こちらにも紹介されてましたね。
http://www.petwell.jp/disease/cat/ekino.html 症状の分別が付きにくく、潜伏期間も長いだけに、もっと広く周知させるべき話と思いますが・・・
動物を飼う場合人畜共通感染症等の問題はついてまわりますよね。
確か猫に関しては確か、終宿主になり得るという事実はかなり前から分かっていましたが、好適終宿主(成虫が寄生するのに適している終宿主。終宿主となり得ても、好適宿主でないと虫卵は排出されない(にくい))になり得るかどうかはまだ良く分かっていないのではなかったでしたっけ?(寄生虫に関しては、その寄生虫が対象とした好適宿主以外の生物に感染した場合は、全く無害であったり、逆にエキノコックスのように重篤な症状を示したりと色々だから難しいですよね。)
猫はエキノコックスの終宿主であるため、虫卵を食べても虫卵が体内で孵化せず、そのまま排出される可能性がある為、猫がエキノコックスの終宿主となるという事実と、猫の糞からエキノコックスの虫卵が排出されたという事実からだけでは猫がエキノコックスの人への重要な感染源となり得るとは言えず、好適終宿主となるという事実が明らかとなる事が必要ですが。
私はこのような分野は余り詳しくないので、エキノコックスが猫に感染した場合の虫卵の排出数や犬、キツネ等好適終宿主との比較等に関する学術報告等があるのでしたら興味深いです。
餌やり目的の地域猫では公衆衛生上のデメリットを矮小化して伝えてる場合もあるので要注意ですね。
猫ボランティアがよく使う詭弁に「清掃により糞尿被害が軽減する」というのがありますが、清掃の有無に関係なく野良猫が住み着く以上、衛生環境が大きく改善することはありません。
さんかくたまご様、おはようございます。
先日はフィニング漁の件、本記事ではエキノコックス症の件で、私のブログをご紹介下さいまして、本当にありがとうございます。
私もさんかく様と同じ意見です、少しでも感染リスクがあるのなら、報道して欲しいと思います。エキノコックス感染し未治療の場合、9割以上の致死率と読んだこともあります…
我が家周辺の場合では(北海道山間地の過疎市)、エサヤリ猫愛誤の猫エサ欲しさに、キツネまでもが集まってきている状況でして、駅近くの住宅地にも関わらず、自宅周辺にて頻繁にキツネの鳴き声を聞いています。
ですから、現在、道内で広報され注意喚起されている野山だけでなく、エサヤリのいる我が家周辺も、エキノコックスの汚染地域と考えています。
猫がエキノコックスの終宿主として好適とは言えなくとも(虫卵排出した猫も、少数ですが発見されているそうです)、少数とはいえ虫卵を排出する猫が国内外で確認されており、10年程前の調査では、感染率は犬よりも猫の方が高いとも読みました。
http://www.k3.dion.ne.jp/~fea/pet/pet2.htm (北海道大学のサイトです)
また、キツネと猫の生活圏が同じになっている以上、野良猫や放し飼い猫が、どこかで虫卵を毛皮に付着させてきて、人間に伝染させる可能性もあると思います(エサ欲しさに、人間に体を擦り付ける野良猫もおります)。
それなのに、キツネ、犬のように確実な感染源と証明できないからといって報道しない周知しないことを、私も不安に感じています。
>mmStsaycat様、そうなのですね。北海道の現状までは知らなかったもので。リンク先の北大のページ見ましたが、まだやはり十分なデータがないのですね。
確かに終宿主として好適でなかったとしても、野良猫のえさやりにキツネも寄って来ているような状況は、キツネの生活圏と人の生活圏を野良猫(正確にはえさやりしている人が、ですが、苦笑)が結びつける働きをする事になりそうなので問題ですね。
野良猫に関しては、えさやり(や人間の出すごみ)等の余剰餌資源によってグループ化が進む事が知られています。(そのような余剰餌資源(=狩をしなくても得られる餌資源)がない所では、イエネコも他の殆どの猫科動物と同じく、単独性かつ同性間で排他的なテリトリーを持つという社会システムを形成します。)このような理由から、人による余剰餌資源がない所では、野良猫の生息密度は大幅に減少するので(山林等を考えれば明らか)、特に野良猫被害が深刻な場所では、(TNRや駆除よりも)先ず人による余剰餌資源(多くの場合はえさやりだと思いますが)の適切な管理(つまりカット)が何よりも大切だと言えると思います。
メディアに関しては、確かに分かっていない事をさも可能性がなく安全であるかのように報道しているのであれば問題ですね。物理的な制限もあるでしょうが、なるべく正しく、誤解を与える事のない報道をして欲しいですね。
何が言いたいのでしょう?
さんかくたまご様、横から失礼いたします。
名無し様
>リンク先の北大のページ見ましたが、まだやはり十分なデータがないのですね。
北大の、エキノコックスに関する新しい情報がネット上にないか探したのですが、ウィキペディアの「2007年(平成19年)8月29日には、北海道大学の研究チームが、北海道内の600匹の飼い猫を調べたところ1匹の猫からエキノコックス虫卵が検出されたことを発見した」しか、私には発見できませんでした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%82%B3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E7%97%87 (ウィキペディア)
現在はもっと、研究が進んでいるようです。
また、キツネに駆虫薬を飲ませ、人間への感染率を下げる試みが行われたそうで、こちらも研究途中の古い情報しか出てきませんでした。
http://www.iph.pref.hokkaido.jp/charivari/2003_07/2003_07.htm (北海道立衛生研究所)
猫もキツネも、エサヤリの害の一つとして、繁殖数の増加があります。
上記の駆虫薬は、キツネのエサに混ぜて与えたとのこと、何年もの期間、エサに駆虫薬を混ぜて飲ませ、感染中のキツネのパーセンテージが減ったとしても、エサヤリしていることになって、結果、キツネの全体数が増加し、感染しているキツネの数も増えてしまうのはないだろうか?と思いました。
(この駆虫薬での感染率を下げる活動は、ドイツが最初に試したそうです)
私の住む市ではゴミの管理を徹底しておりまして、各町内会や個人宅などでゴミステーションを所有し、ゴミ出しは(特に生ごみ)収集当日の朝のみにするように指導されています。
ですので、本来、猫のエサヤリさえいなければ、こんな町中でエキノコックスに脅かされることなんて、ない筈なんですよ…
エキノコックスは、北海道の風土病だと思っていましたが、愛知県で見つかるとは。。
愛知県は、なぜか野犬の捕獲と殺処分数が多いんですよね。
それも記事にしようと思います。
人間山脈様、コメントありがとうござます。
> 症状の分別が付きにくく、潜伏期間も長いだけに、もっと広く周知させるべき話と思いますが・・・
肝臓に迷入感染した場合は、悪性の肝炎になりますが、感染から10年くらい経たないと症状が顕在化しないようです。
ですから感染源なんてわかりませんよね。
飼い犬から感染した例があるから犬の感染リスクが強調されますが、野良猫から感染すれば、感染源の特定のしようがありません。
ー様、コメントありがとうございます。
> 確か猫に関しては確か、終宿主になり得るという事実はかなり前から分かっていましたが、好適終宿主になり得るかどうかはまだ良く分かっていないのではなかったでしたっけ?
エキノコックスは4種あります。
そのうちの一種は、犬猫とも、好適終宿主になりえます。
次回の時期の、リンクの論文を参考にしてください。
ー様、コメントありがとうございます。
> 餌やり目的の地域猫では公衆衛生上のデメリットを矮小化して伝えてる場合もあるので要注意ですね。
仰るとおりです。
> 猫ボランティアがよく使う詭弁に「清掃により糞尿被害が軽減する」というのがありますが、清掃の有無に関係なく野良猫が住み着く以上、衛生環境が大きく改善することはありません。
糞尿の始末をしている地域猫は少ないです。
さらに、糞尿さえ始末すれば、公衆衛生上の被害が生じないなてことはありません。
外部寄生虫(ノミダニ)や、イギリスでは結核が猫から感染していますし(くしゃみなどの飛沫)、ウイルス性疾患もあります。
mmStrayCat様、コメントありがとうございます。
> 少しでも感染リスクがあるのなら、報道して欲しいと思います。エキノコックス感染し未治療の場合、9割以上の致死率と読んだこともあります…
http://www.stca.biz/index.php?option=com_content&view=article&id=601:echinococcus-hydatid-tapeworm-infections-in-dogs-cats-and-other-animals&catid=323:viruses-parasites-and-pathogens&Itemid=100
で引用されていた論文ですが。
多房性エキノコックス(Echinococcus multilocularis)のばあい、終宿主はイヌ科動物、ネコ科動物と併記してあり、全文を読んだところ、終宿主として同列として扱っていると良いでしょう。
つまり猫は好適宿主だということだと思います。
> 我が家周辺の場合では(北海道山間地の過疎市)、エサヤリ猫愛誤の猫エサ欲しさに、キツネまでもが集まってきている状況でして、駅近くの住宅地にも関わらず、自宅周辺にて頻繁にキツネの鳴き声を聞いています。
こちらではアライグマが集まってきますよ。
札幌市の中島公園でも、キツネが昼間に出るくらいですからね。
猫の餌やりは、外来生物や野生生物を人の生活圏に引き寄せるマイナス効果があります。
> エサヤリのいる我が家周辺も、エキノコックスの汚染地域と考えています。
猫も終宿主になるのだから、餌やりがいる人の生活圏のほうが危ないかもしれないですよ。
> 猫がエキノコックスの終宿主として好適とは言えなくとも(虫卵排出した猫も、少数ですが発見されているそうです)、少数とはいえ虫卵を排出する猫が国内外で確認されており、10年程前の調査では、感染率は犬よりも猫の方が高いとも読みました。
感染率が犬より高く、虫卵を排出するということは、猫は犬以上に好適終宿主と言えるのではないですか。
> キツネと猫の生活圏が同じになっている以上、野良猫や放し飼い猫が、どこかで虫卵を毛皮に付着させてきて、人間に伝染させる可能性もあると思います(エサ欲しさに、人間に体を擦り付ける野良猫もおります)。
終宿主にならなかったとしても、虫卵を運んでくることもありえます。
> それなのに、キツネ、犬のように確実な感染源と証明できないからといって報道しない周知しないことを、私も不安に感じています。
野良猫、放し飼い猫のエキノコックスリスクについて、全く言及しないのは、明らかに偏向です。
コタンぴ様、コメントありがとうございます。
> 何が言いたいのでしょう?
そのまま返します。
mmStrayCat様
> 北大の、エキノコックスに関する新しい情報がネット上にないか探したのですが、ウィキペディアの「2007年(平成19年)8月29日には、北海道大学の研究チームが、北海道内の600匹の飼い猫を調べたところ1匹の猫からエキノコックス虫卵が検出されたことを発見した」しか、私には発見できませんでした。
標本母数が少ないとは言え、600/1例は、「極めて稀」とも言えない数字です。
> 私の住む市ではゴミの管理を徹底しておりまして、各町内会や個人宅などでゴミステーションを所有し、ゴミ出しは(特に生ごみ)収集当日の朝のみにするように指導されています。
> ですので、本来、猫のエサヤリさえいなければ、こんな町中でエキノコックスに脅かされることなんて、ない筈なんですよ…
自治会で、ゴミコンテナを設置するなどされてはいかがですか。
猫糞被害者@名古屋様、コメントありがとうございます。
> 愛知県は、なぜか野犬の捕獲と殺処分数が多いんですよね。
人口比でですよね。
なぜでしょうね?
