「毛皮は生きたまま剥がされる」と信じ、集団ヒステリー化する愛誤衆愚


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中国
China
「毛皮は全てか、ほとんどが生きたまま剥がされる」という一種の神話が定着しています。「毛皮は生きたまま剥がされるため、大変動物に苦痛を与える残虐な行為である」として、毛皮産業を攻撃をしたり、毛皮反対運動を過激に行う動物愛護(誤)団体が数多くあります。しかし「毛皮の生き剥ぎは一般的に行われている」は捏造された情報と断言して差し支えありません。通常毛皮は、生きたままはがされるということは行われません。「毛皮は全てか、ほとんどが生きたまま剥がされる」という、捏造と言って差し支えない情報を、動物愛護団体やTVメディアが広めています。
「毛皮は全てか、ほとんどが生きたまま剥がされる。極めて残虐で、動物に苦痛を与える行為である。だから毛皮は全廃すべきだ」と主張し、毛皮反対運動を過激に繰り広げる動物愛護(誤)団体があとを絶ちません。また、彼らがその根拠としている「毛皮の生き剥ぎ」のビデオがいくつか公開されており、TVドキュメンタリーも韓国で2011年に放映されました。いずれも中国で行われていたとされています。
「毛皮は生きたまま剥がされる」と主張し、その根拠として韓国のTVドキュメンタリー番組を挙げている動物愛護(誤)団体があります。そのHPの記述を見てみましょう。
地球生物会議ALIVE 中国の毛皮の実態をTV放映
中国:生きたまま毛皮を剥ぐ行為は現在も行われている事実です。
動物たちの毛皮を剥ぎとる過程は、さらに衝撃的だった。
商人はタヌキ一匹を連れてくると、棍棒でめったやたらに殴りつけ気絶させた。
続いてすぐに皮を剥がし取った。
タヌキが死んだ後に作業をすると、血が固まりながら皮が硬くなって、剥がすのが難しくなるだけでなく、商品価値も落ちるという理由からだった。
その少し後に、さらに驚愕な状況が展開された。
皮をすべて剥がされたとき、タヌキがかろうじて意識を取り戻したことだ。
タヌキは前足を動かしながら、皮を失くした自分の体をみつめながら死んでいった。
動物愛実践協会のパク・ソヨン代表は、「死んだ後に毛皮を剥がすと思っているだろうけど、今回の放送を通して毛皮の獲得方法が知られ~」。
(動画)
また2005年には、動物愛誤団体PETAが中国河北省の毛皮生産業者に潜入して実態を告発、ビデオを公開しました。それを受けて再び韓国のTV局SBSが2011年に取材し、先に挙げた、動物愛護(誤)団体、ALIVEが紹介している番組を制作しました。タヌキを 鈍器でめちゃくちゃに殴りつけて気絶させ、生きているまま皮を剥ぎ取る様子が写っています。PETAによる2005年制作のビデオのオリジナル版はインターネット上から削除されているようですが、以下のビデオは2005年のPETAが製作したビデオを編集したものと思われます。
日本語のテロップで「毛皮は生きたまま剥がされる」「意識があるうちにはがされる」と繰り返されています。強く「毛皮の生産においては、全てか、ほとんどが生きたまま剥がされる」ことを強く印象付ける内容です。
さて、上記の毛皮の生産現場はいずれも中国です。2005年にPETAが中国の毛皮産業の実態を暴いたとしました。そしてそれに追随して同様の内容で、2011年に韓国SBS(TV局)が追随してTVドキュメンタリーを制作しました。「毛皮は、中国では全てか、ほとんどが生きたまま剥がされる」と強く印象付ける内容でした。
これらの情報により、日本でも「毛皮生産においては、動物が生きたまま毛皮を全てか、ほとんど生きたまま剥がされる」が定着しています。中国という一国の中の、一部の業者の例外ではなく、「一般的な毛皮生産方法」として、「生き剥ぎが行われている」です。そして「生き剥ぎ」が極めて残酷であり、毛皮産業の攻撃や毛皮を全廃すべきという、彼らの主張の根拠となっています。
では真実はどうなのでしょうか。一般社団法人 日本毛皮協会は「通常毛皮生産においては生き剥ぎは行われない。それが一般的な方法であるとはありえない」と完全否定してます。さらに、一般社団法人 日本毛皮協会は、中国での毛皮の生き剥ぎについて、中国政府に調査を依頼しています。中国政府も、PETAの「毛皮の生き剥ぎ」ビデオについては、「インターネットで流された映像は、動物養殖の現場で撮られた物ではなく、事実ではない」と完全否定しています(つまり「捏造」)。
では、なぜ中国の「毛皮の生き剥ぎ」が捏造されたのでしょうか。その理由を次回記事で私の思うところを書きます。また「毛皮の生き剥ぎ」は、毛皮生産者にとっては、経済的合理性に真っ向から反するのです。毛皮をはぐ場合は、動物を完全に絶命させた後の方が作業効率も良く、毛皮の汚損毀損もないのです。営利業者がわざわざ経済原則に反する行為をすることはありえません。それらについては、一般社団法人 日本毛皮協会 異論・反論、で述べられています。その解説も、次回記事で書きます(続く)。
(動画)
ウサギの毛皮を剥ぐ様子(ロシア語。「猫」とありますが、実際はウサギです)。2012年6月16日公開。血抜きをした後で、完全に絶命した後に皮を剥いでいます。ですから「死んだ後は血が固まって皮をはぐのが困難になる」は、完全に嘘であることがわかります。
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