イギリスの犬の公的殺処分数は人口比では日本と同程度~民間の殺処分数を加えれば、その数倍~10倍の犬を殺処分している



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(Summary)
As number of stray or abandoned dogs in UK reaches 110,000 charity reveals that 21 are put down every day
・Annual survey by the Dog's Trust reveals heartbreaking statistics in 2013
・More than 7,000 unwanted dogs were destroyed by councils across country
・Charity says people in survey greatly underestimated number of UK strays
・Also claims people don't do enough to help missing dogs get found
・But research did show number of strays had dropped by 1% from 2012


 日本で喧伝されている海外の動物愛護情報に、「イギリスは犬猫の殺処分ゼロ、もしくはほぼゼロに近い」というものがあります。しかしイギリスでのアニマルシェルターにおける犬の殺処分数は7,085頭(2014年)で、人口比では日本とほぼ同数です。これはあくまでも「公的殺処分」だけの数字です。民間の動物保護施設では、その数倍の数を殺処分しています。さらにイギリスでは、犬のブリーダーやトレーナーなどの管理者・所有者が、私的に拳銃などで犬を殺処分することは合法です。公的殺処分以外の犬の殺処分数を加えれば、イギリスでは日本の数倍~十倍以上の数の犬を殺処分していることになります。


 「殺処分ゼロ」、もしくは「ほとんどゼロ」の国として頻繁に日本で取り上げられる国はドイツとイギリスです。ドイツに関しては、私は何度も行政が制度として行う「公的殺処分」も厳然として存在し、相当数が殺処分されていることを紹介してきました。ドイツでは連邦法と州法で飼育を禁じる犬種があり、例外的に厳しい飼育条件を満たさないかぎり、行政がそれらの犬を押収して殺処分しなければならないと各州法に規定があります。また、咬傷事故を起こした犬や行動などにより危険と判断された犬も行政が押収して強制的に殺処分する権限があります。例えば*1、ヘッセン州では、人口比で東京都の6倍数の犬を殺処分していました。これらについては、私は記事で取り上げています。
 そのほか、ドイツ連邦共和国全土では、1年で警察官が犬などを射殺する数は1万2,000頭に及びます。そのほか狩猟法により浮遊犬猫を狩猟駆除することがハンターの責務とされ、ドイツ全土で年間40万の猫と6万5,000頭の犬が事実上殺処分されています。それらの広義の殺処分数を併せれば、ドイツにおける犬猫の殺処分数は、人口比で日本の10倍を超えます。

 今回は、イギリスを取り上げます。イギリスの、アニマルシェルターの2014年における犬の収容数や殺処分、一般譲渡数などの統計が発表されています。
 As number of stray or abandoned dogs in UK reaches 110,000 charity reveals that 21 are put down every day 「イギリスの慈善団体によりイギリスの野良犬または捨てられた犬の数が年間11万頭に達し、毎日21頭が殺処分されていることが明らかになりました」。2014年9月7日、から引用します。


Annual survey by the Dog's Trust reveals heartbreaking statistics in 2013.
More than 7,000 unwanted dogs were destroyed by councils across country.
Charity says people in survey greatly underestimated number of UK strays .
At any one time there are more than 110,000 stray or abandoned dogs in the UK, with 21 dogs a day being put down by local authorities, research has shown.
But it's not all bad news as the overall numbers of stray and abandoned dogs handled by councils has actually fallen one per cent this year from 111,986 to 110,675, and 10,084 dogs were reunited with their owners thanks to electronic chips.
Once the dog is in local authority care it is only seven days before their pet can be transferred to a new owner or they are put to sleep if a new home cannot be found.
A huge 7,085 dogs were destroyed by councils over the year.
We're calling on dog owners across the UK to come along to one of our free microchipping events at www.chipmydog.org.uk so that we can continue to improve the situation ahead of the change in law in Wales in 2015 and England in 2016 which will make microchipping compulsory.