>mmRtrayCat様
詳しく説明頂きありがとうございます。様々な試みがなされているのですね。私も色々調べてみようと思います。
>本来、エサヤリさえいなければ、…
おっしゃる通りだと思います。北海道はエキノコックスの問題もありますし、ヒグマなども生息していますから、無責任な餌やりは不必要に生活圏を近づけてしまう可能性があるので本当に深刻な問題ですね。
>さんかく様
すみません、上でリンクを貼られている論文はざっと読んだのですが、その論文を根拠としては猫がエキノコックスの好適終宿主であるとは言えないと思います。確かに終宿主(definititive hosts)として猫科動物(felids)が上がっていますが、この論文はエキノコックスの種類とそれぞれの対象とする宿主、また各宿主に対してエキノコックスに感染した場合の症状と診断等を簡単に述べているだけで、エキノコックスがそれぞれの宿主の体内でどのように成育するか、また終宿主の場合にはその宿主の体内で交尾して虫卵を排出するか、といったような事には触れられていません。犬科動物(canids)と同列に扱われているのは、終宿主として、という事ではないでしょうか?宿主が好適か好適でないか、寄生できるかどうかという事とは違いますので、この論文は猫科動物が好適宿主であるという事を主張しているものではないと思うのですが。(私が知り得る限り、猫に人口的にエキノコックスを感染させて経過を見る、といったような実験も行われた事があるようですが、結果は確か微妙だったと記憶しています。)
後、上で1/600例は極めて稀とは言えない、と言われていますが、仮に猫が好適宿主であったとすると(好適でない場合は虫卵排出確率(数)が低くなるのは当然ですので、好適であると仮定します)、1/600はかなり稀です。仮に猫の感染率をキタキツネの感染率の下限20%とし、虫卵排出確率を好適宿主であるキタキツネの半分程度と仮定しても、統計学で一般的な有意水準5%は勿論、10^(-10)%(10のマイナス10乗)でも多分余裕で棄却されてしまいます(計算間違えていたらすみません。つまり野良猫の感染率がキタキツネより高い可能性がある事も考えると、野良猫の虫卵排出確率はキタキツネとは比べものにならないくらい低い。)
ただ、これは人との接触回数とか、生態などを全く考慮していませんが。つまり、1/600という数字から分かるのは、直接的に(自身が宿主となって)エキノコックスの感染を広める可能性はキタキツネよりかなり低いと思われる、という事のみです。ただ、上で述べたように、生活圏が重なっていますので、間接的に感染源となる可能性は高いように思いますが。
長文失礼しました。間違い等がありましたら指摘して頂ければありがたいです。
ー様
> 上でリンクを貼られている論文はざっと読んだのですが、その論文を根拠としては猫がエキノコックスの好適終宿主であるとは言えないと思います。
私は、イヌ科動物とネコ科動物が終宿主として併記され、なんら但し書きがなければ、イヌ科動物ネコ科動物とも終宿主として通常ありうる、一般的、と解釈します。
イヌ科動物のみが好適終宿主であり、ネコ科動物が終宿主となることが極めて稀、虫卵を排出することが例外であれば、私がもし論文執筆者であれば注釈をつけると思います。
またそれがスタンダードだと思います。
> これは人との接触回数とか、生態などを全く考慮していませんが。
仮にネコ科動物が、イヌ科のキタキツネなどと比べて虫卵排出する個体の割合が低かったとしても、人への密着度を考えれば、それを差し引いても私は猫はエキノコックス感染源となるリスクは高いと思います。
感染のリスクは、多くの要素を総合的に評価しなければならないと思います。
その点においては、引用した日経新聞の記事は、猫のエキノコックスリスクに全く触れていません。
それは私は「誤り・偏向」だと思います。
一般の読者は、この記事を読めば、猫はエキノコックスの危険性が全くないと誤解します。
猫によるエキノコックス感染リスクは、まだ研究が進んでいない面がありますが、感染の可能性があれば、マスメディアはそれを報じるのが正しいと思います。
猫は余剰餌資源によるグループ化が知られている。改めて違う言葉で述べられるとハッと気づかされます。
街中で猫が複数いる場合、ゴミ出しの問題や餌となる小動物の大発生が長く続いて(ありえませんが)いない限り、必ず余剰餌を与えている人間がいるというわけです。
ということは、地域猫の避妊去勢で増える増えないはどうでも良く、猫を過密にさせる余剰餌を与える行為そのものが被害を増大させる諸悪の根元と言えます。
最初は猫の習性から考えて単独でいたはずです。グループ化するためには必ず余剰餌を与える必要があり当事者がいるわけです。
猫が増えるから避妊去勢の地域猫という時点で、すでに問題のすり替えに引っかかっているのに気がつきましたよ。 過密化しなきゃ例え猫が増えても被害が酷くはなりませんから。猫の本来の縄張りを考えるとめったに見かけない位でむしろイタチなんかの方が街中では多い位でしょう。
全国の野良猫のコロニーには必ず余剰餌を与える当事者がいる。改めて餌やりに罰則を与えたら一気に解決すると確信しました。
罰則の効果を疑問視する意見を見かけますが、たいていは餌やり禁止看板の事を述べています。これは罰則が無いから看板を立てても効果が無いだけです。むしろわざわさそんな的外れな理屈を出すのは罰則を相当に恐れている証拠かと思います。
罰則を施行しても近隣に迷惑が無ければわざわざ手間をかけて捕まえる必要はないでしょうし、迷惑がひどければ近隣の人間が必ず通報するから捕まるでしょう。
餌やり罰則禁止に効果が無いならば、むしろ悪質な人間だけが捕まるから尚更丁度いいんじゃないでしょうか?
>きつね様
そうなんです。しかもそのグループ形成は(都市部のように人の手による個体の移動が多い所では例外も多いでしょうが、)“主に血縁関係のあるものに自分のテリトリーを許す”という形で進む為、基本的に繁殖が行われないとそこまで増えないはずなんです。そう考えると、継続的で無分別な餌やりが如何に悪質で罪深いかが分かると思います。
従って地域猫に関しては、長期的に見てそれが成功するかどうかはTNRをどれだけするかよりも(勿論、野良猫のグループが比較的小さいような所であれば、短期的に数を減らす事は可能ですが)、その地域にいる悪質な餌やりをどう教育(もしくは懐柔)するかにかかっていると思います。ですので、勿論このような事もしっかりと分かった上で活動されている方もいらっしゃるとは思うのですが、終着点をどこにするかをはっきり定めてやらないと、ただ一時的に野良猫問題を濁しただけに終わるのではないかととても心配になります。
きつね様、コメントありがとうございます。
> 猫は余剰餌資源によるグループ化が知られている。
この件についても調べて記事にしたいと思います。
>地域猫の避妊去勢で増える増えないはどうでも良く、猫を過密にさせる余剰餌を与える行為そのものが被害を増大させる諸悪の根元と言えます。
私は、日本全体の野良猫生息数の多寡は、それほど問題ではないと考えています(それも限度はあるでしょうが)。
限られた狭い範囲で、野良猫が高密度になることで、野良猫による被害が発生~顕在化するのだと思います。
> 最初は猫の習性から考えて単独でいたはずです。
イエネコ種の原種のリビア山猫は、本来単独行動をし、広い縄張りをもります。
リビアヤマネコの生息地では、縄張りの広さは約3キロ平方メートルとされています。
それが餌が豊富な奄美大島で野生化したものになると、縄張りは半径500mになります。
市街地で、大量に餌をやる人がいるところでは、半径500mで100匹なんてざらでしょう。
NHKの「ダーウィンが来た」という番組では、餌が多い奄美大島に生息するニホンザルの生息密度は、1平方キロメートル100匹であり、餌が少ない下北半島では5匹ということが紹介されていました。
生息地の餌の総量/一匹あたりの餌の摂取費、でその生息地の生息数、ひいては生息密度がでます。
>グループ化するためには必ず余剰餌を与える必要があり当事者がいるわけです。
特に猫は、本来の生態は単独行動です。
グループ化するということは、人為的な給餌しか原因が考えられません。
この私の主張については、インターネット上で「さんかくたまごは無知だ。猫は縄張りを持つから狭いエリアではせいぜい20匹までしか増えない。仔を産んでも、親が仔が成長すれば縄張りから追い出す」と書かれています。
そもそも縄張りとは、排他的なものです。
20匹も群れている状態では、縄張りではありません。
不謹慎ながら言っちゃいますね、「バカは論破できない。なぜならば論破されたことが理解できないから」。
> 猫が増えるから避妊去勢の地域猫という時点で、すでに問題のすり替えに引っかかっているのに気がつきましたよ。
私は過去記事で、「猫がいるから餌をやるのではない。餌をやるから猫がいるのだ」と述べています。
「猫がいる」は、被害が生じるほどの過密化、という意味です。
> 全国の野良猫のコロニーには必ず余剰餌を与える当事者がいる。改めて餌やりに罰則を与えたら一気に解決すると確信しました。
餌やりをやめさせる実効性があれば、必ず効果があります。
箕面のサルでも、避妊も捕獲もサルの過密化解消の効果はありませんでしたが、餌やりを禁止したら想像を絶する劇的な効果が現れました。
> 罰則の効果を疑問視する意見を見かけますが、たいていは餌やり禁止看板の事を述べています。これは罰則が無いから看板を立てても効果が無いだけです。
重罰を与えれば、抑止効果は必ずあります。
罰則は、路上喫煙の過料2千円という、広く浅くではなく、最低でも10万円などの高額の罰金にして、摘発数は少なくても良いのです。
> 迷惑がひどければ近隣の人間が必ず通報するから捕まるでしょう。
アメリカで餌やりで逮捕起訴された餌やり犯人は、必ず迷惑を受けた近隣の通報がきっかけです。
近隣の通報や被害届、証言があれば捜査の手間もコストもかかりませんしね。
ねこ好き大学生様、コメントありがとうございます。
横横ですが。
> グループ形成は(都市部のように人の手による個体の移動が多い所では例外も多いでしょうが、)“主に血縁関係のあるものに自分のテリトリーを許す”という形で進む為、基本的に繁殖が行われないとそこまで増えないはずなんです。
猫のグループ化は、単独、つがい~繁殖して仔が生まれる~元いた猫が、仔、孫など血縁の個体を縄張りに残ることを許す~さらに都市部では他所からも猫が流入することもある、というプロセスで拡大するということですね。
これは地域猫の反証に、大変有効です。
よろしければそのような論文があるのでしょうね、ぜひ教えてください。
> 地域猫に関しては、成功するかどうかはTNRをどれだけするかよりも、その地域にいる悪質な餌やりをどう教育(もしくは懐柔)するかにかかっていると思います。
私は、「地域猫を成功させたいのならば、まず無許可の餌やりを排除することが最低限の前提である」繰り返し述べてきました。
しかし地域猫推進派は、無認可の餌やりを禁止することには異常なほど反対します。
現に地域猫制度がある、大阪市や中野市の餌やり禁止を彼らは潰しました。
だから私は、地域猫推進派の言うことは信用していないのです。
>さんかく様
>猫のグループ化は、単独、つがい~繁殖して仔が生まれる~元いた猫が、仔、孫など血縁の個体を縄張り に残ることを許す~さらに都市部では他所からも猫が流入することもある、というプロセスで拡大すると いうことですね。
概、そのように言って良いと思います。野良猫の(超)過密地域での野猫(イエネコが野性、半野性化したもの)のグループ形成とその要因、また社会性に関しては1970年代後半から90年代にかけて、日本人を含む多くの研究者が様々な研究を行い、論文を発表しています。私も代表的なものにざっと目を通した事がある程度なのですが、日本語の文献『哺乳類の生態学』、土肥昭夫/岩本俊孝/三浦慎悟/池田啓[著]の第6章が良くまとまっていて読みやすいと思います。(日本人ではこの本の著者の一人でもある土肥先生,またIzawa,Yamane,Kasuya先生等が野猫に関する論文を発表されています。)宜しければ参考にされて下さい。
>「地域猫を成功させたいのならば、まず無許可の餌やりを排除することが最低限の前提である」
おっしゃる通りだと思います。上の文献の中で継続して調査が行われたある島は、温暖な地域にあり、餌も豊富、住民も寛容な所で、野猫にとっては日本でも有数の住みやすい場所の一つだと思われますが、それでも当歳児の死亡率は90%を越えるようです。それを都市部の住宅密集地等で猫被害が出るほど増やしているというのは、猫にとっては悲劇以外の何ものでもなく、動物愛護にも明らかに反していると思います。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
ねこ好き大学生様
> 野良猫の(超)過密地域での野猫(イエネコが野性、半野性化したもの)のグループ形成とその要因、また社会性に関しては1970年代後半から90年代にかけて、日本人を含む多くの研究者が様々な研究を行い、論文を発表しています。私も代表的なものにざっと目を通した事がある程度なのですが、日本語の文献『哺乳類の生態学』、土肥昭夫/岩本俊孝/三浦慎悟/池田啓[著]の第6章が良くまとまっていて読みやすいと思います。(日本人ではこの本の著者の一人でもある土肥先生,またIzawa,Yamane,Kasuya先生等が野猫に関する論文を発表されています。)。
大変ありがとうございます。
その研究による学説が正しければ、そもそもグループ化することは餌やりが原因ということです。
また、グループ化形成の初期段階では、血縁関係にあるものから縄張り内にとどまることを許容することは、グループ化においては繁殖が必ずあること(つまり不妊去勢の効果がなかった)ということです。
つまりTNR(地域猫)を真っ向から否定する学術研究です。
これらの研究が、複数の研究者により古い時代にすでに行われていながら全く触れずに、地域猫を制度化するのは、「最初に地域猫ありき」で、その目的や成功の可能性は度外視して、地域猫そのものを採用しようとする意図の現れです。
> >「地域猫を成功させたいのならば、まず無許可の餌やりを排除することが最低限の前提である」
>
> おっしゃる通りだと思います。
私が常に主張してきたことが、すでに学術研究で結論が出されていることに心強く思います。
