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アメリカフロリダ州、ブレバード郡市民は、市民運動によって猫TNR条例の停止を勝ち取った





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(Summary)
Florida Brevard county citizens opposed to Feral Cat Colony Ordinance ( Trap-Neuter-Release or Trap-Neuter-Return, TNR ordinance).
There was the effect of the civic movement.
Approval of new TNR in 2013 that was stopped.
In Florida, the state bill to ban TNR is further submitted parliament.
The bill if it is passed, then the,TNR is expected to be banned in Florida statewide.


 アメリカフロリダ州の、ブレバード郡では、猫TNRが条例により制度化されています。しかしTNRに反対する市民運動が功を奏して、2013年からTNRの新規の認可は停止しています。一方ブレバード郡があるフロリダ州は、例外的に認可を受けたTNRを許可する州法案提出の動きがありました。フロリダ州法では現在、猫のリリースや公衆衛生を害する行為(野生動物への餌やりなど)を禁じています。フロリダ州下の自治体でのTNR制度は、いわばグレーゾーンです。本フロリダ州法案の提出見送りもしくは議会で否決されれば、フロリダ州では、TNRが現行法に基づき違法であるとの解釈が成り立ちます。そうなれば、フロリダ州下の自治体のTNR制度は廃止となる可能性が高いです。


 記事、TNR(地域猫)制度の阻止・廃止・禁止条例化を勝ち取る!~アメリカの市民運動に学ぶ、の続きです。前回記事では、アメリカはTNRに反対する市民による運動により、TNR制度が停止、廃止に至る例が多数あることを述べました。今回は、その具体例を挙げます。
 アメリカフロリダ州に位置する、ブレバード郡では、1997年より郡条例(Feral Cat Colony Ordinance。以下、「ブレバードTNR条例」と記述します)でTNRが制度化されています。しかし、2011年頃からTNRに反対する市民らが、TNR制度廃止のための運動を立ち上げました。それらの運動では、TNR制度の廃止を求める署名嘆願運動も行なわれました。それを受けて現在、フロリダ州ブレバード郡は、新規のTNR認可を停止しています。
 
 ブレバード郡TNR条例に対する反対運動は、市民の署名活動の他に、地方議員へのロビー活動など複数の手段が用いられました。一方2013年には、ブレバード郡が属するフロリダ州では、認可を受けたTNRを例外的に認めるとの州法案提出の動きがありました。
 本フロリダ州法案での議会採択まで、ブレバード郡のTNRの新規の認可は停止されます。本フロリダ州法案議会提出見送りもしくは議会で否決されれば、ブレバード郡はTNR新規認可停止から、TNRの完全廃止に移行する可能性もあります。なぜならば本フロリダ州法案が成立しなければ、現行のフロリダ州法により、フロリダ州下では、TNR(に付随する猫のリリースや餌やり)は違法行為と追認されるからです。

 以下に、フロリダ州ブレバード郡市民による、TNR反対、TNR条例廃止請願のための署名嘆願文を引用します。Petitioned Brevard County District Commissioners Abolish Feral Cat Colony Ordinance In Brevard County「請願 ブレラード郡地区委員会御中 『ブレバード郡の野良猫の一群を管理する(TNR条例)を廃止することを求めます』」。
 このTNR反対署名嘆願を行った、ジャスティン・ワッツ(Justin Watts)さんは、個人的にも、かなりひどい猫被害を経験されているようです。長くなりますので、署名嘆願理由と支持政策の一部のみを引用します。これらの内容は、日本の地域猫制度にもそのまま適用できるでしょう。


The current Brevard county feral cat colony ordinance has been a complete failure Due To The Following Reason.

1) It is a public health nightmare jeopardizing the health of our community: Feral cats are the number two rabies-carrying species behind racoons which are attracted to the colonies-Increase the risk of rabies, toxioplasmosios, fleas, and other parasites complete failure to protect welfare of citizens

2) Has not decreased the cat population in Brevard County: The cat population has increased exponentially since Brevard adopted the Trap Neuter Release Cat Colony model back in 1997.

3) Tramples your personal property rights.

3) Endangers the environment, damaging and altering our fragile coastal ecosystem.

4) Inhumane to the cat and other native wildlife.

By Signing The Petition I Support The Following.

1. Support and encourage the humane elimination of feral cat populations, including feral cat colonies, through adoption into indoor-only homes of eligible cats and humane euthanasia of unadoptable cats.

2. Support the passage and enforcement of local and state ordinances prohibiting the feeding of feral cats, especially on public lands, and the release of unwanted pet or feral cats into the wild.

