Domestic/inländisch
前回記事、トキソプラズマの恐怖~猫糞がラッコを大量死させたー1、では、アメリカ、カリフォルニア州では、トイレに流された、トキソプラズマに感染した猫の糞に含まれたトキソプラズマのオーシストが海に流入し、それが原因でラッコがトキソプラズマに感染して大量死していることを紹介しました。これは対岸の火事ではありません。日本ではむしろ海産物の摂取により、人がトキソプラズマに感染する危険性があります。 前回記事で引用した、アメリカ、TIME誌のインターネット版記事です。
What's Killing the Sea Otters「ラッコを殺しているものとは」。その中では、カリフォルニア州では希少動物ラッコが大量死しており、その原因の多くは、トキソプラズマに感染した猫の糞をトイレに流したことにより、ラッコがトキソプラズマに感染したことであると述べられています。
ラッコは特に二枚貝を好みます。二枚貝は、海水を大量に濾過しますから、他の海洋生物より、よりトキソプラズマ原虫を体内に溜め込む確率が高いのでしょう。その点を鑑みれば、二枚貝を生で食べることを好む日本人は、海産物の摂取によりトキソプラズマ感染のリスクがより高いと言わざるを得ません。
「トイレに流したトキソプラズマに感染した猫の糞が、ラッコのトキソプラズマ感染の原因である」。これはアメリカ、カリフォルニア州の下水処理が劣っているわけではありません。下水処理の方法は、日本とほぼ同じだと思います。
下水(汚水)の浄化処理は、物理的処理(固形物の沈殿と除去)~生物的処理(微生物により汚物を分解)~科学的処理(薬品による消毒)を行いますが、いずれの過程においても、トキソプラズマのオーシスト(猫の糞とともに排出された卵のようなもの)は死にません。オーシストは、通常用いられる次亜塩素酸ナトリウムなどでは全く殺菌効果はなく、通常の状態では1年から2年も生存します。加熱くらいしか殺菌の方法はありません。ですから日本の沿海部にも、すでにトキソプラズマに汚染された海産物が存在し、市場に出回っている可能性があります。
下水処理場。
※平成21年度食品安全確保総合調査 「食品により媒介される感染症等に関する文献調査報告書」より抜粋 (社団法人 畜産技術協会作成) 24.トキソプラズマ 。
日本では、野良猫に対して寛容な文化があります。また猫の放し飼いも多く、地域猫(勝手?)も非常に多く行われています(いわゆる猫愛誤は、海外では日本より野良猫の存在や餌やりに寛容だと言うよな情報を流布していますがそれは嘘です)。それらの猫の糞は雨水によって流され、最終的には海に流入します。ですから飼い猫の糞より、はるかに野良猫の糞の自然流入の方が危険です。
さらに日本人は、二枚貝の生食を好みます。バカ貝(青柳)や赤貝は寿司ネタとして好まれます。牡蠣やホタテもよく生食されます。カリフォルニア州で大量死したラッコの多くは、トキソプラズマが脳に感染するトキソプラズマ脳症でした。トキソプラズマ脳症は、もちろん人にも発症します。
トキソプラズマ脳症は近年臨床研究が進み、その危険性が認識されつつあります。トキソプラズマ感染症は健常者では不顕性を示すことが多く、潜在的には感染者が多いものの、診断が確定されていなかったケースが多いと思われます。
しかし近年の臨床研究では、HIV、抗がん剤などの癌治療を受けている患者さん、免疫抑制剤を投与されている人、高齢者などの免疫レベルが低下している人がトキソプラズマ脳症を発症すれば、症状は重篤化し、死亡例も珍しくないとされています。無治療であればほぼ100%死亡するとされています。しかしトキソプラズマ脳症の認識が臨床現場では低く、患者さんの存命中は診断が確定せず、死後の剖検で診断が確定された例があります。
トキソプラズマ感染症は脳症のみならず、他にも重篤な症状をもたらします。トキソプラズマ感染症は潜在的には思われているより多く、より脅威であるかもしれません。次回は、トキソプラズマ脳症の、近年の臨床研究について紹介します(続く)。
(画像)
一貫して増え続けるトキソプラズマ症例数(死亡例)。過去においては、診断が確定しなかったという面もありますが。
- 関連記事
-
スポンサーサイト
一般の人が考えているより、意外と多いですよね。
猫が好きで自分の飼い猫から伝染るなら
自業自得かも知れませんが、無関係な人を
巻き込むのはよろしくないと思います。
ただ、猫に関しては室内飼育すれば
多くの感染症から守れるのですよね。
そこがわかっている多くの普通の飼育者は
室内で大切に飼っていることでしょう。
問題はごく一部の不良飼育者や
愛誤の連中が問題のほとんどを作り出していることです。
荒川区のデータありがとうございました。
それをネタにひとつ記事を書きました。
猫被害に悩んでいる住民は、
法と科学的根拠に基いて
役所に苦情をあげて貰いたいです。
久しぶりに荒川区小阪区議の炎上記事を見ましたが
コメントする愛誤はいつも息を吐くように嘘を付きますね。
「動物愛護管理法で野良猫も愛護対象と決められており、「みだりに給餌を止めてはならぬ」のです。
区の条例が国の法律違反を推奨するとはどういう事でしょうか。」
本当に動物愛護管理法を読んだことがあるのか?