>上の文献の中で継続して調査が行われたある島は、温暖な地域にあり、餌も豊富、住民も寛容な所で、野猫にとっては日本でも有数の住みやすい場所の一つだと思われますが、それでも当歳児の死亡率は90%を越えるようです。それを都市部の住宅密集地等で猫被害が出るほど増やしているというのは、猫にとっては悲劇以外の何ものでもなく、動物愛護にも明らかに反していると思います。
リビア山猫(イエネコの原種)は、一回の出産で5匹前後の仔を産み、それが繁殖年齢に達するのは1匹未満と聞いています。
野生下では、繁殖まで2年かかるとされています。
つまり2年で20%近くの生存率なわけです。
はるかに自然条件が厳しい砂漠地帯でそうなのですから、人為的な給餌による過剰な繁殖がいかに残酷であるかという事ですね。
鍵コメ様、コメントありがとうございます。
> ****の島で(そこも元々野良猫は多かったようです)、そこの猫がある写真家によって紹介され、それがきっかけで島外から人がやって来ては野良猫に餌をやって行くようになり、そのせいで島の野良猫の数が大幅に増え、当初は猫が多いなりにもある程度共存出来ていたものが今は大きな問題になっている。
このような無責任なメディアの存在は困ります。
NHKでも、BSで「世界猫歩き」という番組が有り、海外の野良猫の餌やりを肯定的に紹介しています。
紹介された地域の中には、野良猫への給餌が明らかに刑法犯罪とされている地域も複数あります。
アメリカフロリダ州や、スペインです。
アメリカなどでは、自治体のよっては、懲役90日など定めています。
くだらないメディアの報道により、「海外は日本と違って野良猫餌やりパラダイス」と勘違いした馬鹿がやりかねません。
日本ほど、野良猫(以外の野生動物などもですが)給餌に寛容で法律で罰せられることがない国は珍しいです。
ドイツは、(改正後の)連邦狩猟法で禁じられています。
>さんかく様
はい、大体そういう事なのですが、避妊去勢手術の効果の評価に関しては、実際は他の様々な環境要因との兼ね合いの中で決まりますのでもう少し複雑だと思います。(そもそもグループの形成要因が余剰餌資源なのに、その要因をそのままにして他の手段でグループ形成を解消、もしくは小規模化しようとするのは普通に考えると、甚だ非効率ですし、やるにしてもかなり効果の高い方法でなければ効果がないであろう事は分かると思います。)
特に地域猫活動の場合は最初の状態が既にグループ形成がかなり進んだ状態から始まる事が殆どだと思いますし、余剰餌資源が豊富にある所では仮に避妊去勢手術で、そこのグループが消滅または小規模化すると、その餌資源の規模に応じて他地域から猫が流入し、そしてまた血縁関係によってグループ形成が進む、というプロセスの繰り返しになりますので、厳密には餌資源の規模と避妊去勢手術をしている個体の割合で、成功するか否かが変わって来るはずです。(これについてもTNRが野良猫の個体数をコントロールし得る条件についての論文があったように思います。)そして、グループの規模にもよりますが、大きな(個体数が多く、過密な)グループでは餌資源の規模を変えずに(グループ規模が大きい=餌資源も豊富という事ですので、)避妊去勢手術のみによって個体数を減少させるのはかなり条件が厳しく、また小~中規模のグループでは比較的条件は甘かったように思います。(これは普通に考えても確かにそうだろうなと思います。)
また、論理的に考えても避妊去勢手術をすると特定の疾病にかかる確率は大幅に減る事から、個体の平均寿命は延びるはずです。また継続的に餌やりする事によって栄養状態も良くなってますから、死亡率の高い当歳子の死亡率も低くなっているであろう事が予想されます。そうすると、餌資源の規模を飼えないのであれば、地域猫活動を行う事によって伸びた寿命による個体数の増加割合をTNRによる出生率の減少による個体数の減少の割合が上回らなければならない事になり、非常に非効率である事が予想されます。
従って厳密には、「他の様々な環境要因を変えず、避妊去勢手術のみを行う事による個体数の減少分は他の環境要因による増加分に容易に打ち消され、地域全域の個体数の減少に寄与しにくい」という事だと思います(効果的かどうかはグループサイズと餌資源の規模に大きく依存しますので)。逆に、例えば避妊去勢手術も餌資源の抹消または小規模化と同時に行えば、相乗効果を示すであろう事は容易に想像出来ます。
ねこ好き大学生様
> グループの形成要因が余剰餌資源なのに、その要因をそのままにして他の手段でグループ形成を解消、もしくは小規模化しようとするのは普通に考えると、甚だ非効率ですし、やるにしてもかなり効果の高い方法でなければ効果がないであろう事は分かると思います。
つまり一義的には、猫のグループ化の原因である「余剰餌資源」を取り除くことが、猫のグループ化(高密度化)の解消になると結論できますよね。
つまり、地域猫推進派が免罪符のようにTNRをしていることを強調するのは、プライオリティの言う面からもおかしいわけです。
> 余剰餌資源が豊富にある所では仮に避妊去勢手術で、そこのグループが消滅または小規模化すると、その餌資源の規模に応じて他地域から猫が流入し、そしてまた血縁関係によってグループ形成が進む、というプロセスの繰り返しになります。
アメリカテキサス大学での研究があります。
それを「真空効果」と称しています。
ですから永遠に猫は減りません。
>餌資源の規模と避妊去勢手術をしている個体の割合で、成功するか否かが変わって来るはずです。
餌資源を削減することを言う地域猫活動家は皆無です。
必要給餌量さえ把握しておらず、餌だけは潤沢に腐る程与えているところがほどんどです。
結果に影響を及ぼす変数の内、一部だけ操作しても効果は低くなります。
>大きなグループでは餌資源の規模を変えずに避妊去勢手術のみによって個体数を減少させるのはかなり条件が厳しく、また小~中規模のグループでは比較的条件は甘かったように思います。
常識的に考えれば、導き出せる結論ですね。
> 避妊去勢手術をすると特定の疾病にかかる確率は大幅に減る事から、個体の平均寿命は延びるはずです。また継続的に餌やりする事によって栄養状態も良くなってますから、死亡率の高い当歳子の死亡率も低くなっているであろう事が予想されます。そうすると、餌資源の規模を飼えないのであれば、地域猫活動を行う事によって伸びた寿命による個体数の増加割合をTNRによる出生率の減少による個体数の減少の割合が上回らなければならない事になり、非常に非効率である事が予想されます。
TNRにより個体の寿命が伸びる~個体数が増加する。
つまりほかの変数(給餌量)を変えなければ、猫の個体数はTNRで増えるということです。
> 避妊去勢手術も餌資源の抹消または小規模化と同時に行えば、相乗効果を示すであろう事は容易に想像出来ます。
私はかねてより主張していたことが、すでに学術的に結論づけられていたのですね。
詳しい紹介ありがとうございます。こういった学術的な研究、論文があったのですね。想定外の結果では無いでしょうが、私にとっては目新しい点がありそうで興味深いと思います。読んでみたくなりました。
きつね様
横浜市磯子区で、公的地域猫第一号を認可するはるか以前から、このような学術論文があったのですね。
この論文を参考にするのならば、地域猫の制度化は却下するべきとの結論にいたりそうですが。
知りつつスルーしたのでしょうか。
そうだとしたら、地域猫が成功(野良猫とその害の減少~ゼロ化)などありえないと行政側も確信犯だったわけです。
最初に「地域猫ありき」で。
この論文は、折々記事にしたいともいます。
さんかく様
はい、おっしゃる通りで、優先順位としては先ずグループ形成の主な要因となる余剰餌資源を取り除く、または現状させる事を第一としなければなりません。
>つまり他の変数を変えなければ、猫の個体はTNRで増えるということです。
TNR事態は出産がなくなるという個体数の減少要因と、寿命を延ばすという増加要因を両方持っていますので、厳密には(特にTNR率が低い、餌が潤沢、グループが大きく、人の手による個体の移動が激しい等の要因によって)個体数の増加要因となり得る、という事です。
また、つい最近、私の住む自治体でも地域猫活動への助成が数年前から始まっている事を知り、自治体の担当者や保険所の職員さんに話を聞きに行ったのですが、私の住む自治体では少なくとも窓口になっている部署の担当者さんはこの事をしっかりと認識されていました(はっきりと一番良いのは餌やりをなくす事だとはっきりおっしゃっていました)。グループが余り大きくなく、しっかりした考えを持った方が中心となってやっている地域だと、2~3年で野良猫を半数以下にまで減らした所もあるようです。ただ、それでも餌やりさんが(少し勘違いして)始めたような地域では、返って問題が大きくなったような所もあるとおっしゃっていました。(口ぶりから察するに、そういう所も結構あるようでした。)
私は地域猫の制度を野良猫問題の解決策として採用する事には反対ではないのですが(勿論、mmStsaycat様がおっしゃっていたように、エキノコックスのいる北海道や貴重な生態系が残っている離島では別です)、やるのならば猫の生態やTNRについてある程度勉強してちゃんと結果が出るようにやるべきですし、行政も支援するのであれば結果が出るように行政主導できちんとフォローすべきだと思います。地域猫活動も、ちゃんと結果が出るような形で行えば(大規模なグループがあるような所ではかなり条件が厳しいですが、)、住民間のコミュニケーションや合意形成のきっかけ、また果てはそれまで動物には興味がなかった人に興味を持ってもらうきっかけにもなると思うのですが…。
ねこ好き大学生様
>優先順位としては先ずグループ形成の主な要因となる余剰餌資源を取り除く、または現状させる事を第一としなければなりません。
優先順位は、余剰餌資源を取り除く、ないし削減することです。
しかし現状では多くは、TNR(地域猫)は、餌やりを行うことの免罪符と化しており、限定的でも、ましてや行政から認められた地域猫であれば、餌やりはして良い=給餌量は限なく増えるとなっています。
優先順位の高い要素を無視し、更に悪化させながら、優先順位の低い要素を(しかも限定的に)行っていながら成功するわけがありません。
ダイエット(本来「食事」という意味です。体重を減らすという意味で伝わっていますが)は、優先順位はカロリーの削減、二番目に運動でしょう。
5キロほどのジョギングでは300キロカロリーくらいしか消費しませんが、それをしたことにより安心して1200キロカロリーのカツ丼定食を一食多く食べるようなものです。
> >つまり他の変数を変えなければ、猫の個体はTNRで増えるということです。
>
> TNR事態は出産がなくなるという個体数の減少要因と、寿命を延ばすという増加要因を両方持っていますので、厳密には個体数の増加要因となり得る、という事です。
プライオリティの高い方の変数を変えなければ、TNRでむしろ猫の個体数は増えます。
更にプライオリティの高い変数を悪化させれば、もう、増えまくって当然でしょう。
> 私の住む自治体では少なくとも窓口になっている部署の担当者さんはこの事をしっかりと認識されていました(はっきりと一番良いのは餌やりをなくす事だとはっきりおっしゃっていました)。
自治体がそれを認識しながら、地域猫を議会承認を経ずに導入するのはおかしいと思います。
>グループが余り大きくなく、しっかりした考えを持った方が中心となってやっている地域だと、2~3年で野良猫を半数以下にまで減らした所もあるようです。
私は、その具体例を知りません。
公に出された資料は皆無であると、西宮市議会の答弁でもされています。
> 私は地域猫の制度を野良猫問題の解決策として採用する事には反対ではないのですが、やるのならば猫の生態やTNRについてある程度勉強してちゃんと結果が出るようにやるべきです。
猫の生態に詳しく、またモラールが高いメンバーのみが関わり、規律だった行動をすれば理論的には有効であるとも言えます。
しかし現状では、餌やり無法状態と化しているので、実践としては成功は不可能です。
仮にそういう地域があったとしても、本当に地域猫活動による成果なのか検証できてるんでしょうか?
野良猫被害者が隠密に間引いたり、こっそり保健所送りにしたとしても把握できてないですよね?
地域猫の成否が地域に餌やりや放し飼いがいるかどうかや、保健所に持ち込む人がいるかどうかに左右されるんであれば、地域猫の効果は限りなく低いか無いと考えた方が自然です。
アメリカなどの外国であっても、日本と違って失敗する原因があるというのならば、その原因が大事なんだと思います。失敗する原因がどうでもいい。大事な事を無視して成功しなくてもいい活動なんていりませんよ。
アメリカは日本と違う→どこが違うの?→日本の方を参考にした方がいい→日本での失敗例でもどっちでもいいや何が失敗要因なの?→地域猫にも成功例はある。→いやだからどう違うのか知ってるなら教えてよ。まさか知らないのに違うと言ってたらどっかおかしいんじゃないの?
地域猫容認派と議論するとなんでこうかみ合わないんでしょうね。Pよりじゃなかったらこうも議論が出来ないはずは無いんですが。
失敗する要因が不適正飼育者がいるかいないかと言うことならば、不適正飼育者に対する規制の方が地域猫の効果を上回ると言うことです。 じゃあ最初から地域猫の意味は無く、不適正飼育者の厳罰化で済む話です。 優先順次が違うし違うのを優先させるなら説明が必要ですが、説明をすっとばして地域猫しかないでは納得出来ないですよ。
私は猫好き大学生様の考えは自分の考えに近いし、地域猫を成功させるにはという視点からというのも同じだと思います。しかし多くの地域猫活動家が私達と違って失敗してもいい、違う目的があるという立ち位置であるならば、こうした議論がかみ合わない、大事な事を放置出来る不可解な部分もさもあらんと思います。
きつね様
> 仮にそういう地域(地域猫により野良猫が減少した)があったとしても、本当に地域猫活動による成果なのか検証できてるんでしょうか?
学術研究では、ある要素が及ぼした効果を測定するためには、ほかの条件を統一しなければならないのは常識です。
新薬開発では、実験動物の遺伝的特性をできるだけ統一するのはそのためです。
薬剤Aと薬剤Bを同時に投与して効果が現れた場合、それが薬剤Aの効果だとは言えませんね。
> 野良猫被害者が隠密に間引いたり、こっそり保健所送りにしたとしても把握できてないですよね?
