元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「病気の動物に対する唯一の解決策は安楽死」
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元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「収容動物の安楽死は日常的に行われていた」
元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「攻撃的な犬は99%が安楽死させられた」
元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「資金難と収容スペース不足で安楽死される動物たち」
の続きです。ドイツティアハイムにおいては、病気の動物に対しては、唯一安楽死が選択されます。投薬などにより病状を抑えることができ、飼育に支障がないものに対してもです。
ティアハイムの起源は、傷病馬や飼い主から過酷な扱いを受けていた馬を保護して療養させることを目的とした民間施設です。ティアハイムが創設されたのは1800年代前半で、交通などの手段で馬が用いられていました。内燃機関(エンジン)が開発され、自動車などが普及すると共にに馬の数が減り、ティアハイムは代わりに馬以外の使役動物や、やがてペットも引き受けるようになりました。今ではティアハイムの収容動物は比率ではペットの方が多いですが、家畜も引き受けています。
日本では、犬猫等のペットの保護に特化した施設と紹介されていることが多いですが誤りです。あるブログコメントで「ドイツには、公営の犬の老人ホームがあり、飼えなくなったペットを終生飼育している(原文のまま)」とありましたが誤解も甚だしいです。日本の動物愛護が、犬猫等の愛玩動物に偏向しているからこのような誤解が生じるのだと思います。
ドイツで最も歴史があり大規模な権威があるベルリンティアハイムのHPから引用します。Tierschutzverein für Berlin HP(ベルリン動物保護協会=ベルリンティアハイムの運営母体)。
Der Tierschutzverein für Berlin ist ein Verein mit langer Tradition.
Als der preußische Beamte C. J. Gerlach 1841 auf dem Mühlendamm Zeuge der Misshandlung eines Kutschpferdes wurde, gründete er den „Verein gegen Tierquälerei“.
ベルリン動物保護協会(Tierschutzverein=ベルリンティアハイムの運営団体 )は、長い伝統をもつ民間団体です。
プロイセンの将校J.ゲルラッハは、1841年にミルダムで馬車の馬の虐待を目撃しました。
そのために彼は、「動物保護協会」を設立したのです。
1800年代にヨーロッパで創立された動物保護を目的とする団体とそれが運営する施設は、当初、使役馬の保護に特化していました。ドイツはもとよりイギリスなどでも同様です。目的とする動物が時代の変遷とともに入れ替わり、今では遠い島国の日本では、犬猫などの愛玩動物に限って保護を目的とした施設と誤解されています。さらには、ティアハイムの創立時の理念「傷病動物(当時は「馬」だけでしたが)を保護療養させ、過酷な使役という虐待から守る」からも遠ざかっています。対象とする動物は異なりますが、傷病動物は安楽死させるのがティアハイムの方針だからです。
馬と異なり、今のティアハイムは遺棄されるペット、引取りを求められるペットの数が多すぎて治療が追いつかないのだと思います。もしくは健康な代替品がいくらでもあるのでコストをかけて治療しても供給過剰で再譲渡先がないのでしょう。
問題の、元ドイツティアハイムマネージャーのブログ記事から引用します。HP、 Herzlich Willkommen in der Katzenecke「猫コーナーへようこそ」の記事、euthanasie「安楽死」から引用します。なお原文は文字化けが多く、引用のドイツ語文では、私が正しいと思われる単語に置き換えています。
*Kranke Tiere*
Es gibt kranke Tiere,das Einschläfern die einzige Lösung ist.
Aber es gibt auch "kranke" Tiere (Diabetes, Epilepsie) die durch konsequente Medikamentengabe ein durchauslebenswertes Leben führen können.
Dies gilt meiner Meinung nach auch für Tierheimtiere die genauso ein Recht darauf haben wie ein Tier,das privat untergebracht ist..
Eine nähere Untersuchung vom Tierarzt ergab, dass der Kater an Diabetes erkrankt war.
Mir war klar,dass er im Tierheim keine allzu große Chance hatte, vermittelt zu werden.
Ich klagte mein Leid (wie schon so oft) meinen allerbesten Katzenfreunden.
Die beiden hatten zwar schon sehr viele Katzen (16) aber,sondern beschlossen, den Kater aufnehmen und selber nach einem geeigneten Platz zu suchen.
Am nächsten Tag erhielt ich eine mündliche Abmahnung des stellvertretenden Vorsitzenden,weil ich ein "todkrankes" Tier vermittelt hatte.
*病気の動物*
病気の動物にとっては、安楽死が唯一の問題解決策です。
しかし、投薬を継続することにより、生きることの意味が全く損なわれずに生き続けることができる病気の動物(糖尿病、てんかんなど)もいます。
これは私の意見で真実です。
ティアハイムの動物は動物としての生きる権利を持っているのであり、そのように私個人は主張します..
ある猫は、獣医師によって綿密に検査されたところ、猫は糖尿病と診断されました。
その猫にとっては、ティアハイムには大きなチャンス(再譲渡される)がないのは明らかだと告げられました。
私はその猫の窮状を、(もう何度も)私の親友に訴えました。
親友は大変多くの(16匹も)猫を飼っていましたが、猫を引き取ると決めて飼える場所を探しました。
次の日、私は、ティアハイム連盟の副会長から口頭で注意を受けました。
末期症状の動物を(安楽死させずに)譲渡したからです(続く)。
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