44条のわかりにくさも原因だろうけど
この主張通りなら野良犬や鳩も見かけたら餌やりする義務があることになる。
飼い猫には適用されるが野良猫の給餌をやめても、
みだりに給餌をやめたことになるわけがない。
猫糞被害者@名古屋様、コメントありがとうございます。
> 一般の人が考えているより、意外と多いですよね。
イギリスの、結核が猫から人へ感染した症例には驚きました。
発疹チフスもペストも猫から人に伝染します。
> 無関係な人を巻き込むのはよろしくないと思います。
> 猫に関しては室内飼育すれば
> 多くの感染症から守れるのですよね。
今回の記事ではトキソプラズマを挙げましたが、この感染症は未感染の母猫から生まれた子猫を信頼できるブリーダーから購入し、室内飼いに徹すれば、その子猫は伝染しません。
ですからカリフォルニア州の州法は優先順位を間違えています。
むしろ野良猫放し飼い猫に対する規制が先でしょう。
> 荒川区のデータありがとうございました。
> それをネタにひとつ記事を書きました。
コメントしてきました。
路上死猫についての分析を、私も記事にしたいと思っています。
http://blog.goo.ne.jp/nekofun-higai/e/7d94935c4cb4a0839a90051f1f658c06
しかし路上死猫数の嘘情報を私にコメントしてくれたおかげで、路上死猫数の情報を私が検索し、地域猫が効果がないという証明のヒントを私に与えたことになります。
愛誤って、こちらから攻撃しなくても、派手にオウンゴールを決めてくれる人たちです。
>動物愛護管理法で野良猫も愛護対象と決められており、「みだりに給餌を止めてはならぬ」のです。
> 44条のわかりにくさも原因だろうけど
> この主張通りなら野良犬や鳩も見かけたら餌やりする義務があることになる。
仰るとおりです。
ドバトも動物愛護管理法では、野良猫と同じ地位です。
ドバトは多くは給餌禁止とされていますし、ドバト駆除業者も普通に有り、行政もドバト駆除を行っています。
しかしドバトの給餌禁止や駆除に対して噛み付く愛誤はいません。
> 飼い猫には適用されるが野良猫の給餌をやめても、
> みだりに給餌をやめたことになるわけがない。
大阪西成区は、多くの路上生活者が衰弱死しています。
では、路上生活者を見かけた人全員が、保護責任者遺棄致死罪になるのですかね。
動物愛護管理法より、はるかに重い罪です。
それならば、日本全国の刑務所が収容しきれなくなります。
例の殺処分0運動で、政務官が「餌やりは殺処分の原因」と、ハッキリと言ってますね。
ティアハイム構想やら、懲りないTNR推進やら、突っ込み所がある運動ですが、あれはよく言ってくれたなと思います。
しかし、トキソプラズマ怖いですね。
日本でも、死亡例の統計があったんですね。
もっと怖いのは5年前には市場に出回ってて、もし感染しても、認定されるのは亡くなってからか、認定されない可能性も十分あるんですよね。
これ、猫でなかったら、「何故、マスコミは報道しない?」とか「圧力に負けて揉み消してる!」 とか、ネットが大騒ぎになりそうですが・・・
人間山脈様、コメントありがとうございます。
> 例の殺処分0運動で、政務官が「餌やりは殺処分の原因」と、ハッキリと言ってますね。
こちらですね。
http://search.yahoo.co.jp/search?fr=slv1-chtbtop&p=%E6%94%BF%E5%8B%99%E5%AE%98%E3%80%80%E3%80%80%E9%A4%8C%E3%82%84%E3%82%8A%E3%81%AF%E6%AE%BA%E5%87%A6%E5%88%86%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%80%80%E7%8C%AB&ei=UTF-8