その可能性はあるでしょう。
しかしそれは把握することができません。
把握すとすれば、地域猫の猫を全て個体管理し、死んだ原因まで特定しなければならないということですよ。
例えばそのほかに、感染症が流行して死んだ、異常寒波などもあります。
> 地域猫の成否が地域に餌やりや放し飼いがいるかどうかや、保健所に持ち込む人がいるかどうかに左右されるんであれば、地域猫の効果は限りなく低いか無いと考えた方が自然です。
地域猫による猫の増減の統計解析は、複数の因子を同時に解析しなければならないですが、地域猫活動はその因子の中では関与が低い因子でしょう。
それを多変量解析における関与が低い因子といいます。
ねこ好き大学生様も、「猫の増減は、プライオリティが高いのは給餌をやめること~削減すること」と言われています。
猫のコロニーの個体数増減は、ます全体の給餌量が最も大きな因子、その他、私的な駆除、保健所持ち込み、異常気象、感染症など複数の因子が有り、それらを総合すれば不妊去勢は関与の極めて低い(むしろ猫の長寿化により個体数増加要因となります)因子です。
したがって、野良猫コロニーの個体数増減は、地域猫(=不妊去勢です。地域猫で給餌量を減らす、なくすという活動は皆無と認識しています)活動は、ほぼ無意味であると考えたほうが自然という考えに同意します。
> アメリカなどの外国であっても、日本と違って失敗する原因があるというのならば、その原因が大事なんだと思います。
テキサス大学などの論文を読めば、失敗の大きな要素は、流入猫(それを真空効果と評しています)としています。
流入猫の原因は、余剰餌資源であると、ねこ好き大学生様が紹介された論文にも書かれています。
日本の地域猫制度では、給餌の制限を行っていないどころか、むしろ餌やりの免罪符です。
また、地域猫活動からは、必要給餌量の把握をしているところは皆無と思われます。
把握するどころか、許可を受けた活動グループ以外でも、不特定多数の餌やりが余剰に大量に腐る程給餌をしています。
つまり失敗する原因は同じです。
地域猫は、最初からプライオリティの低い変数(不妊去勢)しか操作しません。
最もプライオリティの高い給餌量がそのまま、むしろ増えるのでは、アメリカでも日本でも失敗して当たり前です。
つまり5キロのジョギングをして300キロカロリーを消費し(不妊去勢)、一食余分に1200キロカロリーのカツ丼定食を食べて(給餌量を増やす)、体重を減らそうとする(野良猫の数を減らす)のと同じで、成功するはずがありません。
> 失敗する要因が不適正飼育者がいるかいないかと言うことならば、不適正飼育者に対する規制の方が地域猫の効果を上回ると言うことです。
そういうことです。
ジョギング5キロをして300キロカロリーを消費する(不妊去勢)ことをしなくても、それまでの食事量を減らす(不適正飼育者をなくす~餌やりの禁止、放し飼い捨て猫の取り締まり)だけでも、体重(野良猫の数)は減らせます。
>最初から地域猫の意味は無く、不適正飼育者の厳罰化で済む話です。 優先順次が違うし違うのを優先させるなら説明が必要ですが、説明をすっとばして地域猫しかないでは納得出来ないですよ。
だから地域猫推進派は、「最初に地域猫ありき」で無分別餌やりをやりたい放題したいだけで、動物愛護だとか野良猫を減らすなんてことを最初から考えていないんですよ。
> 私は猫好き大学生様の考えは自分の考えに近いし、地域猫を成功させるにはという視点からというのも同じだと思います。
わたしもそうです。
極めて規律だった活動であれば、地域猫の成功を全くは否定しません。
先に述べた通り、理論では成功も不可能ではないですが、実践では不可能です。
さんかくたまご様、こんにちは。
同じ猫好きとして気になりまして、横から、大変失礼致します。
ねこ好き大学生様
地域猫について、
>エキノコックスのいる北海道や貴重な生態系が残っている離島では別です
とのことですが、さんかく様がこの度、記事になさっている鳥インフルもあります、トキソプラズマ等もあります。
都会には都会の生態系があるのですし(人間の目に付きづらい小動物や虫など)、猫の屋外飼育(地域猫を含む)は、場所に関わらず、同様に害になると思います。
例え、私有財産の侵害に対する容認が、その地域住民の100%総意であったにしても、野良猫減の効果が一時的に過ぎない以上(さんかく様は過去記事にて、TNRの効果がない例などを、根拠を元にお教え下さっております)、住民の受忍限度だってあるのですから、長期的には失敗する確率の方が高いと思います。
また、猫の命を本当に大切に心配に思うならば、猫エイズや猫白血病等の猫内での伝染病問題(ワクチンには副作用がありまし、効果も100%ではないとのことですよね)、エキノコックスに限らず寄生虫の問題、白癬や真菌、交通事故、昨今の天災等を鑑みても、到底、外になど出せないのが、愛猫家的な考え方ではないかと思うんですが。
私自身が愛猫家で、屋内のみで、多頭の猫の飼育をしているんですが(全頭避妊・去勢済み、念のため、多頭飼育崩壊の危険性はゼロです)、屋外飼育を認める愛猫家の気持ちを、どうしても理解できませんで…
個人的に、野良猫をここまで増やした原因である、エサヤリと不適正飼育者が法によって禁止されきつく罰せられ、個人・法人関わらず、繁殖をすべて免許制にするなどした方が、殺処分数問題も屋外の猫たちの問題も、地域猫よりもはるかに、現実的に解決できるのでは?と思うんですが…
屋外の餌なしの猫は、寿命もとても短いですし、繁殖力もかなり低下しますし…
屋外の猫が可哀想と思うのならば、これ以上増やさないよう一切手を出さない、または自宅内にて適正飼育(≠アニマルホーディング)するしか、できないと思います。
mmStrayCat様、コメントありがとうございます。
横横です。
> 地域猫について、
> >エキノコックスのいる北海道や貴重な生態系が残っている離島では別です
> とのことですが、さんかく様がこの度、記事になさっている鳥インフルもあります、トキソプラズマ等もあります。
エキノコックス以外でも、猫が感染する人畜共通感染症は多くあります。
鳥インフルエンザは、すでに猫→猫の感染が確認されています。
また米国の大学の論文では、猫が鳥インフルエンザの流行の大きな要因を占めるとしています。
感染症は、人名や産業に被害を与えるのにならず、当の猫にとっても動物愛護に反します。
屋外猫の多くは、感染症で死にます。
> 都会には都会の生態系があるのです。
例えば、雀の生息数が激減しています。
雀も、将来絶滅危惧種になるかもしれません。
> 住民の受忍限度だってあるのですから、長期的には失敗する確率の方が高いと思います。
はい。
短期間であれば、猫とその害が減少するということであれば我慢もできますが、それが5年10年となれば、地域住民との軋轢が生じます。
事実、磯子区では猫虐待事件が多発していますし、横浜市では耳カット不妊去勢済み猫の保健所持ち込みが増えています。
それが果たして動物愛護と言えるのかどうか。
> 私自身が愛猫家で、屋内のみで、多頭の猫の飼育をしているんですが(全頭避妊・去勢済み、念のため、多頭飼育崩壊の危険性はゼロです)、屋外飼育を認める愛猫家の気持ちを、どうしても理解できませんで…
私も理解できませんね。
特に飼っていたのが長毛種ですから、ブラッシングをしなければ体毛がカチカチに固まってひどいことになります。
それとノミダニだらけや、目や顔面がえぐれた猫や有毒物質のせいかガリガリに痩せた屋外猫を見れば、とても動物愛護に適うとは思えません。
> 野良猫をここまで増やした原因である、エサヤリと不適正飼育者が法によって禁止されきつく罰せられ、個人・法人関わらず、繁殖をすべて免許制にするなどした方が、殺処分数問題も屋外の猫たちの問題も、地域猫よりもはるかに、現実的に解決できるのでは?と思うんですが…
ベルギーでは、国の法律でそうなりました。
ベルギーも野良猫は多く、ティアハイムでの殺処分数は、人口比で日本より多いくらいです。
その上、通年猫は、狩猟駆除が認められています。
ベルギーがその後どうなるのか、興味があります。
> 屋外の猫が可哀想と思うのならば、これ以上増やさないよう一切手を出さない、または自宅内にて適正飼育(≠アニマルホーディング)するしか、できないと思います。
ベルギーのような法制化が無理ならば、私はそれが次善の策だと思います。
>さんかく様
>きつね様
>mmStsaycat様
すみません、上のコメントで述べた私の住む自治体での地域猫の事例ですが、少し説明不足でした。その方は地域猫の活動と共に猫を減らす為に譲渡活動もされており、具体的には1年で大多数の個体に避妊、去勢手術を施し、それと平行して譲渡活動を進める事で、ある程度の短期間で町内の野良猫の個体数を減らす事が出来たようです。(その方は個体数の調査や個体識別もかなりきちんとやっており、実際にデータを見せて貰いましたが死亡した猫もかなり把握しており、そのデータはある程度信頼出来ると思いました。)ですので、地域猫活動で野良猫の個体数を減らした、と言うよりは(譲渡で減らす期間に新しい個体を)増やさない為に地域猫を利用している、という感じでしょうか。(それでも1年目に雌猫が1頭、避妊手術からもれていた為に、次の年には2回の出産で8頭の仔猫が産まれていたそうです。8頭の内1頭しか生き延びなかったので助かったようですが。)。上で私が言いたかったのは、条件付きですが、このように個体数を減らすという目的が明確な場合には、“条件付き&期限付き”で他の手段と組み合わせてある程度有効に用いる事も出来るのでは、という事です。(条件というのは勿論、グループの規模が少~中規模程度かつ被害が余り大きくないような場所で、かつ餌やりはなくすか段階的に減らす等です。そうでない場合は上で書いたように、先ず意味を成さない可能性が高いので、このような使い方も出来ないとも思います。)
それと、野良猫を駆除等で一気に減らしても(私は猫は好きですが、被害の大きな所では駆除も必要だと思っています)、餌やりをする人がいる限り、駆除→グループ形成→駆除→…の繰り返しになってしまうので、これを防ぐには、確かにさんかく様の言われているように厳罰化も一つの方法だと思いますが、それと同時に動物愛護や猫の正しい知識の教育、普及によるモラルの向上も必須だと思います。ですので、個人的には地域猫活動が行政主導の(子供や特に餌やりをしている人に対する)教育プログラムのような役割を担えるようにすれば良いのに、とも思っているのですが。(その為には今のようないい加減なやり方では絶対駄目ですが。)地域猫活動が餌やりをする人や不適正飼育者に対する教育の役割を担えるのならかなり意味があると思うのですが、これはやはり理想論でしょうか?
ですので、餌やりはなくすか段階的に減らすのが前提ですが、その上でなら地域猫のような活動も有用性があるのではないか、という事が言いたかったのです。かなり説明不足ですみません。
私個人としては人間と猫との関係はmmStsaycat様が言われているように、『屋外の猫には一切手を出さず、飼育するのなら責任を持って適正飼育』で、猫は猫、人は人、というスタンスが一番良いと思っています。
>きつね様
そのような方が多いのですね。上で私が会った方は活動を始めた時に餌やりをしている方と喧嘩になって、暫くは大変だった、と言っていました(餌やりをやめてくれと言いに行ったそうです)。私は動物愛護や地域猫活動の実態については直に接した事が殆どないので現実的な視点は欠けているとは思うのですが、このような方は地域猫をしている方では珍しい方なのでしょうか?
