ドイツは日本のような犬の大量生産・大量販売が成り立たないという、TOKYOZEROキャンペーンの大嘘~ドイツの犬の大量生産・大量販売を支える犬のインターネット販売


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(Zusammenfassung)
Aktuelle Situation in Deutschland, dem Welpenkauf Welpenkauf beim Zoohändler, Schnäppchen anzeigen in Zeitungen und im Internet, Verkauf aus dem Kofferraum.
Der Hund als Ware – wird auch als solche behandelt.
Leider tägliche Realität.
Internet-Verkauf von Welpen, Es ist ein Massengeschäft.
Aber Japans Tierschutzorganisation sagt,"Massenproduktion und den Verkauf von Hunden und Katzen sind nicht in Deutschland."
私は下記の関連記事では、「ドイツでは日本より仔犬の大量生産・大量販売が進んでいる」ことを書きました。ドイツでは、極めて大量の仔犬生産を手がける巨大パピーミル(仔犬工場)というべきブリーダーが存在します。また、ドイツの犬の飼い主の犬の入手先は、日本よりはるかに営利業者(ブリーダーの通信販売を含む直販やペットショップ)の割合が高いのです。日本の犬の飼い主の犬の入手先での営利業者が占める割合は50%をわずかの超える程度です(環境省・東京都の公的統計資料)。しかしドイツは、営利業者からの入手が70%台です(ドイツ、ゲッチンゲン大学の2014年の研究論文などから)。そのようなドイツの犬の大量生産・販売の一端を支えるのは、ドイツで盛んに行われている、犬のインターネット販売です。
(関連記事)
・「ドイツでは、日本のような犬の大量生産・大量販売はビジネスとして成り立ちません」という、TOKYOZEROキャンペーンの大嘘~ドイツはペットの商業的大量生産・大量販売が進んだ国である
・「ドイツは日本のような犬の大量生産・大量販売が成り立たちません」という、TOKYOZEROキャンペーンの大嘘~ドイツの養豚業者が業種転換した大量生産仔犬工場
これらの関連記事では、ドイツにおける巨大パピーミル(仔犬工場)の現状と、パピーミルの仔犬の直販事情を書きました。ドイツでは、日本よりはるかに犬の入手シェアが、ブリーダーやペットショップ、さらには日本で禁じられているインターネット販売などの営利事業者が高いのです。日本では犬の入手シェアの営利事業者が占める割合は50%を少し超えるぐらいですが、ドイツでは70%台です(ゲッティンゲン大学の論文などによる)。
今回は、ドイツにおける、仔犬のインターネット販売(以降の記述は、通信販売をすべて含むとご理解ください)について書きます。日本では犬などのペット販売においては、対面販売を義務付けており、インターネット販売は禁止されています。しかしドイツでは極めて盛んに犬などのペットのインターネット販売が行われています。ドイツにおいて、犬の店頭での生体販売が未だに少ない理由は、犬などのインターネット販売が大変普及し、ブリーダーが直販していることも一因です。犬などのペットのインターネット販売は、ドイツにおける、犬などのペットの大量生産・大量流通を支えていると言えます。
TOKYOZEROキャンペーンという、正体不明、趣旨が理解不能な団体(まだ法人登記がされていない?ようですが、便宜上「団体」と表記します)があります。そのTOKYOZEROキャンペーンの、2015年4月28日更新記事、あなたに出会うまでの7つのお話では、「ドイツでは、日本のような商業大量生産・大量販売はビジネスとして成り立ちません」との記述があります。
しかしそれは、真実とは正反対の大嘘です。真実は、すでに述べたとおり、ドイツにおいては日本よりはるかに犬の大量生産・販売が進んでいます。
ドイツでは、犬の大量生産・大量販売のシステムの一端を、犬のインターネット販売が担っています。それを報じるドイツのマスメディア、WAZの記事から引用します。
Tierquälerei So skrupellos läuft der Internethandel mit kranken Welpen 「動物虐待 そのために節度のないインターネット販売で病気の仔犬が売られているのです」。2013年6月23日。
Im Internet locken dubiose Anbieter mit Hunde-Welpen zu Niedrigstpreisen.
Die Tiere zahlen einen hohen Preis dafür:Sie werden unter schlimmen Bedingungen gezüchtet.
Und die Käufer zahlen letztlich auch einen hohen Preis: Viele Tiere sind krank und sterben jung.
*Rechtlich können die deutschen Behörden oft wenig machen.
Dass diese Tierquälereien ein lukratives Geschäft sind und bisher weitgehend folgenlos blieben,
liegt auch an den Käufern der niedlichen kleinen Welpen.
Es ist ein Massengeschäft.
インターネットでは、怪しげな犬の販売者が低価格な子犬で誘惑します。
結局高い代償を犬に支払います:犬たちは、悲惨な条件で飼育されています。
多くの犬が病気であり、幼齢で死にます:買った人は、結局は高い代償を支払って終わりになります。
合法的にはドイツ当局は、ほとんどの場合はわずかしか(インターネット販売)を取り締まることはできません(*犬などのペットのインターネット販売=通販、は合法です。インターネット販売そのものを禁止する法律はドイツ連邦法、さらには州法でも今のところ皆無です。犬などのインターネット販売を取り締まるには、例えば血統書やワクチン接種済み証明書の偽造での詐欺罪などでしか摘発ができないからです)。
犬たちにとっては残酷ですが、(犬のインターネット販売は)儲かるビジネスであり、その結果現在も犬のインターネット販売はほとんど減ることがなく存在しています。
その理由は、かわいい仔犬を求める消費者の存在です。
これは、犬のマス・マーケティング(犬の大量生産・流通・販売)です。
WAZの記事では、ドイツでの犬のインターネット販売を、Massengeschäftと表現しています。英語では、Bulk-business、Mass marketing、といった意味です。日本語では、「大規模事業」「大量生産・大量販売」と言う意味そのものです。しかしTOKYOZEROキャンペーンは、「ドイツでは、日本のような犬の大量生産・大量販売はビジネスとして成り立ちません」と断言しています(抱腹絶倒!)。
犬のインターネット販売を、ドイツのマスメディアはMassengeschäft「大量生産・大量販売」と表現していますが、日本では先に述べた通り、犬などのペットは対面販売を義務付けており、インターネット販売などの通販は禁じられています。必ず対面販売を義務付ければ、大量生産・大量販売にとっては不利です。つまりTOKYOZEROキャンペーンの、「ドイツでは、日本のような犬の大量生産・大量販売はビジネスとして成り立ちません」は、全く正反対の大嘘です。無知蒙昧さを晒して、まさに赤面モノです。
ドイツ連邦共和国における、仔犬のインターネット販売の実例です。ドイツ国内には、実に多くの子犬のインターネット販売のサイトがあります。ドイツで店頭の生体販売が目立たないのは、早くから犬などのペットの通信販売が定着したことも理由だと思われます。以下に実例を挙げておきます。ドイツにおいては、極めて犬などのペットのインターネット販売のサイトが多く、出品数も多いです。
なお、犬などのペットのインターネット販売は、スイスでも大変盛んに行われています。私が知り限り欧米で、犬などの通信販売を法律で禁じているのはオーストリア一国だけです(2008年のオーストリア連邦法Tierschutzgesetz「動物保護法」の改正以降。しかしはやくも本法規定の法律の見直しを求める世論が高まっています)。私はオーストリア以外の欧米で、インターネットでの犬などのペット販売を禁じている法律がある国を知りません。もしご存知の方がいらしたら、その国と根拠となる法令を原文で示してコメントください。
(参考資料)
・Haustiere für "chihuahua welpen" in Deutschland 「インターネット ペット販売 チワワの子犬 ドイツ」。
・Tiermarkt : Welpen Tiermarkt 「インターネット 動物市場 仔犬の動物市場」
・Englische Bulldogge Welpen kaufen, Tiere 「インターネット ペット イングリッシュブルドッグの販売」