ドッグ・トラスト(Dog's Trust)の年次調査では、2013年の悲惨な統計が明らかになりました。
7,000頭以上の不要な犬が、イギリス全土の自治体によって(公的)殺処分されました。
慈善団体は、調査に参加した人達が、イギリスの悲惨さを過小評価している(殺処分の実数はさらに多い)と話しています。
イギリスには11万頭以上の迷惑犬(浮遊犬)や捨てられた犬がいますし、1日に21頭の犬が地元当局に殺処分されています。
しかし自治体で処理された迷子と捨てられた犬の総数が事実、今年は111,986頭から110,675人へと1%減少し、マイクロチップのおかげで10,084頭の犬が飼い主と再会できたことは、すべてが悪いニュースではありません。
犬を地方自治体が保護すると、飼い主が見つかるか、そうでない場合は新しい飼い主に譲渡しますが、安楽死させられるまでにはでわずか7日の猶予しかありません。
1年間で、7,085頭もの莫大な数の犬が自治体によって(公的)殺処分されました。
私たちは、2015年のウェールズでの法律変更に先立って状況を改善することと、 2016年にイングランドがマイクロチップ化を義務化するのに先立って、イギリスの犬の飼い主に対してwww.chipmydog.org.ukの無料マイクロチップイベントの1つに来てほしいと呼びかけています。



 イギリスでは、年間110,675頭の犬が収容されます。そのうちの7,085頭の犬が殺処分され、収容数に占める殺処分割合は6,4%です。飼い主に返還される数は10,084頭で返還率は9,1%です(マイクロチップによる飼い主特定数のみ)。
 一方、日本の犬の殺処分統計を見てみます。犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況から引用します。

・犬の殺処数と引取り数に占める殺処分数割合~15.811(殺処分数)/46.649(引取り数) 33.9%(殺処分率)
・犬の飼い主返還割合~13.220(返還数)/46.449(引取り数) 28.3%

 以上より、イギリスと日本の犬の収容数(引取り数)に占める公的殺処分割合はイギリスは日本よりかなり低いと言えます。対して飼い主への返還率は日本の方がイギリスより大変高いことがわかります(イギリスの場合はマイクロチップによる飼い主特定数のみ。のちに調べた資料では、約半数が飼い主に反感されたということの記載がありました。失礼いたしました)。
 さらに人口比で犬の公的殺処分数を比較すれば、日本の人口、1億2,711万人(2016年)は、イギリスの人口、6,318万人(2015年)の2,0倍です。つまり人口比では日本とイギリスの犬の公的殺処分数はほぼ変わりません。つまり犬の公的殺処分数に関しては、「イギリスが日本と比べて著しく少ない」とは言えないのです。

 さらに上記の統計は、イギリスにおける行政による公的殺処分数のみです。イギリスでは、1週間公的シェルターに浮遊犬を収容し、その間殺処分するのは著しく攻撃性が高い、病気やケガなどがある個体に限られます。1週間が過ぎた後は、民間のアニマルシェルター(著名なRSPCA「英国王立動物虐待防止協会 The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals」もその一つです)に、飼い主返還されず、かつ殺処分されなかった犬を移譲します。一般への譲渡は、民間アニマルシェルターが担っています。イギリスの公的統計で現れる殺処分数は、公的機関が行った限定的な殺処分数のみです。民間へ移譲された後の殺処分数は一切反映されません。
 次回以降の記事では、イギリスの民間における犬の私的殺処分について論じます。イギリスでは民間シェルターやブリーダー、犬の営利業者の所有者(レースドッグオーナーやトレーナー)などが私的にたいへん多くの犬の殺処分を行っています。イギリスでは、犬の所有者や管理者が拳銃で犬を殺処分することを禁じていません。民間では多くの犬が拳銃で殺処分されています。水面下で行われる私的な殺処分を加えれば、イギリスは実数で人口比で日本の数倍程度の犬を殺処分していることになるのです。


(画像)

 署名サイト、.@DefraGovUK: "BAN THE BOLT" ABOLISH THE USE OF THE CAPTIVE BOLT GUN TO DESTROY GREYHOUNDS IN THE UK.「ボルト銃(家畜屠殺用銃)による犬の殺処分の禁止を求める イギリスでのグレイハウンドを殺処分するために家畜用屠殺銃の使用を廃絶すること」の、家畜用屠殺銃で、殺処分された元レースドッグのグレイハウンドの死体。
 イギリスでは、犬の銃による殺処分の非合法化の運動がしばしばありますが、今のところ禁止する動きはありません。イギリスにおける、犬の銃による殺処分の禁止の法改正を求める署名運動が頻繁に行われます。イギリスでは、犬の飼い主や管理者が私的に拳銃で犬を殺処分することが合法です。イギリスでは、レースドッグだけでも、1万(1万5,000という推計値もあります)頭が私的に殺処分されています。

グレイハウンド死体


(参考資料)

 ペット後進国の日本!殺処分の現状を知って里親制度にも目を向けて!。2016年06月16日。この「ワンちゃんホンポ」というインターネットサイトの記事は、私が見た限り、すべてが「嘘・偏向・誤り」の羅列です。この様なメディアの記事が信じる人がいるということは、まさに日本が「動物愛護後進国」でる証左でしょう。
 「1、ドイツには、殺処分するという概念すらありません。2、(イギリスでは)保護された犬のほとんどが新しい飼い主の元へと引き取られています。3、イギリスでも年間に殺処分される犬の数は日本よりも遥かに低い7,000頭余り」。

1、ドイツには犬の公的殺処分制度が有り、相当数の犬の殺処分があります。ヘッセン州は人口比で東京都の6倍です。
2、「新しい飼い主」とは、民間シェルターも含まれます。民間シェルターに移譲された犬は約半数が殺処分されます。
3、平成27年度の日本の公的犬の殺処分数は15,811頭で、人口が半分のイギリスの公的殺処分数と人口比でほぼ同数です。



*1、東京都の6倍もの健康上問題のない、かつ咬傷事故を起こしていない犬を公的殺処分していたドイツ、ヘッセン州
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返還率

>飼い主に返還される数は10,084頭で返還率は9,1%です。

とありますが、この数字は「マイクロチップ装着により返還された」
数であって、全体に対する返還率では無いのではと思います。
出典元の記事が参照している統計(Dog's Trustによるもの)と同様の
統計を元にしていると思われる別サイトの記事において次のような記述があります。
http://www.express.co.uk/news/nature/609353/The-Dogs-Trust-stray-dog-crisis-in-UK

“Britain's largest dog says that a total of 102,363 stray and
abandoned dogs were handled by councils last year, with under
half eventually being claimed by their owners.”
“Although the latest figures were slightly down on the previous year,
when 110,675 dogs were dealt with by local authorities, it still
equates to 280 strays every day.”
“Across the UK, 54,767 stray dogs were reunited with their owners,
evidence that dogs can find themselves at risk of ending up
in a council compound after escaping, slipping their leads or getting lost during walks.”
「英国最大の犬(の調査?orの団体?)によれば、昨年は計10万2363頭の放浪犬と
遺棄犬が協議会での取扱いとなり、最終的には半数弱がそれらの飼い主からの申し出が
ありました。」
「最新の数字は、11万675頭が地方行政機関で取り扱われたその前年に比べれば
減少しているものの、なお毎日280頭が迷子になっていることになります」
「英国全土では、5万4767頭の放浪犬がその所有者と再会することが
できましたが、その事は、犬たちが逃走したり、リードをすり抜けたり散歩中に
迷子になった場合に、協議会の中で一生を終えてしまう危険に直面するという
証左に他なりません。」

集計年の関係(?)で多少のぶれ(半数を超えるか超えないか)はあるようですが、おおむね
半数が返還されているように読み取れます。

 なお、日本の統計に表れない数字としては、拾得者から警察に届けられた犬に
鑑札が付いていた場合、警察の照会に狂犬病予防法主管部局が回答し、警察が
直接飼い主に連絡する場合の数字があります。また、住民から通報があって捕まえたり
引き渡された犬に鑑札があれば、現地で飼い主に直接届けてしまう場合も(
自治体によっては)あります。これらはいずれも狂犬病予防法や動愛管理法、条例
に基づく措置とは異なることから、統計上は表れてこない返還数にあたります。
(実数は不明)

Re: 返還率

サーバント様、コメントありがとうございます。

> >飼い主に返還される数は10,084頭で返還率は9,1%です。
> とありますが、この数字は「マイクロチップ装着により返還された」
> 数であって、全体に対する返還率では無いのではと思います。

