歴史上の偉人の病歴を分析し、その疾病がどのように業績に影響したかを研究する学問をpathography =パトグラフィーと言います。画家のムンクや芥川龍之介は統合失調症だったことは有名です。 NHK大河ドラマ「平清盛」の視聴率が相変わらず低迷しています。視聴率低迷は、私は当時の平安末期の権力構造の対立軸が複雑で、映像ドラマでは視聴者には理解し難いのも一因だと思います。「平清盛」でも描かれた「保元の乱」の首謀者、藤原頼長ですが、大変な猫好きでした。
藤原頼長は破綻しつつある、平安末期の貴族官僚政治の立て直しに奔走しました。しかし次第に手法が暴力的で異常になっていきました。政敵の屋敷を焼き討ちにしたり、暗殺私刑などの流血事件、残酷な刑罰の執行などで離反者が相次ぎました。そして頼長は保元の乱に追い込まれて行き、敗死するのです。
藤原頼長 さて現代では、人猫共通感染症のトキソプラズマ症が統合失調症を発症させるのは定説です。米ジョンズホプキンス大学医学部など多くの研究機関が論文を発表しています。また感染者の人格変化をもたらすとされています。男性は反社会的でリスクを恐れなくなる・集中力散漫・規則破り・危険行為・独断的になるとも。
なお、猫がトキソプラズマ感染原因となるシスト(トキソプラズマ原虫が休眠状態のもの)を便と共に排出するのは初感染から2週間くらいの短い期間です(しかし一旦排出されたトキソプラズマ原虫シストは半年位生き続けます)。最も危険なのは、感染した母猫から胎盤感染した野良の仔猫の便です。室内飼いしている猫の飼い主は感染リスクはないでしょう。
歴史秘話ヒストリア “悪の華(はな)”は平安京の夜に開く ~キケンな貴公子、藤原頼長~トキソプラズマ症 まさに頼長の異常行動に当てはまります。しかし頼長は、幼少の頃から青年期にかけては、大変物静かで優しく勉強熱心でした。長じてから性格が一変するのです。その原因として、頼長が溺愛していた猫により、慢性的にトキソプラズマに感染していたことが一因かもしれません。頼長は、長じてからも猫オウムなどの小動物を好んで飼育したのは史実です。
頼長が猫を溺愛していたことは、頼長による日記「台記」に詳しいです。
所奉始之千手観音、今朝、使少僧都
レ レ 二
覺晴南京供養了、遣中川聖人實範許、令供之、祈癧瘍平癒、
一 二 一 レレ 二 一
僕少年養猫、猫有疾、即畫千手像、祈之曰、請疾速除癒、又令
レ レ 二 一 レ 三
猫満十歳、即平癒、至十歳死、裏衣入櫃葬也、爰知此菩薩靈驗新
二 一 二 一 レ レ 二 一
仍此癧瘍、殊祈‐請此佛者也
(要旨)
私は少年の頃に猫を飼っていた。
この猫が病気になった時には、千手観音描き所奉し病気の平癒を祈った。 もし頼長の異常行動がトキソプラズマの慢性感染が原因だとしたら。もし頼長が猫を飼育せずトキソプラズマに感染しなかったならば。頼長の異常行動は起きずに、貴族官僚政治の立て直しに成功したかもしれません。
もしそうならば、武士の台頭は遅れて平清盛、源頼朝という傑物が活躍する場がなく、日本の歴史も変わっていたかもしれませんね。
画像は、清盛の父、平忠盛が次男との関係を頼長から告げられて困惑する様子。当時は男色は不道徳ではなく、貴族のたしなみでコミュニケーションの手段ですらありました。頼長の男色は「台記」に詳しく記されています。一説によれば頼長は「ネコ」であったそうな。
平忠盛も、白河法王の男色の相手を勤めていたのは史実です。

私は頼長というキャラクターは好きですね。NHK大河ドラマを応援してください。
「まっすぐな男、頼長 」。山本耕史インタビュー
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タチも居るわけですね?
