不適正犬飼育者と犬咬傷事故の激増に苦悩するドイツ~ベルリン州の犬咬傷事故数はさらに増加(発生率は日本の10倍以上)
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(Zusammenfassung)
Die Zahl der Hundeangriffe hat sich in den letzten Jahren in Berlin gestiegen.
Es ist auch eine sehr schwere Fälle wie Tod.
Das Opfer oft kleine Kinder.
3-jähriges Mädchen und das Baby von 8 Wochen alte wurde auch von einem Hundebiss getötet.
Die Hunde wurden euthanasiert.
Ursache ist, dass der Besitzer des Hundes verwendet keine Leine.
In Berlin further,Zugrunde liegt die Erhebung von 2011, als die Zahl der Attacken mit 706 den höchsten Stand seit 2007 erreichte.
前回記事、不適正犬飼育者と犬咬傷事故の激増に苦悩するドイツ~犬咬傷事故発生率はベルリンは日本の約10倍、の続きです。前回記事ではドイツベルリン州では、2010年の犬飼育数/咬傷事故発生率が、日本の約10倍であることを書きました。さらにドイツベルリン州では、犬による咬傷事故が増えています。2011年には、2007年以来最も多くなりました。
ドイツ、ベルリン州における、犬の咬傷事故増加が深刻であるとの報道を紹介します。ドイツのマスメディア、Der tagesspiegelのベルリン版インターネット記事から引用します。Statistik über Hundeangriffe Zahlen mit Biss「犬が噛んだ攻撃の統計数」。2013年1月19日。
Zugrunde liegt die Erhebung von 2011, als die Zahl der Attacken mit 706 den höchsten Stand seit 2007 erreichte.
Die neue Statistik hat der Senat auf Grundlage der von den Veterinärämtern der Bezirke erhobenen Zahlen veröffentlicht.
Heilmann ist zuständig für die 108 299 angemeldeten Hunde sowie die geschätzt 40 000 nicht registrierten Vierbeiner.
30 Fachleute und „normale“ Bürger sollen in mehreren Sitzungen „das bestehende Hundegesetz kritisch überprüfen und gegebenenfalls Verbesserungs .
Die Ergebnisse sollen voraussichtlich bis zum Sommer ins Abgeordnetenhaus eingebracht werden.
2011年の調査に基づけば、犬による人への攻撃は706例であり、2007年以来最も多くなりました。
この新しい統計数値は、ベルリン州議会上院が、地区の獣医局が集計した数字に基づいて公開しています(なお前回記事で引用した数値も、ベルリン州議会上院によるものです)。
ハイルマン州上院議員は、108,299頭の犬税登録済みの犬だけではなく、推定4万頭の犬税無登録犬にも責任があるとしています。
30名の専門家と「一般の」市民がいくつかの会議において、既存の犬法について批判的に討議します、それが適切な場合には改善すべきです。
その結論は、夏までに下院で法案が可決することが期待されます。
私は、このような記事も書いています。ドイツの犬の強制殺処分や飼育規制の強化の背景には、深刻な犬による咬傷事故増加がある~ドイツ、ベルリン。本記事では、2010年にはすでにベルリン州では、犬による咬傷事故の激増が深刻化し、犬の強制殺処分の厳格化や犬の公共の場での扱いなどについての規制強化がなされたことを紹介しています。
しかし2011年には、さらに犬の咬傷事故数は増加しました。理由は、犬の飼い主の不適正飼育、法律違反です。ドイツ全土では、例外(牧羊犬、狩猟犬は除外。個別に許可を受けた介助犬などは条例などで許可する。犬専用公園内はリード義務は除外など)を抜いて、市街地では1m以内、それ以外では2m以内(牧羊犬、狩猟犬は除外する)のリーシュ(曳き綱)を用いることと、特定の犬種は口輪を用いるなど法律で定められています。しかし、守られていないのです。
犬の咬傷事故の大部分は、法律を遵守してリーシュ(リード)につなぐ、口輪を用いるなどすれば防げたはずです。それを守らない犬の不適正飼い主が多いため、このような事故が多発するのです。ドイツは、犬の不適正飼育者による犬の咬傷事故に苦悩しています。なぜ犬の飼育者は、リーシュ(リード)や口輪装着義務を法律で定めても守らなのでしょうか。それは、ドイツでは犬税があり、犬の飼い主は権利意識が強いのが一因だと言われています。
それにしても、ベルリン州での犬の咬傷事故発生率、犬飼育数(108,299+40,000=148,299)/犬による咬傷事故数706、は、1万人あたり47,61人です。前回記事で紹介した、平成21年度の日本の1万人あたり犬による咬傷事故発生数は4,12人です。つまりベルリンでは、日本の10倍以上の犬の咬傷事故発生率なのです。まさに驚愕する数値です。
(画像)
NHKの白痴大嘘番組、地球でイチバン ペットが幸せな街 ~ドイツ ベルリン~の1シーンです。「犬のリーシュ(リード)装着は、躾ができていれば(リードを用いなくても)問題ない。飼い主の判断に任されているんだ」と言う大嘘を報道しています。ドイツでは、全ての州で、犬を公共の場に出すときは、リード(リーシュ)もしくは犬種によっては口輪の装着を法律で義務付けています。見ている方が赤面します。
ドイツベルリン州での、リーシュ(リード)、口輪義務の根拠は、こちらで書いています。まだある、NHKの「地球イチバン地球でイチバン ペットが幸せな街~ドイツ・ベルリン~」の、大嘘誤り偏向。
このNHKの番組の内容は、あまりにもひどすぎます。

「本NHK番組の大嘘は、ドイツで犬の深刻な咬傷事故に遭った被害者にとっては、人権侵害になりかねないのではないか」と、私はドイツのネット友人に意見を尋ね、またフォーラムに書き込みをしました。ドイツ人からは概ね、「あなたの主張は正しい」とのご意見を頂きました。
参考のために、イギリスでの犬による咬傷事故発生率=犬飼育数/咬傷事故発生数、を挙げておきます。
・イギリスでの犬飼育数は850万頭(2013年推計)。
・したがって、犬咬傷事故数(2012-2013)6,302件ですので、1万頭あたりの件数は、7,41件になります。
イギリスの咬傷事故の統計数は、病院での治療原因の集計です。日本の環境省統計も、保健所届出などの、正確な数字であると思います。
ドイツベルリンの統計も、州議会上院に提出された資料であり、1単位まで出しているので、犬の対人保険請求などの、信頼できる資料に基づくものだと想像します。やはりドイツの咬傷事故は多いと思います。
・Pet Population 2013
・FactCheck Q&A: the facts on dog attacks
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