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続・三味線の猫革が入手困難になった原因は、ドイツの冬の厳しい寒さだった?!



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(Zusammenfassung)
Katze aus Leder ist schwierig für die Shamisen, in Japan zu erhalten.
Es ist aufgrund der strengen Kälte von Deutschland? 


 記事、三味線の猫革が入手困難になった原因は、ドイツの冬の厳しい寒さだった?!、の続きです。現在日本では、三味線用の猫の原皮の入手が困難です。その理由として前回記事では、「EUが犬猫の毛皮の輸入を禁じた→しかしドイツなどでは猫毛皮がリウマチなどの治療効果があるという信仰が根強く、中国からの猫毛皮の密輸が絶えなかった→ドイツの愛護団体などが、中国の犬猫毛皮産業に圧力をかけたために、中国での犬猫毛皮の生産が衰退した→日本でも中国から猫原皮の供給を頼っていたため、猫原皮の入手が困難になった」、ことを書きました。つまり、ドイツの厳しい冬の冷え込みが日本の三味線用の猫原皮の入手困難の原因です。今回は、EUとドイツの犬猫毛皮禁止について書きます。


 まずEU域内における、犬猫毛皮の輸出入の禁止条約についてです。ドイツ版ウィキペディア、Katzenfell 「猫の毛皮」より引用します。


Nach der Verordnung (EG) Nr. 1523/2007 des Europäischen Parlaments und des Rates vom 11. Dezember 2007 wurde ein Verbot des Inverkehrbringens sowie der Ein- und Ausfuhr von Katzen- und Hundefellen sowie von Produkten die solche Felle enthalten, in die bzw. aus der Gemeinschaft erlassen.
Eine Ausnahme sind Einfuhren ohne kommerziellen Charakter.
Die Verordnung trat am 31. Dezember 2008 in Kraft.
Gichtleiden und rheumatische Beschwerden genutzten Felle waren ein weiterer, wichtiger, wenn auch „nicht gerade besonders hochstehender Handelsartikel“, dessen Bedeutung nach dem Zweiten Weltkrieg noch weiter stieg.
Marktführer war die deutsche Firma Steingraf, von Drogerien, Apotheken und Sanitätshäusern ausgestellt war.
Endgültig endend mit dem Handelsverbot beginnend am 1. Januar 2009.
Die letzten Lieferungen erfolgen, zu Platten vorkonfektioniert, aus China.

欧州議会及び11の委員会による、EC2007年第1523の規則の下では、猫と犬の毛皮及び毛皮を含む製品のEU域内外の輸入と輸出、及び流通は禁止されました。
例外は、非商業的な性質の輸入です。
規則は、2008年12月31日に発効しました。
痛風やリウマチ治療に使用された猫毛皮は特別であり、それは第二次世界大戦後にさらに大きな意味を持つようになりました。
猫毛皮の中心企業は、ドイツの会社スタイングラーフで、ドラッグストア、薬局、医療用品店によって販売されました。
それは2009年1月1日に決定、施行された貿易禁止規則により終了しました。
最後の販売は、工業的に事前に毛布に加工され、中国から輸入されたものです。



 実は三味線は、現在では犬革の方が多く用いられます。三味線(ウィキペディア)。近年はいわゆる「太棹」と呼ばれる津軽三味線が人気ですが、これはほぼ犬革を用います。また、練習用の「細棹」「中棹」三味線の多くも、犬革が用いられます。
 猫革と犬革は、一括してEUでは規制されています。ドイツなどでの猫毛皮毛布の密輸が絶えなかったことから、ドイツの動物愛護団体が中国の猫皮革業者を攻撃しました。しかし同時にそれらの業者は犬皮革も生産しています。ですから犬皮革も、日本では猫皮革と同時に入手が困難になっています。

