朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏は「犬や猫の生体販売を行うのは欧米先進国では極めてまれ」の根拠を示せ
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記事、朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏、「朝日新聞デジタル」の論説の続きです。前回記事では、朝日新聞デジタルの太田匡彦氏の記事、Opinion 太田匡彦の暮らしの中の動愛法2 首都東京は動物愛護先進都市になれるか、での偏向、ないし誤りについて指摘しました。今回は氏が述べている、「犬や猫の生体販売を行うのは欧米先進国では極めてまれ」が偏向ないし誤りであることを、具体例を挙げて反証します。
私は本ブログサイトで、日本で流布されている「ドイツでは店頭での犬猫などの生体販売が法律で禁じられているから存在しない」との情報が大嘘であることを具体例を挙げて反証しています。
ドイツでは犬猫等の店頭生体販売を禁じる法律はなく、世界最大の店頭生体販売ペットショップは、ドイツのデュイスブルクにあります。ドイツでは、民間の業界団体(zzf)は犬に限り、店頭での生体販売を自粛する自主規制を行っていますが、全てのペットショップがこの団体に加入しているわけではありません。本団体に未加入のペットショップは、犬などの店頭生体販売を行うのは、法に定めた基準を守れば自由ですし、生体の店頭展示販売を行っています。また、本団体に加入してるペットショップでも、店頭生体販売が行われているとのPETAのレポートもあります。
また、ポーランドなどの東ヨーロッパでは、仔犬仔猫を売る青空市があります。その販売環境は劣悪で商品の犬猫の健康状態もよくありませんが、極めて安価なため、ドイツなどの周辺国から犬猫を買い求める客が絶えません。記事検索 : Zoo Zajac。
ロシアやウクライナなどの、旧ソ連邦構成国では、生体店頭販売を行うペットショップは一般的です。倉庫のような空調のない店舗で、狭いケージに押し込まれた犬猫が山積みにされて売られています。その販売環境が劣悪であると、ドイツなどの動物愛護団体がしばしば問題視し、you tubeで動画をアップしています。
イギリスですが、私はかつてかなり信頼できる媒体で「イギリスは法律で犬猫などの生体を、店頭で展示販売することを禁じている」という情報を見ました。そのため、コメントで「イギリスでは店頭生体販売を禁じているらしい」というコメントレスをしたことがあります。しかしそれは大嘘でした。イギリスには、ペットの店頭生体販売を禁じる法律はありません。昨年、読者様から「ハロッズの4階は全て、犬猫の店頭生体も行うぺットショップだ」という情報をいただきました。
ハロッズは、イギリスでも最も歴史のある百貨店です。いわば、銀座の三越本店の主力階のフロアー全てが、店頭生体販売も行うペットショップであることと同じです。日本では考えられません。デパートで犬猫の生体展示販売を行うところはありますが、屋上の片隅で小規模に行っている程度でしょう。
このペットショップはpet kingdomと言います。ハロッズは、このペットショップ、pet kingdaomの閉鎖を今年発表しましたが、あくまでも経営上の理由です。このペットショップは100年間もの長いあいだ、犬猫などの生体を展示販売し続けました。
その報道です。イギリスの大手新聞社、The telegraph、のインターネット版記事から引用します。Harrods pet department to shut after nearly 100 years「(イギリスの老舗百貨店)ハロッズの約100年間続いたペット部門は、閉鎖を予定しています」。2014年1月10日。
Pet Kingdom customers could purchase almost any creature they wanted.Customers could purchase almost any creature they wanted.
After the act was passed Harrods’ Pet Kingdom, which first opened in 1917, had to limit itself to providing a rather more prosaic collection of dogs, cats, guinea pigs and hamsters.
Now the store’s new owners, have decided to close the fourth-floor department.
It will house an extension to its womenswear department.
Former customers have bemoaned the decision.
Anna Richmond-Dodd, who bought a French bulldog called Max from the store three years ago, said: “It’s a great shame, ”
However, the move has been welcomed by animal welfare groups, who argue that animals should not be bought from high street shops but through reputable breeders or rescue centres.
ペットキングダム(ハロッズのペット部門)の顧客は、彼らが望めば、ほぼすべての生き物を購入することができました。
(希少な外来種の販売を制限する)法律が可決された後は、ハロッズのペット部門、ペットキングダム(その開店は1917年でした)は犬、猫、モルモットとハムスターという、むしろより平凡なコレクションを提供することに制限されました。
現在、店の新しいオーナーらは、4階部門(生体店頭販売も行うペット部門)を閉店することにしました。
そこでは、婦人服部門の売り場が拡張します。
元顧客は、その決定を嘆きました。
3年前に、店からマックスと呼ばれるフレンチブルドッグを購入したアンナ・リッチモンド・ドッドさんはいいました。
「それは大変残念です」。
しかしその決定は、動物(犬猫などのペット)は大型店舗から買うべきではなく、評判の良いブリーダーか動物レスキューセンターを通じて入手すべきであると主張している動物愛護活動家らには歓迎されました。
私は、イギリス在住のイギリス人の方(生粋のイギリス人です。在留邦人ではありません)から、以前より「ハロッズの4階フロアーは、全面店頭生体販売も行うペットショップだ」という情報をいただいています。また、「街中には、小規模の店頭で犬猫などを展示販売しているペットショップが普通に見られる」とも。
また、イギリスには犬猫等のペットを、店頭展示販売を禁じる法律はありません。展示販売の基準を定めた法律はあります(それはすなわち、店頭展示販売を禁じていないという証左です)。
ドイツ、イギリスは、西ヨーロッパの中でも、比較的動物愛護に進んだ国であるとされています。その両国において、犬猫等の店頭展示販売は普通に行なわれています。東ヨーロッパや旧ソ連邦の国々では、日本よりはるかに劣悪な環境で犬猫等が店頭展示販売されています。またアメリカにおいては、犬の店頭展示販売を禁じる法律はなく、極めて例外的に条令で禁じている自治体があります。
太田匡彦氏は、「犬や猫の生体販売を行うのは欧米先進国では極めてまれ」の根拠を挙げていただきたいです。なお次回は、イギリスでは、犬猫等の店頭展示販売が禁じられれおらず一般に行われていることの根拠として、法律やその他の報道などを紹介します。
(画像)
イギリス老舗百貨店、ハロッズ(Harrods)のペットフロアー、ペットキングダム(Pet Kingdom)の様子。4階のフロアー全てが犬猫等の生体販売を含む、ペットショップです。なお、ハロッズは、100年間続いたペット事業からの撤退を2014年に発表しました(太田匡彦氏の論説は、それより以前の2013年です)。これはあくまでも経営上の理由によるものです。
・ハロッズ店内の、pet kingdom入口。

・pet kingdomで店頭展示販売されている猫や犬。


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