フランスの年間犬猫殺処分数は50万頭で人口比で日本の65倍。殺処分率も異常に高い。フランスをベタ褒めする坂上忍氏は殺処分がよほど好きらしい

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France/Frankreich
記事、
・「カナダとアメリカの複数の州ではペットの生体販売が禁止。フランスは2024年から禁止」という坂上忍氏の狂った発言、
・「カナダでは生体販売が禁止されている」という、坂上忍氏の狂気の発言。カナダの生体販売ペットショップ数は人口比で日本の2.1倍、
・アメリカには日本の7倍の生体販売ペットショップがあり半数の州では犬ブリーダーの法的規制がない~アメリカでは生体販売が禁止されている州があるという坂上忍氏の狂気発言、
・「2024年からフランスでは生体販売禁止になる」という坂上忍氏の狂った妄想発言、
・フランスの犬猫取得に占めるネット販売のシェアは80%。ペットショップの犬猫販売制限は無意味?、
・フランスの動物収容所が引取る犬猫の数は年間75万~100万頭(日本の32倍)。捨てられる犬猫は20万頭、
の続きです。
ABEMAニュースの動画で坂上忍氏は「先進国で一番恥ずかしい国(当然動物愛護に関して)」と発言しています。そのうえで「フランスでは生体販売を禁止した」という荒唐無稽なデマを発言し、フランスをほめちぎっています。フランスは犬猫の遺棄が大変多く動物収容所が引取る犬猫の数は75万から100万頭(日本の~32倍)です。野犬や野良猫の自然繁殖が制御不能状態で施設での犬猫殺処分数だけで年間50万頭あり、人口比で日本の65倍です。(*)また殺処分率が異常に高いのです。坂上忍氏は犬猫の殺処分がよほどお好きなようです。
(*)
・犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況 環境省から2021年度の犬猫の収容数、殺処分数等が公表されましたので、今後はこの数値を用います。
まずサマリーで述べた、坂上忍氏の「(日本は)ゆるゆるというか、先進国で一番恥ずかしい国だと思います(当然動物愛護に関してでしょう)」という、発言が収録された動画はこちらです。
(動画)
【動物愛護】「先進国で一番恥ずかしい国」動物保護"後進国"?日本の現状 坂上忍×橋下徹|NewsBAR橋下 2023年2月19日
上記の動画で、坂上忍氏は7:24~で次にように述べています。
(日本は)ゆるゆるというか、先進国で一番恥ずかしい国だと思います。
本当はヨーロッパは意識が高いですけれども、そもそも近年で言ったら、フランスはもう2024年からペット生体販売禁止になるし、買うこと自体出来ないです。
あとアメリカも州によっては禁止にしているし、カナダもそうだし。
国によって違いはあるのですけれどブリーダーをライセンス制にして買う側も講習を受けなければだめにするとか、いろんなやり方を模索しながらやっているんですけれど、世の流れとしてはいつまでも生き物で売買をしているんだよってのが世の流れなので。
それを考えるとに日本は、ただ根っこはね、もうかるからそれはズブズブになっている政治家もいるし。
マクロンがやっぱ大統領がもう生体販売やめるからって言うのって、やっぱカルチャーショックなのね。
カナダはまあ世論なんだけど、バンクーバーの主張がまずもうやめようって言ってから、カナダ全体に広がっていくとか。
このように坂上忍氏はフランスをほめちぎり、「(動物愛護に関しては日本は)ゆるゆるというか、先進国で一番恥ずかしい国だと思います」と述べ、日本をさげすんでいます。しかしフランスは異常なほど捨て犬猫が多く、犬猫収容所に収容される犬猫の数は年間75万頭~100万頭もあり、人口比で日本の~32倍という、とんでもない多さです。さらに殺処分率が異常なほど高く、地方都市では犬の殺処分率が100%という公営施設すらあります。対して日本の犬の公的殺処分率は、2021年度は11%でした。
そのためにフランスでは極めて犬猫の殺処分数が多く、施設内の殺処分だけでも年間50万頭です。その数は日本の人口比の約65倍です。それ以外にも、公務員が野犬を銃殺し、猫を毒殺する自治体すらあります。今回記事では、フランスの施設での犬猫殺処分について取り上げます。
まず「フランスの犬猫収容所での殺処分数は年間50万頭で、その数は人口比で日本の65倍である」ことを示す資料からいくつか引用します。
・Etre acteur de la protection féline 「猫保護の活動家になるということ」 フランスの動物保護団体による記事(フランス語)
(フランス語)
Faute de trouver leur maître, 500 000 chats et chiens sont euthanasiés en France chaque année.
