自称ドイツ連邦獣医学博士サマの怪しげなオフレコ発言


地域猫 ブログランキングへ
Please send me your comments. dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare. dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。 dreieckeier@yahoo.de
日本の動物愛護(誤)界のカリスマ的存在の女性の方がいらっしゃいます。自称、ドイツ連邦獣医学博士でドイツ在住、そして「ドッグジャーナリスト」です。しばしば日本に帰国して「ドイツの動物愛護」についての講演会を開催してます。この方の講演会での発言やプライベートな発言などで、しばしば「この発言はおかしいのではないか」「その真偽はどうなのか」という問い合わせが私にあります。最近もオフレコで、この方が仰天するような発言をされていたとの情報を、コメントでいただきました。
私がいただいたコメントにこのようなものがあります。その方がこのような発言をしたという確たる証拠はありませんので、実名は伏せてあります。しかしこの方は、ドイツの動物愛護に関する評論の第一人者と日本では思われています。また「ドッグジャーナリスト」であり、ドイツ連邦共和国の獣医師免許をお持ちで獣医学博士と自称されていることはサマリーでも述べました。
発言が真実であるのならば、またそれを確信されているのならば、堂々とメディアを通じてお書きになればよいのではないでしょうか。以前にも、ドイツの犬のリーシュ(リード)規則について、オフレコの講演会で、真実と正反対なことを発言されていたと伝え聞いています。
このブログの読者様から頂いたコメントの一部を引用します。該当するコメントがあった記事はこちらです。ブログ記事を再開します。
2015年11月29日 広島にて
Q,別の方がドイツと日本のペットの違いを質問
A,(*1)ティアハイムに収容された犬や猫は訓練をして里親を見つけてくれます。ティアハイムでの殺処分はありません。
A,(*2)ドイツにはペットショップは1軒だけです。
A,(*5)ドイツはとても厳しい決まりがあって犬を1匹飼う条件は32平米の飼育スペースが無いと犬を飼うことは出来ない。ペットショップは1軒あります。日本のように身近な場所にショップが無いためペットが欲しい人はブリーダーかシェルターで里親になるのです。
A,(*3)オーストリア、スイス、オランダにはペットショップはありません。(*4)イタリアは殺処分禁止になりました。
真実は次のとおりです。今までこのブログ記事で述べてきたこともありますが、その他の件については折々取り上げます。
*1、ティアハイムは、健康な動物も殺処分を行っています。例えば、ティアハイム・ベルリンのHPに明確に「行動上問題のある動物は殺処分を行う」と記述しています。年次報告書を公開しているティアハイムの中には、猫の殺処分率が50%のところもあります。
*2、ドイツは人口比で日本より生体販売ペットショップ数が多いです。犬猫を販売している超大型ペットショップも複数あります。
*3、いずれの国にも生体販売ペットショップがあります。犬猫も販売されています。
*4、イタリアには、犬の公的殺処分があります。公的統計があります。
*5、6平米という規則はあります。
今回は、*3、について、誤りをただします。結論から言えば、オーストリア、スイス、オランダにはペットショップでの生体販売を禁じる法律は存在しません。一時期オーストリアでは犬に限り生体展示販売で小売することを連邦法で禁じていましたが、2008年に撤回しました。いずれの国にも生体販売ペットショップが存在し、犬猫も販売されています。その他の*1、*2、*5、については「続き」をご覧ください。*4、については、機会があれば記事にします。
・オーストリア
一時期、犬に限り、ペットショップにおける生体展示を連邦法で禁じていました。しかし、2008年に撤回しました。従って2008年以降は、犬猫とも生体がペットショップにショーケースなどで展示販売されています。現在では、犬猫のショーケース売を行うペットショップは、それほどオーストリアでは珍しくはありません。
なお、オーストリアのペット販売に関する法令はこちらのリンクをご覧下さい。Bundesrecht konsolidiert: Gesamte Rechtsvorschrift für Tierschutzgesetz, Fassung vom 26.03.2016
(画像)
オーストリアのペットショップで販売される仔犬たち。Hope ist ein Welpe, der in einem Schaukasten in einem Einkaufszentrum aufwuchs...「商店街のペットショップのショーケースで育った仔犬が望まれました・・・」。2015年11月1日公開。
オーストリアのウィーンの巨大生体販売ペットショップ。仔犬も子猫も売っています。"Tier und Natur" - DIE Tierhandlung in Wien「『動物と自然』 - ウィーンのペットショップ」。2010年2月19日公開。
・スイス
(画像)
Hundemagazin-Schweiz(犬マガジンースイス)の誌面から。Billigwelpen 「犬マガジンースイス 格安の仔犬」。2013年12月16日記事より。「東欧諸国から格安で仕入れた仔犬をペットショップが販売している」ことが書かれています。画像は、スイス国内のペットショップでショーケースで展示生体販売されている仔犬。

(動画)
スイスの巨大生体販売ペットショップ、Zoo Kakadu「カカドゥ」のプロモーションビデオ。
・オランダ
私は、オランダには生体販売ペットショップを禁じる法律はなく、普通に犬猫の生体も販売するペットショップが存在していることを記事にしています。日本ビジネスプレス社の記事、「オランダでは、店頭での生体販売が固く禁じられている」~それって本当???。
また、Dog magazin-Deutschlandの記事によれば、東欧諸国で生産された安価な仔犬が、オランダのペットショップで販売されていることが述べられています。Initiative "Welpen sind keine Ware"「提言 仔犬は商品ではありません」。
こちらは、仔犬のショーケースでの展示販売を行っているオランダのペットショップを批判する個人ブログです。Hondjes zonder koude kontjes(オランダ語)。仔犬のショーケース販売の画像があります。
(動画)
Dierenwinkel Uitweg vol met dode dieren. 2013年6月6日公開。ペットショップの店主が夜逃げしたために残された100匹以上の展示販売されていたペットが死んでいたという事件。犬猫の死体も写っています。オランダ、ロッテルダム。
・その他の国 よろしければ参考になさってください。
(動画)
フランス、パリのペットショップ。
(動画)
イタリアのペットショップ。
・ティアハイム・ベルリンは、自ら殺処分を行っていることを認めています~「ティアハイム・ベルリンは殺処分ゼロ」の嘘プロパガンダを広める狂気のメディアと太田匡彦氏
・続・ティアハイム・ベルリンは、自ら殺処分を行っていることを認めています~「ティアハイム・ベルリンは殺処分ゼロ」の嘘プロパガンダを広める狂気のメディアと太田匡彦氏
・ドイツ 殺処分
・ドイツ ティアハイム
・Tierheim-Altentreptow Statistiken。ドイツのティアハイムの年次報告書の一例。2014年の猫の殺処分率は50%である。
*2
・日本より生体販売ペットショップが多いドイツ
*3
・Tierschutz-Hundeverordnung
- 関連記事
-
- 「ペットショップにおける犬猫販売8週齢規制により殺処分ゼロが実現できる」という、塩村文夏都議の荒唐無稽な政策提言
- 「日本では、欧米先進国にはほとんど見られない生体小売業、つまりペットショップが存在しています」という塩村文夏東京都議の無知蒙昧
- 「EUには生体販売ペットショップはありません」~動物愛護(誤)活動家、マルコ・ブルーノ氏の驚愕大嘘
- 自称ドイツ連邦獣医学博士サマの怪しげなオフレコ発言
- 飼主が依頼する、日本と欧米先進国の犬猫の安楽死に関する比較~資料集
- 「インターネットで犬などのペット販売を行っていた日本は動物愛護後進国。他の先進国ではありえない」~と言うNHKの大嘘を暴く(まとめ)
- 「インターネットで犬などのペット販売を行っていた日本は動物愛護後進国。他の先進国ではありえない」~と言うNHKの大嘘を暴く