 EUの猫犬毛皮の輸出入と域内流通の禁止ですが、今後は困った問題が生じるでしょう。例えば日本の古典芸能である歌舞伎や浄瑠璃は三味線は必須ですが、EU域内への持ち込みが制限させるのであれば、EU域内での公演に支障をきたします。EU規則では、「商業取引でなければ持ち込みはして良い」と解釈はできますが。
 それとEU域内で、日本の古典芸能を学ぶ方々が、楽器の入手に今後支障をきたすことが予測できます。下の画像は、2016年にベルリン市で開催されたジャパン・フェスティバルに出演されたドイツ人女性です。津軽三味線の演奏を披露されました。いわゆる太棹三味線で、これの胴革は、おそらく犬革でしょう。ベルリンのジャパン・フェスティバルは、毎年開催されるようです。


(画像)

 2016年の、ベルリン、ジャパン・フェスティバルに出演し、津軽三味線の腕前を披露されたドイツ人女性。着物の着こなしもお上手で素敵です。多分このような上級者の方は、本物の犬革三味線を使用されていると思います。

ベルリン ジャパンフェスティバル 三味線


(資料)

 ベルリン、ジャパン・フェスティバルについてはこちら。日本の古武道や古典芸能を学んでいるドイツ人の方にとっては、腕前を披露する晴れの舞台です。また、アニメやゲームの人気は絶大で、コスプレをしたドイツ人が多数いらっしゃいます。




 現在、三味線の胴革を、猫革犬革からカンガルー革に代替する試みが進んでいるようです。「音色も猫革犬革のものと遜色ないレベルに達しつつある」と、マスメディアは好意的に報道しています。しかし私はその報道に違和感を感じます。
 今のところ、カンガルーは生息数も十分あり、工業原料として皮革を供給するには支障がないようです。しかしもし、「和楽器ブーム」が到来して三味線の需要が増大して、カンガルーの生息数が激減する事態になったならばどうなるのでしょうか。カンガルーは、世界でも特異な有袋類という生態系を担っています。対して猫犬は、過剰繁殖で多くが駆除殺処分されています「三味線など不要だ。なくなればいい」という意見もありますが、それもあまりにも乱暴です。日本の伝統文化を守るためにも、三味線は猫革犬革を使うべきだと思います。日本国内で調達するか、野良猫などの害獣駆除を行っているオーストラリアから、カンガルーの代わりに輸入すれば良いのではないでしょうか。

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再利用して欲しいです

カンガルーを使うなら、愛誤に猛反対されるのでは?
犬猫が大量に余って殺されているのに、保健所は三味線業者には犬猫を渡さないそうです。
保健所で殺された犬猫を業者が引き取って三味線やリュウマチ用にしたらいいと思うのですが。

Re: 再利用して欲しいです

フェイル 様、コメントありがとうございます。

> カンガルーを使うなら、愛誤に猛反対されるのでは?

いいえ、私がSNSなどのコメントを拝見する限り、猫犬革からカンガルー革への代替を好意的に評価している人がほとんどです。
また、猫犬革からカンガルー革への代替が進みつつあることを東京新聞が報じていますが、報道でも好意的です。
この東京新聞の記事は、次回引用します。
だから私は違和感を感じました。


> 犬猫が大量に余って殺されているのに、保健所は三味線業者には犬猫を渡さないそうです。

はい。


> 保健所で殺された犬猫を業者が引き取って三味線やリュウマチ用にしたらいいと思うのですが。

日本でリウマチ治療に猫毛皮毛布を欲しがる人はいないと思いますが。
次回記事で書きますが、ドイツなどでは未だにリウマチ治療用の猫毛皮毛布をほしがる人がいて、EUの規制を受けない野生の山猫類(一部は大変希少な種があります)で作られた猫毛皮毛布を買う人がいます。
オセロットキャットなどです。
ドイツでは、野良猫は推定で年間40万匹が狩猟駆除されています。
希少な野生動物を使うのならば、なぜ狩猟駆除される野良猫を再利用しないのかと不思議に思います。
日本でも、オーストラリアからカンガルーの革を輸入するのならば、国を挙げて駆除している野良猫の皮を輸入すればいいのです(本来は保健所から払い下げを受ければいいだけの話ですが、国内ではノーキル派がそれを許さないので)。
犬猫(いわゆる飼育種の犬猫と再野生化した犬猫や野良犬猫)の保護を強硬に求める人の声が大きく、野生動物(一部大変な希少種もある)が殺されるのは本末転倒だと思います。

