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国際比較で雌犬の繁殖上限年齢が異常に低いが交配下限年齢の規制がない日本~動物福祉が目的ではないことが明らか







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(Domestic/Inländisch)

 記事、
「繁殖引退犬の大量余剰」これは動物愛護管理法の悪改正の当然の帰結
国際比較で雌犬の繁殖上限年齢が異常に低い日本~それは動物福祉向上が目的ではないことを意味する
の続きです。
 日本では日本の繁殖雌犬の交配の上限年齢は6歳で国際比較では異常に低いですが、下限年齢の規制はありません。日本以外で繁殖雌犬を、法令により年齢により交配もしくは出産を制限している国においては、上限年齢よりも下限年齢に制限をしていることが多いです。日本が繁殖雌犬の交配の上限年齢を異常に低く下限年齢に規制がないのは、動物福祉ではなく、犬ブリーダーから若い繁殖雌犬を放出させることが目的だからです。



 サマリーで示した通り、2024年2月5日に放送された「NHKクローズアップ現代 さまよう繁殖引退犬 ペット業界の“異変”を追う」では、現在日本では繁殖引退雌犬の大量余剰が問題になっていることが報じられました。その理由として、2019年に改正された動物愛護管理法の犬ブリーダーに対する繁殖雌犬の交配年齢の上限や、繁殖業者の従業員一人当たりの世話をする犬の数の上限の制限などがあるとしています。
 本連載では、主に犬ブリーダーの交配年齢の上限を「6歳まで」とした規制強化の悪影響を取り上げます。2019年に動物愛護管理法が改正に基づき、「令和三年環境省令第七号 第一種動物取扱業者及び第二種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等の基準を定める省令」が制定され、犬の繁殖を行う者は、雌犬の交配の年齢の上限を「6歳まで」と規制が強化されました。(*)

(*)
令和三年環境省令第七号 第一種動物取扱業者及び第二種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等の基準を定める省令


(画像)

さまよう繁殖引退犬 ペット業界の“異変”を追う 初回放送日: 2024年2月5日 のホームページから

クローズアップ現代


 サマリーで示した通り、2019年の法改正により日本では、繁殖雌犬の交配の上限年齢が定められました。交配の年齢は6歳までですが、下限年齢の規定はありません。


令和三年環境省令第七号 第一種動物取扱業者及び第二種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等の基準を定める省令

第二条 法第二十一条第一項の規定による第一種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等に関し環境省令で定める基準は、次の各号に掲げる事項について、当該各号に定めるとおりとする。
三 動物の飼養又は保管をする環境の管理に関する事項
六 動物を繁殖の用に供することができる回数、繁殖の用に供することができる動物の選定その他の動物の繁殖の方法に関する事項
ホ 販売業者、貸出業者及び展示業者にあっては、販売、貸出し又は展示の用に供するために犬を繁殖させる場合には、生涯出産回数を六回までとするとともに、雌の交配時の年齢を六歳以下とすること。



 日本のように、繁殖雌犬の交配の規制で「上限年齢はあるが下限年齢はない」国は、私が確認した限りありません。逆に上限年齢の規制はあるが、下限年齢の規制がある国はイギリスがあります。
 以下に一覧を示します。なおこれはあくまでも法令によるもので、民間の自主規制のケネルクラブの規約は含みません。日本ではJKCの自主規制により、「雌犬の交配は生後9ヵ月1日から」としています。(*1)

(*1)
正しいブリーディングと守るべき心得 JKC

3、法令による雌犬の「交配」(註 「出産」ではない)の最低年齢

・イギリス
The Animal Welfare (Licensing of Activities Involving Animals) (England) Regulations 2018
1歳以上とする。生涯出産回数は6回まで。しかし「交配」もしくは「出産」の上限年齢の定めはない。

・インド
雌犬の「交配」は18ヵ月齢以降でなければならず、獣医師によって健康と診断されなければならない。
Be Aware of Regulations Related to Dog Breeding in India.

・スェーデン
Regel 2:5
雌犬の交配は18ヵ月齢以降 かつ2回目以降の発情であること。

・フランス
Code rural et de la pêche maritime Version consolidée au 3 août 2020
雌犬の「交配」は2回目以降の発情から。
ANNEXES de l’arrêté du 3 avril 2014, fixant les règles sanitaires et de protection animale auxquelles doivent satisfaire les activités liées aux animaux de compagnie d’espèces domestiques relevant des articles L. 214-6-1, L. 214-6-2 et L. 214-6-3 du code rural et de la pêche maritime.

