結論・RSPCA(イギリスで最も権威ある動物愛護団体)オーストラリア支部は、野生生物生息地でのTNRを完全に否定した


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(Summary)
Research report 03/2011 www.rspca.org.au 1 A review of trap-neuter-return (TNR) for the management of unowned cats
RSPCA Australia is negative for TNR, in this report.
Especially, they are completely negate the TNR in the habitat of wild animals that have received feeding damage of feral cats.
記事、
・RSPCA(イギリスで最も権威ある動物愛護団体)オーストラリア支部は、野生生物生息地でのTNRを完全に否定した、
・続・RSPCA(イギリスで最も権威ある動物愛護団体)オーストラリア支部は、野生生物生息地でのTNRを完全に否定した、
・続々・RSPCA(イギリスで最も権威ある動物愛護団体)オーストラリア支部は、野生生物生息地でのTNRを完全に否定した、
・続続々・RSPCA(イギリスで最も権威ある動物愛護団体)オーストラリア支部は、野生生物生息地でのTNRを完全に否定した、
・続続続々・RSPCA(イギリスで最も権威ある動物愛護団体)オーストラリア支部は、野生生物生息地でのTNRを完全に否定した、
の続きです。RSPCA 「英国動物虐待防止協会」 (イギリスで最も権威ある、世界最大の動物愛護団体。動物愛護分野に対しては世界的にも影響力が大きい)のオーストラリア支部は、2011年にTNRに対する見解を公にしています。Research report 03/2011 www.rspca.org.au 1 A review of trap-neuter-return (TNR) for the management of unowned cats 「RSPCAオーストラリア 調査報告書 飼い主のいない猫のTNRについて 2011年3月」。本文書は全般的にTNRに対して否定的ですが、特に野生動物生息地におけるTNRを完全に否定しています。今回は、TNRにおける法律上の問題点に関する記述を紹介します。
Research report 03/2011 www.rspca.org.au 1 A review of trap-neuter-return (TNR) for the management of unowned cats 「RSPCAオーストラリア支部 調査報告書 飼い主のいない猫のTNRについて 2011年3月」、から引用します。
Conclusions
The management of unowned cats, and whether TNR is the best solution, are both extremely complex issues.
They suffer ill health, starvation and poor welfare, they predate on wildlife and in turn cause suffering to their prey.
In areas of ecological importance, they have a significant adverse impact on some threatened or sensitive species.
Such a program would need to be well managed and have sufficient resources to continue over time.
It would need to include desexing of adults, re-homing of kittens and adults that are socialised to humans, and euthanasia of older or sick animals.
However, as a long term strategy, in most of Australia, it is difficult to recommend.
The strategy may contravene existing animal welfare or pest/feral animal management legislation in some jurisdictions.
For remote Australia where feral cats are completely un socialised and therefore not candidates for rehoming, the most cost-effective and humane option is likely to be targeted and ongoing lethal control in priority areas where adverse environmental impacts are highest.
結論
飼い主のいない猫の管理とTNRが最善の解決策であるかどうか、その二つは非常に複雑な問題です。
猫たちは病気に苦しみ、飢えと乏しい愛護、獲物の獲得に苦しむ原因は、猫たちを野生動物に返したことに遡ります。
生態学的に重要な地域で猫たちは脅威であり、いくつかの感受性の高い種に対しては重大な悪影響を及ぼします。
このようなプログラム(TNR)は、適切に管理する必要がありますし、そして時間をかけて継続するのに十分なリソース(資源)が必要です。
TNRプログラムは成猫の不妊去勢とともに仔猫の飼い猫化と、人社会に社会化されていない成猫と老猫と病気の猫を安楽死させることを含める必要があります。
しかしながら、長期的戦略として、オーストラリアのほとんどの地域では、(TNRプログラムを)推奨することは困難です。
TNRプログラム戦略は、いくつかの法律の領域で、既存の動物愛護や有害生物/野生動物管理の法律に違反する可能性があるからです。
野良猫が生息しているオーストラリアの人の非居住地域では、全く社会化されていないために飼い猫の候補とならない猫の、最も費用対効果が高い人道的な選択肢は、(猫による)環境への悪影響が最も高い優先地域では、猫は殺処分による継続的な管理の標的とされる可能性が高いのです。
私は今まで、島嶼の野良猫(ノネコ)のTNRの失敗例を挙げ、かつそのような地域でのTNRに反対してきました。Research report 03/2011 www.rspca.org.au 1 A review of trap-neuter-return (TNR) for the management of unowned cats 「RSPCAオーストラリア支部 調査報告書 飼い主のいない猫のTNRについて 2011年3月」では、人の非居住地域で、完全に野生化した野良猫(「ノネコ」に分類すべきですが)、つまり飼い猫化が難しい猫で、かつ在来生物に害を及ぼしているものは、殺処分~根絶すべきであると結論づけています。それが国際標準でしょう。
しかし日本の島嶼、北海道の天売島、東京都の御蔵島、奄美群島の徳之島では、いずれも上記の条件に当てはまりますが、TNRが行われました。天売島と御蔵島では、完全にTNRは失敗しました(むしろ野良猫の数が増えて、在来生物への被害は増えた)。徳之島でも、おそらく失敗の可能性が高いでしょう。このようなケースでもTNRを採用する日本は、国際的に見ても特異と言えます。
また日本は、「ノーキル」にこだわり、TNRを採用した場合は、一切殺処分をすることが不可能になります。それは狂信的な野良猫愛護(誤)活動家らによる行政などの諸機関に対するテロも一因です。アメリカ等におけるTNRプログラムにおいては、老猫や傷病猫、極めて社会化(人馴れして飼い猫となること)が難しい猫は、致死処分を一定数行っています。「ノーキル」に固執することも、国際標準から外れた日本の特異性でしょう。
さらにTNRは、既存の法体系下では、違法となる可能性が高いのです。例えば人に餌を依存していない猫は日本の法律上、鳥獣保護狩猟適正化法の適用となり、狩猟免許のないものや猟期外で無許可で捕獲することは違法です。また野生動物に傷害を与えること(不妊去勢手術)も違法です。仮に「野良猫」であったとすれば、これは動物愛護管理法が適用されますが、不妊去勢後にリリースすることは、愛護動物の遺棄罪が成立する可能性があります。
このようにTNRは、法律上も問題を内包しています。島嶼で在来生物に被害を与えている野良猫(ではなく「ノネコ」としましょう)は、自治体の首長が鳥獣保護狩猟適正化法に基づき、「有害駆除」を発令し、それらを狩猟駆除(射殺、わなで捕獲の後に致死処分)した場合は全く合法です。
無定見にTNRを行うのではなく、自治体や動物愛護活動家らは海外の事情を調べ、なおかつTNRが現行の法体系のもとでは違法となる可能性を自覚していただきたいです。そしてTNRを再考していただきたいと思います。
(画像)
Australia's Plans To Kill Millions Of Feral Cats 「オーストラリアの200万匹の野良猫殺処分のためのプラン」。2015年7月24日公開。オーストラリア連邦政府は、2015年から5年間のあいだに200万匹の野良猫を駆除する施策を実行します。それを伝えるTVニュース。その他にも、タスマニア州政府などは、独自の野良猫根絶プログラムを実行する予定です。
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