>mmStsaycat様
愛猫家なんですね。私も今の地域猫活動や飼い猫の屋外飼育に関しては全く同じ意見です。私の家にも3匹いますが、mmStsaycat様と同様の理由で絶対外には出せません(勿論避妊去勢済みです)。
>これ以上増やさないよう一切手を出さない、または適正飼育
私もそう思います。飼育するのであれば責任を持って適正飼育し、屋外の猫は(野生動物として)一切手を出さないようにすれば、少なくとも自然下での生息密度以上に過密になる事はなく、野良猫被害の大半は無くなると思います。
ねこ好き大学生様
> 上のコメントで述べた私の住む自治体での地域猫の事例ですが、少し説明不足でした。その方は地域猫の活動と共に猫を減らす為に譲渡活動もされており、具体的には1年で大多数の個体に避妊、去勢手術を施し、それと平行して譲渡活動を進める事で、ある程度の短期間で町内の野良猫の個体数を減らす事が出来たようです。
つまり、野良猫が減った要因は、不妊去勢と言うより、譲渡活動によることが大きいという可能性大です。
そのようなケースでも、不妊去勢の効果を拡大評価して広めてしまうということが多いと思います。
>譲渡で減らす期間に新しい個体を)増やさない為に地域猫を利用している、という感じでしょうか。
それが本来のあり方かもしれません。
環境省ガイドラインでも、「飼い猫化を進める」ことを、地域猫活動の重要な要素としています。
しかし地域猫は事実上、「限定的でも不妊去勢さえすれば、無条件に餌やりして良い制度」となっています。
もし地域猫で野良猫数が減ったケースがあるならば、個体管理と、流入猫の推移、減った理由(路上死、飼い猫化譲渡など)全て把握した資料を提示しなければ評価できません。
減った主な理由が譲渡であっても、単に「地域猫でこれだけ野良猫が減った」では、データだけが独り歩きし、「限定的でも不妊去勢すれば、無法餌やりOK」となってしまうからです。
野良猫偏執者は、餌やりをしたくてしたくてうずうずしており、餌やりの言い訳を求めているからです。
>次の年には2回の出産で8頭の仔猫が産まれていたそうです。8頭の内1頭しか生き延びなかったので助かったようですが。
自然界では平均的な数値でしょう。
>私が言いたかったのは、条件付きですが、このように個体数を減らすという目的が明確な場合には、“条件付き&期限付き”で他の手段と組み合わせてある程度有効に用いる事も出来るのでは、という事です。
でも、「地域猫をするにあたって、猫を飼い猫化譲渡に努めます。その過渡的手段として地域猫という手法を用います」では、何ら飼い猫化譲渡で減るという担保はありません。
「飼い猫化努力を条件として地域猫を始めた~しかし当初の予想に反して、猫を飼い猫として引き受けてくれる人はほとんどいなかった~結果として猫が増えた」。
このようなケースは当たり前にあるでしょう。
「条件付き期限付き」で認めるということは、強制力を持たない要綱・要領ではまず不可能です。
つまり一旦認めてしまえば、なし崩し的に無法餌やりに移行するというのか地域猫です。
そうなれば、猫被害者は、地域猫を捕獲して保健所に届けるなり獣医師に安楽死を依頼すればいいだけの話ですが。
そのように地域猫は、穴だらけの制度です。
譲渡飼い猫化であれば、その都度保護室内飼い~譲渡すればいいので、わざわざ地域猫をする必要性はありません。
> 同時に動物愛護や猫の正しい知識の教育、普及によるモラルの向上も必須だと思います。
それがまず不可能だから、地域猫も必然的に不可能だと申し上げているのです。
最近、兵庫県宝塚市で地域猫を制度化しましたが、そのアドバイザーであるNPO法人ねこだすけは、無制限餌やり推進を唱えています。
「地域猫を制度化しても、それ以外の餌やりも無制限に認めるべきだ。餌やりをやめさせても猫は縄張りに固執するので猫被害はなくならない。餌やりは猫の生態に詳しい専門家なので、一般人は餌やりの指導を受けて協力を求めなさい」(今でも、インターネット上にこの資料が残っているはずです)。
これを公費で東京からねこだすけのメンバーや、研修会を開いて自治会長を招集しているのです。
私が宝塚市民だったら、片っ端から野良猫を捕獲し、獣医師に安楽死を依頼するレジスタンスを行います。
自治体が関与しても、地域猫を推進しようとする勢力の生物学的な痴的レベルはこうです。
もう、啓蒙とか議論の余地はないでしょう。
>さんかく様
>もう、啓蒙とか議論の余地はないでしょう。
そうなのですね。餌やりや不適正飼育者を教育して正しい知識を持ってもらい、(餌やりや不適正飼育を)やめてもらう事が出来たら一番良いのではないか、と思ったのですが。難しいのですね(>_<)
ねこ好き大学生様
> (地域猫活動家らが)餌やりや不適正飼育者を教育して正しい知識を持ってもらい、(餌やりや不適正飼育を)やめてもらう事が出来たら一番良いのではないか、と思ったのですが。難しいのですね(>_<)
私は過去記事でも書いていますが、東京中野区では地域猫を制度化していますが、無許可の餌やりを禁じる条例案(罰金10万円)が出されました。
最も強硬に反対して否決に廃案に追い込んだのが、地域猫推進派、活動家らです。
また大阪市では、まち猫制度(地域猫制度)と同時に、それ以外の無許可餌やりを禁じる条例案を議会提出する動きがありましたが、それに最も強硬に反対し、条例案の上程を妨害して阻止したのが地域猫推進派です。
これらのことを鑑みれば、地域猫を推進している人たちは、無条件無法餌やりを望んでいるのが明らかです。
地域猫活動の未来は、放し飼い餌やり禁止の立場をとるかどうかが一つの目安になると思います。これは反対住民すら味方になり得るし、効果も上がり本来の動物愛護に叶う方法です。
あいも変わらず放し飼い餌やり禁止に対して反対に回り続けるのであれば、一緒にぶっ潰すしかありませんね。
きつね様
> 地域猫活動の未来は、放し飼い餌やり禁止の立場をとるかどうかが一つの目安になると思います。
はい、踏み絵というか、スクリーニングの手段となりえます。
しかし過激に活動していている地域猫推進団体ほど、無条件餌やりを志向しています。
むしろ、「きちんとルールに則り、認めた地域猫以外では餌やりを禁じるべき」と唱えている団体はむしろ少数派で力はありません。
さんかくたまご様、こんばんは。
>鳥インフルエンザは、すでに猫→猫の感染が確認されています。屋外猫の多くは、感染症で死にます。
>事実、磯子区では猫虐待事件が多発していますし、横浜市では耳カット不妊去勢済み猫の保健所持ち込みが増えています
>ノミダニだらけや、目や顔面がえぐれた猫や有毒物質のせいかガリガリに痩せた屋外猫
動物愛護の精神に、絶対に適っていない、完全に反していると思います。
猫愛誤の罪は、本当に重いと思います…
>ベルギーでは、国の法律でそうなりました。
>ベルギーも野良猫は多く、ティアハイムでの殺処分数は、人口比で日本より多いくらいです。
>その上、通年猫は、狩猟駆除が認められています。
さっそく、ベルギーについて調べました(食べ物ぐらいしか、知識がありませんで…--*; 調べてみて、在留邦人数の多さも含め、私にとって非常に興味深い国になりました、本当にありがとうございます)。
「猫祭り」がある国なんですね。
さんかく様の過去記事も、改めて拝読しました(リンクのガーディアン紙の記事も精読してきました。純血種猫の避妊去勢は免除とは、どこの国でも、雑種猫があまりにも多すぎ、かつ需要がない、ということなのでしょうね…)。
ベルギーで成功し、他の猫被害に悩まされる国々が後に続けば、日本でも法制定される可能性が高まりそうですよね。
さんかく様、長々と大変失礼いたします…
ねこ好き大学生様
>厳罰化も一つの方法だと思いますが、それと同時に動物愛護や猫の正しい知識の教育、普及によるモラルの向上も必須だと思います
地域猫関連に対しては、反論が多くて申し訳ありません。
個人的に、啓蒙活動にしても、譲渡活動にしても、例に挙げられたような、ごく限られた地域でしっかりとした個体管理を行い譲渡活動を主とした上でのTNR活動ならば(地域の理解の元に、最終的に確実に地域の猫がゼロになる活動ならば)、野良猫を現実的に減らす活動については、応援したいとは思っておりますが、有名地域猫活動家たちのブログを読んだ限り、彼らの暴言や嘘が本当に酷いので、本当に啓蒙になるか否か、疑問ですし信頼できないです。
厳罰化について、目の前の、死にかけた生き物を不憫に思う気持ちは、誰しも多かれ少なかれ持っているものと思います、でも、理性で判断し、行動を抑制しなければならないですよね。
法律は理性を最も強く後押ししてくれますし、罰則のある法の制定は、より広く強く、周知・啓蒙・抑制してくれるとも思います。
mmStrayCat様
> >ノミダニだらけや、目や顔面がえぐれた猫や有毒物質のせいかガリガリに痩せた屋外猫
> 動物愛護の精神に、絶対に適っていない、完全に反していると思います。
神戸市内の廃ビルで、悲惨な餌やり現場があります。
元、かなり大きなショッピングセンターでした。
折々記事にします。
餌だけは潤沢にあるのに、痩せ方が異常です。
> ベルギーについて調べました(食べ物ぐらいしか、知識がありませんで…--*;
ゴディバのチョコレートは美味しさに涙しますが、お値段の高さにも涙が出ます。
> 「猫祭り」がある国なんですね。
わりと最近まで、高い登楼から猫を投げ落とす祭りがありました。
案外、ヨーロッパは、そう言う習慣が多いですよ。
謝肉祭で猫を殺すドイツの祭りだとか。
> 純血種猫の避妊去勢は免除とは、どこの国でも、雑種猫があまりにも多すぎ、かつ需要がない、ということなのでしょうね…。
純血種でも、繁殖を希望する飼い主だけだったと思います。
> ベルギーで成功し、他の猫被害に悩まされる国々が後に続けば、日本でも法制定される可能性が高まりそうですよね。
人口1000万人位の小さな国ですが、これが成功すれば、世界各国が導入する可能性大です。
同様の連邦法案がドイツで草案まで作られましたが、議会提出にいたりませんでした。
最近のことです。
その法案趣意書では、ドイツでは野良猫の増加が大変深刻な問題で、国内で狩猟駆除される猫は50万、犬は4万5千とありました。
ドイツはベルギーと異なり、人口が8,300万人もいますので、徹底できないということなのでしょうか。
残念です。
>さんかく様
>きつね様
>mmStsaycat様
こちらこそ何度もコメントして申し訳ないです。恐ら くある程度広く地域猫の現状を知っている方にとって は明らかな事だったようですが(答えを頂いてそう思い ました、すみません。)、そのような質問に対しても丁 寧に答えて頂いてありがとうございます。
私としては地域猫活動に特にこだわりがある訳ではな いのですが、せっかく行政の制度(補助)があるのだか ら、使いようによっては有用に使う事も出来るので は、と思ったのですが…。色々な人や団体がいるので 厳しいのですね。残念です。
動物愛護等の問題に関心を持ち初めてまだ日が浅いの で、明らかに皆様に比べると現実は知らない(勉強不足 です)と思います。ですので、そういった事に関しては かなり的外れな発言や質問等をしてしまっているかも 知れません。
私はどういう方法であれ、今の猫を取り巻く状況の不 自然さ(生息密度が社会や環境に影響を与える位過密に なっている事やそれに対する無知や間違った認識等)を 解消したいのと、それと同時に猫について(猫に限らず 生物一般ですが)多くの人に正しい知識を持って貰いた いという思いが強いのですが、その為には自分には何 が出来るのか、また何がそれに繋がるのかという事に ついては正直まだ良く分からないでいます。
上手くは言えないのですが、例えば、外で暮らしてい る猫には、人間の餌資源によらず猫本来の生活(広い縄 張りを持ち、狩によって獲物を捕らえる等)をして欲し いという思いがあって、その為には最終的には外で暮 らしている猫は野生動物と同じ扱いにした方が良いの ではないかとも思っています。(そうすれば、基本的に 餌付けはご法度ですし、環境や生態系への被害を与え る場所での駆除もしやすくなると思いますし、適正飼 育にも繋がるとも思います。)ですので、(猫本来の生活 をしているのならば)猫が外で暮らす事そのものに対し ては、どんなに寿命が短く、死亡率が高くとも(自然下 での事ですので)余り可哀想とは思いませんしある程度 納得出来るのですが、今のように余りにも不自然な人 との関わりの中で暮らすしかない外猫は可哀想になり ます(分かりにくいかも知れませんね、すみません。)
mmStrayCat様。
毎回コメント丁寧に返して頂きありがとうございま す。
>地域猫関連に対しては、反論が多くて申し訳ありま せん。
いえいえ、こちらこそです(毎回毎回長くなるので)。反 論があるのはそれだけ広く様々な地域猫の現状をご存 知だという事ですし、私の考えが現実的には甘いとい う事だと思います。(だからこそ、ここで発言or質問す る価値もあると考えています。)
>目の前の、死にかけた生き物を不憫に思う気持ち… でも、理性で判断し、行動を抑制しなければならな い。
そうですよね。私も厳罰化を含む強制力を持った仕組 みは(野良猫を減らす過程においても、減らした後増や さない為にも)必要だとは思っています(厳罰化に反対で はありません)。でもやはり、罰せられるからやらない というのではなく、何故いけないのか、を正しく理解 して欲しいし、その上でやらない、というように皆が なって欲しいという思いもあるのでか。 厳罰化は多分一番高効率&効果的だと思うのですが、 そうしなければ解決出来ないというのは個人的には少 し残念に思います(交通違反の厳罰化に関してもそうですが、モラルやマナーが低下している場合には致し方ないのかも知れませんが。難しいです。)。個人的には厳罰化するのであれ ば、(悪質な人には)罰則に悪質な違反運転者や麻薬中毒 患者に対する矯正プログラムのような感じで、教育を 施すようなプログラムを入れて欲しいかも知れません。
ねこ好き大学生様
> ある程度広く地域猫の現状を知っている方にとって は明らかな事だったようです。
私は現に活動が行われている、認可無認可問わず地域猫の現場を直接取材していますし、西宮市議会で地域猫に対して反対の立場で質問を行った市会議員(現県会議員)とも意見交換をしていますし、それらを記事にしています。
> せっかく行政の制度(補助)があるのだか ら、使いようによっては有用に使う事も出来るので は、と思ったのですが…。
それは同感です。
しかしその制度は、無制限無法餌やり活動に利用されているのが現状です。
規律だって、許可を受けていない餌やりを排除する努力さえ認可地域猫の人たちはしていません。
そのような事例はゼロです。
穿った見方をすれば、認可地域猫活動家も、地域猫により野良猫が減るなんて毛頭思っておらず、失敗の言い訳を残しておかなければ廃止に追い込まれる、だから無許可餌やりも捨て猫もウェルカムなんじゃないですか。
つまり野良猫を減らすとか、動物愛護なんて思っていません。
