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有名無実なフランスの「ペットショップの犬猫販売禁止」改正法~現在もフランスのペットショップは犬猫を販売している







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France/Frankreich

 記事、パリでは今でも子犬が店舗販売されている~フランスのペットショップの生体販売規制強化の法改正とは の続きです。
 前回記事では、2024年1月1日からフランスでは、ペットショップの生体販売に関する規制が強化された改正法が施行されたことを書きました。ペットショップでは原則犬猫の店舗での展示販売が禁じられますが、例外規定により実効性は低いです。保護犬猫と自家繁殖した犬猫は除外されるからです。さらに「店舗」でなければペットショップは犬猫の販売が可能です。



 前回記事、パリでは今でも子犬が店舗販売されている~フランスのペットショップの生体販売規制強化の法改正とは で述べたことですが、2024年1月1日から施行されたフランスのペットショップに対する「原則ペットショップでは店舗での店舗販売を禁じる」改正法が施行されました。しかしこれはザル法で、実効性が低いと言わざるを得ません。現在もフランスでは、ペットショップが犬猫の販売を継続しています。この法改正を機に、犬猫の販売を取りやめたペットショップがあることは否定しませんが。
 「ペットショップでの店舗での犬猫の展示販売を禁じる」は、例外規定があります。それは「保護犬猫であれば許可する」です。また「自ら繁殖した犬猫を販売する販売施設はペットショップとみなされない」という法律の定義があり、自家繁殖の犬猫であれば外形上は「店舗」であっても、展示販売できます。

 かつてカリフォルニア州でも、「ペットショップでの犬猫の販売を禁じる」という法改正を行い、2019年に施行しました。これもフランスの法改正と同じく、「保護犬猫は除外する」との例外規定があります。また「自家繁殖した犬猫を販売する者はブリーダーのカテゴリーでありペットショップではない」という法律上の定義により、そのために、法律が施行後も外見上はペットショップそのものの店舗で、犬猫の販売が続けられました。
 その後は保護犬猫の販売価格の上限を定めるなどのさらなる規制強化の改正を行い、現在はペットショップでの偽装保護犬猫販売は減りつつあります。その点については、カリフォルニア州の動物保護団体が動画にまとめています。


(動画)

 A CAPS Investigation: California Pet Shops Selling Fake Rescue Dogs 「CAPS(動物保護団)の調査:カリフォルニア州のペットショップが偽の保護犬を販売している」 2019年3月19日




The law prohibits pet shops from selling puppies, kittens, or rabbits unless the animals come from shelters or rescues.
However, two fake rescues, Bark Adoptions and Pet Connect, have popped up, acting as passthroughs between puppy mills and pet shops.

カリフォルニアの法律では、動物がアニマルシェルターや保護団体から来たものでない限り、ペット ショップが子犬、子猫、ウサギを販売することを禁止しています。
しかし、Bark Adoptions と Pet Connect という2つの偽の保護団体が現れ、パピーミルとペット ショップの間の中間業者として機能しています。



 フランスの「ペットショップの店舗では原則犬猫の展示販売を禁止する」という法改正は、カリフォルニア州法と法律の設計はほぼ同じです。フランスのこの改正法は、さらにザル法と言えるカリフォルニア州法より抜け穴が大きいのです。
 それは「ペットショップでの犬猫の販売を禁止するのは店舗での展示販売」だけという点です。この店舗(フランス語:établissements 英語:establishments)の法解釈が、「不特定多数の人が自由にアクセスでき、営利を目的とした販売施設」です。つまり事前に予約をした、限られた人だけが入れる場所」であれば法解釈上「店舗」ではないのです。「展示ルーム」を事前予約制にして、一般の人の自由な入場を制限すれば、犬猫の展示販売が可能と言うことなのです。ですからいままで営業してきたペットショップの店舗をそのままの状態で、「ご来店は事前にご予約下さい」とすればよいだけす。これはカリフォルニア州法のザル法のザルの目よりもはるかに粗く、法律があってもないのと同じです。以下に実例を挙げます。


Les Animaux de Paris

 パリにある、総合的な品ぞろえのペットショップ。ホームページによれば「全てがフランス産の犬、猫、ウサギ、モルモットのさまざまなペットの種類を販売しています。私たちは、パリの当店で直接ペットを提供します。お客様はご来店なさって、直接ペットを見て選んでお持ち帰り下さい」とあります。その上で犬猫の販売に限り、次の条件「犬猫をご覧になりたい場合は事前にご予約下さい。一般の人が自由にアクセスできない別室でご覧いただけます」と示されています。

(フランス語原文)
Nos chiots et nos chatons sont dorénavant visibles sur simple demande.
N’hésitez pas à nous solliciter sur place afin que nous vous les présentions dans un espace dédié.

(英語)
Our puppies and kittens are now visible upon simple request.
Do not hesitate to contact us on site so that we can present them to you in a dedicated space.

簡単なお願いに応じて下されば、お客様は私たちの子犬と子猫をご覧いただけるようになりました。
犬猫の専用スペース(註 予約客しか入られない犬猫の専用展示ルーム)にて案内させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。



Les Chiots - Paris - Dog Club

(フランス語 原文)
LE DOG CLUB EST FIER DE VOUS PRÉSENTER SES NOUVEAUX ARRIVANTS. EN RAISON DE LA LOI N°221-1539, L'ACCÈS DU MAGASIN N'EST PLUS UN ESPACE LIBRE. NOUS INVITONS À NOUS CONTACTER AU 0143276856 AFIN DE POUVOIR FAIRE UNE RÉSERVATION

(英語)
THE DOG CLUB IS PROUD TO INTRODUCE ITS NEW ARRIVALS. DUE TO LAW N°221-1539, ACCESS TO THE STORE IS NO LONGER A FREE SPACE. WE INVITE TO CONTACT US AT 0143276856 IN ORDER TO MAKE A RESERVATION

ドッグクラブ(ペットショップ)は誇りを持って、新しい犬を紹介します。
法律第 221-1539号(フランスの「原則ペットショップの犬猫の店舗での展示販売を禁じる」との法律の規定)により、店舗への入場は自由ではなくなりました。
ご予約の際は、0143276856までご連絡ください(=事前予約をすれば、事実上店舗に入れる)。



(画像)

 Dog Club, votre animalerie et vente de chiots à Paris のホームページからのスクリーンショット。2024年2月20日アクセス
 
 これは完全に「店舗の展示販売」と言えるでしょう。しかし「不特定多数の人が自由にアクセスできない状態で、予約した客だけが入れる」のであれば、フランスの法律の解釈では「店舗」ではないということです。フランスの「ペットショップでの犬猫販売を原則禁じる」との法改正は、完全に有名無実といっても差し支えないと思います。
 当初のアメリカ、カリフォルニア州の「ペットショップでは犬猫ウサギの販売を原則禁じる」との法改正より、さらに目が粗いザル法と言えます。

dog club paris
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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