続・トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国

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(summary)
Turkey/Türkei
記事、トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国、の続きです。
現在トルコ政府は、一昨年に女児が犬にかみ殺された事件を受けて市中の野良犬の掃討政策を実施しています。野良犬は市中で公務員に殺害され、捕獲された野良犬は公的収容所に送られて残酷に殺されているとヨーロッパ諸国は非難しています。イギリスやドイツではトルコ政府による野良犬の大量虐殺は「世界最大の野犬大量虐殺の1つ」と抗議し反対の署名活動が行われ、トルコ旅行のボイコット運動が起きています。今回は具体的にヨーロッパで起きている「トルコ政府による野良犬大量虐殺」の非難と、ヨーロッパの動物保護団体によるトルコの公的施設での野良犬虐殺の暴露を取り上げます。
サマリーで述べた通り、
1、トルコでは22年に女児が犬にかみ殺された事件を受けて、エルドワン大統領は国内の野良犬の掃討を指示しました。トルコ政府はそれを受けて野良犬を徹底的に捕獲し、公的動物施設に収容し殺処分しています。また捕獲する以前に市中で公務員が野良犬を撲殺する事例も多く確認されています。
2、しかし日本では「トルコは犬猫の殺処分がゼロの国。殺処分は禁じられ、野良犬野良猫を捕獲して施設に収容することも禁じられている」という真逆の、驚くべき大噓が流布されています。
3、トルコでは犬猫は動物福祉法で、「感染症(狂犬病等)の感染拡大防止や撲滅を目的とする場合」、「その動物が人に危害を与えた、もしくはその危険性がある場合」、「傷病動物」であれば行政は動物を捕獲し、施設に収容しなければならない」としています。またトルコ警察法では、危険な犬猫は警察官に殺害の職務権限を与えています。
前回記事、トルコ政府による「世界最大の野良犬の大量虐殺」に抗議するヨーロッパ諸国 で、「2」と「3」について説明しましたので、今回は「1」について、ヨーロッパの保護団体やマスコミのニュースソース等のいくつかを根拠としてあげます。
繰り返しますがエルドアン大統領の方針を受けて、トルコ政府は近年の相次ぐ犬による死亡咬傷事故の発生を受けて、国内の野良犬の掃討を実施中です。市中の野良犬を捕獲し、公的施設に収容して撲殺などで殺処分しています。また市中でその場で公務員が野良犬を撲殺等で不適切な殺害方法で殺処分を行っているとのヨーロッパ諸国からの非難があります。
・Campaigners call for Turkey holidays boycott over 'dog genocides' 「活動家らはトルコでの「犬の虐殺」を理由にトルコの休日の旅行ボイコットを呼びかけています」 2022年年1月30日 イギリス ミラー紙
Horrifying images and footage have emerged, showing street dogs being rounded up in Turkey to be killed or left to starve to death in filthy cages.
Animal welfare campaigners have dubbed one of the world’s largest “dog genocides”.
Grim images and footage have emerged showing strays being inhumanely caught and transported to remote shelters where it is understood they are left to starve in filthy cages.
In other horrific cases, some are left to die after being hit by shovels and metal poles.
Campaigners are now calling for people in Britain to boycott breaks to Turkey.
President Erdogan who demanded city officials round up often beloved stray dogs.
トルコで野良犬が殺されるか、不潔な檻の中で餓死するために放置されていることを示す恐ろしい画像や映像が表面化しました。
動物保護活動家は、それを世界最大の「犬の虐殺」の1つと呼んでいます。
野良犬が非人道的に捕獲されて都市から離れたシェルターに運ばれ、不潔な檻の中で餓死させられていることを示す悲惨な画像や映像が表面化しました。
他の恐ろしいケースでは、シャベルや金属製の棒で殴られた後に死ぬまで放置される野良犬もいます。
動物保護活動家は現在、イギリスの人々に、トルコへの休暇の旅行をボイコットするよう呼びかけています。
エルドアン大統領は、市の職員に野良犬を一斉に捕獲するよう要求しました。
(画像)
Campaigners call for Turkey holidays boycott over 'dog genocides' 「活動家らはトルコでの「犬の虐殺」を理由にトルコの休日の旅行ボイコットを呼びかけています」 2022年1月30日 から。Bone-chilling footage and images allegedly showing 'dog genocide' has surfaced 「トルコでの「犬の大量虐殺」を示すとされる身も凍るような映像と画像が表面化しました」 。

・Erdogan lässt Straßenhunde einfangen: Tierschützer rufen Urlauber zum Türkei-Boykott auf 「エルドアン大統領は野良犬を捕獲しました:動物の保護活動家は旅行客にトルコ旅行のボイコットを呼びかけています」 2022年2月3日 ドイツメディア、RND(RedaktionsNetzwerk Deutschland )によるニュースソース
Stadtverwaltungen in der ganzen Türkei sammeln auf Weisung von Präsident Erdogan freilaufende Hunde ein.