10,084 dogs were reunited with their owners thanks to electronic chips.
この記述ですか。
しかしマイクロチップにより飼い主返還ができた数に限るとしても、2014年ではイギリス全土ではほぼ犬はマイクロチップかイレズミのコードナンバーを付けることが義務付けられており。いずれかがなされている犬がほとんどと思われます。


> 出典元の記事が参照している統計(Dog's Trustによるもの)と同様の
> 統計を元にしていると思われる別サイトの記事において次のような記述があります。
> http://www.express.co.uk/news/nature/609353/The-Dogs-Trust-stray-dog-crisis-in-UK

実はこの記事も私の検索で上がっています。
しかし私のセキュリティソフトでは、このサイトを「危険」と警告しました。
ですから詳しい内容は見ていません。


> “Britain's largest dog says that a total of 102,363 stray and
> abandoned dogs were handled by councils last year, with under
> half eventually being claimed by their owners.”
> “Although the latest figures were slightly down on the previous year,
> when 110,675 dogs were dealt with by local authorities, it still
> equates to 280 strays every day.”
> “Across the UK, 54,767 stray dogs were reunited with their owners,
> evidence that dogs can find themselves at risk of ending up
> in a council compound after escaping, slipping their leads or getting lost during walks.”
> 「英国最大の犬(の調査?orの団体?)によれば、昨年は計10万2363頭の放浪犬と
> 遺棄犬が協議会での取扱いとなり、最終的には半数弱がそれらの飼い主からの申し出が
> ありました。」
> 「最新の数字は、11万675頭が地方行政機関で取り扱われたその前年に比べれば
> 減少しているものの、なお毎日280頭が迷子になっていることになります」
> 「英国全土では、5万4767頭の放浪犬がその所有者と再会することが
> できましたが、その事は、犬たちが逃走したり、リードをすり抜けたり散歩中に
> 迷子になった場合に、協議会の中で一生を終えてしまう危険に直面するという
> 証左に他なりません。」
>
> 集計年の関係(?)で多少のぶれ(半数を超えるか超えないか)はあるようですが、おおむね
> 半数が返還されているように読み取れます。

When dogs do go missing, close to two thirds (64 per cent) of owners don't know whose responsibility it is to care for missing strays with nearly half (46 per cent) saying they would get in touch with a family member or neighbour, rather than call the local council.
Of the 1,000 people surveyed 96 per cent thought there were only about 20,000 strays or abandoned dogs.

飼い犬が行方不明になった場合、飼い主の2/3(64%)近くが、カウンシルに電話をする(カウンシルに電話をするのは約半数の46%ですが)のではなく、家族や隣人と連絡を取ると答えました。
調査した1000人のうち96%がそう思っています、(カウンシルに収容されたのは)野良犬や捨て犬はわずか2万頭であるにもかかわらず。

ということで、5万4,000頭の犬がカウンシルから飼い主に変換されたという数字は、ちょっと大きすぎると感じます。
いずれにしても、サーバントさんが提示されたリンクは、私のセキュリティソフトでは危険と判定されてますので、ブログ記事に貼ることはできません。
「マイクロチップによる飼い主返還飲みの数ではないか」ということは、文中に記載しておきます。

ということで、次回は若干古いですが、この数値を用います(2012年)
公共施設以外の民間シェルターのイギリスでの引受総数の推計はこちらでしかありませんので。

http://www.science20.com/news_articles/brits_love_their_pets_or_not-88941

more than 260,000 dogs and cats were sent to UK rescue shelters in 2009.
From the responses received it was estimated that 131,070 cats and 129,743 dogs entered the care of UK welfare organizations during 2009.

2009年には26万頭以上の犬と猫がイギリスのアニマルシェルターに送られました。
受け取ったアンケートの回答から、2009年に131,070匹の猫と129,743匹の犬がイギリスの福祉団体の世話を受けるようになりました。

イギリスのアニマルシェルターでは、RSCAが約半数を殺処分していたとの報道があります。
これに基づけば、イギリスの民間の殺処分数は、犬猫あわせて13頭程度となります。