S’il n’est pas identifié, votre animal sera considéré comme errant, sera placé en fourrière et risquera l’euthanasie.
(英語)
For lack of finding their owner, 500,000 cats and dogs are euthanized in France each year.
If it is not identified, your animal will be considered stray, will be placed in the pound and will risk euthanasia.
(日本語)
飼い主が見つからないため、フランスでは毎年50万頭の猫と犬が安楽死させられています。
飼主が特定されない場合は、あなたのペットは野良動物と見なされ、動物収容所に入れられ安楽死の危険があります。
・Mein erstes Mal: Einen Hund adoptieren 「私の初めての経験:犬を養子に迎えること」 2019年2月25日(ドイツ語記事)
Auch viele Rassehunde werden ausgesetzt, sie kosten ja nicht viel.
Von der Kommunalpolizei eingefangen, landen sie dann in einer der rund 500 offiziellen Auffangstationen des Landes.
Alle Gemeinden in Frankreich müssen solche „fourrières“ unterhalten.
Diese sind aber nicht selten in einem extrem schlechten Zustand und hoffnungslos überfüllt.
Tiere, die in den „fourrières“ bleiben müssen, werden nach acht Tagen eingeschläfert.
Offizielle Zahlen über die Anzahl der Tötungen gibt es keine, inoffizielle Schätzungen gehen von bis zu 500.000 Tieren pro Jahr aus.
フランスでは犬の繁殖では多くの費用がかからないので、血統書付きの犬も多くは捨てられます。
それらの犬は地元の警察に捕らえられた後に、フランス国内の約500ある、公的な犬収容所の1つにたどり着きます。
フランスのすべての自治体は、そのような「フォーリエール」(公的な犬猫受け入れ施設)を維持する義務があります。
しかしここはしばしば非常に悪い状態で、絶望的なほど過密状態になっています。
「フォーリエール」に収容されなければならない動物は、8日後に安楽死させられます。
殺処分数に関する公の数字はありませんが、公表値ではない推定では年間最大50万頭の動物が殺処分されています。
・Die Situation der Tiere in Frankreich DAS STILLE LEIDEN UND TÖTEN DER TIERE 「フランスの動物の状況 物言わぬ動物の苦しみと殺害」(ドイツ語記事)
Im Land von Tierquälereien werden streunende Hunde und Katzen oftmals einfach eingefangen und getötet, in einigen Regionen sind sie sogar zum Abschuss durch Jäger freigegeben.
Besonders in den vielen ländlichen Regionen Frankreichs vermehren sich Hunde und Katzen unkontrolliert, da die Besitzer ihre Tiere nicht kastrieren lassen, und die Nachkommen zu Streunern werden.
Diese Tiere landen dann in Auffangstationen, den "fourrières".
Diese werden nach Ablauf der Frist eingeschläfert.
Informierte Kreise berichten von 500.000 getöteten Tieren im Jahr!
