正当な理由なく、犬猫を感電殺等で大量殺処分していたドイツのティアハイム


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(Zusammenfassung)
Einschläferungen ohne triftigen Grund TV-Bericht erhebt Vorwürfe gegen Krefelder Tierheim
Im Krefelder Tierheim sollen 30 bis 40 Tiere "ohne vernünftigen Grund" getötet worden sein - darüber berichtet der Fernsehsender Vox.
三重県で「日本版のドイツに倣ったティアハイム」の建設計画が持ち上がっています。中日新聞が伝えるところによれば、自称ドイツ連邦獣医学博士の京子アルシャー氏がこの計画を後押ししています。報道では「ドイツのティアハイムは殺処分はほぼゼロである」、そして「重病でない限り収容動物を安楽死させない」と述べています。しかしそれらは大嘘です。ドイツのティアハイムの殺処分率の公的統計は3割近いです。この数字は施設内死は含まれていません。施設内死を含めれば殺処分率は増えます。またドイツでは、犬などの安楽死要件の適用範囲は広く解釈されています。むしろ問題行動(主に犬の攻撃性)のある犬は殺処分しなければならないとされています。
問題の中日新聞の記事(インターネット版)から引用します。ドイツに倣う動物保護 多気に大規模施設計画 。2016年6月25日。
アクアイグニス(東京)は、(三重県)多気町で大規模な動物保護譲渡施設「ティアハイム」を造る。
ペットの殺処分がほとんどないドイツの民間施設の日本版だ。
ドイツ・ベルリン郊外にある「ティアハイム・ベルリン」の運営に関わる在独十九年目の日本人獣医師アルシャー京子さん(47)は、ペットに対する日独の考え方の違いを嘆く。
日本ではかみ癖、ほえ癖など問題がある犬、猫は捨てられ、もらい手もなく殺処分されることも。
しかし、ドイツでの殺処分は重病などに限られる。
アクアイグニスの立花哲也社長(42)は「日本でもペットへの意識を変えたい。少しずつだが殺処分ゼロを目指したい」と意気込んでいる。
上記の記事では、次のように書かれています。
1、ドイツのティアハイムでは殺処分ゼロか、ほとんどない。
2、ドイツで殺処分される動物は、重病に限られる。
しかしそれは「大嘘」です。「1、」ですが、ドイツのティアハイムでは、公的統計においても約3割の殺処分率ですし、この数字には施設内死は含まれていません(日本の殺処分率の計算では、施設内死を含める施設がある)。また、ドイツの法律では「咬傷事故を起こしていない犬であっても訓練不足等で、行動により危険と判断される犬は行政が押収して強制的に殺処分する権限がある」と明文化されています。現に、まだ咬傷事故を起こしていない段階でも「危険な犬」と行政に判断されて犬を押収され、強制的に殺処分される飼い犬も、ドイツでは珍しくありません。
「1、」「2」については、折々反証を挙げていきます。ところで正当な理由がなく、施設の収容キャパシティに比較すれば、かなりの数の犬猫を感電死などで処分していたドイツのティアハムがあります。もちろんドイツ連邦動物保護法では感電死による処分は禁じられています。発覚は、従業員の内部告発です。
以下に、Einschläferungen ohne triftigen Grund TV-Bericht erhebt Vorwürfe gegen Krefelder Tierheim 「正当な理由がない殺処分 TV報道はクレーフェルト・ティアハイムに対して疑惑を提起します」。2015年11月24日、から引用します。
Krefeld.
Der Privatsender Vox hat über Vorwürfe berichtet,
Im Krefelder Tierheim sollen 30 bis 40 Tiere "ohne vernünftigen Grund" getötet worden sein .
30 bis 40 Tiere - vor allem Katzen - ohne triftigen Grund eingeschläfert zu haben.
Zudem sollen Hunde mit Stromschlägen traktiert worden sein.
Die Vorwürfe im einzelnen: Das Tierheim soll Katzen mit Pilzerkrankung eingeschläfert haben.
