fc2ブログ

ポーランドで猫が鳥インフルエンザで大量死。ウイルスの型は同国で鶏で流行したものと近似していた=家畜の感染症リスクになる地域猫、TNRは即刻停止すべき






Please send me your comments.  dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de)
メールはこちらへお寄せください。  dreieckeier@yahoo.de

(summary)
Dozens of cats have died from bird flu H5N1 in Poland.
The virus is genotypically similar to H5N1, which circulated in poultry in Poland.
WHO recognizes these facts.


 ポーランドで今年6月に十数匹の猫が鳥インフルエンザH5N1型に感染していたことが確認されました。WHO(世界保健機関)はこの事実を認め、各国に注意喚起を呼びかけました。なおポーランドで猫に感染した鳥インフルエンザH5N1ウイルスは、同国で家禽(ニワトリなど)で流行した鳥インフルエンザH5N1型に遺伝子型が近似していました。日本では野良猫のTNRの費用を自治体にねだる団体がありますが、鳥インフルエンザのリスクとなるTNR、さらには地域猫は即刻廃止すべきでしょう。飼猫は室内飼いを義務付け、ドイツの様に所有者不明の徘徊猫は捕獲して公的動物施設に収容、殺処分も行うのが正しいと思います。


 まず最初に、WHOによる「ポーランドでの鳥インフルエンザH5N1型の多数の猫が感染したことによる注意喚起」の文書から引用します。


Influenza A(H5N1) in cats – Poland 「猫の鳥インフルエンザH5N1型猫の複数感染ーポーランド」 2023年7月16日 WHO報告書

On 27 June 2023, the IHR National Focal Point of Poland notified WHO of unusual deaths in cats across the country.
As of 11 July 2023, a total of 47 samples have been tested from 46 cats and one caracal (Caracal caracal). Of these 47 samples, 29 (62%) were positive for influenza A(H5N1).
Positive samples were reported from 13 geographical areas within the country.
Also, the viruses are similar to influenza A(H5N1) clade 2.3.4.4b viruses which have been circulating in wild birds and which caused outbreaks in poultry recently in Poland.
Since the end of 2021, an unprecedented number of H5N1 outbreaks among poultry and wild birds has been reported worldwide.
Alongside wild bird and domestic poultry infections, there have been increased detections in non-avian species, including wild terrestrial (often scavenging) and marine mammals and occasionally in farmed or captive mammalian species, likely through contact with infected live or dead birds or their environments.
Since 2020, 12 human cases of avian influenza A(H5N1) clade 2.3.4.4b virus detections have been reported to WHO, four of which were severe cases and eight were mild or asymptomatic.
Human infection with influenza A(H5N1) viruses can cause severe disease and is fatal in some cases.

2023年6月27日にポーランドの政府機関は、ポーランド全土で猫の異常な死亡例が発生したことをWHOに報告しました。
2023年7月11日の時点で、46匹の猫と1匹のカラカル(Caracal caracal)(*)からの合計47の検体が検査され、これらの47の検体のうち、29 (62%) が鳥インフルエンザ (H5N1) の感染の陽性を示しました。
国内の13の地域から陽性の検体が報告されました。
またこのウイルスは野鳥の間で流行し、さらに最近ポーランドで家禽の間で大流行を引き起こした鳥インフルエンザ(H5N1)クレード2.3.4.4bウイルスに近似しています。
2021年末以来、家禽や野鳥の間で前例のない数のH5N1型感染症の流行が世界中で報告されています。
野鳥や家禽の感染に加えて、野生の陸上哺乳類(多くの場合は死んだ動物の肉類を食べる)や、海洋哺乳類を含む鳥類ではない種での鳥インフルエンザH5N1ウイルスの検出が増加しており、場合によっては感染した生きた鳥や死んだ鳥、またはそのような鳥が生息する環境にいることによって、または家畜の飼育や捕獲された哺乳類でも検出されることがあります。 。
2020年以来、ヒトでの鳥インフルエンザA(H5N1)クレード2.3.4.4bウイルス検出にる症例12例がWHOに報告されており、そのうち4例は重症例で、8例は軽症または無症状でした。
鳥インフルエンザ(H5N1) ウイルスによるヒトの感染は重篤な疾患を引き起こす可能性があり、場合によっては死に至る場合もあります。


(*)
カラカル


 WHOの文書では「猫の鳥インフルエンザH3N1の感染では、野鳥や家禽(ニワトリなど)の本感染症の流行に関連している可能性に言及しています。今のところ本感染症は猫から人への感染はないとされていますが、ウイルスの変異により状況は変わってもおかしくないとしています。そして厳重に、本感染症の猫の感染と、猫から人への感染の無について引き続き監視を行としています。
 ところで日本でも、2022年から2023年にかけて養鶏場のニワトリの鳥インフルエンザH5N1型が過去最悪で流行しました。非常に多くのニワトリが殺処分され、そのために莫大な公費が投じられました。それは動物福祉上も好ましくはなく、卵の供給不足による価格の高騰を招きました。

