警察官に射殺され、行政に捕獲殺処分される野良猫~アメリカ、メイン州


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(Summary)
Stray cat recovering from shooting by officer who suspected rabies
GORHAM, Maine —A stray cat, shot because a police officer thought the animal was rabid, is recovering at the Animal Refuge League in Westbrook.
アメリカでは、警察官の犬猫の射殺権限を州法や条例で定めている州や自治体が多数あります。また、行政が住民からの野良猫の被害の訴えがあれば、行政組織(アニマルコントロール)が野良猫を捕獲し、殺処分を行います。また、所有者不明猫の私的駆除を認めている自治体もアメリカでは多いです。今回は、メイン州を取り上げます。メイン州では州法で、警察官は、狂犬病に感染していると思われる猫を射殺する権限が定められています。また行政組織であるアニマルコントロールが、野良猫を捕獲して、殺処分しています。
アメリカ、メイン州では、州法に基づき、警察官が狂犬病の恐れがある犬猫などを射殺する権限があります。また、行政組織(アニマルコントロール)が猫の捕獲~殺処分を行っています。その根拠となる、メイン州、ゴーハム市で起きたニュースソースを引用します。
Stray cat recovering from shooting by officer who suspected rabies「狂犬病の疑いのある、警察官が撃った野良猫は怪我から回復しています」。2014年9月4日。
Pellets from a 16-gauge shotgun, fired by a law enforcement officer who thought the cat was rabid, shattered one bone in each of the cat's front legs.
The department is footing the medical bills for Clark, named for Superman’s alter ego, Clark Kent.
He is recovering in a Westbrook shelter, and he didn’t have rabies, it turns out.
A police officer shot the cat Aug. 20 after it reportedly bit or scratched a 7-year-old girl on Maple Ridge Road, Gorham police said.
Police refused to release the names of the officers involved because of the investigation.
Officers can shoot an animal if they believe it is an imminent threat to humans or other animals.
Cats can get rabies from contact with infected wild animals. Because state law requires pet owners to vaccinate cats and dogs, the risk of infection is higher for stray cats that are not vaccinated.
There have been eight confirmed cases of rabies in cats in Maine since January 2010,
その猫が狂犬病だと思った警察官が合法的に撃った、16ゲージの散弾銃の弾丸は、猫の前足の両方の骨を粉々にしました。
市は、スーパーマンの分身、クラーク・ケントにちなんで命名されたクラーク(警察官に撃たれた野良猫のこと)のための医療費を払わされています。
クラーク(野良猫)は、ウェストブルックのアニマルシェルターで回復しており、クラーク(野良猫)は狂犬病に感染していなかったことが判明しました。
「警察官は8月20日に、猫がメープル・リッジ・ロードで7歳の少女を引っかいたと報告している」と警察署は弁明しました。
警察署は、原因調査中であるために、関与した警察官の名前を公表することを拒否しました。
警察官らは、野良猫などの動物が、人または他の動物への差し迫った脅威であると判断した場合は、その動物を射殺することができます。
猫は、感染した野生動物との接触から狂犬病が感染する可能性があります。
メイン州法は、猫や犬にワクチン接種をすることをペットの飼い主に義務付けているために、感染のリスクはワクチン接種がされていない野良猫の方が高いのです。
州の記録によれば、2010年1月以来、メイン州の猫における狂犬病は、8例が確認されています。
先に述べた通りメイン州では州法で、「狂犬病に感染しているおそれがある野良猫などの動物を、警察官が射殺する権限」を定めています。また行政機関であるアニマルコントロールがそのような野良猫などの浮遊動物を捕獲し、殺処分を行っています。上記の警察官が少女を引っかいた猫を射殺するのは、州法で定めた適法な職務権限に基づく行為です。その野良猫は警察官に撃たれた後に逃げて、重傷を負った状態で発見されました。
しかし、アメリカにも存在する「野良猫愛誤」がその事実を聞きつけて騒ぎ立て、警察を非難、攻撃しました。さらには行政に対してその猫の治療を行わせました。野良猫偏執者のすることは万国共通だと、私はつくづく納得しました。私は、リンクの記事を読む限り、警察官が野良猫を撃ったのは、正当な職務行為であるとしか思えませんでした。
5年間で8例もの狂犬病感染猫がメイン州内で発見されているのです。実際は、狂犬病感染猫はその数よりはるかに多いでしょう。また、狂犬病は感染初期はほとんど症状は現れませんが、感染した動物は、他の動物に狂犬病を感染させることができます。また狂犬病は、確定診断は、死後の脳組織を調べなければできません。
だから現場の警察官が、野良猫などの動物の状況を見て、狂犬病に感染しているか否かを判断することは不可能なのです。少しでもリスクがあるとすれば、人命を守るために、人を襲った野良猫を射殺するのが正しいと思います。
アメリカでは、メイン州に限らずほとんどの州では、狂犬病に感染した可能性のある犬猫などの動物を、警察官が危険防止のために射殺することを認めています。「狂犬病に感染しているか否か」は、現場の警察官は、判断できません。つまり浮遊状態の犬猫などの動物は、警察官が射殺して良いということになります。またアメリカでは、行政機関が野良猫を捕獲して殺処分している自治体が多数です。次回は、警察官が野良猫(と思われる猫も)を射殺した例を、本事件以外にも紹介します。
(動画)
Cat shot by Gorham police officer recovering「ゴーハム警察署の警察官に撃たれた猫が回復した」。2014年3月19公開。アメリカ、メイン州の州法では、狂犬病の疑いのある猫は、警察官は射殺して良いとされています。上記の事件を伝えるTVニュースです。
その他、メイン州が、行政機関により野良猫を捕獲して殺処分する権限を定めた州法はこちら。
・Maine Revised Statutes Annotated. Title 7. Agriculture and Animals. Part 9. Animal Welfare.§ 3919. Seizure of stray cats
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