No title

皮革生製は死後硬直までに皮をはぎ取らなければならないと聞いています 業者によっては死の確認をあいまいにしていることもあるのかもしれず 嫌悪感がぬぐえないところではないでしょうか?
皮革利用という点では行政機関「殺処分」の遺体の払い下げは役には立たないのではないでしょうか?
私は真にいい音色を求める奏者であれば 自分で育てた猫に「良い音を出すことでわびとさせていただくから犠牲になってくれ」と言うことが許容範囲のように思います
音の質は落ちるのかもしれませんが 合成皮革が発展してほしいと願っています
何事においても 動物の利用は合理的かもしれませんが 合理主義が高じることは人の性として エスカレートすることが止められなくなることがあろうと思うです
その典型が一時期「繁盛」した猫捕り業者であったと思います
それも 一にも二にも飼主のモラルの低さが招いた結果であるとも思います 

Re: No title

松田早苗 様、コメントありがとうございます。

> 皮革生製は死後硬直までに皮をはぎ取らなければならないと聞いています

死後硬直が完全になるには、死後12時間を要します。
皮革、毛皮生産においては「生き剥ぎ」をしなければならないぐらいすぐに行わなければ死後硬直でできなくなるというのは、アニマルライツけい愛護団体の毛皮産業や中国バッシングのための捏造です。
例えばウサギ革、豚革や牛皮は、食用屠殺した後に革を剥いでいますが、なんの支障もありません。
このような意図的な捏造情報で、世論が歪められることを私は危惧します。


>業者によっては死の確認をあいまいにしていることもあるのかもしれず 嫌悪感がぬぐえないところではないでしょうか?

保健所で殺処分された猫の「死体」の業者払い下げを愛護団体の圧力で取りやめた後も、しばらくは犬の「死体」を払い下げていました。
これはいわゆる太竿三味線の胴革になりました。
生体のまま払い下げていたわけではありません。


> 皮革利用という点では行政機関「殺処分」の遺体の払い下げは役には立たないのではないでしょうか?

かつては、保健所で殺処分された犬猫、後は犬のみ、「死体」が払い下げられていました。


> 音の質は落ちるのかもしれませんが 合成皮革が発展してほしいと願っています

これは次回記事に書きますが、メディアの記事では「合成皮革は現時点は大体は難しい」という評価です。
高度な芸術演奏において「動物愛護のために音の質を落とせ」は妥当かどうか。
それとヴァイオリンなどの擦弦楽器は、羊の腸を原料にしたナチュラルガットを使用してますが、それについては「動物愛護上好ましくない」という意見は皆無です。
なぜ犬猫だとよくないのでしょうか。
カンガルーという、野生動物の皮を代替すれば良いという意見は矛盾していると思います。


> 何事においても 動物の利用は合理的かもしれませんが 合理主義が高じることは人の性として エスカレートすることが止められなくなることがあろうと思うです

動物愛護がエスカレートすれば、肉食はやめるべき(では肉食動物の飼育もやめるべきでしょう)、医薬品開発の動物実験もやめるべきとなります。
私は、「犬猫だけは比較利用は許さない。代わりに希少な野生動物だろうがなんだろうが、それを利用すれば良い」というのは、歪んだ動物愛護(誤)のように感じます。


> その典型が一時期「繁盛」した猫捕り業者であったと思います
> それも 一にも二にも飼主のモラルの低さが招いた結果であるとも思います 

だから、合法的に致死処分された犬猫の皮革を用いればそれで良いのです。
猫獲り業者が暗躍したのは、かなり昔に保健所で殺処分された猫のしたいの払い下げがストップしたことも原因だと思います。
最近までは、冷凍原皮が中国から輸入され、加工は日本で行われていました。
オーストラリアは、5年で200万もの野良猫を駆除する事業をしています。
射殺のほかに、ライブトラップもあります。
殺害方法が問題ならば、苦痛を軽減した安楽死を採用すれば良いと思います。
それといずれにしても、猫を放し飼いにするのは私は支持しません。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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