動物虐待の地フランスでは、野良犬や野良猫は単に捕らえられて殺されることが多く、一部の自治体では、ハンターが射殺することすら許可されています。
犬や猫は、特にフランスの多くの農村地域では飼い主が避妊去勢手術を行うことはなく、生まれた子犬子猫が野良になるために制御不能に繁殖します。
その後に、これらの動物は犬猫受け入れ施設「フォーリエール(犬猫の公的収容所)」にたどり着きます。
これらの犬猫は期限後に安楽死されます。
業界の情報に基づけば、フランスでは毎年50万頭の動物が殺害されています。
(動画)
stop euthanasie 「安楽死をやめよ」。2012/04/04 に公開。フランス語による、フランスの犬猫殺処分に反対するビデオ。このビデオでも、「フランスにおける年間の犬猫殺処分数は50万頭」とされています(フランス語)。このビデオは2012年と古いものですが、フランスでは犬猫の殺処分が減った減少傾向であるという情報はありません。むしろ増加傾向という論調すらあります。新しい資料でも「フランスの年間の犬猫殺処分数は50万頭」とされています。
蛇足ですが、2020年のイギリス、RSPCAの資料では公的民間合わせた犬の殺処分数は8万頭で横ばい傾向とされており、人口比で日本の55倍です。猫などの他の小動物の殺処分数は、イギリスでは増加傾向とされています。
次にフランスの殺処分数の多さもさることながら、殺処分率の高さも尋常ではないことを述べます。単純に計算すれば、「年間に犬猫収容所に収容される犬猫の数が75万~100万頭(しかも増加傾向との資料がある)」で、殺処分数が50万頭ですから、殺処分率は67%から50%になります。特に地方都市では高く、犬の殺処分率が100%の施設もあります。
なお2021年度の日本の殺処分率は、犬猫の合算では25%、犬は11%、猫は34%です。それに比べれば、フランスの犬猫の殺処分率の高さは異常とも言える数字です。以下にそれを裏付ける資料を提示します。
(動画)
Refuge animalier du Grand Prado La Réunion 2018年6月1日
2018年5月末から6月初頭にかけて、レユニオン県の公的動物収容所の犬は全て殺処分(=100%の殺処分率)されました。民間のアニマルシェルターの収容力不足で犬を移せないためです。
(動画)
80% des chiens récupérés par la fourrière de Sainte-Marie finissent euthanasiés 「フランス サントマリーの公的犬収容所では80%の犬が安楽死(殺処分)される」 2018年7月4日
日本では犬の公的殺処分率が11%ということを考えれば、フランスの公的動物収容所の殺処分率が100%や80%というのは異常とも言える数字です。これはフランスでも地方の公的動物収容所のケースです。
Reportage à la fourrière de Sainte-Marie qui récupère une quinzaine de chiens errants par jour.
En 2017, ce sont pas moins de 1935 chiens qui sont entrés en fourrière. Parmi eux, 1667 ont fini par être euthanasiés
1日に約15匹の野良犬を収容するサントマリー動物収容所の報告。
2017年には1,935頭以上の犬が収容され、そのうちの1,667頭が安楽死(殺処分)させられました 。
次回記事では、フランスの行政による野良犬野良猫の毒殺や、野良犬のライフル銃による殺害について述べます。フランスでは複数の自治体では行政が野良犬野良猫を毒殺したり、野良犬を銃殺しています。余りにも野良犬猫が増えすぎて動物収容所の収容能力を超え収容不能となり、制御不能に陥っているからです。その背景には捨て犬捨て猫の数が大変多く、また飼犬飼猫でも去勢が進んでいないために、自然繁殖した野良犬野良猫の増加があるからです。
坂上忍氏はフランスをベタ褒めしていますが、よほど犬猫の殺処分が大好きで大好きで、強力に殺処分を推進したいように思われます。私は簡単に犬猫を捨て、それが自然繁殖して異常なほどの殺処分の多さと殺処分率の高さにつながり、動物収容所に収容できずに制御不能となり、行政が野良犬野良猫を毒殺したり、ライフルで射殺しなければならないような国に比べて日本が恥ずかしいとは思えません。そのようなフランスにあこがれる坂上忍氏は、犬猫殺害願望でもあるのでしょうか。怖いですね(笑)。
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