「スイスで猫肉を食べる人の割合は3%」は嘘?~実際ははるかに多いとの調査結果がある


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(Zusammenfassung)
Umfrage (Schweiz)
Haben Sie schon mal Katzenfleisch gegessen?
Ja, aber ich würde es nicht wieder tun. 11%
Ja, aber ich würde es nicht wieder tun. 1 %
Nein, das käme mir nie in den Sinn. 80%
Ich weiss es nicht. 8%
Insgesamt 22679 Teilnehmer
日本のメディアで「スイスでは猫食習慣がある。スイスで猫を食べたことがある人の割合は3%である」という情報が複数のメディアで報じられています。しかしこの情報はスイスのメディアが報じた情報を曲解捏造して、都合よく改変して作られた「嘘」情報です。日本のメディアが報じる、海外の動物愛護に関する情報は、ほぼ全てが「嘘」、もしくは「偏向」「誤り」がります。その程度がはなはだしいか、軽度であるかの違いです。
まず、「スイスでは猫食習慣がある。スイスで猫を食べたことがある国民は3%である」と報じた日本のメディアのニュースから引用します。ユルクヤル~外国人から見た世界~のインターネット版ニュース。スイス人「犬や猫を食べちゃダメなの?え、なんで?肉は肉でしょ?」。2014年11月27日。
スイスの動物保護団体「SOSシャ・ノワレーグ」が25日、犬食や猫食の非合法化を求めて請願書を議会に提出。
同団体の理事長トミ・トメク氏はAFPの取材に応じ、「スイス国民の約3%がイヌやネコを食用にしている」と語った。
ライン峡谷で牧場を営む人物は、「犬食や猫食に何もおかしなことはありません。肉は肉です」と取材に応じたという。
この、スイス人「犬や猫を食べちゃダメなの?え、なんで?肉は肉でしょ?」では、一切出典が示されていません。私がドイツ語で「スイス 猫肉 3%Schweiz Katzenfleisch 3%」で検索したところ、「猫肉を食べたことがあるスイス人の割合は3%」という情報は全くありませんでした。
%をProzent、に変えて検索したところ、(Schweiz Katzenfleisch 3 Prozent)、上記の1、の記事、«Schweizer sind Katzenfresser» 「スイス人は猫を食べる」という、スイスのマスメディアの記事がかろうじてヒットしました。しかしこのニュースでは、「スイス国民の3%が猫を食べたことがある」とは書いてありません。以下に、«Schweizer sind Katzenfresser» 「スイス人は猫を食べる」(2014年11月27日)を引用します。
Tomi Tomek, Gründerin und Präsidentin des Schweizer Tierschutzvereins SOS Chats Noiraigue, hat eine Petition lanciert, die es Schweizern verbieten soll, Katzen zu essen.
Sie behauptet, rund drei Prozent der Schweizer würden regelmässig, vor allem um die Weihnachtszeit und insbesondere in den Kantonen Bern, Jura und Luzern Büsis und Bellos zu einem Festmahl zubereiten – und zwar mit Weisswein und Knoblauch.
«Ich habe keine Ahnung, woher diese Zahl stammt»
Aber wie überprüft man, wer wie viele Katzen im Jahr isst?
«Das weiss ich auch nicht», gibt Tomek zu.
スイスの動物保護協会の「SOSシャ・ノワレーグ」の創設者兼代表である、トミ・トメク氏は、猫を食べることをスイスで禁止することを求める請願を始めました。
トミ・トメク氏は、スイスのベルン、ジュラ、ルツェルン州では、特にクリスマスの時期には、猫肉とカキを白ワインとにんにくで煮込んだご馳走を毎年準備する人は3%いるだろうと主張しています。
「私(トメク氏)は、スイスで猫を食べる人の数はわかりません」。
しかし、誰がどれだけ多くの猫を食べているのか、どのように調べるのですか?
