fc2ブログ

捕食だけではなくトキソプラズマ感染でも野生動物を殺す猫~カリフォルニア州のラッコ







Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(summary)
Toxoplasma gondii in sea otters is very common in California.
Last year, a new, more virulent strain of Toxoplasma gondii was discovered that infected and killed four sea otters.


 記事、捕食だけではなくトキソプラズマ感染でも野生動物を殺す猫~ハワイモンクアザラシ の続きです。
 猫(ネコFelis silvestris catus)は国際自然保護連合(IUCN)においても、日本生体学会においても「侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。猫の直接的な影響により絶滅した脊椎動物は63種とされています。猫は捕食により、特に鳥類や小型哺乳類に脅威を与えているのは周知されています。それ以外にも、猫はトキソプラズマ感染症により大型の希少な海洋性哺乳類を殺しています。希少種のアザラシ、ラッコ、アシカ、イルカ等が猫が終宿主のトキソプラズマ感染によって死亡していることが明らかになっています。今回はカリフォルニア州のラッコについて述べます。



 カリフォルニア州のラッコは、かつて毛皮が目的で乱獲されました。そのために激減し、現在は絶滅危惧種に指定されています。保護活動が行われていますが、近年相次いでトキソプラズマに感染したラッコが死んでいます。専門家は海獣のトキソプラズマ感染源は、ほぼイエネコ(いわゆる「猫」。同じネコ科動物のピューマやアメリカオオヤマネコの影響はほぼないとされる)で、在来のヤマネコ類は無関係と言います。海獣へのトキソプラズマ感染を防止するには外猫を根絶し、猫は室内で飼育し、糞便は焼却処分する以外ありません
 トキソプラズマの遺伝子型を調べたところ、従来のものよりも感染すればより重症化しやすく変化していることが判明しました。それにより、少なくとも4頭のラッコが死んだことが昨年判明しました。カリフォルニア州のラッコのトキソプラズマ感染は、ラッコの保護活動をより困難にしています。又そのより毒性が強いトキソプラズマの感染は、人を含むラッコ以外の動物への感染も懸念されています。以下に引用します。


Cat poop may be killing California sea otters: Toxic parasite presents 'scary new challenge' 「猫の糞がカリフォルニアのラッコを殺す可能性がある:有毒な寄生虫(トキソプラズマ)が「恐ろしい新たな挑戦」を突き付ける」 2023年3月22日

A toxic parasite "very different from anything" experts have seen before has killed four California sea otters and they're concerned it could spread to other marine life and even humans.
The parasites are carried in the feces of wild and domestic cats, said Devinn Marie Sinnott, a veterinary pathologist and doctoral student at the University of California, Davis.
Scientists have studied a common version of this parasite – Toxoplasma gondii – in sea otters for decades.
In fact, it’s amazing how many otters are infected.
Toxoplasma can occur in any warm-blooded species, including humans, and has been deadly among Hawaiian monk seals
The strain documented in the California otters causes a more severe form of toxoplasmosis that appears to kill ”very fast.”
It's concerning for two reasons: the potential impacts on the population of threatened sea otters and because it could affect the health of other animals susceptible to toxoplasma infection.
Toxoplasma is hosted in wild and domestic cats and found in their feces.
Abundant rainfall leads to increased surface water and to carriage of the egg stage of the parasite into the ocean, where sea otters can become infected.

専門家らがこれまでに見てきた「他のものとはまったく異なる」有毒な寄生虫(トキソプラズマ)によりカリフォルニア州のラッコ4頭が死亡し、その寄生虫は他の海洋生物や人間にまで感染する可能性があると専門家らは懸念しています。
カリフォルニア大学デービス校の獣医病理学者で博士課程の学生でもある、デビン・マリー・シノット氏によると、寄生虫は野生の猫やイエネコの糞便に含まれているといいます。
科学者たちはこの寄生虫の一般的な型のトキソプラズマ・ゴンディを、ラッコの感染で数十年にわたって研究してきました。
実際、感染しているラッコの数は驚くほど多いです。
トキソプラズマは人間を含むあらゆる温血動物種に寄生する可能性があり、ハワイのアンモンクアザラシの感染では致命的となっています。
カリフォルニアのラッコで記録されているこのトキソプラズマの株は従来のものより重度のトキソプラズマ症を発症させ、感染個体は「非常に早く」死に至るようです。
このことは2つの理由から懸念されています。
1つは絶滅危惧種のラッコの個体数に影響を与える可能性があることと、もう1つはトキソプラズマに感染しやすい他の動物の健康に影響を与える可能性があることです。
トキソプラズマは野生の猫やイエネコに寄生しており、その糞便中に存在します。
豊富な雨量により地表の水が増加し、卵の状態の寄生虫が海に運ばれ、そこでラッコが感染する可能性があるのです。



(動画)

 Toxoplasma Gondii in Sea Otters 「ラッコのトキソプラズマ感染」 2022年10月23日

概要:特にラッコを悩ませている病気ですが、それはトキソプラズマ・ゴンディと呼ばれています。
ラッコの病気であるトキソプラズマ症は致死性の寄生虫感染症であり、近年ラッコがの生息域であるカリフォルニア州の海岸域で浸透していると考えられています。
ラッコはウニを捕食し、石を使ってそれを割って食べます。
ラッコが個体数を減らせば生態系は崩壊するか、壊滅的な被害を被るでしょう。
もしラッコが食べるウニが蔓延したら、生態系は崩壊します。
ラッコの毛皮はとても柔らかく非常に人気があったために、絶滅寸前まで狩られました。
カリフォルニアのラッコの個体数は特に減少し、一時は50頭まで減りました。
残念なことに未だにラッコは絶滅危惧種に指定されています。
トキソプラズマ・ゴンディーは寄生虫で、感染症を発症させます。
それは人間を含む他の多くの温血動物に感染する可能性
があります。
主に感染した猫の糞便や加熱が不十分な食品の暴露により、本感染症は広がります。
トキソプラズマは主にイエネコ、特に野良猫が最大の問題であり、ラッコはそれから感染するからです。
野良猫が排便するとそれが雨水により海に流れ込み、それによりラッコが感染するからです。




(動画)

 Wildlife officials say 4 sea otters have been killed by a parasite 「野生動物を管轄する行政組織は4頭のラッコが感染症(トキソプラズマ)により死んだと言っています」 2023年3月25日

概要:野生動物を管轄する行政組織は、寄生虫(トキソプラズマ・ゴンディ)が4頭のラッコを殺したと述べています。
カリフォルニア州魚類野生生物寄生生物局の地元のベテランの専門家は、寄生虫(トキソプラズマ・ゴンディ)に、猫を介して人が感染する可能性があり、注意深く監視すると述べました。
寄生虫(トキソプラズマ・ゴンディ)が陸から海へと移動する唯一の知られている感染源は、猫が感染した後に排泄する糞便です。
海洋哺乳類の死因を研究している協力者には、特別な予防措置を講じてほしいと、ミラー氏(カリフォルニア州魚類野生生物寄生生物局の研究員)は述べました。




 蛇足です。カリフォルニア州最大のロサンゼルス市には、行政裁判所が2009年の市が猫のTNRを制度化することの停止を命じました。約10年後にロサンゼルス市は「環境に配慮する」ことを条件にTNR制度を復活させました。環境に配慮とは「活動場所が著しく制限される」、「給餌は禁止」、「ただし給餌は箱わなに仕掛ける囮餌のみ、しかも30分以内に限り許可される」です。しかし野良猫を温存させることに対しては、懸念されています。

ロサンゼルス上級裁判所は、ロサンゼルス市にTNR制度の停止を命じたー1
ロサンゼルス上級裁判所は、ロサンゼルス市にTNR制度の停止を命じたー2
ロサンゼルス上級裁判所は、ロサンゼルス市にTNR制度の停止を命じたー3
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

愛誤の言い分だと人のせい。

まぁ確かにラッコを毛皮の為に種の根絶寸前まで追い込んだバカの責任は重いかと思いますが、現在のラッコの危機は人によって持ち込まれた猫のせいです。

何度ラッコにバカの責を負わせれば気が済むのでしょうか?
確かに人(バカ)のせいですが、それは現在進行形で世界の害獣TOP100に入ってる害獣を保護したいというバカの我儘でしかありません。

そもそもが野良猫など人が介入しなければ勝手に問題のない数まで減少します、餌を与えて管理しないバカのせいでいつまでも存在しているだけです。

根本的に一部のバカの責任を連帯責任みたく人類全員でフォローする必要もなければ、バカのやらかした結果増えすぎた野良猫の被害を人類全体どころか全く関係のないラッコなどの希少生物まで巻き込んで負う必要など皆無だと思います。

まして猫のせいでラッコは命の危機ですらあり、希少性もなく本来そこに存在する事すらなかった猫の為に希少動物であるラッコの命が危機に晒される事の意味がわかりません。
日本のクロウサギでも同じ事が言えます。

バカが勝手に他人や国の土地や希少動物の命すら使って増やしている野良猫は害が確定しているのですから問答無用で国で駆除すべきです。
はっきり言って愛誤は野良猫は害獣でないなどと言ってますが、間違いなく害獣そのものです。
あと他の害になってる外来種も駆除すべきだと思います。
小さな命だのと言ってるサル共の知能レベルの低い批判など聞く必要は皆無です。

Re: 愛誤の言い分だと人のせい。

猫ボラタヒね 様、コメント愛がとうございます。

> 毛皮の為に種の根絶寸前まで追い込んだバカの責任は重いかと思いますが、現在のラッコの危機は人によって持ち込まれた猫のせいです。

いずれにしてもカリフォルニアのラッコを絶滅寸前まで追い詰めたのは人間のせいですから、人間が何としてでもラッコを保護し、個体数を回復させなければなりません。


> 現在進行形で世界の害獣TOP100に入ってる害獣を保護したいというバカの我儘でしかありません。

世界でも日本でも、学術機関がイエネコを侵略性の高い外来種として位置付けているのは紛れもない事実です。
しかし猫愛誤は、それすら否定します。


> 野良猫など人が介入しなければ勝手に問題のない数まで減少します、餌を与えて管理しないバカのせいでいつまでも存在しているだけです。

給餌しなければ劇的に減ります。
あと完全に野生化したノネコですが、積極的な駆除を行えば根絶も可能です。
地勢的に独立した島では、世界では猫の根絶に成功したケースは多数あります。


> まして猫のせいでラッコは命の危機ですらあり、希少性もなく本来そこに存在する事すらなかった猫の為に希少動物であるラッコの命が危機に晒される事の意味がわかりません。
> 日本のクロウサギでも同じ事が言えます。

日本では、奄美群島のマングースの根絶にほぼ成功しました。
在来生物に害を及ぼしている外来生物という点では、イエネコはマングースと全く同じです。
マングースには何も言わないのに、猫になると狂ったように駆除に反対する猫愛誤には理性がありません。

> 野良猫は害が確定しているのですから問答無用で国で駆除すべきです。

それが国際的なスタンダードです。南北アメリカ、オセアニア、ヨーロッパ(イギリス、スペイン、ドイツ、フランス等)は、猫の捕食被害を受けている在来生物が生息している島では、致死処分も含めて根絶一択です。


> 愛誤は野良猫は害獣でないなどと言ってますが、間違いなく害獣そのものです。

もっとも悪質な外来種です。
他の外来種は仏に駆除されるのに、猫に異常に反対する人たちがいるのは、トキソプラズマ原虫により感染者がコントロールされている仮説を支持したくなります。
最初の動画で「crazy cat lady」(いわゆる猫キチガイな女性のこと)について言及されていますが、それは世界の共通認識のようです。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧

びっくりしたなぁ、もぅ FC2支店

動物にやさしいライフスタイルのススメ♪

遊休地

野良猫駆除協力会本部

野生動物である野良猫、行政対応に思う

迷惑な愛誤達
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR