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続・ドイツ動物保護連盟による野良猫調査~保護した野良猫の99%が傷病で20%を安楽死させた






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(Zusammenfassung)
99 Prozent der Katzen, die Tierheim betraten, waren krank und verletzt.
Tierheim musste daher 20 % von ihnen einschläfern.


 記事、ドイツ動物保護連盟による野良猫調査~保護した野良猫の99%が傷病で20%を安楽死させた の続きです。
 ドイツ動物保護連盟(Der Deutsche Tierschutzbund e.V ドイツのティアハイムの統括団体)は、傘下のティアハイムを対象に初のドイツ国内の野良猫に関する調査を行い、23年8月に公表しました。結果はドイツ国内の野良猫の悲惨な状況が示されています。ドイツでは野良猫が200万匹いるとされていますが、多くが虐待殺害、狩猟で射殺され、ティアハイムに収容された野良猫の99%は傷病があります。そのためにティアハイムは収容した野良猫の20%を安楽死(殺処分)しています。さらに野良猫は増加し、状況は悪化しているとしています。動物保護連盟はその対処として「飼い猫の去勢義務、個体識別、登録の連邦法の制定」を求めています。



 前回記事に続き、サマリーで示した、ドイツ動物保護連盟(Der Deutsche Tierschutzbund e. V.)が初めて行った、ドイツ国内の野良猫の情況に関する調査報告書から引用します。なおこの調査は傘下のティアハイムに調査票を送り、その結果に基づいています。


Tierschutzbund fordert bundesweite Kastrationspflicht für Katzen: »Sie leiden im Verborgenen 「ドイツ動物保護連盟はドイツ全土での猫の去勢義務を呼びかけています:「猫たちは人知れず苦しんでいるのです」 2023年8月1日

Das Leid der Straßenkatzen noch verschlimmern könnte.
Nach Schätzungen des Deutschen Tierschutzbundes habe die Population der Straßenkatzen mittlerweile eine Größe von zwei Millionen Tieren erreicht.
Im Rahmen einer Katzenhalterbefragung konnte der Tierschutzbund zudem ermitteln, dass von den 15,2 Millionen in Deutschland gehaltenen Katzen circa zehn Prozent nicht kastriert sind.
Also 1,52 Millionen Tiere, die im Freigang mit Streunern Nachwuchs produzieren könnten.

93 Prozent der befragten Tierschützer sehen dies in einem Zusammenhang mit der Corona-Pandemie.
Auch hätten 20 Prozent der Befragten im Jahre 2022 im Rahmen einer YouGov-Umfrage gesagt, die Anschaffung ihres Haustieres zu bereuen.
Zudem ist die Zahl der gehaltenen Tiere aus dem Jahr 2021 mit 16,4 Millionen beziffert worden, 2022 nur noch mit 15,2 Millionen.
Wohin sind also 1,2 Millionen Katzen binnen eines Jahres verschwunden?

Die Situation ist durch die 20 bis 30 Prozent höheren Kosten für eine Kastration nach der Anhebung der Gebühren für Tierärzte im November 2022 noch brisanter.
Da Katzen zwei bis drei Mal im Jahr Junge bekommen, kann sich das Problem exponentiell verschärfen, wenn diese Katzen weiter unkastriert auf der Straße leben.
Schon jetzt gaben 78 Prozent der Tierheime an, Katzenschwemmen zu bestimmten Zeiten des Jahres zu erleben.

Deutscher Tierschutzbund fordert bundesweite Kastrationspflicht für Katzen.
Um den Teufelskreis der unkontrollierten Fortpflanzung zu durchbrechen und das Leid zu stoppen, braucht es dringend eine bundesweite Regelung für mehr Katzenschutz, die eine Kastrations-, Kennzeichnungs- und Registrierungspflicht beinhaltet.

ドイツの野良猫の苦しみは、さらに深刻化する可能性があります。
ドイツ動物保護連盟の推定によると、ドイツ国内の野良猫の数は現在200万匹に達しています。
ドイツ動物保護同連盟はまた、調査の一環として猫の飼主に対する調査も行いましたが、ドイツで飼われている1,520万匹の猫のうち約10%が去勢されていないことを確認することができました。
つまり、野良猫として子孫を残す可能性のある飼猫は152万頭といるということになります。

調査対象となった動物愛護活動家の93%は、以下の事柄はコロナパンデミックに関連していると見ています。
2022年に行われたYouGov(市場調査会社)の世論調査では、調査対象となった人の20%が(コロナペットブームで)新たにペットを飼ったことを後悔していると回答しました。
さらに2021年の猫の飼育数は1,640万頭と推定されており、2022年にはわずか1,520万匹にまで減りました。
1年間で減った、120万匹の猫は一体どこへ行ったのでしょうか?(註 ドイツ動物福祉連盟は、飼育数が1年間で120万匹も減った猫は捨てられたと含みを持たせています)。

2022年11月の獣医師の診療報酬値上げに伴う去勢手術費用の20~30%の値上げにより、状況はさらに深刻化しています。
猫は年に2~3回子猫を産むために、これらの猫が去勢手術を受けずに路上に棲み続けると、急激に野良猫が増加するという問題が生じる可能性があります。
すでにティアハイムの78%が、一年の特定の時期に猫の洪水(註 野良猫、捨猫、不要猫の引き取り数の激増のこと)に見舞われると回答しています。

ドイツ動物保護連盟は、ドイツ連邦全土に及ぶ猫の去勢義務を求めています。
猫の制御されない繁殖の悪循環を断ち切り、野良猫の苦しみを止めるためには去勢、個体識別(マイクロチップ)、猫の登録の義務を含む、猫の保護を強化するための全国的な規制が緊急に必要です。



 同じ資料から、前回記事(ドイツ動物保護連盟による野良猫調査~保護した野良猫の99%が傷病で20%を安楽死させた)では、「ドイツでは数百万匹(200万匹)の野良猫がいるが、多くが虐待虐殺の被害に遭っている。ティアハイムに収容された野良猫の99%は何らかの傷病があり、20%を安楽死させた。ドイツの野良猫の数は多く、また悲惨な状況にある」ことを引用しました。今回記事では同じ資料から、その解決のための処方箋を、ドイツ動物保護連盟はどの様に考えているのかという点を述べました。
 ドイツ動物保護連盟は、ドイツに多数いる野良猫の問題を解消するためには、「1、飼猫の去勢義務」、「飼い猫の個体識別(マイクロチップ)」、「3、猫の飼育では行政に登録を行う」ことの3点を連邦での法令により義務化することを求めています(註 州や自治体レベルでは立法化は進んでいます)。日本は野良猫対策では「地域猫」を進めていますが、「飼猫の去勢義務」、「個体識別義務(マイクロチップ)」、「飼猫の届出と登録義務」は一切立法化を唱える人はいません。
 「動物愛護先進国のドイツを見倣え」という、日本の動物愛護家は多いです。しかしなぜ、これらのドイツの政策を支持する人がいないのでしょうか。

 なおドイツでは基本的に個人が行うTNRと給餌は禁止されています。多くの条例で、個人の野良猫の給餌は例外なく罰金の対象になります。例外的に登録を受けた動物保護団体(ティアハイム等)が許可されている自治体はあります。
 以上は飼猫に対してですが、野良猫に関してはドイツは日本と異なり所有者不明猫(野良猫)も行政が捕獲し、公的施設に収容し殺処分もあります。市民が捕獲した所有者不明猫を、自治体は必ず引き取らなければならないと法律に定められており、司法判断も示されています。所有者不明猫は行政が一次保護を行い、飼主返還(飼主が返還を受けるにはかなりの手数料が徴収される)や緊急的な殺処分が行われます。自治体の殺処分率は15%程度という数値があります。一定期間内に一連の事務手続きを終えたのちに、残りの猫をティアハイムに移譲します。ティアハイムの猫の殺処分率は、今回引用したドイツ動物保護連盟の資料によれば20%とされています。しかしこれはティアハイムの回答が元であり、実数はそれより多いと見た方がよいでしょう。民間の調査ですので虚偽の回答をしても処罰されることはありませんし、殺処分数率はできるだけ少なめに申告したいというバイアスが働くからです。日本の様に、1単位で行政組織により正確な集計が行われているわけではありません。

 このようにドイツでは野良猫の数は多く(今回引用した、ドイツ動物保護連盟の資料ではドイツに生息する野良猫数は200万匹としていますが、300万匹という資料も複数あります)、問題になっています。しかし驚くべき能天気で頭が沸いた発言をしている方がいます。小野塚知二東京大学狂授です。狂授は「ドイツは帝国主義により動物愛護精神が進展した動物愛護先進国で、『飼主のない猫は不幸』ということで飼猫化が進んだ。また核家族化に伴う高齢者の施設介護化により高齢者が野良猫に給餌できなくなったこともあり、20世紀中葉までに野良猫が消滅した。ドイツには野良猫がいない」と、いたるところでこの珍説妄言を得意になって連射しています。
 狂授は一体どこから「ドイツでは20世紀中葉までに野良猫が消滅した」という情報を引っ張ってきたのやら?しかるべき機関を受診すべきレベルの方かもしれません。


(画像)

 文教通信  2022年7月 から。

 小野塚知二狂授は、「世界は野良猫のいる社会と野良猫のいない社会に二分できることがわかりました。英国やドイツはかつて(20 世紀半ばまで)は野良猫がいましたが、いまはほとんどいません。イタリアや日本はいまも野良猫がいます。野良猫の消滅と有無を決定しているのは、家族形態・介護形態と帝国主義経験の深浅である」と得意になっています。しかしこれらはいずれも真実とは真逆の、まさに狂人の妄想に等しいことは、私の多くの記事で出典を挙げて述べたことです。
 さらに狂授は「英国は19~20 世紀には食糧輸入国だったのですが、いまはほぼ百パーセントの自給率」とも発言しています。しかし現在のイギリスの食糧自給率は2020年では全食糧で61%です。61%が「ほぼ100%」なのですかね。もうこの方は治療が必要なレベルではないかと。

小野塚 文教通信

Self-sufficiency in food in the UK 1988-2020

Food Security This is a House of Commons Committee report, with recommendations to government. The Government has two months to respond. Seventh Report of Session 2022–23 イギリス政府文書
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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