「私はよくわからない」と、トメク氏は認めています(つまり「スイスの一部の州でのクリスマスに猫料理を食べる人の割合」も根拠のない憶測ということです)。
つまり、日本のメディアでも引用された、動物愛護団体「SOSシャ・ノワレーグ」の代表者トメク氏は、「スイスの一部の州では、3%の人がクリスマスに毎年のように猫肉の料理を作るのが慣例である」と述べているのです。「スイスで猫肉を食べたことがある人は3%である」と述べているのではありません。
従って日本のメディア、スイス人「犬や猫を食べちゃダメなの?え、なんで?肉は肉でしょ?」が報じた、「トミ・トメク氏はAFPの取材に応じ、『スイス国民の約3%がイヌやネコを食用にしている』と語った」との記述は明らかに誤りです。また、当のトミ・トメク氏は、「スイスで猫肉を食べている人は実際のところわからない」とも述べているのです。
トミ・トメク氏が「スイスの一部の州では3%の人が毎年クリスマスに猫肉料理を作る」と述べたことを報じるスイスのマスメディアの記事では、独自に行った「スイスでの猫肉食に関する調査結果」を同じ記事で公表してます。それによれば、「スイスで猫肉を食べたことがある人の割合」は12%です。また「答えたくない」人の割合が8%です。この8%の中には、かなりの割合で「猫肉を食べたことがある人」が含まれると推測されます。それを考慮すれば「スイスで猫肉を食べたことがある人の割合は10数%」というのが近いのではないでしょうか。
以下は、該当記事の、«Schweizer sind Katzenfresser» 「スイス人は猫を食べる」(2014年11月27日)に掲載されたグラフです。
(画像)

冒頭で述べた通り、日本における海外の動物愛護関連のニュースは、ほぼ全てが「嘘」「偏向」「誤り」です。その程度がはなはだしいか、それほどでもないかという差だけです。「スイスで猫肉を食べたことがある人の割合は3%」と報じた日本のマスメディアも、厳密に言えば「嘘」「偏向」「誤り」です。
私が常常疑問に感じていることですが、例えば中国や韓国の犬猫食のニュースでは、実際以上に残虐さ、異常さが強調されます。最大手のマスメディアも、明らかに捏造と思われる荒唐無稽な報道をします。例えば「生きたまま茹でる」などは、実際は食用としてはありえないでしょう。しかし「生きたまま茹でる」残虐さ、異常さが強調され、中国や韓国蔑視で、BBSやSNSで盛り上がります。しかし欧米の犬猫食に対しては、むしろ否定する、しかも元の情報を捻じ曲げた「嘘」「偏向」「誤り」報道をします。犬猫食は、中国・韓国だけではありません。ベトナムやインドの他、アメリカ合衆国では44州で犬猫の食用屠殺が合法です。また中南米やアフリカ諸国、ヨーロッパでもスイスは現在も合法であり、ドイツでは2010年まで犬の食用屠殺が合法でした。
スイスの犬猫食文化を私が紹介したのちは、マスメディアでもスイスの犬猫食を否定するような報道が相次ぎました。「スイスで猫を食べたことがある人は極めて稀であり、ほぼ廃止されている」という論調の報道もありました。私がかつてドイツのマスメディアが報じた、「スイスで猫肉を食べたことがある人の割合は48%」という記事を紹介したときは、総攻撃を受けました。「さんかくたまごは嘘つきである」「全てにおいて書いていることは信用ができない」などです。こちらへのコメントでは「私はスイス人だがそのような話は聞いたことがない(日本のドメインからですが)という抗議もありました。
中国・韓国の犬猫食では、実際異常に残虐さ異常さが強調され、BBSやSNSで盛り上がるのとは対照的です。それと中国・韓国での動物虐待事件や警察官や警備員による犬射殺事件などは「これでもか」というほど批判的なニュースが報じられますが、欧米での同様の事件が報じられることはほぼありません。ドイツでは、警察官が射殺する犬などの数は、2015年は1.1901頭でした。つまり日常茶飯事的にドイツでは「警察官が犬を射殺した事件」が報道されているにもかかわらず。日本のマスメディアの姿勢は「真実を伝えるのではなく『動物愛護後進国のアジア、対する先進国の欧米。日本は欧米(例えば殺処分ゼロやペットショップがない、「犬に権利が認められている」という大嘘)に倣わなくてはならない」という、プロパガンダが背景にあるのだと感じます。
(動画)
2016年の凱旋門賞をコースレコードで制した、名牝ファウンド。たまには関係ないものも貼ります。凱旋門賞の優勝馬は案外牝馬が多いです。下記は、最近10年の優勝馬。トレヴは史上初の3連覇に挑みましたが、惜しくも敗れました。
第86回 2007年10月7日 ディラントーマス 牡4
第87回 2008年10月5日 ザルカヴァ 牝3
第88回 2009年10月4日 シーザースターズ牡3
第89回 2010年10月3日 ワークフォース 牡3
第90回 2011年10月2日 デインドリーム 牝3
第91回 2012年10月7日 ソレミア 牝4
第92回 2013年10月6日 トレヴ 牝3
第93回 2014年10月5日 トレヴ 牝4
第94回 2015年10月4日 ゴールデンホーン牡3
第95回 2016年10月2日 ファウンド 牝4
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