「犬レンタル業があるのは日本だけ」という大嘘ブログ


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(Zusammenfassung)
Geschäftsmodell Rent-a-dog Hund zu vermieten
Eine neue Geschäftsidee aus den USA schwappt nach Europa herüber: Der "Hund auf Zeit".
Die gemieteten Vierbeiner sind populär, vor allem bei älteren Menschen ist der Mietservice beliebt.
近年、「犬レンタル業」という業種が日本で成長しています。犬を有料で時間貸しするというものです。「犬が好き。犬に触れたい。でも住宅事情などで飼うことができない」なとというニーズに合致したことが理由でしょう。このニュービジネスに関して「海外掲示板やyoutubeなどから評判の高い記事や動画を翻訳して記事にまとめた」というブログは「なんでこんなにも良いことばかり日本だけ起こるの?」としています。つまり「このようなビジネスは日本しかない」と言う意味です。しかし「犬レンタル業」は、私がドイツのマスメディアの報道を確認した限り、「アメリカが発祥の地でイギリスとともに大成功しているビジネスモデルである。2013年にはドイツでも確認されており、ヨーロッパにも広がりつつある」としています。
問題のブログはこちらです。海外の反応 「日本がとうとうペットもレンタルする時代に来たようです」。2015年3月23日。
なお、このブログの趣旨は、「日々の『海外の反応』を管理人による独断と偏見で翻訳し記事にまとめております。海外掲示板やyoutubeなどから評判の高い記事や動画を基準に選んでいます」とあります。以下に問題の記述を引用しますが、引用した資料のの原文はおろか、出典も示されていません。
・これは動物にとったらよくないだろう・・・
・動物を使ってお金儲けするなんて人間として恥ずかしいことよ。
・これは良いとは思わないよ。犬がストレスを感じる。
・なんでこんなにも良いことばかり日本だけ起こるの?
・日本では彼女も彼氏もレンタルできるんだから、逆になんで動物はダメなの?
私が検索した、ドイツのマスメディアの記事には、上記と異なることが書かれています。Geschäftsmodell Rent-a-dog Hund zu vermieten 「レンタルドッグと言うビジネスモデル レンタルするための犬」。2015年1月3日。
Eine neue Geschäftsidee aus den USA schwappt nach Europa herüber: Der "Hund auf Zeit".
Die gemieteten Vierbeiner sind populär, vor allem bei älteren Menschen ist der Mietservice beliebt.
Miet hunde erobern als Geschäftsidee den deutschen Markt.
Der Grundgedanke des aus den USA kommenden Modells "Rent-a-dog" ist einfach.
Das Modell, das in den USA und Großbritannien schon seit Jahren erfolgreich ist, ähnelt ein wenig dem Leasing.
Seit September 2013 Trendsetter in Deutschland.
米国から来た新しいビジネスのアイデアは、ヨーロッパに波及しています。
それは「犬の時間貸し」。
レンタルペットは人気があります、特に高齢者にレンタルサービスの人気があります。
レンタルドッグと言うビジネスのアイデアは、ドイツのマーケットを攻略しました。
アメリカから来たビジネスモデル、「レンタルドッグ」の基本的な考え方は単純です。
何年もアメリカとイギリスで成功しているそのビジネスモデルはリースにやや似ています。
ドイツでは、2013年以来流行しています。
ドイツの大手メディア、stern紙のインターネット板記事を要約すれば、次のようになります。
①レンタルドッグというビジネスモデルはアメリカが由来である。
②ヨーロッパで波及している。
③ドイツも、2013年以降、流行している。
つまり、海外の反応 「日本がとうとうペットもレンタルする時代に来たようです」、に書かれていること、「なんでこんなにも良いこと(レンタルドッグ)ばかり日本だけ起こるの=レンタルドッグという業種は日本にしか存在しない」という記述は全くありません。日本という単語さえありません。
あえて苦言を申し上げますが、「日々の『海外の反応』を翻訳し記事にまとめております」とするのであれば、最低限でも出典くらいは示すべきでしょう。このブログは、出典が示されていないどころか、どの国の、どのようなソースなのか(大手メディアか、インターネットフォーラムなのか、個人ブログなのか。ソースの種別により信頼度が変わってきます)すら示されていません。それを示さなければ、いくらでも捏造嘘情報を創作できます。
私は、海外の翻訳記事を多く書いていますが、出典は必ず明示し、原文を示し、ワンセンテンスごとに対訳します。また出典は、必ず信頼性の高いものに限定しています。つまりその国の法令、政府文書、公的統計、学術論文、大手のメディアの報道、です。インターネットフォーラムや個人ブログなどは、例外的にしか用いません。それは私の自負、つまり情報を公にするには正確性をできるだけ担保することと、私の捏造や偏向がないこと、誤りがあれば読者様から指摘を受けて訂正する(そのための出典の提示と原文の対訳です)、があるからです。
(動画)
私が問題にしたブログ記事、海外の反応 「日本がとうとうペットもレンタルする時代に来たようです」、の元となった動画は、おそらくこちらです。
・なんでこんなにも良いことばかり日本だけ起こるの?(=このようなビジネスモデルは日本しかない)
・日本では彼女も彼氏もレンタルできるんだから、逆になんで動物はダメなの?
というコメントもナレーションも一切ありません。
上記の動画をもとにした日本の動画。上記の動画の内容を紹介するという趣旨。テロップの内容は、元の動画のナレーションとコメントのいくつかを概ね正確に伝えています。下の動画のコメントはすべて目を通しましたが、概ね好意的なコメントが多いです。海外の反応 「日本がとうとうペットもレンタルする時代に来たようです」、に見られるようなネガティヴなコメントはわずかです。
「レンタルペット」について報じる、朝日新聞インターネット板、dotの記事。レンタルペットで議論過熱…「猫&犬ブーム」に落とす“暗い影”。2016年6月17日。
こちらの記事では、明確には「レンタルペットは日本独自のものである」とは明記していませんが、他には事実に反する記述が大変多く見られます。機会があれば取り上げます。
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