割合は、ティアハイムからは9%あるかないかなのです。
東京都の保健所+保護団体、のシェアと変わりません。
「ほとんど」って、何割くらいを言うのですかね。
嘘つき愛誤は、具体的な数値を出しません。
わざと確信犯的に嘘をつくために数字を出さないのか、それとも検索能力がないのか。
塩村文夏議員の政務活動費の不正流用疑惑が取り沙汰されています。
正無活動費を不正流用するぐらいならば、アルバイトを雇って、ドイツに関する資料を作成させましょう。
ドイツがお好きなようですから。

プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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