「オーストラリア政府による野良猫200万匹駆除」は、実は骨抜きにされた公的事業


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Prime Minister Tony Abbott Please stop planned killing of 2 million Australian cats. We don’t want a war on kittens!
The plan watered down of the Australian Government?
相次いで読者様から、オーストラリア政府による「野良猫200万匹駆除事業」についてソースをいただきました。この公的事業は日本のマスメディアでも報道されています。「オーストラリア政府の大英断を評価する」と言う積極的に肯定評価するものから、「断固としてオーストラリア政府の野良猫駆除に反対!抗議します」という、SNSでのコメントなど、日本国内でも意見が対立しています。しかし、実はこの「オーストラリア野良猫200万匹駆除事業」は、当初のオーストラリア政府の野良猫駆除防除~根絶方針から、随分と後退した、「骨抜き施策」とも言えるのです。
オーストラリア政府による、「野良猫200万匹駆除事業」について、まず日本のマスメディアの報道を引用します。時事通信社配信によるYhoo! ニュース、野良猫200万匹殺処分へ=希少動物の保護目的―豪、から引用します。2015年7月22日。
【シドニー時事】
オーストラリア政府は、2020年までに全国で野良猫200万匹を殺処分する方針を打ち出した。
フクロアリクイなど絶滅の恐れがある固有動物を保護するのが狙いだが、中止を求める声も上がっている。
豪州では猫は外来種で、欧州人の入植が18世紀末に始まって以降、持ち込まれた。
ハント環境相は16日、野良猫を駆除する方針を表明。
オーストリア政府の、野良猫を2020年までに200万匹殺処分する公的事業に対して、反対する声もあります。この公的事業に対して、中止を求める署名サイトを引用します。Prime Minister Tony Abbott Please stop planned killing of 2 million Australian cats. We don’t want a war on kittens! 「首相トニー·アボット様 200万匹のオーストラリア猫の殺処分計画を停止してください。私たちは、猫との戦争をしたくありません!」。
The Australian Government plans to kill over 2 million cats, with a $3.6m fund established to wipe colony cats off the face of the earth.
This high risk initiative includes a number of cat eradication programs including baiting, shooting, dogs, traps and nearly every method of killing known.The huge risk to owned and unowned cats, with baiting programs that could easily go wrong The risk of cruelty to animals, with trapping, savage dog attacks, shooting and other methods that harm animals.
A risk to all animals through the many methods of death that do not discriminate between cat, dog, possum, bird or any animal.
Please stop this program to allow full public review
オーストラリア政府は、地上から野良猫を一掃するために成立した3.6百万オーストラリアドルの予算で、200万匹以上の猫を殺すことを計画しています。
このハイリスクの取り組みは、猫を苦しませる、射殺、犬による殺害、トラップと既に知られた、ほぼすべての殺害方法を含む猫の撲滅プログラムの多くが含まれています。
安易な捕獲、凶暴な犬による攻撃、射殺や他の動物に害を与えるその他の方法は、誤った動物虐待の危険となる可能性があり、動物を苦しませるプログラムで、飼い主がいる猫にとっても飼い主がいない猫にとっても、大きな危険となるものです。
猫、犬、ポッサム、鳥または任意の動物とを区別しない、殺害の多くの方法を介して、すべての動物へリスクが及びます。
完全に情報公開し、この計画の見直しをするために、この計画を停止してください。
現在オーストラリアには、1,800万匹もの野良猫が生息していると推測されています。オーストラリアでの、野良猫による生態系への被害は大変深刻です。それはリンクの記事にあるとおりです。
その野良猫対策ですが、オーストラリア政府は2008年には既に、「オーストラリア国内に生息している野良猫は根絶(Eradication)が望ましい」と政府文書で明記しています(この政府文書は、私は過去に記事にしています)。つまり、オーストラリア政府は、「1,800万匹の野良猫は全て駆除~殺処分するのが望ましい」としていたのです。それを思えば、2015年から2020年の期間における、200万匹の野良猫殺処分計画は、随分と骨抜きになったと言わざるを得ません。
その原因は、予算の関係なのか、野良猫愛誤の圧力なのか、その他の要因なのかは定かではありません。次回の記事では、再びオーストラリア政府の「オーストラリアに生息する野良猫は根絶が望ましい」と明記された文書を取り上げ、分析します。
私の感覚としては、このオーストラリア政府の野良猫200万匹殺処分計画は、「何を今さら」という感じがしないではありません。悪性の外来種、特に野良猫・ノネコは環境対応力や繁殖力も然ることながら、「野良猫愛誤」の存在も、駆除防除の妨げになるようです(続く)。
(動画)
オーストラリアの野良猫・ノネコ根絶は、政府の施策が期待できなければ、民間活力に依存するしかないですね。2014年6月14日公開。
【シドニー時事】オーストラリア政府は、2020年までに全国で野良猫200万匹を殺処分する方針を打ち出した。
フクロアリクイなど絶滅の恐れがある固有動物を保護するのが狙いだが、中止を求める声も上がっている。
豪州では猫は外来種で、欧州人の入植が18世紀末に始まって以降、持ち込まれた。ハント環境相は16日、野良猫を駆除する方針を表明し、「少なくとも哺乳類27種の絶滅に野良猫が関わった。これ以上、絶滅させてはいけない」と理解を求めた。入植開始後、固有の哺乳類の1割以上が絶滅したとの報告がある。
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