愛誤のテロリズムを恐れず、正論を唱える、政治家としての良識を評価したいです。
> あれはよく言ってくれたなと思います。
少数の愛誤が一般人を騙す、犠牲にする、なおかつ動物愛護にも反する行為は、そろそろ限界に来てるということでしょう。
> 日本でも、死亡例の統計があったんですね。
一般にはあまり目に触れない学会での発表などでは、普通にトキソプラズマ感染症の死亡例なんて、具体的な症例が出されていますよ。
2011に大阪大学が出した論文などです。
日経新聞で報道されましたが、ごくごく小さい記事でした。
> 認定されるのは亡くなってからか、認定されない可能性も十分あるんですよね。
それは次の記事で紹介します。
当初は悪性の脳腫瘍(がん)と診断されましたが、死後の剖検でトキソプラズマ脳症が確定診断された患者さんのケースです。
割と最近の臨床研究ですので、最近まで実はトキソプラズマ脳症であったのに、悪性腫瘍や血管性の腫瘍と診断されて誤った治療を受けていたというケースは多かったのではないでしょうか。
次回で引用した学術論文では、実はトキソプラズマ脳症だった患者さんに、抗がん剤治療を行っています。
しかしそれは患者さんの免疫不全を引き起こし、なおさらトキソプラズマ脳症の症状を悪化させます。
> 猫でなかったら、「何故、マスコミは報道しない?」とか「圧力に負けて揉み消してる!」 とか、ネットが大騒ぎになりそうですが・・・
トキソプラズマ脳症はかなり深刻な問題で、大騒ぎになりそうなものですが?
メディアも小さくではありますが、報道しています(私は楽天時代に、大阪大学の研究の、トキソプラズマ脳症の死亡例の、日経新聞の記事の画像をアップしています)。
なぜ騒ぎにならないのか、気味が悪いです。
猫糞被害者@名古屋様の記事を見て参りました。いやあ予想通りと言うか待望していたデータが見れて面白かったです。
私は放し飼い餌やり罰則禁止で犬の事例や因果関係から考えて、殺処分は半減~1割位までは減るだろうと予想していましたが、それ程検討違いでは無かったようですね。現状はまだ徹底されていないだろうし、地域猫なんかも並行してやってて即半減。論理的に正しいものに効果があるのは当たり前ですが。
ちょっと脅してこそこそと餌やりする状況に戻した程度でこれですよ。さんかくたまご様が以前から殺処分は氷山の一角だと路上死猫の記事も書いておられましたが、その場しのぎのコメントから端を発して、何かがより具体的に浮き彫りになりそうですね。
この後の展開が楽しみです。
きつね様、コメントありがとうございます。
> 猫糞被害者@名古屋様の記事を見て参りました。いやあ予想通りと言うか待望していたデータが見れて面白かったです。
私は、猫糞被害者@名古屋様の前の記事のコメントで、荒川区のデータと、神奈川県秦野市のデータを挙げました。
・荒川区(地域猫と罰金5万円の餌やり禁止条例がある)~5年という比較的短期間で路上死猫が半減。
・秦野市(地域猫制度があるが餌やりを禁止していない)~路上死猫は増加傾向。
> 私は放し飼い餌やり罰則禁止で犬の事例や因果関係から考えて、殺処分は半減~1割位までは減るだろうと予想していました。
正常な知能がある人であれば、そのような仮説を導くでしょう。
最近、環境省政務官が「殺処分を削減するためには、野良猫への餌やりを禁じるべき」という発言をしていますが、やっと政治行政側でも、正常な知能の持ち主が出てきたという感じですかね。
>現状はまだ徹底されていないだろうし、
例えばアメリカの自治体のように、懲役90日などの罰則規定を設けて、逮捕公判起訴~有罪というペナルティを与えれば、効果はてきめんだと思います。
> さんかくたまご様が以前から殺処分は氷山の一角だと路上死猫の記事も書いておられましたが、その場しのぎのコメントから端を発して、何かがより具体的に浮き彫りになりそうですね。
路上死猫の全国統計はありません。
散発的に自治体が発表しているだけで、長期で広範囲の統計はありません。
でも、発表されているいくつかの路上死猫統計だけでも分析すれば、興味のある分析ができそうです。
しかし愛誤は、これだけの客観的事実を突きつけても、「地域猫は猫を減らす効果がある。餌やりは野良猫を減らす効果はない」と固執するのでしょうね。
もはや狂信です。
いまでもダーウィンの進化論を否定するキリスト教原理教団信者がいますから。
現代において、天動説を唱えているようなものです。
ところできつね様は、こちらの長い読者さんです。
おそらく、北海道天売島のTNRの失敗の記事もご覧になられてと思いますが、この一例だけでも、地域猫は否定せれるべき施策だと思います。
天売島の例は避妊去勢で数のコントロールはほぼ不可能。地域猫そのものに効果が無いという事を示していますね。流入する猫がいない。自然豊かで餌となる小動物が多い。冬の寒さなど都会とは違う環境ですが、地域猫に有利な条件が多く、ここで駄目なら余所では不可能と考えるのが自然です。
私は最初から避妊去勢は各個人が管理飼育する場合に行うべきであって、コストと労力を考えれば無管理の野良猫にするようなものでは無いと思います。動機が餌やりの免罪符だからそんな事はどうでもいいのでしょうが。
私も古参の読者ということで、最初から考えると餌やりや地域猫の問題点を随分発言しやすい世の中になったと感じています。さんかくたまご様の記事以外に地域猫を論理的に批判するものが無かった時代を経て、愛誤を論理的に諭すような意見も見かけられるようになってきています。
地域猫の終焉に向けて世の中は動き始めているような感触ですね。
荒川区が一つの突破口になると応援に回ったのを懐かしく思いますが、地域猫を頭から否定せず応援し、餌やりと野良猫の逃げ道を用意した上で、餌やりの罰則規定と言うのが落としどころだったと思います。
きつね様
> 天売島の例は避妊去勢で数のコントロールはほぼ不可能。地域猫そのものに効果が無いという事を示していますね。地域猫に有利な条件が多く、ここで駄目なら余所では不可能と考えるのが自然です。
その上、推定生息数と同じ数の不妊去勢を施術しているのです。
> 避妊去勢は各個人が管理飼育する場合に行うべきであって、コストと労力を考えれば無管理の野良猫にするようなものでは無いと思います。
全く同感です。
不妊去勢は、管理飼育の一環です。
対して地域猫は、一種の無管理飼育です。
> 餌やりや地域猫の問題点を随分発言しやすい世の中になったと感じています。さんかくたまご様の記事以外に地域猫を論理的に批判するものが無かった時代を経て、愛誤を論理的に諭すような意見も見かけられるようになってきています。
それは良いことだと思います。
特に、かつては海外の動物愛護先進国の嘘情報がまかり通っていました。
地域猫の矛盾点を指摘しても、「しかし海外動物愛護先進国はこうで~だから日本は遅れた動物愛護後進国で世界の恥」と喚き散らされ 、反論できなくなったという面があったと思います。
> 荒川区が一つの突破口になると応援に回ったのを懐かしく思いますが、地域猫を頭から否定せず応援し、餌やりと野良猫の逃げ道を用意した上で、餌やりの罰則規定と言うのが落としどころだったと思います。
きつね様のコメントは、「条件を厳しくした地域猫で吸収できるものは吸収する。しかしそれに満たないものは餌やり禁止で餓死もやむを得ない」という内容だったと思います。
それと「メンタルヘルスに問題がある人の中には、猫の餌遣りで精神の安定を保っている人がいる。そのような人から猫を取り上げるのはいかがなものか」と言うコメントもあったと思います。
やっぱり、餌やりさんは、メンタルヘルス的に危ない人が多いですかね?
