懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」。「スイスは殺処分ゼロ」の大嘘~スイスでは通関に不備があれば、犬などを殺処分します


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(Zusammenfassung)
SCHWEIZER TIERSCHUTZ STS
Illegaler Hundehandel und illegale Hundeimporte
hergehende Seuchenproblematik: «Die Welpen und Junghunde werden vielfach in Privatautos ausosteuropäischen Ländern, in denen die urbane Tollwut verbreitet ist, in die Schweiz gebracht und
der Käuferin/dem Käufer irgendwo, z. B. auf Parkplätzen oder bei den Käufern zu Hause, übergeben.
Das Veterinäramt Zürich registrierte 2014 pro Woche einen illegalen Import, wovon gut ein Drittel, meist Hunde oder Katzen, eingeschläfert wurde.
ABC朝日放送のTV番組、「ペットの王国 ワンだランド」が報じる海外動物愛護情報が、ほぼすべてが嘘、誤り、偏向です。昨年12月に「スイス特集」として3回放送されました。既に第1回放送の、「世界一のペット先進国スイスへ スイス流 秘 しつけ」で報じられた、「スイスでは犬はノーリード(これは和製英語で通じませんが)でも良い」が荒唐無稽の大嘘であることは書きました。今回記事以降では、第2回放送で報じられた「1、スイスは殺処分ゼロ」、「2、スイスのブリーダーは大変難しい国家資格がいる」、「3、スイスで犬を入手する人はティアハイムからがほとんど」などが全くの嘘、誤り、偏向であることを書きます。今回は、1、に関して、「スイスにおける通関の不備による犬猫などの殺処分」について書きます。
本記事では、ABC朝日放送「ペットの王国 ワンだランド」スイス特集の第2回放送についての、嘘、誤り、偏向を指摘します。まず本放送で報じられた、「スイスは殺処分ゼロである」ことが大嘘であることを述べます。まず前提として、スイスでは、以下について犬猫の殺処分を法律で定めています。「1、」については前回記事で述べました。
1、禁止犬種や咬傷犬は行政が押収して強制的に殺処分する権限がある(一定数の殺処分数があります)。
2、*1、逃走した、または飼い主不明の浮遊犬などは、行政が射殺する権限が有り、一定数あります。
3、スイスに犬猫などを輸入する際に、検疫の不備があれば犬猫などは押収されて強制的に殺処分されます。
以上は、行政が直接行う「殺処分」です。さらにスイスでは、民間においても、事実上の殺処分がかなりの数で行われています。4、ティアハイムで一定数の殺処分が行われています。
5、*2、猫に関しては、スイス連邦狩猟法で狩猟対象であり、民間人により射殺などされて駆除される猫の数は約10万匹と推定されています(その数は日本の猫の公的殺処分数の約23倍です)。
今回は、「3、スイスに犬猫などを輸入する際に、検疫の不備があれば犬猫などは押収されて強制的に殺処分されます」について述べます。
スイスの大手動物保護団体、スイス動物保護協会(SCHWEIZER TIERSCHUTZ STS)は、詳細な犬猫などのペットに関する調査・統計を発表しています。2016年発表の、STS-REPORTでは、主に犬ですが、違法なペット取引についての詳細な調査報告を行っています。
Gemäss der ANIS-Hundedatenbank leben in der Schweiz derzeit 540 000 Hunde in 12 % der Haus-halte und jeder zweite Hund kommt aus dem Ausland.
Seit 2011 gibt es jährlich etwa 50 000 Hunde-Neuregistrierungen, wobei mittlerweile nur mehr knapp die Hälfte aus der Schweiz stammt.
Von den knapp 25 000 aus der Schweiz stammenden Hunden kommen ca. 2000 aus Tierheimen,
Die Welpen und Junghunde werden vielfach in Privatautos aus osteuropäischen Ländern, in denen die urbane Tollwut verbreitet ist.
Der unkontrollierte Handel mit solchen Tieren stellt deshalb ein beträchtliches Risiko dar.
Angaben in Dokumenten und Ausweisen, oftmals auch ohne Kennzeichnung (Mikrochip),
sowie ohne Einfuhrsteuer-Entrichtung ins Land geschmuggelt.
Das Veterinäramt Zürich registrierte 2014 pro Woche einen illegalen Import, wovon gut ein Drittel, meist Hunde oder Katzen, eingeschläfert wurde.