アルコール依存症が言い訳をして酒を飲むのを正当化するのと、餌やり依存症は同じです。
> 私はどういう方法であれ、猫について多くの人に正しい知識を持って貰いたいという思いが強い。
私見ですが、地域猫はツールになりえませんね。
> 外で暮らしてい る猫には、人間の餌資源によらず猫本来の生活(広い縄 張りを持ち、狩によって獲物を捕らえる等)をして欲し いという思いがあって、その為には最終的には外で暮 らしている猫は野生動物と同じ扱いにした方が良いの ではないかとも思っています。
それは在来の生態系への悪影響を考慮すれば、否定されるべきであると思います。
>余りにも不自然な人 との関わりの中で暮らすしかない外猫は可哀想になり ます。
それを言えば、地域猫という管理は不自然で中途半端ですね。
野生生物であれば、リビアの砂漠地帯で野生生物として保護する、飼い猫であれば人が完全管理する以外ないでしょう。
さんかくたまご様、こんばんは。
>餌だけは潤沢にあるのに、痩せ方が異常です。
猫愛誤って、命の灯火だの慈しむ心など綺麗事ばかり言いますが、猫の健康管理について、一体、どう思っているんでしょうかね……orz
>ドイツはベルギーと異なり、人口が8,300万人もいますので、徹底できないということなのでしょうか。
なるほど… 人口の問題もありますよね…
ベルギーでプロジェクトが終わるのは2016年でしたよね、結果が出るのを心待ちにします。
ねこ好き大学生様
>多くの人に正しい知識を持って貰いたいという思いが強い
これについは、私も同感です。地域猫推奨家以外の人の手で、行われてほしいと思います。
>人間の餌資源によらず猫本来の生活
さんかく様が過去記事でお教え下さってますし、ウィキペディアのネコについても記載があるのですが、江戸時代以前、猫は係留飼育されていたそうです。日本の長い長い歴史の中で、猫が屋外に出されてたったの300年強、野生動物並の扱いをするには、短か過ぎる歴史ではないだろうか?と思います。生態系等が心配です。
> 厳罰化は多分一番高効率&効果的だと思うのですが、そうしなければ解決出来ないというのは個人的には少 し残念に思います(交通違反の厳罰化に関してもそうですが、モラルやマナーが低下している場合には致し方ないのかも知れませんが。難しいです。)
現在の伝染病の問題などを考えても、猫被害の現状も、殺されていく猫たち(伝染病、怪我、事故、天災、凍死、殺処分される幼齢猫など)のことを考えても、モラルやマナーだけでは、私には心もとなく感じます。
また、私も不適正飼育する人と実際に話したことがあるのですが、本っ当に話が通じないんですよ、というか、会話すら成り立たない場合も、あるんですよね…orz
議論どころじゃないです、相手の妄想だったり思い込みだったりが酷い場合もあり、酷いケースでは暴力も伴うそうな… 暴力事件についてはさんかく様、猫糞被害者様が(みくまり峡)、ブログでご紹介下さっております。
本当は人間として、良識や話し合いなどで解決できるのが最良と、私も思います。
>さんかく様。
>mmStrayCat様
猫本来の生活をして欲しいとか野生動物と同じ扱いに する、というのはその状態で保護するべき、という意 味ではないです。人間による余剰餌資源を無くし、今 飼っている猫の適正飼育を徹底すれば、野良猫(餌資源 を人に依存する生活様態の家猫)は自ずから野猫(野生化 したイエネコ)化せざるを得ないので(余剰餌資源を無く す事によって生息密度が減少するのは言い換えると野 良猫の野猫化が進む、という事です)、自然とそのよう な状況に近づくはずです(勿論、その過程で多くの個体 は淘汰されますが)。その上で、なお生態系への被害が 大きい、または懸念される所では駆除対象とすれば良 いと思います。(確か鳥獣保護法か何かの下では野猫(野 良猫ではなく)は駆除(狩猟?)対象ですよね。) (『野猫』という語は文献や文脈によって定義や使われ 方が異なるのですが、ここではほぼ完全に野生化した イエネコ、の意とします。)
それから、生態系への影響なのですが(時々色々な方が言及されてますので、)、確かに野猫は 侵略的外来生物にも指定されており、高密度の個体群 が生息している地域では生態系(主に小動物や競合する イタチ類等でしょうか)に申告なダメージを与える事は 私も知っていますが、その生態系へのダメージの評価 を、野良猫ではなく野猫の場合に、生息密度に応じて 適切に評価してある文献は見た事がないです(私が見た 殆どは、固有の生態系が存在する島嶼部等の特別な地域や都市または ある地域での野良猫全体による影響についてのもので した。)。
一般に野良猫が野猫化した場合、生息密度は一年中餌 となる小動物が極めて豊富な場所でも40~50頭/平方キ ロ、殆どの場合は数頭~10頭/平方キロ以下です(野生 化したイエネコがこの密度で生息していれば、普通に 生活していると遭遇する事は余りないはずです。た だ、この密度でもそれまで猫のような捕食動物がいな かった生態系にとっては深刻な脅威となり得ます。)。人為 的な餌資源によるグループ化が進んでいる所での野良 猫の生息密度は、余剰餌資源がそれほど豊富でない所 でもこれの10倍以上、環境によっては数千倍となる事 もあります。(この事を考えれば余剰餌資源によって高 密度で生息する野良猫が生態系へ重大な被害を与える 事はある程度明らかだと思います。)
ですので、特にグループ化が進み高密度で生息してい る場合の生態系への影響は確かに深刻で、懸念される ものがありますが、余剰餌資源の排除と適正飼育が進 み、野猫の密度が大幅に下がった場合の生態系への影 響の評価はまた別になされるべきだと思います(例え ば、溶液の濃度が薄くなればpHに対する水の電離度が 無視出来なくなるように、密度が大幅に低くなれば生 態系の中での変数としての役割が変わって来るはずで す。濃度(密度)が10^-2~10^-3のオーダーで変われ ば、普通(数値的な)評価はやり直さなければいけませ ん。また生活様態も異なってきます。)。 (そもそも生態系への影響の適切な評価は難しく(幾つも のシーソーが絡み合って微妙なバランスをとっている ようなものなので)、特に複数の外来生物が既に侵入し て来ているような生態系では、ある外来生物を排除し たら今度は別の問題が発生した、という事例も往々に してあるのはご存知かと思います。)
つまり、(様々な外来生物が侵入して来ている今の日本 の生態系においては、)余剰餌資源によって高密度化し た今の野良猫全体の生態系への影響の評価と、本来の 野猫の生息密度での生態系への影響の評価は区別され るべきで、同一に扱うのは少しリスクがあるように思 います。(つまり、在来の生態系に外来種として野猫だけが存在する環境では、生態系に対して悪影響しかないですが、他の外来生物が複数侵入している場合には一概にそう言い切る事は出来ないです。これは猫に限らずですがある事象による生態系への 影響の評価は生態系全体のバランスを考慮しつつ、も う少し慎重かつ厳密になされるべきだと思います。)
話が少し逸れましたが、ですので餌やりをなくし、飼 い猫を適正飼育に努めさえすれば、溢れた野良猫達は 自然に野猫化し、それでも環境被害or生態系への被害 がある所では駆除または保護→排除、という通常の野 生動物と同じ扱いにしても良いと思うのですが。(勿 論、生態系への影響を慎重かつ厳密に見極めた上でで す。)
(一度ペッ トとして人に飼われた犬はそれほど簡単には野生化し ませんが、猫は比較的容易に野生化するので、個人的 には野良猫を『捨てられた飼い猫』と見るか、『野生 化した(または半野生化、またはしつつある)イエネコ』 と見るかでも悩んでしまいます(実際はその個体による のですが)。(ペットとして飼われていたものが、棄てら れたのならば可哀想ですし、保護しなければ、という 感情も分かるのですが、明らかに野生化して生活して いるものにまでそのような感情を持ち込むのは間違っ ていると思うので。))
適正飼育者や愛誤家について。そうなのですね(>_<) ネット等で不適正飼育者や多頭崩壊の事を書いた記事 等は見た事はあるのですが、実際に見たり、接したり した事がある訳ではない為、どこかまだ本当に動物が 好きなら分かってくれるのではないか、という思いが あるのかも知れません。
後、一つ気にったのですが、所謂愛誤団体等が言って いる『ドイツでは殺処分はゼロ』等の誤った情報につ いてなのですが、彼らが正しい情報を伝えず、ある部 分を意図的に伏せて(または歪曲して)情報を伝える意図 はどこにあるのでしょうか?個人的にはそうするメ リットが良く分かりません。 また、彼らの主張がメディアに取り上げられたりする という事は、彼らはメディアや政治に対してもある程 度大きな影響力を持っている、という事なのでしょう か?
長文失礼しましたm(__)m
ねこ好き大学生様
> 人間による余剰餌資源を無くし、今 飼っている猫の適正飼育を徹底すれば、野良猫(餌資源 を人に依存する生活様態の家猫)は自ずから野猫(野生化 したイエネコ)化せざるを得ないので(余剰餌資源を無く す事によって生息密度が減少するのは言い換えると野 良猫の野猫化が進む、という事です)、自然とそのよう な状況に近づくはずです(勿論、その過程で多くの個体 は淘汰されますが)。
そのように理解しています。
ステップとして、まず余剰餌資源(餌やり)をなくすのが最初であることは全く否定しません。
しれすらできない状態ですので、その後のことはある意味、論じても無意味かおしれないです。
>なお生態系への被害が 大きい、または懸念される所では駆除対象とすれば良 いと思います。
餌やりを禁じた後に、ノネコ化した個体は狩猟対象となるのはやむをえないでしょう。
現行法でもsのように規定しています。
> 生態系への影響なのですが(時々色々な方が言及されてますので、)、確かに野猫は 侵略的外来生物にも指定されており、高密度の個体群 が生息している地域では生態系(主に小動物や競合する イタチ類等でしょうか)に深刻なダメージを与える事は 私も知っていますが、その生態系へのダメージの評価 を、野良猫ではなく野猫の場合に、生息密度に応じて 適切に評価してある文献は見た事がないです(私が見た 殆どは、固有の生態系が存在する島嶼部等の特別な地域や都市または ある地域での野良猫全体による影響についてのもので した。)。
しかしアライグマは、完全に野生化していますよね。
野生化しているわけですから、本来の生息密度に近いはずです(都市部ではゴミの不始末や野良猫の餌やりさんの餌を横取りするなど、餌資源は本来の生息環境より豊富ではあると思いますが)。
アライグマの産業や生態系の被害は深刻であるとされています。
猫に限り、そのような悪影響が及ばないとは思いません。
野生化した猫の生態系への悪影響は、ドイツ連邦政府がロストック大学に委託した広範囲な研究があります。
それによれば、野生化した猫による生態系への被害は深刻だとされています。
ドイツ、スイス、ベルギー(多分オーストリアもそうだったと思う)は、在来の野生動物は猟期が限られていますが、猫は通年狩猟駆除対象です。
ロストック大学の研究は、ノネコの狩猟駆除に反対する勢力に対するドイツ連邦政府の反証とも言えます。
> 特にグループ化が進み高密度で生息してい る場合の生態系への影響は確かに深刻で、懸念される ものがありますが、余剰餌資源の排除と適正飼育が進 み、野猫の密度が大幅に下がった場合の生態系への影 響の評価はまた別になされるべきだと思います。
そうなれば、また新たに調査を行い、ノネコの生態系への被害の評価を行うべきでしょう。
しかし、余剰餌資源をなくすことさえままならない状態です。
その後のことは、実際問題として議論することは無駄かもしれません。
しかしこれは言っておきます。
アライグマが野生化した当初は、これほど環境に順応して被害(産業、生態系)に大きな悪影響を及ぼすと想像している人はいませんでした。
マングースをリリースするときも同様です。
むしろ完全に野生化して、人の依存をやめたノネコは、全て野生動物を捕食するようになります。
スズメが全盛期の10分の1まで激減しています。
ツバメも同様。
私は、基本的には、外来生物の存在は良いとは思っていません。
>ある外来生物を排除し たら今度は別の問題が発生した、という事例も往々に してあるのはご存知かと思います。
イギリスのアナウサギの例があります。
しかしそれらは例外だと思います。
特にの日本は、ノネコは生態系の頂点になりうる種であり、の決定的な天敵が少ないので、悪影響は計り知れない。
> 今の日本の生態系においては、余剰餌資源によって高密度化した今の野良猫全体の生態系への影響の評価と、本来の野猫の生息密度での生態系への影響の評価は区別されるべき。
おっしゃることはわかります。
ただ、放置した場合、あとでそれを駆除するのは大変な困難を伴います。
「密度が低ければ生態系への悪影響は限定的」という決定的な証拠がなければ、事前に駆除して減らしていくのが私は正しいと思います。
「島嶼部の希少生物への悪影響は、本土とは異なる」とは言えません。
ノネコの生態系破壊については、欧米の学術研究では定説です。
>野猫だけが存在する環境では、生態系に対して悪影響しかないですが、他の外来生物が複数侵入している場合には一概にそう言い切る事は出来ないです。これは猫に限らずですがある事象による生態系への 影響の評価は生態系全体のバランスを考慮しつつ、も う少し慎重かつ厳密になされるべきだと思います。
ではアライグマやチョウセンイタチ、ヌートリア、ハクビシンなどの駆除も行わないということですか。
「厳密に慎重に評価する」以前に旺盛な繁殖力でこれらの外来種は増えすぎて取り返しのつかないレベルになりつつあるのではないですか。
それとも、ノネコがアライグマなどと競合して食い合いをして相打ちになればいいとでもお考えですか。
あなたが主張していることはそういうことです。
> 餌やりをなくし、飼 い猫を適正飼育に努めさえすれば、溢れた野良猫達は 自然に野猫化し、それでも環境被害or生態系への被害 がある所では駆除または保護→排除、という通常の野 生動物と同じ扱いにしても良いと思うのですが。
ドイツのある信頼できる資料では、毎年50万頭のノネコ(でしょうね。狩猟区域ですから)が射殺駆除されています。
それが理想ということですね。
> ネット等で不適正飼育者や多頭崩壊の事を書いた記事 等は見た事はあるのですが、実際に見たり、接したり した事がある訳ではない。
私は不適正餌やりさんや、現場、地域猫推進派の方々と直に多く接しています。
個人的な意見ですが、この方たちとは話し合いはできませんし、啓蒙は無理です。
刑事罰によって規制する以外ないでしょう。
> 所謂愛誤団体等が言って いる『ドイツでは殺処分はゼロ』等の誤った情報につ いてなのですが、彼らが正しい情報を伝えず、ある部 分を意図的に伏せて(または歪曲して)情報を伝える意図 はどこにあるのでしょうか?