いずれにしてもご指摘ありがとうございました。

マイクロチップの話が出ましたので思い出しましたが。。。
アメリカからの輸入犬は場合によっては困ることがあるんです。ISO11784か11785でなければ日本国内のリーダーでは読み取りできません。しかし、アメリカでは一般に一桁少ないべつのチップが使われています。読み取り不可能な場合、輸入者がリーダーを用意すれば良いのですが、そうなると国内で逃げ出しても読み取りできない場合があります。そうなるとせっかく挿入されているマイクロチップも意味をなさないと。イギリスでも読み取り不可能なケースもあるでしょうね。

殺処分されているから犬猫が爆発的に増えないということに誰も気がつかないんでしょうかね。ノーキルだったらもっと多いでしょう。

ちなみに話は違いますが、イランの田舎では夜間野良犬狩りをするそうです。夜街中を徘徊する犬は野良犬とみなされて射殺されます。まあ、何時もではなく不定期にやるそうですが。知人宅の犬も放し飼いで、ある日帰ってこなかったそうで、野犬狩りにやられたのではと。
結構射殺ってお手軽な処分法なんでしょうね。

Re: タイトルなし

昇汞 様、コメントありがとうございます。

> アメリカからの輸入犬は場合によっては困ることがあるんです。ISO11784か11785でなければ日本国内のリーダーでは読み取りできません。しかし、アメリカでは一般に一桁少ないべつのチップが使われています。

EUは、マイクロチップはISO11784か11785のみだったと記憶しています。
http://www.anis.ch/de/microchip/
15ケタですよね。


>イギリスでも読み取り不可能なケースもあるでしょうね。

イギリスのことは私は詳しくはありません。
しかしEUに加盟(離脱表明しましたが)しているので、EUの基準に準拠しているのではないかと思いますが。


> 殺処分されているから犬猫が爆発的に増えないということに誰も気がつかないんでしょうかね。ノーキルだったらもっと多いでしょう。

イギリスでは、私設のアニマルシェルターでは、かなりの数が殺処分されています。
RSPCAは半数近くの健康上問題のない犬猫を殺処分していました。
しかし公的統計ではそれは反映されません。


> イランの田舎では夜間野良犬狩りをするそうです。夜街中を徘徊する犬は野良犬とみなされて射殺されます。
> 結構射殺ってお手軽な処分法なんでしょうね。

調べてみると、アメリカのアニマルシェルターでも犬を射殺していたり、ドイツのティアハムでもそうですし、日本人が思っておるよりはるかにアメリカやドイツでは警察官が犬を射殺しています。
それは「公的殺処分数」としてカウントすべき数だと思います。
銃は、殺処分する人が比較的安全ですし、二酸化炭素死のように多大な設備投資がいりません。
むしろ銃で殺処分している国より、日本の方が動物愛護に先進的です。

返還率

サイトが閲覧できなかったそうで御不便おかけしました。
イギリスのタブロイド新聞のたちの悪さは自社ウェブサイトにも
表れているのかもしれません。
 もとい、私の先の投稿は、他にもざっと短時間で書いたので不十分
でした。主に次の点を補正して投稿します。
 ・二次的資料であるメディアの記事を元にしていたので、一時的資料
  に近い、当該統計調査資料を確認しました。
 ・council を協議会と訳したのは誤訳でした。原典を読むと、local councilの
  意味で用いているので「自治体」と訳を訂正します。

原典の掲載は次の通り。
https://www.dogstrust.org.uk/news-events/news/stray%20dogs%202015%20summary%20report%20-%20final.pdf

 この調査は、大手市場調査会社に委託して実施しており、報告書の最初に「調査手法」
が明記されているので信頼に足る調査と考えます。UKの370自治体を対象に質問票
形式で調査を行い、2015年6月までに319自治体から回答があったとしています。

 Chart1から、放浪犬(※日本の行政機関でしばしば用いられる表記にならい、
ここではStray dog を放浪犬とします)の数は過去20年間概ね10万頭前後で推移

 Chart2から、主管当局へ至る経路は、主管当局による捕獲が75%前後、
他の公共機関から引き渡されたものが15%前後

Chart3から、犬の処遇について、飼い主に返還されたものが50%前後、
自治体から直接譲渡されたものが10%前後、福祉団体へ引き渡されたもの
(いわゆる団体譲渡)が25%前後、自治体による殺処分が10%弱

 2.4節から、収容された犬の20%にマイクロチップが装着されていた。
 (※私が見た限りでは、イギリスでの全犬種MC義務化は2016年4月。なお、
  日本では懲役刑つきで鑑札の装着が義務付けられていますが、実際の装着
  状況は御存知の通りです。)

 2.5節 Chart4から、飼い主に返還された4万8570頭のうち、返還の経緯が明らか
なものは23016頭、うち、飼い主が直接問い合わせたものが8833頭、MCのみによるもの
が9340頭、名札によるものが1018頭、MCと名札の組み合わせが1066頭、犬の収容
等を行う部署が飼い主を知っていたためというのが817頭などとなっている。

 2.6節から、219自治体が犬の収容等の業務を担当する部署を直営により持ち、
90自治体は業務自体を民間委託している。
 206自治体は、収容施設として民営の預けられる犬舎を利用し、26自治体は自前の
収容施設を持ち、62自治体は福祉慈善団体が持つ犬舎を利用している。

2.8節(結論)より、9430頭がマイクロチップのおかげで返還された。前年は
10084頭である。過去4年の急増に比べるとこの割合はほぼ同じである。

以上です。

団体譲渡された犬の処分率は調査の対象にはなっていませんが、仮にさんかくたまごさん
が引用された割合が全体平均だとして半数が殺処分となると、1万2500頭の
「自治体から譲渡された犬」が殺処分されている計算になります。
(この他に、自治体を経ずに団体の下に行った犬と、猫が加わるということに
 なるかと思います。)

また、飼い主ヘのアンケートによる「傾向」より、実際の自治体の実績値の方が
事実を表しているとは思いますが、引用されたアンケート部分については、
次のような訳が良いと思います。

“When dogs do go missing, close to two thirds (64 per cent) of owners don't know whose responsibility it is to care for missing strays with nearly half (46 per cent) saying they would get in touch with a family member or neighbour, rather than call the local council.
Of the 1,000 people surveyed 96 per cent thought there were only about 20,000 strays or abandoned dogs. “
さんかくたまごさん訳
「飼い犬が行方不明になった場合、飼い主の2/3(64%)近くが、カウンシルに電話をする(カウンシルに電話をするのは約半数の46%ですが)のではなく、家族や隣人と連絡を取ると答えました。
調査した1000人のうち96%がそう思っています、(カウンシルに収容されたのは)野良犬や捨て犬はわずか2万頭であるにもかかわらず。」

サーバント訳
「飼い犬が行方不明になった場合、飼い主の2/3(64%)近くが放浪犬に関して
対応するのがだれの責任であるのかを知らず、約半数近く(46%)は自治体に
電話するのではなく家族や隣人と連絡を取ると答えました。
調査した1000人のうち、96%が、放浪犬や遺棄犬の数は2万頭程度であると
考えていました。」
 引用された文は、UKの飼い主の認識の甘さに警鐘を鳴らす内容です。
飼い主にUKの放浪犬の数を尋ねて「2万頭程度だろう」と見積もる人が多く、
実際は10万頭の放浪犬がいることから現状を ’underestimate’ している、
と言っているものと思われます。
 また、飼い主の側からすぐに行動を起こさないと、行政機関はさっさと収容して
譲渡なり殺処分なりをしてしまう、という制度になっていることを知らず、のんびり
周囲に相談している、と問題提起しているものと思われます。

Re: 返還率

サーバント様

> サイトが閲覧できなかったそうで御不便おかけしました。

私の場合、インターネットセキュリティはかなり感度を上げていますので、実際は危険なサイトでなくても警告が出るのかもしれません。
例えばFBの友人がTLでリンクした記事でも、警告が出る場合があります。
用心に越したことはありませんが。


>  もとい、私の先の投稿は、他にもざっと短時間で書いたので不十分
> でした。主に次の点を補正して投稿します。
>  ・二次的資料であるメディアの記事を元にしていたので、一時的資料
>   に近い、当該統計調査資料を確認しました。
>  ・council を協議会と訳したのは誤訳でした。原典を読むと、local councilの
>   意味で用いているので「自治体」と訳を訂正します。
>
> 原典の掲載は次の通り。
> https://www.dogstrust.org.uk/news-events/news/stray%20dogs%202015%20summary%20report%20-%20final.pdf