・Beratung vor dem hundekauf「犬を購入する前のアドヴァイス」。Welpenkauf beim Zoohändler, Schnäppchenanzeigen in Zeitungen und im Internet, Verkauf aus dem Kofferraum「ドイツ全土では、ペットショップ、クルマのトランクでの行商、新聞広告やインターネット販売のバーゲンで子犬が売られています。残念ながら仔犬は商品として売られています」とあります。
(動画)
養豚業者が始めた、養豚設備を転用した仔犬の商業大量生産、「巨大パピーミル(仔犬工場)」。このような、台メスが数百頭規模の巨大規模の犬ブリーダーは日本では存在するのでしょうか。どなたかソースをつけて実例を上げていただけないでしょうか。ドイツのブリーダーはインターネットでの直販を行っています。2013年。
(VDH ドイツケンネル協会)
ドイツにおける新規取得犬(仔犬)数は、年間約50万頭と推定されるが、そのうちの10万頭は輸入犬である。
犬一次取得の、輸入犬のシェアは20%である。
これらはポーランドなどの東欧諸国がパピーミルで生産した仔犬を、高速道路のサービスエリアなどで販売しているものや、近隣諸国のペットショップから購入したものです。
一次取得(仔犬)に限れば、ドイツにおける営利事業者(ブリーダー、ペットショップ、飼い主が外国のペットショップ、露天販売で購入するなど)からの入手は83.7~87.3%である。
www.uni-goettingen.de/de/heimtierstudie-zum-wirtschaftsfaktor-heimtierhaltung/425385.html
(ドイツゲッティンゲン大学研究)
ドイツ国内における犬の営利生産数は、31万5、000~33万5,000頭と推定される。
犬猫の死因のほとんどが、獣医師による安楽死処置である。
「飼えなくなった」犬のほとんどがティアハイムが引き取るわけではない。
成犬(再販売)も含めたドイツの犬の民間での取得数は高位推計で、およそ57万頭と推測される。
ドイツの犬取得者の、87.7%が仔犬であり、日本が特段仔犬嗜好が強いとは言えない。
二次(以降の)取得を含めても、ドイツにおいては、犬の飼い主の犬の入手先は、営利事業者からの購入割合が、72.8~76.3%である。
環境省調査(平成23年)
https://www.env.go.jp/council/14animal/y140-33/mat02_2.pdf#search='%E7%92%B0%E5%A2%83%E7%9C%81+23%E5%B9%B4+%E7%8A%AC%E3%81%AB%E5%85%A5%E6%89%8B%E5%85%88'
ペットショップ、ブリーダーの直販、インターネット販売、イベント販売などによる営利事業者から犬を購入した割合は52.1%で、ドイツの方がはるかに営利事業者から入手した割合が高い。
さらに現在ではインターネット販売が禁じられ、その割合も差し引くのが妥当。
さらに、営利事業者(ブリーダー、ペットショップ、輸入)以外の入経路が全てティアハイムとは限らない。
ドイツにおいても犬の入手は、知人からもらった、野良犬を拾った(ドイツは野犬が多い)、自家繁殖もありうる。
ティアハイムのシェアは、27.2%よりはるかに低いと推測される。
つまり「ドイツではティアハイムから犬を入手するのが一般的」は明らかに偏向を超えた「大嘘」である。
日本での保健所もしくは保護団体からの犬の入手割合は6.3%であり、ドイツのティアハイムのシェアと遜色ない可能性もある。
結論~ドイツは、日本に比べて著しく、営利業者(ブリーダー、ブリーダーのインターネット販売を含む直販、ドイツ国内のペットショップ、外国のペットショップや露天販売業者など)の大量生産・流通が発達している。
TOKYOZEROキャンペーンに限らず、「ドイツでは犬はペットショップなどの営利業者からではなく、ティアハイムという非営利の(実は完全に営利団体なのですが)団体から譲渡(かなり高額な金額で購入するのですが)を受けるのが一般的である」と主張しています。
しかし、それは全く事実無根の正反対の大嘘です。
実は、ドイツは、はるかにブリーダー(ブリーダーの直販が多い。ブリーダーも展示販売をしていますし、日本では禁じられている通信販売を広く行っています)やペットショップなどの営利業者から犬を入手する割合が高いのです。
この件については、改めて記事にします。
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