クレーフェルト・ティアハイム。
民放のTV局VOXは、(ティアハイムに対する)疑惑を報道しています。
「合理的な理由」がなく、30〜40頭の動物がクレーフェルト・ティアハイムで殺されています。
特に猫ですが、30〜40匹が正当な理由なく、殺処分されたに違いありません。
他に犬が、伝えられるところによれば、感電死させられていました。
ティアハイムの詳細な反論:ティアハイムは、真菌性の感染症があったために、猫を安楽死させておく必要があったのです。
このクレーフェルト・ティアハイムですが、HPを調べてみました。Tierheim Krefeld。für die Aufnahme von bis zu 30 Hunden, 60 Katzen und mit diversen Räumen für Nager und Vögel ausgelegt. 「30頭の犬、60匹の猫およびげっ歯類や鳥類を収容するために、色々なケージがある設計です」とあります。最大の収容数が犬30頭、猫60匹ですから、それほど大きな施設とは思えません。
残念ながらこの施設は、年次報告書を公表していません。ですから引受数に対する殺処分割合は不明です。しかし日本のメディアが喧伝するような「ドイツのティアハムはほぼ殺処分ゼロ(「ゼロ」と言い切っているメディアも多いです。例えば大手TV局ではNHK、FNN、朝日放送など。弱小メディアは数しれません)。
では、ティアハイムの真実の殺処分率はどの程度なのでしょうか。信頼性の高いドイツのティアハイム(ノルトライン=ヴェストファーレン州)の殺処分率の資料としては、詳細な報告書をニーダーザクセン州のハノーバー(ハノーファー)獣医科大学が2014年に公表しています。
それによれば、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州のティアハイムの平均殺処分率は3割近いです。これには施設内死亡を含めていません。日本の殺処分統計では、自治体により施設内死亡を含めています。施設内死を殺処分数に含めれば、さらに割合が高くなります。次回以降の記事で、ドイツの公的資料によるティアハイムの殺処分率について分析したいと思います(続く)。
(動画)
これが「感電による殺処分」と思われます。動画は、韓国での食用の犬屠殺の様子。クレーフェルト・ティアハイムでは、これと同様の殺害方法で収容犬を殺害していました。
ドイツに倣う動物保護 多気に大規模施設計画 。2016年6月25日。全文。
温泉・飲食業アクアイグニス(東京)は、多気町で二〇一九年秋、開園を目指す国内最大級の混在型リゾート施設「アクアイグニス多気(仮称)」に、大規模な動物保護譲渡施設「ティアハイム」を造る。ペットの殺処分がほとんどないドイツの民間施設の日本版だ。年間十万匹を超える犬、猫が殺処分される日本で「小さな命を救う光明に」と期待されている。
「日本では人に選ばれた命が生きているだけ。ティアハイムでは訓練で共生の道を探る」
ドイツ・ベルリン郊外にある「ティアハイム・ベルリン」の運営に関わる在独十九年目の日本人獣医師アルシャー京子さん(47)は、ペットに対する日独の考え方の違いを嘆く。
施設は馬やカエルなど、あらゆるペットが保護される、いわば「動物孤児院」。年間収容数は約一万五千。犬なら最低六平方メートル以上など広い飼育スペースが確保されている。運営費のほとんどは企業や個人の寄付金だ。施設では引き取った犬、猫のかみ癖などを直し、新しい飼い主につなぐ。譲渡率は九割を超える。
日本ではかみ癖、ほえ癖など問題がある犬、猫は捨てられ、もらい手もなく殺処分されることも。しかし、ドイツでの殺処分は重病などに限られる。
広々としたスペースで飼われている「ティアハイム・ベルリン」の犬=ドイツ・ベルリンで(アクアイグニス提供)
写真
施設では、トレーナーが原因を探り、訓練する。「原因は飼い主」。アルシャーさんはそう言い切る。例えば、ほえる犬は散歩不足でストレスをためている例が多い。「生活習慣を改善すれば直る」
アルシャーさんは「ドイツでは犬は古来、猟犬や牧羊犬として繁殖されてきた。使役犬は宝物のように扱われてきた」と語り、愛玩が主の日本とは価値観が異なるという。
アルシャーさんによると、ティアハイムの大規模施設は、広島にあり、完成すれば国内で二カ所目になる。
計画では施設の総面積はバレーコート約三十面分に相当する五千平方メートル。千二百平方メートルの木造平屋に、犬、猫二十匹ずつを収容する。犬は一匹ごとに庭付きで、二十二平方メートルの飼育部屋を設ける。猫は八平方メートルにし十部屋を造り、二~三匹ずつ飼う。ドッグランと動物病院も併設する。
寄付を募り、運営費に充てる。犬猫の正しい飼い方を啓発するなどイベントも開く。アクアイグニスの立花哲也社長(42)は「日本でもペットへの意識を変えたい。少しずつだが殺処分ゼロを目指したい」と意気込んでいる。
(吉野淳一)
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