Vielen Vierbeinern droht der Tod.
Tierschützer protestieren in den sozialen Netzwerken und rufen zu einem Boykott des Urlaubslandes Türkei auf.
Das türkische Ministerium für Umwelt, Urbanisierung und Klimawandel wies daraufhin die Gouverneure der 81 türkischen Provinzen an, freilaufende Hunde einzufangen und in Tierheime zu bringen.
Das mehrere Straßenhunde im Ladeschacht eines Müllwagens zeigt.
Andere Bilder zeigen, wie Streuner mit Schaufeln und Eisenstangen malträtiert werden.
Tiere würden „totgeschlagen, vergiftet, erschossen und auf die furchtbarste Weise entsorgt“
Dies könnte das größte Abschlachten von Hunden sein, das es jemals in einem entwickelten Land gegeben hat.
トルコ全土の地方自治体は、エルドアン大統領の命令により、自由に徘徊している犬を捕獲して収容しています。
多くの4本足の友人(註 犬のこと)が、死の脅威にさらされています。
動物保護活動家はソーシャル・ネットワークで抗議し、休暇での旅行の目的地としてトルコをボイコットするよう呼びかけています。
後にトルコの環境・都市化・気候変動省は、トルコの81の州の知事に、自由に徘徊している犬を捕獲して動物保護施設に収容するように指示しました。
ごみ収集車の積み込みの荷台に、数頭の野良犬が写っています。
他の写真では、シャベルや鉄の棒で虐待されている野良犬が示されています。
(トルコでは)動物(野良犬)は「撲殺され、毒殺され、射殺されて最も恐ろしい方法で殺処分されます」。
このことは先進国でこれまでに見られた最大の、犬の虐殺になる可能性があります。
今回はイギリスとドイツの、トルコの野良犬の捕獲と大量虐殺に対する非難をとりあげました。イギリスとドイツ以外の、フランスなどでも、トルコに対する同様の非難と抗議があります。またトルコの行政機関が捕獲して公的動物収容所に収容した犬が、非適切な撲殺等で殺処分されている証拠となる暴露動画も、ヨーロッパでは広く拡散されています。次回は、実際にトルコの公的動物収容所で行われている野良犬の、撲殺による殺処分のマスコミも報じた証拠動画を取り上げます。
それにしても日本の「トルコは殺処分ゼロで、野良犬猫の捕獲すら禁じられている素晴らしい動物愛護先進国」という報道は、ヨーロッパやアメリカでは見られません。なぜこれほどまで日本の海外の動物愛護に関する情報は、海外とかけ離れたデマばかりなのか常に私は疑問に思います。
(動画)
殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち/映画『ストレイ 犬が見た世界』本編冒頭映像 2022年3月16日公開
トルコのイスタンブールのごく限られた地区だけで行われている犬TNRを焦点にあて、「トルコでは犬猫殺処分ゼロで野良犬野良猫を行政が捕獲することすら違法とされている」という、荒唐無なデマドキュメンタリー映画。私はこの映画を見ていませんが、日本語の予告ビデオの内容とおりであるならば、まれに見る悪質な嘘プロパガンダ映画です。
トルコ政府はエルドアン大統領の方針により相次ぐ犬による人身死亡咬傷事故を受けて、野良犬(猫も含めて)を捕獲して公的動物施設に収容し、殺処分、掃討政策を実行中です。イスタンブールで限定的に行われていた犬のTNRは中断しています。耳にタグをつけた犬も捕獲され、殺処分もされています。
先に引用した、石井万寿美獣医師の「トルコは、野良犬の捕獲と殺処分が違法」ですが、この映画が根拠と思われますが、この世に公衆衛生上、行政が犬などを捕獲殺処分をしない国が1つでもあるのでしょうか。素人ではない獣医師がこの様な発言をするとは、もはや精神状態が正常とは思えません。
殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たち。
舞台となるトルコは殺処分や野良犬の捕獲が違法とされている(まさに狂ったデマ映画)国のひとつ。
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