ANISによる犬のデータベースによると、現在スイスでは、540,000頭の犬が12%の世帯で飼われており、常に犬は外国から輸入されています。
2011年以来、毎年約50,000頭の犬の登録がありますが、現在ではスイス生産の犬は半分に過ぎません。
*1、スイス産の犬はほぼ25,000頭ですが、そのうち2,000頭の犬がティアハイムにより譲渡されたものです。
子犬や幼齢の犬は、都市型狂犬病が一般的である東欧諸国から、自家用車で運ばれることが多いです。
したがってこのような犬などの動物の、コントロールされていない商取引は、かなりの(感染症の)リスクを孕んでいます。
多くの場合このような犬の輸入は、通関書類や犬の情報及び個体識別(マイクロチップ)、さらには輸入税の支払いもない密輸です。
チューリッヒの獣医局は2014年には、違法に輸入された主に犬猫ですが、そのうちの3分の1以上を毎週安楽死させた記録があります。
スイスは、輸入した犬猫が検疫不備や不正が発覚すれば、既に新しい飼い主の手にわたっていても、強制的に行政が安楽死させることができます。他のヨーロッパ諸国やオセアニアなどの先進国も、検疫不備の犬猫などは同様に強制的に殺処分する法律の規定があります。しかし日本は、犬猫などのペットの輸入に関して、検疫不備があった場合でも通関当局が強制的にそれらの犬猫などを殺処分する法的根拠はありません。先進国では極めて例外です。
日本の場合は、検疫に不備がある場合でも、検疫所に180日間係留し、観察の後に狂犬病等の感染症が確認できなければ入国を許可します。動物の輸入届出制度について(1)(厚生労働省資料)より、引用します。
指定地域(狂犬病の発生のない国・地域)から連れてくるときは、マイクロチップによる個体識別などの必要事項が記載された輸出国政府機関発行の証明書があれば、12時間以内の係留期間となります。
輸出国政府機関発行の証明書で輸出国においてマイクロチップによる個体識別、狂犬病予防注射と狂犬病の抗体価の確認、輸出国での180日間の待機を行ったことが確認できる場合は、12時間以内の係留期間となります。
それ以外の場合は180日間の係留期間となります。
つまり犬猫などの、輸入検疫の不備においては、スイスは厳格に安楽死(殺処分)を行っており、その根拠となる法整備もされています。対して日本は、犬猫などの輸入検疫の不備に対しては行政当局が強制的に犬猫などの殺処分を行う法的根拠もなく、行われていません。輸入検疫に関しては、スイス(や大多数の先進国)とは異なり、「ノーキル」です。
ABC朝日放送「ペットの王国ワンだランド」スイス編第2回(ペットの王国 ワンだランド スイスが殺処分ゼロを実現できた秘密、ティアハイムへ 2016年12月18日 )で述べられている、「スイスは殺処分ゼロ。対して日本は犬猫を殺処分している遅れた国」は正反対の大嘘です。まあ、一概に殺処分をしていることが遅れているとは思いませんが。
(動画)
ABC朝日放送「ワンだランド」スイス特集~第2回。ペットの王国 ワンだランド スイスが殺処分ゼロを実現できた秘密、ティアハイムへ 2016年12月18日 。
(動画)
ABC朝日放送「ワンだランド」スイス特集~第3回。【海外の反応】日本のペット生体販売&殺処分に世界がドン引き・・・。2016/12/25 に公開。日本より、スイスの方が犬猫の殺処分に関しては厳格におこなっています。まさに本番組は狂気の嘘番組。
*1、何度かこちらのブログ記事で取り上げましたが、「NHK週刊ニュース深読み」では、「スイスでは生き物の売買を禁じているので、犬を入手する場合はティアハイムで譲渡を受けるしかない」。そして後ほど述べますが、ABC朝日放送の本番組でも同様のことが述べられています。
スイスにおける、ティアハイムの犬の譲渡実績は年間わずか2,000頭。スイスの新規犬登録数は約50,000頭です(さらに無登録犬もあります)。つまり、スイスで「ティアハイムから犬を入手した」割合は、4パーセント未満です。4%未満が「全て=100%」なのですか。まさに、NHKも朝日放送も、狂気の大嘘報道を行っています。なお、東京都の保健所+保護施設からに布入手割合は9.3%で、スイスの倍以上です。
(関連記事)
・懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」。「スイスは殺処分ゼロ」の大嘘~スイスでは禁止犬種を押収して強制的に殺処分する法律があります
*1、「スイスでは逃走した、または飼い主不明の浮遊犬などは、行政が射殺する権限が有り、一定数あります」については、こちらの記事で取り上げています。
~
・懲りない赤恥大嘘番組「ワンだランド」スイス編~スイスではリードから犬を放して遁走させた場合は、警察官などにより射殺されます
*2、「猫に関しては、スイス連邦狩猟法で狩猟対象であり、民間人により射殺などされて駆除される猫の数は約10万匹と推定されています(その数は日本の猫の公的殺処分数の約23倍です)」については、こちらで記事にしています。
~
・スイスは日本の約23倍の数の猫を殺処分している!(スイスの狩猟駆除数は年間10万匹で、人口比で日本の公的殺処分の約23倍)
・「スイスでは殺処分ゼロ」と言う、痛すぎる赤恥大嘘ブログ 猫編ー1
(資料)
なお、スイスの犬猫の殺処分制度に関しては、過去にこのような記事を書いています。併せてお読みくださればありがたく存じます。
・「スイスでは殺処分ゼロ」と言う、痛すぎる赤恥大嘘ブログー1
・「スイスでは殺処分ゼロ」と言う、痛すぎる赤恥大嘘ブログー2
・「スイスでは殺処分ゼロ」と言う、痛すぎる赤恥大嘘ブログー3
・「スイスでは殺処分ゼロ」と言う、痛すぎる赤恥大嘘ブログー4
・「スイスでは殺処分ゼロ」と言う、痛すぎる赤恥大嘘ブログ 猫編ー1
・「スイスでは殺処分ゼロ」と言う、痛すぎる赤恥大嘘ブログ 猫編ー2
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