3. Oppose(Opposedが正しいと思われる) the passage of any local or state ordinances that legalize the maintenance of "managed" (trap/neuter/release) free-ranging cat colonies.

4. Support educational programs and materials that provide scientific information on feral cats and the negative effects on cats from living outdoors, and call on pet owners to keep cats indoors, in outdoor enclosures, or on a leash.

5. Support programs to educate and encourage pet owners to neuter or spay their cats, and encourage all pet adoption programs to require potential owners to spay or neuter their pet.

6. Support the development and dissemination of information on what individual cat owners can do to minimize predation by free-ranging cats.

10. Recognize that cats as pets have a long association with humans, and that responsible cat owners are to be encouraged to continue caring for the animals under their control.


現在、ブレバード郡野良猫の一群を管理する条例=TNR条例(Feral Cat Colony Ordinance)は、次のような理由により完全に失敗しています。

1)本条例は、我々のコミュニティの健康を危険にさらす公衆衛生の悪夢です。
野良猫の群れは、背後に引き寄せられたアライグマが存在し、狂犬病をもたらす二種の動物がいます。
狂犬病、 トキソプラズマ、ノミ、および他の寄生虫の危険性を増やし、市民の福祉を保護することに完全に失敗しました。

2)ブレバード郡の猫の個体数は減少していません。
ブレバードは1997年にトラップ、ニューター、リリースを行う猫の一群を管理する方法を採用しましたが、猫の個体数は指数関数的に増加しています。


3)私有財産権の侵害。

3)(番号が重複していますが、原文のままです)TNRは、私たちのの脆弱な沿岸生態系にダメージを与え、変化させ、環境を危険にさらします。

4)猫とその他の野生動物にとっても非人道的です。

請願に署名することによって、私は次のことを支援します。

1、野良猫の群れの個体数を人道的な減らすこと、つまり基準を満たした猫を対象に、室内飼いの飼い猫とし、それができない猫を人道的に安楽死させることを支援し、促進します。

2、野良猫への餌やり、特に公共の土地で野生状態での、そして不要なペットや野良猫の遺棄を禁止する自治体条例や州法が可決されることを支援します。

3、放し飼いの猫の一群(トラップ/中性化/リリース)「管理」(つまりTNR制度)を行うことを合法とする全ての地方または州条例の可決に反対します。

4、屋外で生活する野良猫や、猫のマイナスの影響に関する教育プログラムや、科学的情報を提供することを支援し、屋外では囲いの中で、またはリードにつないで、室内で猫を飼育することをペットの飼い主に呼びかけることを支援します。

5、ペットの飼い主に対して猫を不妊去勢し、潜在的に自分のペットを不妊去勢することを飼い主に求め、すべてのペットの養子縁組プログラムを推進することと教育プログラムを支援します。

6、個々の猫の飼い主に対しては、放し飼い猫による野生動物の捕食を最小限に抑えるために、何ができるかについての情報の収集と普及を支援します。

10、責任ある猫の飼い主はをきちんと猫を管理し、世話を続けることを奨励されるべきです。



 次回は、2013年の、ブレバード郡が新規のTNR認可の停止を決定したこと、およびフロリダ州での、猫TNR禁止を盛り込んだ州法案提出の動きについてのニュースを紹介します。(続く)。
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非公開コメント

この活動は

日本でTNRを排除する際にも役に立ちますね。
フロリダ州は、HAHF(http://www.hahf.org/)のあるところですね。
まともな「愛護」団体が機能している点はうらやましいですね。
狂犬病rabieが現実的な脅威として存在しているとはいえ。

日本の「愛誤」団体は総じて馬鹿だから話にならないですね。
前記事などのリンクで紹介された「動物ジャーナル」の著者の情報収集の姿勢は評価できます。日本で、正しい情報に基づいた正しい動物愛護の指針が示されるようになるのは、まだ先の話でしょうかね。環境省の官僚だって英語ぐらいできるでしょうから、TNRが無効かつ有害な施策であることは直ちに見破れるはずなのに。やはり利権が絡んでいるのでしょうか。

このシリーズは素晴らしい!