私もそれが不思議です。
ましメディアを動かしているわけですから、政治力はあるのでしょう。
日本のみならず、海外でも「日本は犬猫虐待国家」というプロパガンダを拡散させています。
アライブの野上ふさ子氏は、イギリスのサン紙にやらせ記事を書かせています(原文を確認しています)。
また、ロシア語でネット検索していたら、個人ブログで「日本は犬猫虐待国家」とあり驚きました。
動物愛誤の水面下には、大きな闇があるような気がします。
さんかくたまご様、
こちらのサイトを、地元の動物保護管理センターや、市や県へご案内させて頂くことは可能でしょうか・・?
(その方面の方々もご覧になってるように、どこかで拝見した記憶があり・・)
どうしても、以下の資料が欲しくて・・
(もちろん、他の記事も読んで頂きたいです。)
人のサイトに頼り、申し訳ございません。
エキノコックスや鳥インフルエンザの感染のリスク、また、
きつね様やねこ好き大学生様がお話下さった、
野良猫のグループ化による問題等、
とても大事なお話ですので、
センターや、市や県にも見て頂きたいのです。
これほどまでの情報収集する能力が無く・・
本来なら、活動めいたマネをする前に、
自分で調べておくべきことだったこと、さんかくたまご様やこちらの皆さまに教えて頂き、
深く反省すると共に、本当にお恥ずかしい限りです・・
私も、色々な現場で悲惨な猫の死を目の当りにして来た為、
生かすことばかりに、また、殺処分ゼロに頭がカンカンになってしまっており、
愛誤な活動(活動めいたこと)をして来た一人です。
恥を忍んで書き込みさせて頂いております。
でも、私は自分のしていることに対し、本当にこれが正しい方法なのか・・?、こんなんに沢山の猫たちを(エンドレスな状態)いったいどうして行くのか・・等々、悶々としておりました。
そして、こちらのサイトを拝見させて頂き、
猫に対する適正判断ができない、とのご指摘に、
全くもって、ご尤もだと、自分が愛誤な行動をとって来て原因が分かりました。
直ちに軌道修正すべく、野良猫をほんとうに減らす為の啓蒙、
そして、
TNRを辞め、安楽死を視野に入れ(もちろん全て自費です、自分はこれが限界)、
センターや、市や県にお話を持って行こうと思っております。
地域猫には関わったことが無かった為、その実態を私は全く分かっておりませんでした。
自分で調べてみて、その実態に驚きました。
ヒドイ現実を分かってもいない者が、被害者の方々の思いも分からず、
コメントの書き込みについて、無知な発言をしてしまいましたこと、
お詫び申し上げます。
ほんとうに申し訳ございませんでした。。
m(_ _)m
さんかくたまご様の、『野良猫を故意に増やせばどうなるか・・』との、『ご警告』、
ただただ、感謝申し上げます。
m(_ _)m
ビボママ様、コメントありがとうございます。
> こちらのサイトを、地元の動物保護管理センターや、市や県へご案内させて頂くことは可能でしょうか・・?
もちろん結構です。
できるだけ動物愛護行政に方にも見ていただければ本望です。
ただこちらは、もともと自治体からのアクセスが大変多いです。
> 野良猫のグループ化による問題等、
> とても大事なお話ですので、
> センターや、市や県にも見て頂きたいのです。
私も大変興味をもちました。
書籍(多分絶版になっているのではないでしょうか)もありますし、学術論文も出されています。
この野良猫のグループ化についての研究は、かなり重いテーマになると思いますし、資料を集めるまで少し時間がかかります。
いずれにしても記事にまとめたいともいます。
しばらくお待ちください。
> 私も、色々な現場で悲惨な猫の死を目の当りにして来た為、
> 生かすことばかりに、また、殺処分ゼロに頭がカンカンになってしまっており、
「猫が可愛そう、生かしたい」というお気持ちは、こ心が優しいということでもありますし、その気持ち自体は私は否定しません。
私が少し前に写真をアップした、顔面の組織がえぐれている猫は、その後見かけることはありませんでした。
片目が潰れ、気道から息が漏れるほど顔の組織が欠損すれば、やはり長くは生きられないおでしょう。
かつては、世界最大の動物愛護団体PETAは、ノーキルを唱えていました。
しかし今では「屋外でTNRでリリースするぐらいならば安楽死の方が人道的である」と考えを改めました。
世界最大の動物愛護団体でさえそうなのです。
>私は自分のしていることに対し、本当にこれが正しい方法なのか・・?、こんなんに沢山の猫たちを(エンドレスな状態)いったいどうして行くのか・・等々、悶々としておりました。
理想は、もちろんすべての猫が適正飼育者に譲渡され、管理飼育のもとで不要な命が生まれないようにすることです。
でも理想と現実は違いますね。
動物愛護の考え方でも、人それぞれです。
中には、「不妊去勢して生殖能力を奪うのは虐待である」と意見をブログで書かれている方もいます。
> 猫に対する適正判断ができない、とのご指摘に、
> 全くもって、ご尤もだと、自分が愛誤な行動をとって来て原因が分かりました。
こちらでのコメントのやりとりは、動物愛護活動の方々にとっては、不愉快なものもあると思います。
それは申し訳なく思います。
>野良猫をほんとうに減らす為の啓蒙、
> TNRを辞め、安楽死を視野に入れ(もちろん全て自費です、自分はこれが限界)、
> センターや、市や県にお話を持って行こうと思っております。
あなたのような方には、本当に頭が下がります。
私が陰ながら尊敬している方ですが、神戸市動物管理センターと協同で、収容された犬猫の譲渡活動をされてきたかがおられます。
よろしければ、こちらもご覧下さい。
http://s-ma.cocolog-nifty.com/
もし興味がおありでしたら、「ccクロ」で検索sてください。
> 地域猫には関わったことが無かった為、その実態を私は全く分かっておりませんでした。
中には、まれに規律だった活動をされている地域猫も私は知っています。
しかしそれは無認可です。
そこでは、自分たちの管理能力を超えたものは、保健所に届けています。
やはり仔猫の捨て猫が多いみたいです。
ご丁寧なコメントありがとうございました。
こちらこそよろしくお願いします。
こちらの方こそ、
どうもありがとうございました。
m(_ _)m
微力ですが、がんばってみます。
ご紹介頂いた方のサイトも、これから学ばせて頂きます。
何から何まで、ありがとうございます。
今後ともお世話になるかと思いますが、何卒宜しくお願い致します。
m(_ _)m
ビボママ様
> ご紹介頂いた方のサイトも、これから学ばせて頂きます。
ねこ好き大学生さんが紹介してくださった資料については、私も調べてみます。
ご丁寧にありがとうございます。
>さんかく様。
生態系への影響の評価をもう少し慎重かつ厳密に行な う、というのはその結果が出るまで外来種を放置し、 駆除を行わない、という意味ではないです。ただ、(外 来種を)駆除したり、またそれ以外にも環境に何らかの 変化を与える場合に生態系全体への影響や保護すべき 稀少種へのダメージを最小限にする方法を取るには評 価を厳密に行わないといけない、という意味です。(例 えば、複数の外来種と絶滅が危惧される被捕食者が存 在する場合、簡単なモデルを作って計算してみれば分 かりますが、最初にどの種を減らすかで結果が変わっ て来る場合も多いです。)私も外来種の存在は無くすべ きだと思っています。
はい、欧米というか、一般的には野猫がそのように評 価されているのは知っていますが、私が見た事がある 論文は(そんなに多くを見た事がある訳ではないです が。島嶼部の生態系に与える影響に関するものを除く と、)(ある程度の)高密度下での影響を分析&評価した もので、これについては捕食率が低くても小動物に与 える影響は大きいと結論付けてあるものばかりでし た。 しかし、0~20頭/平方キロ程度の低い生息密度におけ る小動物への被害についてのものは見た事がありませ ん。ですので、個人的には野猫が侵略的外来生物に指 定されているのは、人による余剰餌資源により容易に 高密度化しやすい事、またそのような状況下やそれま で猫のような捕食動物がいなかった生態系に放たれた 場合に致命的な影響を与える可能性が高い事、が理由 ではないかと思っています。
また高密度下での鳥類に対する影響について調べたも のでも、被害を受ける種の数、個体のサイズによるグ ループ毎の生息密度共に、野良猫の生息密度との間に 特に目立った相関関係は見られず、種毎の影響でも特 定の種にしか負の相関関係(野良猫の密度大⇔その種の 生息密度小)が見出せなかった、とする研究結果もあり ます(ちなみにその論文では雀の生息密度と野猫の密度 との間には負の相関関係は見られず、逆に正の相関関 係(野良猫の密度大⇔雀の密度大)がありました。この理 由について、この論文では他の捕食動物(巣や雛を襲う カラスやカケス等)による影響が大きいからではない か、と述べていました。) (結論としてはこの論文でも、野猫の密度が一様に高い 都市部においては野猫の鳥類に対する影響は大きく、 双方の生息密度が両方とも高いか野猫の生息密度のみ が低い場合にのみ影響が小さい(相関関係が見られない) 事があり得る、と結論付けています。)
またこれとは別ですが、猫という補食者とは別に、(例 えば、鳥類であれば、その卵や雛を補食する鼠類のよ うな)中間補食者がいる場合(つまり、①『猫→鼠、鳥』 と②『鼠→鳥』という捕食-被捕食関係が存在する場合) には、むしろ上位の補食者である猫を排除ししてしま うと(中間補食者であった鼠の数の増加に歯止めがかか らなくなり、)被捕食者の被害はより甚大になる、とい う研究結果もあります(これは確かかなり新しい論文で した。この論文ではこの現象を『中間補食者の解放』 と呼んでいました。)
特に猫は外来生物としては歴史が長い方なので、生態 系の中において(上のような)既にある役割を担っている 可能性があると思います。私が生態系への影響の評価 を厳密にした方が良いというのはこのような理由から です。(上記二つは動物生態学(animal ecology)の分野の学術誌に掲載された論文ですので信頼性は高いです。)
アライグマ等と競合して…。外来種を排除する場合に 在来の生態系への影響を最小限にする場合は、場合に よってはそのような状況も上手く利用するべきだと 思っています(アライグマと野猫ですと、アライグマの 方が生態系ではあらゆる面で上位ですので、競合の度 合いは余り高くないですが。本当は全ての外来種を同 時に減らせれば良いのでしょうが。)。
50万頭の駆除…。理想かどうかと言われると正直分か りません。ただ、(過渡期においては)一つの形だとは思 います(日本でも北海道では鹿がかなり駆除されている のですよね?)。少なくとも人と動物との距離感、とい う意味では(区別がしっかりとなされ)適切な距離は保た れていると思うので。(ただ、環境政策を整える等、そ れを減らす努力はして欲しいですが。またドイツの狩 猟区域が国土面積に対してどの程度なのかは知らない のですが、毎年50万頭駆除して減らない、と仮定する と野猫の生息密度としては少し多い気がします。) 私はまだどのようなあり方が理想なのか、と言われる と正直まだ良く分かりません。ただ、好き嫌いに関わ らず、とにかく正しい知識を持ってもらう事は大事だ と思っています。さんかく様はどのようなあり方が理 想だとお考えですか?
愛誤団体等の意図について。そうなのですね。さんか く様なら何かご存知かと思ったのですが(私はつい最近 までそれが意図的である事にも気づかなかったので…)。
ねこ好き大学生様
> 私が見た事がある 論文は高密度下での影響を分析&評価したもので、これについては捕食率が低くても小動物に与 える影響は大きいと結論付けてあるものばかりでした。
一定のエリア内での在来生物の猫による捕食数は、猫の数×捕食率、です。
当然のことで、それが学術的価値がある情報なのかどうか。
>0~20頭/平方キロ程度の低い生息密度におけ る小動物への被害についてのものは見た事がありません。
私は、ドイツ連邦政府がロストック大学に委託して行った猫による在来生物への被害研究ですが、猫の生息密度には言及していなかったと記憶しています。
しかし研究の対象としている猫は、都市部のいわゆる野良猫ではなく、野生化した猫(katze verwilderte)であり、ノネコを対象としています。
当然ノネコは生息密度が低いでしょう。
しかしロストック大学の研究では、野生化した猫の在来への生態系への悪影響は深刻であるとしています。
この研究は、ドイツでしばしば犬猫の狩猟駆除に反対する勢力に対して、ドイツ政府が猫の狩猟駆除の正当性をアピールする根拠としています(ある信頼できる資料では、ドイツでの猫の狩猟駆除数は年間50万匹です)。
それと、西ヨーロッパの多くの国は、ベルン条約を批准しています。
これは、加盟各国に対して、在来生物の保護と悪性の外来生物の管理を求めています(西ヨーロッパは地続きですからね)。
ベルン条約では、特に厳格な管理を求めているのは、野生化した猫、アライグマ、タヌキです。
アライグマ、タヌキと同列に扱うということは、その猫は野生化した猫=生息密度が低い、と考えられます。
私が調べた限り、野生化して生息密度が低ければ、猫は生態系に及ぼす悪影響は限定的である、という学術資料はありません。
ちなみに、ベルン条約批准国であるドイツ(は犬も)、スイス、ベルギー、オーストリアは、猫は通年狩猟駆除の対象です。
> 高密度下での鳥類に対する影響について調べたも のでも、被害を受ける種の数、個体のサイズによるグ ループ毎の生息密度共に、野良猫の生息密度との間に 特に目立った相関関係は見られず、種毎の影響でも特 定の種にしか負の相関関係(野良猫の密度大⇔その種の 生息密度小)が見出せなかった、とする研究結果もあり ます。
そのような研究論文があったとしても、ドイツ連邦政府がロストック大学に委託して行った研究結果や、ベルン条約の内容からして、猫は野生化して生息密度が低かったとしても、生態系に与える悪影響は大きいというのが国際的なスタンダードでしょう。
アメリカ連邦政府の見解も猫全般について(私が文書を読む限り、野生化した猫=生息密度が低い、に重きを置いていると理解しました)生態系への悪影響は深刻であるとしています。
>私が生態系への影響の評価 を厳密にした方が良いというのはこのような理由から です。(上記二つは動物生態学(animal ecology)の分野の学術誌に掲載された論文ですので信頼性は高いです。)
その信頼性が、例えばドイツ連邦政府の委託研究やアメリカ連邦政府の見解に優越するのかどうかです。
>ドイツの狩 猟区域が国土面積に対してどの程度なのかは知らない のですが、毎年50万頭駆除して減らない、と仮定する と野猫の生息密度としては少し多い気がします。
ノネコが約200万匹、毎年新たに50万匹が捨てられると推定している資料があります(ドイツPETA)。
猫の繁殖力を考えれば、「毎年50万匹駆除しても増える」のは大げさではないと思います。
>さんかく様はどのようなあり方が理 想だとお考えですか?