・アメリカ合衆国 ヴァージニア州(州法)
West's Annotated Code of Virginia. Title 3.2. Agriculture, Animal Care, and Food. Subtitle V. Domestic Animals. Chapter 59. General Provisions
雌犬の「交配」は18ヵ月齢以降とする。




 このようにイギリスでは雌犬の交配の上限年齢の規制はありませんが、下限年齢ではあります。また、最初の発情での交配を禁じている国があります。
 他の繁殖雌犬の交配の上限年齢を規制している国では、全て下限年齢の規制があります。日本が上限年齢の規制がありながら、下限年齢がないのとは対照的です。

 犬は小型犬大型犬より、最初の発情の月齢に大きな差があります。小型犬では早ければ生後6ヵ月からあり、大型犬では18ヵ月以上になる場合もあります。個体差はありますが、大型犬では2歳以上の場合もあります。(*2)
 一方、雌犬の交配におおいては「動物福祉上、最初の発情は見送るべき。交配は2回目以降とすることを推奨する」と、各国の獣医師団体やケネルクラブが示しています。その理由は母体がまだ十分に成長していない状態で妊娠・出産をすれば、母体に悪影響を及ぼすからです。

(*2)
犬のヒート(生理)とは?生理期間や出血以外の症状、発情期に注意すべきこと

 しかし日本は繁殖雌犬の交配の下限年齢月齢は、法令での規制はありません。ですから最初の発情で交配させることが合法です。さらに交配の上限が国際比較では異常とも言える6歳という低さですので、利益を追求しようと思えば最初の発情で交配をせざるを得なくなります。なおJKCでは「9ヵ月齢未満の雌犬の交配で生まれた仔犬の血統登録は行わない」との規約がありますが、必ずしも販売される犬に血統書がつけられているわけで社ありません。近年人気の「ミックス犬」ですが、当然血統書は発行できません。ミックス犬の流行は、法令による「雌犬の交配は6歳まで」という制約と、JKCの「雌犬の交配の下限は9ヵ月齢とする」の規約の回避のために、意図的に流行らせたのかもしれません。
 さらに繁殖雌犬の「生涯の出産は6産までとする」という規制と、「交配は6歳まで」という低い年齢制限から、最初の発情から、発情が来るたびに休みなく交配出産が行われる可能性があります。特に、最初の発情が遅い、発情周期が長い大型犬ではそうなるでしょう。むしろ交配の上限年齢を8歳までとし、繁殖を休む年を設けた方が、繁殖雌犬の健康には良いと思われます。

 日本の繁殖雌犬の「交配の上限年齢は国際比較では異常に低い6歳である」ことと、「繁殖雌犬の個配下限年齢の規制がない」ことは、犬の動物福祉向上を目的としたものではないことは明白です。連載記事ですでに述べた通り、この規制は「犬ブリーダーから出来るだけ早く、できるだけ若い犬を無理やり放出させる。そして放出させた犬を愛誤団体の保護犬譲渡ビジネスの仕入れに回して愛誤団体を支援する」ことが目的なのです。
 少し考えれば、あからさまにわかることです。しかも、殺処分ゼロ議員連盟と海外の動物愛護に関するデマを機関銃のように乱射し続けているその愛誤議員らの団体のアドヴァイザー(笑)の杉本彩氏らは、海外の法律に関する大嘘資料(*3)を作成して環境省に圧力をかけていました。まさに国賊です。

(*3)
犬猫の殺処分ゼロを目指す動物愛護議員連盟 第一種動物取扱業者における犬猫の飼養管理基準に関する要望書

 この資料にかかれている海外の法令ですが、ほぼ全てで誤り、嘘、偏向があります。例えば「その法律にはそのような規定がない」、「その規定は別の法律にある」、「存在しない行政指導文書」、「民間の自主規制を安宅に強制力のある法令と誤認させる記述」など、目も当てられない酷さです。この点については、私はブログ記事にしています。このような嘘デタラメ偏向の要望書を真に受けた、環境省も国賊でしょう。

なぜ「殺処分ゼロ議員連」は先の衆院選で惨敗したのか?〜嘘に有権者はノーを突きつけた
「殺処分ゼロ議員連」による要望書はデタラメ羅列~読んだ人が悶絶死するレベル
「殺処分ゼロ議員連」による要望書はデタラメ羅列~「雌犬の出産は1歳以上6歳まで」という悶絶誤訳
「犬の出産の下限上限年齢を制限する法令はない」~西山ゆう子氏のデマ
「犬の出産の下限上限年齢を制限する法令はない」理由~西山ゆう子氏のデマ
「殺処分ゼロ議員連」による要望書はデタラメ羅列~ドイツの法令は妄想作文レベル
続・「殺処分ゼロ議員連」による要望書はデタラメ羅列~ドイツの法令は妄想作文レベル
「殺処分ゼロ議員連」の役立たずの偏向文書~なぜ立法の参考で法令ではなく強制力がない行政指導を挙げるのか?
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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