日本は保護犬譲渡が多い国~日本の保健所+保護団体による犬の譲渡割合はスイスより多い


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(Zusammenfassung)
・Alarmierende Statistik: Immer mehr Schweizer kaufen illegal importierte Hunde
Die neue Statistik der Schweizer Hunde-Datenbank ANIS (Animal Identity Service) über im Jahr 2012 in die Schweiz importierte Hunde belegt: 43,9 Prozent der neu registrierten Hunde in der Schweiz, insgesamt 20'687 Tiere, stammen aus dem Ausland.
・Anzahl der in Tierheimen aufgenommenen Tiere nach Tierart in der Schweiz im Jahr 2014
・Anzahl der in Tierheimen aufgenommenen und vermittelten Tiere in der Schweiz 2013 und 2014
mit anderen Worten Tier Heim Hund Marktanteil gering ist, in der Schweiz.
日本は、実は先進国の中では保護犬の譲渡が多い国です。日本においては、犬入手に占める保健所+保護団体による保護犬の割合は6.3%です(平成23年 環境省べ)。対して、NHKが「生き物の売買が禁じられているため、犬の入手はティアハイムでしかできない」と報じているスイスでは、犬の入手に占めるティアハイムの譲渡割合は4%に満たないのです(2014年)。日本の方が犬の入手においては、スイスのティアハイムによる保護犬譲渡よりはるかに高いのです。NHKの報道の嘘には絶句します。
まず、日本全体における、犬の入手方法についての統計があります。○犬猫の入手経路(環境省資料 (平成23年調査)によれば、犬の入手経路に占める、「保健所や動物愛護センターなどで譲り受けた(1.6%)」+「民間の動物愛護団体などから譲り受けた(4.7%)」の合計は6.3%です。
(画像)

対して外国との比較のために、一例としてスイスをあげます。結論から述べれば、最大でもスイスにおけるティアハイムの犬の譲渡(保護犬譲渡)の割合は、4%台なのです。おそらく2%程度ではないでしょうか。この根拠をあげれば、スイスの公的統計では2013年~2014の期間に、ティアハイムが引き受けた全動物種の数は2900頭であり、実際に譲渡された数は2030頭だからです。この譲渡率70%(=実質的な殺処分率30%)の数値は、私が多くの資料から導いた、「ドイツなどのティアハイムにおける実質的な殺処分率は3割程度」と全く一致します。*1、*2、*3
対してスイスの年間犬登録数は2012年で47127頭でした(*1)。つまり、ティアハイムが譲渡した2030頭の動物がすべて犬であったとしても(ありえませんが)、スイスにおけるティアハイムにおける犬の譲渡(保護犬譲渡)の割合は4.3%になります。スイスでのティアハイムでの扱い動物は猫の方が多いと聞きますし、ウサギなどの小動物や大型哺乳類のポニーやエキゾチックアニマルもあるでしょう。それを考えれば、スイスにおけるティアハイム(保護犬)の譲渡は2%前後が妥当ではないかと思います。
さらに考察を加えれば、スイスの登録犬数ですが、無登録の犬もいます。その数も考慮すれば、さらにティアハイム(保護犬)の譲渡割合は低くなります。
以上より、日本における保護犬(保健所+保護団体による譲渡)の譲渡割合は、6.3%。対してスイス(ティアハイムの譲渡)では最大でも4.3%、おそらく2%にみたないと思われます。つまり、「スイスに比較すれば、日本は保護犬の譲渡割合ははるかに高い」と結論づけられます。
しかしイメージ先行で、誤った情報を拡散させるメディアがあります。 例えばNHKは、番組「あいつぐ犬の遺棄 なぜ"命"は捨てられる?(2014年11月22日放送)」で、「スイスでは生き物の売買が禁じられているので、犬などのペットはティアハイムでしか入手することができない」と報道しています。なんら根拠となる資料を示さない、感情に訴えるだけの余りにもひどい嘘番組です。なお、この番組の冒頭では、寒川由美子解説員が「スイスでは生き物の売買が禁じられてるためにできない」という驚愕する発言をしています。この地球上に、一国でも「生き物の売買ができない国」がありますか(大爆笑!)。スイス人が犬を入手する割合で現在最も多いのは、おもに東欧生産の、インターネット販売の子犬です。その割合は2014年で約半数です。「インターネットで犬などのペット販売を行っていた日本は動物愛護後進国。他の先進国ではありえない」~と言うNHKの大嘘を暴く(スイス編)。
(画像)
これが問題の、NHK「あいつぐ犬の遺棄 なぜ"命"は捨てられる?(2014年11月22日放送)」の場面。「スイスでは生き物の売買が禁じられているために、スイスでは犬を入手するにはティアハイムでしかできない」ということを説明したパネル。最大でも4%、おそらく2%あるかないかの保護犬譲渡割合を「ティアハイムでしかできない(=100%)」と言い切っています。その神経には恐れ入ります。
不謹慎と攻撃を受けることを覚悟で書きます。このような荒唐無稽な番組を制作するNHKのスタッフの精神状態を疑いますし、チェックをくぐり抜けて放映されたNHKの体質は正常なのかと。またこのような番組を信じる方がいらっしゃるということはTVの「一億総白痴化」と言わざるを得ません。


*1、Alarmierende Statistik: Immer mehr Schweizer kaufen illegal importierte Hunde「憂慮すべき統計値 不当に犬を外国で購入して輸入するスイス人がますます増えています」。2013年4月23日。
~
概要 2012年のスイスの新規の犬登録数は47,127頭でした。そのうちの20,689頭は、多くが価格が安い東欧で購入されたものです(2012年当時は国境付近での行商が多かったのですが、2014年以降は犬などのペット販売の行商は禁じられました。それ以降は、インターネット販売が激増しています。2014年のスイスにおける犬の登録は、さらに外国から購入した犬の割合が増えて約半数が、外国から主にインターネットで購入されたものです)。
*2、Anzahl der in Tierheimen aufgenommenen Tiere nach Tierart in der Schweiz im Jahr 2014「2014年には、ティアハイムに収容された犬の数は2,900頭である」。
*3、Anzahl der in Tierheimen aufgenommenen und vermittelten Tiere in der Schweiz 2013 und 2014「2013年~2014年にかけて、スイスのティアハイムが譲渡した(販売した)ペットの数は20,30頭である」。
~
上記の統計では、2014年にスイスのティアハイムが引き取った犬の数は2,900頭です。譲渡数(販売数20,30=ほかの動物も含む)と、大きな差があります。仮に譲渡数(販売数)がほとんど犬だったとしても、約3割が売れ残った計算になります。その多くが殺処分されていると推測されます。ドイツのティアハイムで年次報告書を公開しているところは、約3割の殺処分です。
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