何度も繰り返しています。
できるだけ所有者がない猫は、適正飼育で吸収する。
それに漏れたものは、節度ある致死処分を行うこと(しかしそれでもゼロにするのは実際は不可能です。徹底駆除~安楽死が望ましい、しても、一定数は生き残るでしょう。だからこそ徹底駆除しなければならないと思います)。
> 愛誤団体等の意図について。
私が」そのように感じているだけです。
あまりにもマスメディアや行政までも愛誤への偏向が著しいので。
それと、猫による生態系への被害は、後ほど改めて記事にします。
再度ロストック大学の研究や、ベルン条約について紹介したいと思います。
それまでコメントは待って頂けませんか。
こちらの記事は、猫の生態系の影響に関して書いたものではありません。
さんかく様
補食数は猫の数×補食率なのですが、生態系への影響は 補食数だけでは一概に評価出来るものではありませ ん。(当然ながら他にも様々な要因がありますので。疑 問に思われるのでしたら初頭的なもので構いませんので、適当な生態学関連の教科書を 見てみて下さい。)
それから、学術論文等を読む際には(特に理系分野にお いては)、その言葉が何を指しているのかという定義を 正確に把握する必要があります。例えば、この分野でも、学術 論文をある程度きちんと読んだ事があるのであればお 気づきかとは思いますが、例えば、英語で書かれた論 文の多くは『野生化した猫』(feral cat)と書いていても 実際は通常の野良猫(free roaming cat)の意で用いてい る論文も多いです。ですので、そのドイツロストック 大学の研究も実際は野良猫全般に対してのものである 可能性も高いと思います(ドイツ全体やある地域全体の 生息数等をデータとして用いていれば、おそらく厳密 な意味での野生化した猫の意ではないです)。また、ア メリカ連邦政府の資料であれば尚更野生化した猫(feral cat)は野良猫全般を指している可能性が高いです。(上 のように『feral cat』を野良猫全般を指す言葉として用 いている論文はアメリカのものが多かったので。)。さ んかく様はこの辺りを正確には読み取られていないよ うですので、もし宜しければ、ロストック大学の研究 やアメリカ連邦政府の見解の根拠となった論 文を教えて頂ければ目を通してみます。)
後、『生息密度が低ければ、生態系に及ぼす影響は限 定的である』という学術資料は恐らくないと思いま す。理由は野猫の密度が低ければ、その場合の環境影 響評価は、恐らく在来のヤマネコ類の環境影響評価と 同等程度であると推測されるからで、(特に在来の猫科 動物が生息している地域であれば)問題にならないから ではないかと思います。(都市部、島嶼部は別です。)
ですので、上にも書きましたが、ドイツ連邦政府やア メリカ連邦政府の見解、またベルン条約による管理 も、『人による余剰餌資源により容易に高密度化しや すい事、またそのような状況下やそれまで猫のような 捕食動物がいなかった生態系に放たれた場合に致命的 な影響を与える可能性が高い』事が理由なのではない のでしょうか?
(すみませんが、『野生化した猫(feral cat)と書かれてあ るから、恐らく密度は少ない時も含むはずだ』『タヌ キ、アライグマと同列に扱われているから野生化した 猫のはずだ』というのは上で述べたように反例もあり ますし、憶測に憶測を重ねているに過ぎませんので、 宜しければ論理的に納得し得る根拠かソースをお示し 下さればと思います。)
また、ドイツですが、野猫が200万匹、毎年50万匹が 新たに棄てられる、というデータが本当でしたら、そ れは野猫ではなく野良猫も含むデータのはずです。で したら尚更、ロストック大学のデータも野良猫全体を 対象にしたものではないでしょうか?
後、出来れば記事において主張を述べる際に、仮定(条 件)をはっきり述べて頂けないでしょうか?普通主張は 『AならばBである』という命題の形をしているのですが、 さんかく様の記事は結論(B)の部分を強調する余り、重 要な仮定であるAの部分が分かりにくい時や、あらゆ る場合に結論(B)が成り立つ、というような印象を受け る時があります。(ですので、私が長々と述べている事 はさんかく様がおっしゃっている事が『どのような生 態系に対しても、またどのような生息密度においても 猫は生態系に致命的な影響を与える』のではなく『あ る生態系と、ある生息密度においては猫は生態系に致 命的な影響を与える』(ある生態系が多いか少ないかは ここでは問題にしていません)ではないですか、と言っ ているのです。)(基本的に主張の仮定と結論がはっきり していない方とは議論が出来ないのはさんかく様も おっしゃっていましたよね?)
最後に、さんかく様は私が読んだ論文に対して懐疑的 なようですので、一応ここにソースを示しておきま す。宜しければ、目を通されて、ドイツやアメリカの 連邦政府の見解の元になった論文と比較して、意見を 下されば私も参考に致します。
『Avian assemalage structure and domestic cat densities in urban environments』Biodiversity Research,Victoria Sims他
『Cats protecting birds:modelling the mesopredator release effect』Journal of Animal Ecology,Franck Courchamp他
ご迷惑なようでしたので、これで最後に致します。失 礼しました。
P.S.
ある程度専門的な事を述べる記事のソースとして、 Wikipediaは使われない方が宜しいかと思います。 Wikipediaは誰が編集しているか不明ですし、基本的に プロ(研究者等)は書かないので、情報に漏れ、不足、勘 違い、学術的に不確かな通説等も(結構)含まれており、 特に学術的な情報ソースとしての信頼度は三流以下で す(基本的にはソースをWikipediaから引っ張って来てい る時点で、学術的には見るに値しないです。)。
最後に少し出すぎた事も申しましたが、さんかく様が 動物愛護の事を真剣に考えていらっしゃる事が良く分 かりましたので、影ながら応援しております。失礼致 しました。 (もう少しさんかく様に動物の生態等の奥深さをお伝え したかったのですが…、力不足でしたね。では。)
ねこ好き大学生様
まず最初に、私は先のコメントで、「猫の生息密度と生態系への影響については、」改めて記事にしますから、それまでコメントは待ってください」と書きました。
この問題は、本記事と内容が外れていますし、本記事の内容とかけ離れた内容のコメントが伸び過ぎるとのご意見もほかの読者さんから頂いています。
ここの管理人は、私ですので。
最小限のレスはしますが。
いわゆる猫と一般に言われているものは、学術的にはイエネコ(イエネコ種。私は「飼い猫」と紛らわしいので「イエネコ『種』」と表記しています)と呼ばれることが多いいようです。
これは、原種がリビア山猫(Felis silvestris catus)で、リビア山猫が家畜化~再野生化したもの全般を含めます=全体集合。
英語では、Domestic cat、独語ではHauskatzeと表記されることが多いです。
イエネコ種をさらに分類すれば、日本では「ノネコ(完全に再野生化して人に依存していない)」「野良猫(飼い主はいないが、人の生活圏に近いところで生息し、人から給餌を受けたりゴミを漁るなどして人に依存している)、飼い猫(飼い主、所有者がいる猫。その中でも放し飼い猫という野良猫に近い形態もあれば、完全室内飼いされているものに分けられる)となります=部分集合。
日本では、ノネコと野良猫の区別が国会で審議されたことがあります。
理由は、ノネコは狩猟鳥獣であるのに対し、野良猫は狩猟対象ではないからです。
国会審議の議事録の多くを引用して、過去に私は楽天で記事にしたことがあります。
結論は「生物学的には全く同じ種である。食べ物を人に依存するか否かで区別されるが、解剖で胃の内容物でも調べない限りわからない」でした。
つまり、私は「ノネコと野良猫は厳密に区別することはできない」と理解しました。
さらにほとんどのノネコ、野良猫は、はっきりと区別されるものではなく、生息地や生活形態でグレーゾーンであると思います。
つまりノネコ:野良猫の比率が10:90なのか、50:50なのか、ほとんどの飼い主がない猫はそのようなものであると私は考えます。
小笠原の無人島に生息しているノネコ(?)であっても、上陸したキャンパーが捨てた食品を年に数度食べている可能性があります。
そのような理屈で、愛誤は「ノネコは全て野良猫であり、動物愛護管理法の定める愛護動物であるから、絶海の孤島無人島ので、希少生物を脅かしているイエネコ種の駆除は法律違反だ」と主張しています。
ノネコは、英語ではFeral cats、独語ではWilde Katzenと表記されていることが多いです。
野良猫は、英語ではStray cat、独語ではStreunende Katzeと表記されていることが多いです。
しかしかなり学術的な文献でも、用語の区分が曖昧であることが多いです。
その理由は、先に述べた通り、日本語でも「ノネコ」と「野良猫」の区分が明確に線引きすることが不可能だという理由と同じです。
私に対して、「用語の定義が曖昧で分かっていない」とのご批判ですが、そもそも対象が明確に区分できなければ、用語のみを厳格に定義する意味がそれほど重要なのかという気がします。
しかしながら、次の事柄があります。
ロストック大学のドイツ連邦から委託を受けたイエネコ種の生態系被害についての論文は、私は過去にも引用していますが、原文は今探しても見つかりませんでした。
それを解説したものはあります。
その中では、Hauskatzen(イエネコ種)、wilderne Hauskatzen(再野生化したイエネコ種)と有り、日本語で言う「イエネコ」全般と「ノネコ」を指しています。
http://www.pro-iure-animalis.de/index.php?option=com_content&task=view&id=798&Itemid=57
またベルン条約で、「厳重な管理を求める悪性の外来種」も、単にHauskatzen(イエネコ種=ノネコ、野良猫を両方含む)としています。
つまり、「ノネコ」=野生化したイエネコ種、は(も)、生態系に重大な悪影響を及ぼす、ということが述べられています。
上記では、生息密度と在来生物への被害の度合いには触れていませんが、いわゆるノネコ(再野生化したイエネコ種)を対象としていますので、生息密度は低いと考えられます。
こちらのサイトは、私が管理人です。
このテーマについては、改めて記事にしますから、それまで待って頂けませんか、と先のコメントで述べたはずです。
今回は、アメリカの連邦政府が用いた学術論文は示していませんが、政府機関のHPでは、Cat has gone to the wild「再野生化した猫(=イエネコ)」という記述です。
私が確認する限り、イエネコ種は、生息密度が低い野生化したものでも、都市部の生息密度が高いものでも、在来の生態系に深刻な悪影響を与えているとの研究結果ばかりです。
その研究結果を元に、条約が制定され、アメリカやドイツの政府機関が見解を示し、施策を行っています。
「生息密度が低ければ、イエネコ種による生態系への悪影響はない~少ない」との研究結果ははむしろ例外でしょう。
重箱の隅をつついたと判断されても仕方がありません。
国際条約や連邦政府が援用する論文が、定説と言えるのではないでしょうか。
繰り返しますが、本記事のテーマと関連のないコメントは、テーマが一致する記事まで遠慮して頂けませんか。
どうやら拡大しちゃってるみたいですね。
きっと愛誤は『猫の小腸内ではエキノコックスの発育が悪く、成長して虫卵を産むことは無い』って嘘を垂れ流すんでしょうね。
北海道以外で初…寄生虫『エキノコックス』愛知・知多半島で感染拡大 うつると重い肝不全も
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180328-00002890-tokaiv-l23
Egeria 様、コメントありがとうございます。
> きっと愛誤は『猫の小腸内ではエキノコックスの発育が悪く、成長して虫卵を産むことは無い』って嘘を垂れ流すんでしょうね。
北海道以外で初ではないです。
かつて、青森で猫の感染例があったはずです。
たしかずいぶん前に、アメリカの学術論文をこちらで取り上げたような記憶があります。
「エキノコックスにはいくつかの種類があり、終宿主となるのは、イヌ科以外にもネコ科動物 もなりうる(虫卵排出する)のもがある。北海道のエキノコックスは、ネコ科もシ終宿主となりうるタイプである」といった内容だったと記憶しています。
とりあえず、ネコ科動物が終宿主になるという論文はありました。
https://www.sciencedirect.com/topics/medicine-and-dentistry/taeniidaeDefinitive hosts are exclusively members of the order Carnivora, mainly of the dog family (Canidae), to a lesser degree cats (Felidae) and hyenas (Hyaenidae).