 そのさなかにありながら野良猫のTNRを強行し、自治体に補助金をねだる団体があります。㈶どうぶつ基金という、TNRに特化した団体です。しかもその要望は同時期に最も被害が大きかった県の1つである福岡県に出されています。福岡県は、鳥インフルエンザの流行では、過去最悪(ニワトリの殺処分数等)を記録しました。
 福岡県はこの団体の要望を却下する妥当な判断を行いました。しかしこの団体は再度、福岡県にTNRに対する補助金を求めています。状況からしてこの団体の神経を疑ってしまいます。なおこの団体はドイツの動物愛護をほめそやしていましたが、ドイツでは鳥インフルエンザ等の流行地では猫は外を自由に出すことは禁止、やむを得ない場合はリードを付けるかクレートに入れることが義務付けられます。違反した飼い主は罰金3万ユーロ(468万円 1ユーロ=156円)以下に処せられます。徘徊している猫は行政が捕獲して殺処分もあります。以下にそれを報じる記事から引用します。


福岡県からのゼロ回答に対し「野良猫の避妊・去勢手術の実施に関する要望」を再提出 2023年4月25日

犬や猫の殺処分ゼロを目指す公益財団法人どうぶつ基金は、本年2月1日に提出した「野良猫の避妊・去勢手術の実施に関する要望」に対する福岡県の回答が現状を正しく認識しておらず、連名した福岡県内20市町、1万筆を超えた福岡県民の要望をまったく汲み取っていないゼロ回答であったことから、2月1日の提出後、さらに署名が集まり総数が4万筆に増えたChange.org(オンライン署名)による署名を添えて4月13日に要望書を再提出するとともに、4月19日に福岡県知事へ見解を問う公開質問状を提出しました。


(動画)
 
 Influenza A(H5N1) in cats – Poland new virus in poland Who 「猫に感染した鳥インフルエンザH5N1-ポーランドの新型ウイルス WHO」 2023年7月18日

 先に示したWHOによる文書とほぼ同じ内容です。

関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

ポーランドにいる在来ネコにも

失礼します

さんかくさま
日本でもエキノコックスがありますし、あの狂犬病が猫にもうつって人間にもかかったらどうするんでしょうね・・・

飼いネコは1万年前にやって来た侵略的外来種」とポーランド当局が決定、愛猫家が反対して大論争に
https://gigazine.net/news/20220727-cats-classified-invasive-species-poland/

家畜だけでなく
>2019年に国際科学誌「Global Ecology and Conservation」に発表された研究によると、外で自由に歩き回ることが多いイエネコはポーランドで毎年6億3000万匹以上の哺乳類と1億4000万羽以上の鳥類を殺しているそうです。

感染症だけでなくこれほど狩るのは駄目でしょう


>仮にイエネコを在来種であるヤマネコやオオヤマネコと同等に扱うような主張がなされても、外来種と定義したことで主張を退けられる可能性があるということです。

同じネコ科である亜種ヨーロッパヤマネコやカラカルがかかるなら、ヨーロッパオオヤマネコにも感染しますしね

Re: ポーランドにいる在来ネコにも

クセル様、コメントありがとうございます。

> 日本でもエキノコックスがありますし、あの狂犬病が猫にもうつって人間にもかかったらどうするんでしょうね・・・

最近は本州でもエキノコックスに感染した家畜が見つかっています。
エキノコックスはイヌ科もしくはネコ科が終宿主で、それらの動物がエキノコックスの卵を糞便と共に輩出し、かちくが摂取することにより感染します。
家畜の感染率でエキノコックスに感染したイヌ科動物、もしくは猫の生息数と密度が推測できます。
こんなこと獣医学の感染症の専門家であば100も承知のはずです。
野良猫のいるいないの比較で、トキソプラズマの感染率を比較することに思いつかなかったのか。
小野塚狂授の共同研究者の獣医学の狂授らはボンクラ未満です。


> 飼いネコは1万年前にやって来た侵略的外来種」とポーランド当局が決定、愛猫家が反対して大論争に
> https://gigazine.net/news/20220727-cats-classified-invasive-species-poland/

ポーランドにも変なのがいますよね。


> >2019年に国際科学誌「Global Ecology and Conservation」に発表された研究によると、外で自由に歩き回ることが多いイエネコはポーランドで毎年6億3000万匹以上の哺乳類と1億4000万羽以上の鳥類を殺しているそうです。

https://dariuszzdziebk.wpenginepowered.com/wp-content/uploads/2015/09/Loss_et_al._2013-Impacts_Outdoor_Cats.pdf
https://news.mongabay.com/2013/01/killer-kittens-u-s-cats-kill-up-to-25-billion-birds-and-small-mammals-per-year/
アメリカの野生動物の死因の鳥では69%、哺乳類は89%が8000万の野良猫が原因である。

過大な数値とも思えますが査読済みの論文です。
ちょっとびっくり。


> 同じネコ科である亜種ヨーロッパヤマネコやカラカルがかかるなら、ヨーロッパオオヤマネコにも感染しますしね

ヨーロッパオオヤマネコは山奥に生息していて、ほぼ人とのかかわりがありませんから鳥インフルエンザにかかる確率はそれほど高くはないのでは。
鳥インフルにかかった野鳥を食べればかかるかもしれません。
いずれにしても徘徊する野良猫放飼い猫は、公衆衛生上も非常に問題です。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧

びっくりしたなぁ、もぅ FC2支店

動物にやさしいライフスタイルのススメ♪

遊休地

野良猫駆除協力会本部

野生動物である野良猫、行政対応に思う

迷惑な愛誤達
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR