野良猫の数が900万匹と異常に多いイギリスでは行政がずさんなTNRを推奨し行われている

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(summary)
Cats Protection estimates that there are nine million stray cats and one-and-a-half million feral cats in the UK.
記事、
・野良猫が異常に多いイギリス~第二の都市バーミンガムでは人口と同じ100万匹の野良猫がいる
・野良猫900万匹と異常に多いイギリスはドイツなどと異なり、猫の狩猟は事実上禁止されている
・野良猫900万匹と異常に多いイギリスは行政が野良猫の捕獲収容を行わない特異な国
の続きです。
イギリスは緯度が高く気候条件が厳しいにもかかわらず、ヨーロッパでは異常に野良猫が多い国です。イギリス全土では野良猫900万匹、ノネコ150万匹がいるという信頼性に高い推計値があります。それなのになぜ、ドイツや温暖なイタリアなどと比較して野良猫が多いのでしょうか。私の分析ですが、「1、猫の狩猟が事実上禁止されている」、「2、行政が野良猫の捕獲殺処分を行わない」、「3、野良猫の給餌に寛容でずさんなTNRが推奨されている」が、イギリスで野良猫が異常に多い理由です。その他に「4、飼猫が遁走したり飼い主が捨てる、放飼い猫が繁殖することによる野良猫の供給圧力」も関係するでしょう。今回は「3、」について述べます。
イギリスでは信頼性の高い推計値で野良猫900万匹、ノネコ150万匹が全土で生息しているとされ、ヨーロッパの他の国と比較してたいへん多いのです。私は連載でイギリスに野良猫ノネコが異常に多い要因として、「1、猫の狩猟が事実上禁止されている」、「2、行政が野良猫の捕獲殺処分を行わない」ことを挙げました。今回はイギリスでは「3、野良猫の給餌に寛容でずさんなTNRが推奨されている」点について述べます。
実はイギリスは政府機関がTNRを推奨するのみならず、かなり手厚い助成を行っています。アメリカ合衆国では複数の連邦政府がTNRの効果を完全に否定し、州や自治体にTNRを「犯罪の疑いがある」として廃止を求め、野良猫の殺処分も含めて駆除を求めているのとは大きな違いです。
またイギリスのTNRはアメリカの一部に自治体で制度化されているものと比べれば管理が格段にずさんです。例えばアメリカのTNRマネジメントでは必須とされるマイクロチップによる個体識別と登録、および狂犬病のワクチン接種を課している自治体はイギリスでは皆無と思われます。またアメリカでは公的なTNRマネジメントでは猫への給餌が制限されているのに対し、イギリスのTNRでは給餌はほぼ無制限です。野良猫への給餌が厳しく処罰されることもほぼありません。
アメリカでは厳しい管理がTNRマネジメントに求められています。つまりマイクロチップによる個体識別と自治体への届け出、活動場所と給餌の制限、狂犬病ワクチン接種、間引きによる傷病等の猫の殺処分、TNR猫であっても行政が捕獲殺処分することもある、などです。しかしイギリスのTNRでは、これらの厳しい管理がありません。政府機関がTNRを否定するどころか推奨し、補助金等で支援も行っています。
厳しい管理が条件のアメリカのTNRマネジメントでも猫が減らないのです。ですから、ずさんな管理のTNRが推奨されているイギリスにおいては、それが猫が増える要因だと私は分析します。特に給餌が制限されないことは大きいでしょう。ロンドン市のTNRのケースについて引用します。
・Animal Welfare Officer month: Dealing with London's Feral Cats 「ロンドン動物福祉担当官の月次報告:ロンドンの野良猫に対する対処方法」 2015年9月3日
In London there are thousands of feral cat colonies who live in hidden spots.
It’s a growing problem as feral, unneutered female cats from five months of age are able to produce 2-3 times a year causing feral cat number to grow out of control.
Our Animal Welfare Officers run a Trap, Neuter and Return programme for feral cats in London to help control and contain the cat population.
ロンドンには何千もの野良猫が隠れて住む場所の、猫のコロニー(猫が群れている場所)があります。
生後5か月の不妊されていない野良猫の雌猫は年に2~3回出産するために野良猫の数が制御不能なほどロンドンでは増加しており、この問題は深刻化しています。
当団体(メイヒュー)の動物福祉の責任者はロンドンで野良猫の捕獲、中性化、リターン(TNR)プログラムを実施し、猫の数の制御と封じ込めを支援しています。
(動画)
Paul Grimes, a typical week would be a combination of trapping colonies of feral cats, bringing them to our vet clinic to be spayed and castrated, then returning them to their initial habitat.
It is a role which means also seeing the worst side of animal ownership.
The toughest part of my job is dealing with people who will not take responsibility for their actions.
I recently dealt with a case where an irresponsible owner did not get her cat spayed and watched as she became pregnant and gave birth to a litter of kittens.
The owner's response to my query why she hasn't sought to neuter her cats?
"It wasn't my fault; there was a stray cat in the area that got my cat pregnant."
(イギリスの動物保護団体、メイヒューの)ポール・グライムスさんの典型的な1週間は、野良猫の集団から野良猫を捕獲し、避妊・去勢手術を受けさせるために動物病院に連れて行き、その後元の居場所に戻すという一連の流れになります。
それは、動物の飼育の最悪の側面も見るこの役割を担うということも意味します。
私の仕事で最も大変なところは、自分の行動に責任をとろうとしない人々と接することです。
私は最近無責任な飼主が猫の不妊手術を受けずに猫が妊娠して子猫を出産する事件を担当し、それを見守りました。
私の、なぜあなたは猫の不妊手術をしなかったのですか?、という問いに対する飼主の答えは、「それは私の責任ではありません。近所に野良猫がいて、うちの猫を妊娠させてしまったのです」でした。
このようにイギリス(上記では首都ロンドンに関してですが)では、「未去勢の野良猫が繁殖し、制御不能なほど増えている」ということがわかります。イギリスでは政府がずさんな内容でもTNRを支持し、補助金も出すところが多くあります。
また自治体の許可がなくても、地域の同意を得なくても、個人が勝手にTNRを行うことを制限する法令もありません。現に「個人的な」TNRを推奨している猫保護団体もイギリスではあります。日本では「地域猫」という制度があり、TNRを行うには地域の同意を必要をしている自治体もあります。日本の地域猫制度はアメリカのTNRマネジメントよりかなりずさんですが、イギリスのTNRはさらに緩いと言えます。以下に、個人的なTNRを進めるペットサプライメーカーのホームページから引用します。
・Home & Roost Stray Cat Visiting? What Does It Mean and What Should You Do? 「野良猫の訪問? それは何を意味し、あなたは何をすべきでしょうか?」 2020年8月31日
There are an estimated nine million stray cats in the UK and approximately one and a half million feral cats.
Trap-Neuter-Return
A lot of rescue organisations can assist with TNR, or, if you are comfortable with animals, you can try to do it yourself.
Looking after the cats post-TNR
Once you have returned the cats back into the community, your job will be to feed them and provide them with shelter during the colder months.
イギリスには推定900万匹の野良猫が生息し、約150万匹のノネコがいます。
トラップ・中性化・リターン
多くの動物保護団体がTNRの支援が可能ですが、あなたが猫を扱うことに慣れている場合は自分で行うこともできます。
TNR後の猫の世話
猫を地域社会に返したらあなたの仕事は猫に給餌し、寒い季節に猫の避難場所を提供することです。
(動画)
Cats Protection's Community Neutering Officers 「キャッツプロテクションの地域の中性化責任者」 2017年7月28日
イギリスの大手野良猫保護団体で、TNRを最も多く手掛けています。保護し、TNR等を行う野良猫の数は年間20万匹にもなります。
このようにイギリスではTNRがたいへん盛んにおこなわれています。TNRに求められる基準はアメリカと比べれば驚くほど緩く、到底猫の数を減らす効果はないと思われるにもかかわらず政府機関がTNRを支持し、補助金も支給しています。TNRにともなう野良猫への給餌を制限する条例等はほぼありません。管理がずさんなTNRが広く行われており、特に給餌に制限がないことがイギリスに野良猫が異常なほど多いことの大きな要因だと、私は分析しています。
北アイルランド政府の公文書を例示します。なおイギリス(uk united kingdom)とはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4か国からなる連合体です。イギリスではアメリカと異なり、国レベルでTNRを支持しています。
・Welfare of cats: protection from pain and disease 「猫の福祉:猫を苦痛や傷病から守る」
(参考資料)
・淡青 「生殖の統御は完全に正当化しうるか? 野良猫のいる社会といない社会」 2018年12月4日
世界は、野良猫のいる社会といない社会とに二分できる。
具体的には、現在のイギリスやドイツはほぼ野良猫がいない。
イタリア、クロアチア、ギリシア、エジプトなど地中海沿岸諸国と、アジアのほとんどの国々は野良猫がいる。
「動物愛護先進国」のイギリスやドイツでは20世紀中葉から、「飼主のいない不幸な猫」をなくすという趣旨で、野良猫の飼猫化に取り組み、約半世紀で野良猫は消滅した。
(画像)
淡青 から。

(参考資料)
科研の補助対象である、小野塚知二狂授の妄想が根拠の、「イギリス、ドイツには野良猫がいない社会的背景」という、中学生以下の研究の共同研究者一覧を下に提示します。
小野塚知二狂授「イギリスやドイツはほぼ野良猫がいない。動物愛護先進国」のイギリスやドイツでは20世紀中葉から、「飼主のいない不幸な猫」をなくすという趣旨で、野良猫の飼猫化に取り組み、約半世紀で野良猫は消滅した」。( ゚д゚)ポカーン イギリスでは野良猫の保護とTNRを行っている団体は多数あるのですが?1団体で年間のTNRを20万匹行っている国で「野良猫が消滅した」???
「野良猫が消滅した」国ではTNRをしようにも、猫がいないでしょう。イギリスの野良猫保護団体は「野良猫が繁殖して制御不能に増えるのは大きな問題」と口をそろえています。「イギリスでは野良猫が異常に多く900万匹、ノネコが150万匹いる。野良猫が去勢されていないので増加を制御できず増えるので問題になっている」。このようなことは中学レベルの英語ですぐに検索できるのです。対して「イギリスにはほぼ野良猫がいない。消滅した」は、英語はもとより、ドイツ語等でもありません。日本語情報でのみ見つかります。
・野良猫の有無と消滅過程に注目した人間・社会の総合的研究方法の開拓 バカ、キチガイ、税金泥棒リスト(笑) この方々はちゃんと義務養育を履修しているのだろうか?
小野塚知二 東京大学, エグゼクティブ・マネジメント・プログラム室, 名誉教授 (40194609)
研究分担者 藤原 辰史 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (00362400)
新原 道信 中央大学, 文学部, 教授 (10228132)
山井 敏章 立命館大学, 経済学部, 教授 (10230301)
北村 陽子 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (10533151)
高橋 一彦 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (20197130)
芳賀 猛 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20315360)
宮崎 理枝 大月短期大学, 経済科, 教授(移行) (20435283)
渡邉 健太 山口大学, 共同獣医学部, 准教授 (20582208)
鈴木 鉄忠 東洋大学, 国際学部, 准教授 (20726046)
梅垣 千尋 青山学院大学, コミュニティ人間科学部, 教授 (40413059)
長谷川 貴彦 北海道大学, 文学研究院, 教授 (70291226)
石井 香江 同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (70457901)
西村 亮平 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80172708)
井上 直子 城西大学, 経済学部, 准教授 (80727602)
永原 陽子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (90172551)
(追記)
・『野良猫のいる社会といない社会 その⽐較と移⾏過程:⼩野塚知⼆先⽣』
6ページ要旨:ドイツは家族形態が核家族で、老人介護は施設介護型である。老人は老人ホームに入居するため野良猫に餌やりすることができず、そのために野良猫は消滅した。対して日本などのアジア諸国は在宅介護型で老人が居宅にとどまり、野良猫に給餌をするので野良猫が増え、野良猫が多い。
・Finanzierung der ambulanten Langzeitpflege 「外来治療における資金援助(公的扶助)」 2021年
Rund 80 Prozent wurden in der Häuslichkeit durch Angehörige bzw. ambulante Dienstleister versorgt, nur ca. 24 Prozent durch professionelle Anbieter (Statistisches Bundesamt 2020).
(ドイツでは)約80%が親族や訪問介護サービス提供者によって自宅で介護を受けており、専門提供者によるケア(施設入所)は約24%にすぎなかった(ドイツ連邦統計局、2020年)。(註:在宅介護を受けながら、いわゆるショートステイで転居に至らなくても施設介護を受ける人の重複があるために合計は100%にならない。この資料は後にも取り上げます)。
・医療保障総合政策調査・研究基金事業 公的介護制度に関する国際比較調査 令和2年(2020年)
3、ドイツは介護サービスを受けた人の総数に占める施設介護サービスを受けた人の延べ人数の割合は24.9% 129ページ
4、日本の介護サービスを受けた人の総数に占める施設介護サービスを受けた人の延べ人数の割合は47.8% 23ページ
上記の論文、調査資料は1年の時間差があるものの、ドイツにおける老人介護の施設割合が24%、24.9%とほぼ一致します。対して日本の施設介護率は48%。日本の方はドイツより著しく施設介護型です。したがって小野塚狂授の「ドイツは施設介護型で老人が施設に入所するために野良猫に給餌することができずそのために野良猫が消滅した。対して日本は在宅介護型で老人が野良猫の給餌するので野良猫が多い」は、全く根拠のない妄論です。
一体科研の審査はどうなっているのでしょうか。認知症が進んだ爺のたわごとをそのまま鵜呑みにしたとでも?それにぶら下がって補助金泥棒をする研究者の痴脳は一体何なのでしょう。雁首揃えて1人もファクトチェックしなかったとは驚き。「中学生以下」は褒めすぎです。ドイツの施設介護の割合すら単なる妄想で日本語でも資料があるのに調べていなかったとは。中学生の自由研究でも出典を示さなければ評価は1です。小野塚狂授以下、共同研究者ら全員は施設に入所すべきではないかと(笑)。
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