イギリスの巨大犬猫生体販売ペットショップ問題~BS日本テレビ「深層NEWS」の「イギリスではペットショップでの犬猫販売を禁じている」という狂気の大嘘


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(Summary)
Bboycott Dogs4Us
2017年1月12日放映の、BS日本テレビ「深層NEWS」では、フリーアナウンサーでもある動物愛護活動家、滝川クリステル氏がゲストとして招かれていました。その中で滝川クリステル氏は「イギリスではペットショップでの犬猫の販売を禁じているために犬猫を売っていない」という驚愕する大嘘発言をしていました。イギリスには、日本では見られないような、犬猫の生体販売に特化した巨大ペットショップがいくつかあります。中には「劣悪飼育のパピー・ミルから子犬を仕入れている」、「5週齡の子犬を売っている」、「ニセ血統書での販売」などと批判されている店もあります。
イギリスには、犬猫の生体販売に特化した巨大ペットショップがいくつか存在します。中には、「劣悪飼育のパピー・ミルから子犬を仕入れている」、「5週齡の子犬を売っている」、「ニセの血統書での販売」などを批判されている店もあります。BBCなどのTVドキュメンタリーでも内情が暴露されたりする店もあります。
今回はこのような店の一つ、Dogs4Usについて取り上げます。マンチェスターとリーズに店舗があります。まず、Dogs4Usとはどのような店でしょうか。HPから引用します。残念ながら財務諸表や店の規模は載っていませんが、TVニュースの映像などを見るとかなり巨大な店舗です。Dogs4Us。
At Dogs4Us we are very proud of our reputation for providing happy, healthy pedigree puppies which are suitable for the owner’s circumstances, making the ideal family pet.
Dogs4Us was established as boarding kennels 50 years ago.
Since then we have expanded our activities to cover puppy sales and the sale of a huge range of quality pet products through our Pet Superstores.
Dogs4Usでは、飼い主様の状況に適した、理想的な家族としてのペットである健康な血統の子犬を、喜んで提供するという、私たちの評判を非常に誇りに思っています。
50年前に、Dogs4Usは、犬の生体販売店として設立されました。
それ以来私たちは、子犬の販売を扱うための活動を拡大してきました。
そしてペットスーパーストア(ペットのスーパーマーケット。安価な大量販売を行うという企業コンセプトと思われる)を通じて、広い分野での質の高いペット製品を販売しています。
さてこのDogs4Usですが、度々イギリスの愛護団体から批判されています。また、マスメディアでも販売方法についての批判的な報道がなされます。それは先に挙げたとおり主なるものは、「劣悪飼育のパピー・ミルから子犬を仕入れている」、「5週齡の子犬を売っている」、「ニセ血統書での販売」などです。
Dogs4Usに関する批判サイトがいくつかあります。その内の一つ、Bboycott Dogs4Us 「Dogs4Usをボイコットせよ」では、次のように述べられています。
Dogs4Us is a warehouse seller of puppies which sources it’s dogs from cruel puppy farms.
Customers report sick and dying puppies and have spent thousands on vets bills.
Former Dogs4Us manager turned whistleblower Nicola Robinson exposed the fact Dogs4Us regularly buy puppies under 8 weeks old (too young to be away from their mother).
She produced paperwork on BBC Panorama evidencing case after case of seriously ill puppies and selling fake Pedigree dogs.
Dogs4Usは、残酷なパピー・ファーム(パピー・ミル。劣悪な環境の大量子犬生産業者)から犬の供給を受けて、倉庫のような店舗で犬を売る小売業者です。
この店で犬を買った顧客は犬が病気か死にかけており、莫大な獣医師診療費を支払ったと訴えています。
以前のDogs4Uのマネージャーは、内部通報者になりました。
かつてのDogs4Usのマネージャーである、ニコラ・ロビンソン氏は、Dogs4Uが(母親から離れるには幼すぎる)8週齢以下の子犬を定期的に仕入れていたという事実を明らかにしました。
ニコラ・ロビンソン氏は、BBCパノラマ(イギリスBBC放送の番組名)のために、Dogs4Usが重症の子犬販売のケースと、ニセの血統書で犬を売っていたケースについて、それを証明する文書を書きました。
(画像)
Bboycott Dogs4Us 「Dogs4Usをボイコットせよ」から、Dogs4Us(イギリスの犬猫の生体販売に特化した巨大ペットショップ)の子犬の展示販売の様子。

(画像)
BS日本テレビ「深層NEWS」。1月12日放映で出演した滝川クリステル氏の発言。「イギリスではペットショップで犬猫を販売することを禁じているのでペットショップでは犬猫は売っていない。犬猫を入手するにはブリーダーから直接購入するか、保護施設から譲渡を受けるしかない」。
このような真実と全く反する大嘘を、全国放送で垂れ流すとは。滝川クリステル氏と本番組制作者の精神状態は大丈夫なのでしょうか?簡単な英語で検索すれば、イギリスには巨大な犬猫の生体販売ペットショップがあるなどの情報が簡単に入手できるのです。

(動画)
イギリスの巨大犬猫生体販売ペットショップ、Dogs4Usのプロモーションビデオ。この店から犬を購入した幸せそうな犬の飼い主たちが写っています。
次回は、Dogs4Usの、「パピーミル(劣悪飼育の犬繁殖業者)から犬を仕入れている」、「5週齡の子犬を展示販売している」などを報じるニュース動画などを紹介します(続く)。
・日本のメディアでも、イギリスの巨大犬猫生体販売に特化したペットショップ、Dogs4Usを取り上げているものがあります。■ 動物ジャーナル79 2012 秋 先進国って何? (四) 英国篇 その四 青島 啓子。こちらの「先進国って何?」の連載は、私が知る限り、ドイツ、イギリスに関しては唯一正確な情報を過不足なく伝え、かつ出典を明示している日本のメディアの報道です。
・滝川クリステル氏=嘘広報機。タネをまく人 滝川クリステルさん×動物保護。「犬や猫の殺処分数は1年間に10万匹(2014年)。保健所で保護されるうちの約7割を占めていて、先進国としては高い数字です」。「12万匹とは先進国では一番ひどい数字」。
日本の殺処分数は人口比では最も少ない部類でしょう。フランスは日本の人口の半分で殺処分数50万。人口比で12倍。ニュージーランドは公的シェルターだけで20倍、オーストラリアは18倍、カナダのケベック州の犬の公的殺処分は60倍以上、アメリカも十数倍、イギリスは民間シェルターも含めれば5倍程度。
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