さんかく様

現在、海外出張中です。

フェイル様が、愛誤に襲われて負傷した件と
今回のシリーズを私のブログでも記事化したいと思います。

少し先になりますが、またアドバイスください。

Re: この活動は

no name糾弾者様、コメントありがとうございます。

> 日本でTNRを排除する際にも役に立ちますね。

と言いたいところですが、日本の場合、TNR(地域猫制度)の根拠は、全て有権者の審判を経ていない「要綱・要領」です。
根拠が「条例」であれば有権者が運動し、条例の改廃を求めることができますが、日本ではそれができません。
首長と一部の野良猫キチガイの行政の私物化に対処する方法がないのです。
なお、日本はアメリカと異なり、要綱・要領は訴訟により廃止を求めることができないとの見解です。
なぜならば、要綱・要領はガイドラインであり、強制力がないからです。
しかし一旦認可された地域猫は、廃止させることはほぼ不可能です。
私は、かねてより、「地域猫制度」は根拠を条例にすべしと主張しています。
地域猫活動で、近隣に著しい被害が及んだ、指導に定めたとおり行わない(例えば要綱では、「不妊去勢済の個体のみに給餌し、置き餌は禁止する」とか「餌場の清掃を行うこと」と定めています)などでも、廃止する根拠がないからです。
要綱では、強制力のある命令が出せませんから。


> フロリダ州は、HAHF(http://www.hahf.org/)のあるところですね。

はい、Hillsborough Animal Health Foundationです。
この団体についても、私は記事にしています。
キチガイTNR団体の、Alley cat Allies「野良猫連合国」と対立しています。
TNRに反対し、TNRの狂犬病リスク拡大を指摘しています。
ところで、アメリカ最大のAlley cat Alliesですが、この団体も、TNRの効果(野良猫が減ること)を明確に否定しています。
それは後日、記事にします。


> 日本の「愛誤」団体は総じて馬鹿だから話にならないですね。

愛誤の馬鹿さ加減は、世界共通です。
しかし日本の悲劇は、そのバカが行政を牛耳り、正論で対抗する識者が圧倒的に不足していることです。


> 前記事などのリンクで紹介された「動物ジャーナル」の著者の情報収集の姿勢は評価できます。

青島さんという方ですね。
この方の記事は、きちんと事実関係を調べた、正確で客観的なものです。
しかしあまり検索上位に入りませんし、人の目にもつきにくいです。
動物愛護関係で検索すれば、大嘘サイトが上位を独占している状態です。
「悪化は良貨を駆逐する」。


>日本で、正しい情報に基づいた正しい動物愛護の指針が示されるようになるのは、まだ先の話でしょうかね。

残念ながらそう思います。
動物愛護分野は、どの学術分野にも属さない割には、専門的で幅広い分野にまたがります。
その割には一般には重要視されていない「取るに足らない」分野です。
ですからちゃんとした学識のある人がまともな研究や評論をせず、利権がらみ?の怪しい人物が嘘情報を垂れ流し、白痴愛誤がそれを増長させているという構図です。
まさに、日本の動物愛護界は、集団妄想を呈しています。


>環境省の官僚だって英語ぐらいできるでしょうから、TNRが無効かつ有害な施策であることは直ちに見破れるはずなのに。

利権もあるかもしれませんし、そもそも弱小省庁で飛ばされてきたような役人が多いでしょう。
やる気もないかもしれませんね。
平気で、かの動物愛護界の佐村河内守(実は経歴は日本の三流大学卒で獣医師の資格も博士号もなし。ドイツ語力は義務教育の英語並み、生物学の知識は高校生物Ⅰ未満だった、という可能性大)という、演技性人格障害者の誤訳独文を参考資料としてインターネットでもアップしていますから。
まあ、最大手の動物愛護団体が出した資料に添付されていますが。
他の分野で、省令を条例と明らかに誤訳して、それが何年も放ったらかしということはありえないでしょう。
私は、何年も前から、かの演技性人格障害者のドイツ語誤訳を指摘しているのですが。

Re: このシリーズは素晴らしい!

猫糞被害者@名古屋様、お褒めいただきありがとうございます。

> フェイル様が、愛誤に襲われて負傷した件と
> 今回のシリーズを私のブログでも記事化したいと思います。

本当に愛誤は狂っています。
恐ろしい話です。
ブログでも書いたことがありますが、私は今の家に引っ越してきた直後から、拙宅の真ん前に猫の餌を置かれました。
そのために、いつでも拙宅前で数匹の猫が泣き喚き、門柱や植木に猫が常駐していました。
私に餌やりの濡れ衣を着せるためです。
猫被害と、餌やりを疑われて近所に白い目で見られて地獄でした。
私の尽力で、100匹ほどいた猫はほぼいなくなりました。
でも、たまに野良猫が出没すれば、十数年経た今でも私が疑われます。


> またアドバイスください。

個人が特定できるような文章でなければ、まず問題はないのではないでしょうか。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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