高々野良猫の所為で歴史が塗り替えられたかも知れないとは
恐ろしや~トキソ。
「男性は反社会的でリスクを恐れなくなる・集中力散漫・規則破り・危険行為・独断的」になるってのは愛誤の行動そのものですね。
只野乙三様、コメントありがとうございます。
例年盆休み、正月、連休はアクセス数が減ります。
重要なテーマは盆明け空にします。
他愛のない話で息抜きしてください。
> 「男性は反社会的でリスクを恐れなくなる・集中力散漫・規則破り・危険行為・独断的」になるってのは愛誤の行動そのものですね。
男性だけでなく、女性もそうだと思います。
思い込みが激しく願望と現実の区別がつかないのも、愛誤によく見られる特徴ですよね。
愛誤に限らず世の中には様々なトラブルを起こす人がいて、同じようなトラブルを起こした人でも動機や性格などは様々であることが多いですが、愛誤に限れば金太郎飴のようにそっくりの連中が多いような気がします。
トキソプラズマ寄生虫感染によって性格まで変わってしまうのは、SF的な不思議さを感じました。
鵜呑みにせず調べてみる事は大事です。
そこで調べてみるとウィキペディアも性格が変わると言う説が多数あるとの事でした。
千葉県獣医師会は、日本人の20〜30%が感染していると書いてありました。
産婦人科医師のブログでは、感染は宝くじに当たるくらい低いが猫は完全室内飼育すべきとの事でした。
この辺りの疑いやリスクを考えると室内飼育、管理飼育すべきなのは間違いないと思います。
碧のたぬき様、コメントありがとうございます。
> 思い込みが激しく願望と現実の区別がつかないのも、愛誤によく見られる特徴ですよね。
私はいままで何度か直接愛誤さんたちと接しました。
全ての方が、何らかのメンタルヘルスに問題を抱えていると感じました。
しかも言動パターンが全ての方が一致しているのです。
現代では、トキソプラズマの慢性感染が及ぼす人格変化やそれが統合失調症の発症因子になりうるとは定説です。
私の実体験でも、その学説を支持します。
猫糞被害者@名古屋様
> 千葉県獣医師会は、日本人の20〜30%が感染していると書いてありました。
問題なのは慢性感染していて抗体値が高い方です。
一回ぐらい感染して寛解している方は、症状が顕在化することはほとんどないと学術論文でも述べられています。
> 産婦人科医師のブログでは、感染は宝くじに当たるくらい低いが猫は完全室内飼育すべきとの事でした。
かつて掲示板で、私がトキソプラズマリスクを取り上げたことに対して、30年近く前の論文「トキソプラズマ感染により症状が顕在化するのは30万分の1でほとんどリスクなし」を引用し、攻撃を繰り返した人がいました。
しかし医学ほど進歩が早い学問は稀です。
トキソプラズマ感染による脳症や統合失調症発症リスクに関する論文は、ほんの数年間に相次いで発表されています。
医師の書いたブログも古いものがあります。
より新しい研究成果を重視すべきでしょう。
産婦人科医師個人ブログのみでなく、獣医師会の情報を書いた意図はそれです。
先日、インチキ地域猫主催者?のブログに書込みしたら、次にはアク禁止になっていました。
「法学的、統計データを用いての反論待ってます。」と書いたのですが、見事に消されていました。
さすが愛娯!
自分が正論なら論破しなさい。
やっぱり地域猫を標榜する人にろくな人はいません。
猫糞被害者@名古屋様、コメントありがとうございます。
トキソプラズマ感染が、統合失調症様の症状を発症させるとの学術研究は、ほんの4,5年のあいだに一気に進みました。
米ジョンズホプキンス大学、英リーズ大学などの論文が多数出されています。
> 先日、インチキ地域猫主催者?のブログに書込みしたら、次にはアク禁止になっていました。
> 「法学的、統計データを用いての反論待ってます。」と書いたのですが、見事に消されていました。
私は基本的にはアク禁やコメント削除はしません。
例外はアダルトやウイルスを仕込んだもの、ペニーオークションなどの有害URLを執拗に貼り付ける方や犯罪を煽り立てるような書き込みをされる方のみです。
でも愛誤って断言する割には、きちんとしたソースをつけませんね。
動物愛護先進国欧米で生体を売るペットショップがないとか、いかなる理由があっても動物を殺さないwwwとか、餌やりに反対するのは犯罪となるとか。
私も海外の文献を調べる前は、一部騙されていたこともあります。
「日本は動物愛護後進国」というプロパガンダはその嘘が大分暴かれてきましたので下火になりましたが、今度はやたらとペット業界と動物実験に根拠なく誹謗中傷して噛み付く愛誤が多いです。
その意図って何でしょうね?
過激に攻撃するのならば、せめて客観的な事実、ソースを示すべきです。
彼らはそれらが皆無です。
歴史上の偉人で、逆に猫を忌み嫌った人も多くいる訳ですが
もしかしたら、本能的に
あの動物が人の心を狂わせる事に気がついていたのかもしれませんね
ナポレオンのエピソードをふと思い出しました
青95%様、はじめまして。
コメントありがとうございます。
http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-category-8.html>
>歴史上の偉人で、逆に猫を忌み嫌った人も多くいる訳ですがもしかしたら、本能的にあの動物が人の心を狂わせる事に気がついていたのかもしれませんね
ヒトラーが猫嫌いとは意外でした。
ドイツの動物愛護政策の基礎を作ったのがヒトラーです。
ドイツは、犬の保護に関する法律は多数ありますが、以外と思われるかもしれませんが猫は放任で規制する法律はほぼ皆無です(条例でマイクロチップとか不妊去勢義務などを制定した市はあります)。
野良猫の駆除は、日本より苛烈かもしれません。
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> ナポレオンのエピソードをふと思い出しました