ありがとうございます。
この資料は参考にいたします。
なお、local councilですが、私も自治体と訳したもの、評議会と訳したものが混在していたと思います。
「自治体」に統一します。
なお、次の記事では、民間の調査での、民間アニマルシェルターの引受数総数(犬猫)の数値、26万頭を用いました。
それであれば、民間シェルターの引受数×推定殺処分率、で大雑把ですけれど、民間シェルターの殺処分数が出ます。

No title

マイクロチップの種類はいくつかありますので、アメリカ国内でも読み取り不可な場合があります。現に、迷い犬で最初マイクロチップの装着なしとされた犬が後日きちんと読み取りできているんですよね。ようするにリーダーが読めなかったということです。
アメリカは自分たちの基準が世界基準だと思っているのか、国内独自の基準を海外にも適応しようとしているんじゃないかと思う時もあります。マイクロチップはその一つですね。


>飼い犬が行方不明になった場合、飼い主の2/3(64%)近くが、カウンシルに電話をする(カウンシルに電話をするのは約半数の46%ですが)のではなく、家族や隣人と連絡を取ると答えました。

ここのところですけど、日本国内でも同じかもしれません。私の経験上ですが、犬がいなくなった人は保健所に連絡するよりも先に隣近所や町内を探して回りますし見つからなければ保健所にという人が多かったです。
書いたかもしれませんが、夏に北九州の某ドゴ専門ケンネル発であちこちでネット上回状が回っていた北九州の「遺棄犬」も蓋を開けてみれば遁走で、飼い主は保健所に連絡するのを忘れて探し回っていたわけです。

イギリスでも同じ状況とすれば返還頭数は水増し頭数なのではと思ってしまいます。


Re: No title

昇汞 様

> マイクロチップの種類はいくつかありますので、アメリカ国内でも読み取り不可な場合があります。

私が調べた限り、EUは上記のISO規格のもの2種で統一していると思います。
EUの場合は、EUペットパスポートにマイクロチップの記録が連動しています。
EUペットパスポートが、域内での国境間移動の際は必要とされていますので、統一していなければなりませんから。
警察署にも常備されています。


> アメリカは自分たちの基準が世界基準だと思っているのか、国内独自の基準を海外にも適応しようとしているんじゃないかと思う時もあります。マイクロチップはその一つですね。

アメリカに旅行したら最初に面食らうことですが、街中の電光掲示板の温度計が華氏(Fahrenheit)なんですよね。
30°でむちゃくちゃ寒波が来ていて寒い。
牛乳はハーフガロン(約2リッター)ですし。
速度表示はマイル時(mph)です。
アメリカは案外世界標準ではないです。
ヨーロッパのニュースサイトでは、気温の表示は℃です。


> >飼い犬が行方不明になった場合、飼い主の2/3(64%)近くが、カウンシルに電話をする(カウンシルに電話をするのは約半数の46%ですが)のではなく、家族や隣人と連絡を取ると答えました。
>
> ここのところですけど、日本国内でも同じかもしれません。私の経験上ですが、犬がいなくなった人は保健所に連絡するよりも先に隣近所や町内を探して回りますし見つからなければ保健所にという人が多かったです。

真っ先に保健所に問い合わせしなければならないのです。
そうでないと殺処分されてしまいます。


> イギリスでも同じ状況とすれば返還頭数は水増し頭数なのではと思ってしまいます。

イギリスは先進国ですが、案外欧米の統計は大雑把なような気がします。
だから、引用する人が都合の良い数値を選んで使うということが起きます。
アメリカの犬猫殺処分の数値でも、最近のもので、下は190万、上は1000万です。
最も信頼性が高いのは、アメリカン・ヒューマン・ソサエティの370万頭ということになっていますが、190万の数値を引用した日本の資料があります。
オーストラリアは案外きちんとした統計を持っていると思います。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

・座右の銘は「人の行く裏に道あり花の山」
・好きな生き物 メジロ
・尊敬する人 ガブリエルシャネル(シャネル社創業者)
・好きな言葉 Das Beste oder nichts「最善か無か」。ダイムラー・ベンツ社の企業理念。私自身は何事も中途半端でいい加減です。ですからこの言葉に憧れます。

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