メンヘラ気味の方が多いのは実体験がありますし、数年間見てきて議論のできる人が皆無。感情を吐き捨て逃げる人。話題を逸らして議論を潰す人しかいませんでしたね。まさにメンヘラ特有の方もたまに我慢できず湧いてきてましたね。こちらで論理的に反論できれば、もう地域猫に反対できる人はいなくなる位の格好の場なのになあといつも思っていました。
余談ですが、私がきつねというハンドルネームを使っているのは、当時どちらに化けるか自分でまだ半信半疑の心情だったからです。
地域猫みたいな性善説的でマイルドなやり方を応援したい。なるべく殺さずにできる方法は無いかと思って調べ始めました。しかし何かおかしい。そんなときにさんかく様のコメントや記事を目にしました。
地域猫は効果が無いので必要ない。これが結論ではあるのですが、餌やり放し飼い罰則禁止をする上で、反論させないためのツールとして使えば結構なものだと思います。地域猫を完璧にするくらいなら家で飼った方がましです。餌やり禁止さえ実現すれば、自分達で作ったルールに縛られて次第にバカらしくなり減って行くでしょう。
地域猫は即禁止でもいいんですが、彼らに対するブーメランとして使った方が迅速に放し飼い餌やり禁止に持っていける。話が早いんではと思います。
きつね様
> メンヘラ気味の方が多いのは実体験がありますし、
私もまさに実体験していますし、ネット上でも感じます。
かつて私は、楽天で、ジョンズホプキンス大学のトキソプラズマが精神面に与える影響に関する臨床研究を紹介したことがあります。
統合失調症の患者さんに、抗トキソプラズマ薬を投与したところ、有意に症状が改善したとあります。
トキソプラズマ、特に脳感染で慢性化した場合は、通常の血中の抗体検査では陰性になるとのことです。
これは次の記事でも書きますが、原虫が何らか抗体反応を抑制するということでしょう。
また脳の関門をすり抜け増殖するとは、恐ろしい原虫です。
もしかしたら潜在的に、トキソプラズマ脳症が原因で都合失調症状の症状を呈している人がいるのかもしれません。
健常者がトキソプラズマが脳に感染しても、身体症状はないからです。
私はリアルで統合失調症の患者さんに絡まれたことがありますが、それと野良猫偏執者が同じなんですよ。
> 私がきつねというハンドルネームを使っているのは、当時どちらに化けるか自分でまだ半信半疑の心情だったからです。
私は地域猫に対しては、厳格な運用を条件として、認容する立場でした。
しかし彼らは少しの批判反論、誤りも一切受け付けないでしょう。
あげく、飛躍して「地域猫に反対するのは動物嫌い。動物嫌いは人に対しても冷酷でそのうち人殺しをする」ですから話になりません。
彼らの言う「話し合い」は、100%彼らのいいなりになれということです。
タチの悪い、カルト信者よりひどいです。
ですから、彼らとの話し合いの中で、意見のすり合わせをして地域猫を実効性のあるより良いものに改善していくということが不可能なのです。
地域猫(TNR)は、理論的には完全には否定しません。
しかし実践では100%、野良猫を減らすことは不可能です。
> 地域猫は効果が無いので必要ない。これが結論ではあるのですが、餌やり放し飼い罰則禁止をする上で、反論させないためのツールとして使えば結構なものだと思います。
そしてそれでも野良猫が減らなければ、さらに地域猫が実効性のないものであるという証明となります。
>地域猫を完璧にするくらいなら家で飼った方がましです。
それは私も書いたことがあります。
地域猫で野放し状態の猫を管理し、繁殖を抑制するのは、大変な労力と困難、意思を要します。
それを実現するくらいならば、室内飼いの方が楽です。
> 地域猫は即禁止でもいいんですが、彼らに対するブーメランとして使った方が迅速に放し飼い餌やり禁止に持っていける。話が早いんではと思います。
同意します。
全面餌やり禁止は実現が難しいです。
その反論を抑えるためにのツールとして地域猫を用いる。
地域猫のルールを厳格化し、ルールに反する、野良猫が減らないとなれば、徐々に認可を取り消し廃止して行けばいいのですがね。
アメリカはそんな感じでしょうか。
フロリダ州の自治体では、TNRの新規認可は無期限モラトリアムになっていたと記憶しています。
ただそれには条例が必要です。