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外来種猫の捕食圧を受けている希少生物生息地では猫は根絶が世界標準~野良猫温存を主張する愛誤がいる日本は異常







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 沖縄県で猫の捕食圧を受けているヤンバルクイナ等の希少生物が生息する地域(島)で、県、自治体、環境省が屋外にいる猫をゼロにする計画案を策定しています。その方法は「捕獲して飼猫として譲渡する」ことを基本としています。それに反対し、「外猫の捕獲は反対。屋外猫を温存すべき」と主張する団体が設立されました。これは国際標準からすればまさに日本の、猫愛誤の異常性を示すものです。海外では、外来種猫による捕食圧を受けている地域、特に島嶼では外猫は殺害駆除が原則で、猫の飼育や持ち込みすら禁止している自治体すらあります。イギリスのアセンション島では、飼猫の38%を犠牲にしながら、外猫ゼロを達成しました。


 サマリーで述べた、沖縄県の猫による捕食圧を受けている希少生物が生息している島での県らによる「外猫ゼロ化計画案」に反対し、「外猫を温存すべき」と主張している団体が設立された件について。それを報道するニュースソースから引用します。


やんばる3村の「野外ネコゼロ」に反対 市民ら15人が団体を設立 沖縄 2023年3月24日

国頭、東、大宜味の3村の屋外にいるネコをゼロにする県と3村、環境省沖縄奄美自然環境事務所の5者による共同計画案に対し、ネコの捕獲・保護に反対する団体「全島島猫会議」が22日、設立された。
団体は5者の計画撤回などを要求したほか、「沖縄島猫保護条例」(仮称)の制定を目指すことを宣言した
「屋外ネコを殺すためではなく生かすために税金を使ってほしい」と訴えた。



 外来種である猫の捕食圧を受けている地域、特に島嶼では、国際標準では「外猫は殺害駆除により根絶させること」です。北米や中南米では、過去に射撃、わな、毒餌、さらにはウイルス感染や軍隊まで導入して外猫を根絶させた例は多数あります。
 オーストラリアでも猫は全土で根絶が望ましいとされ、特に島では重点的に殺害駆除を基本とした根絶計画が実行されています。オーストラリアでは外猫のみならず、猫の飼育と持ち込み自体を禁止して「島内の猫の完全ゼロ化」を実現しつつあるところすらあります。
 さらにヨーロッパでも、猫の捕食圧を受けている希少生物生息地の島では、外猫は殺害駆除により根絶させることが望ましいとされています。いずれもそのような島ではTNRは禁止されており、狩猟駆除が一択です。例えば世界遺産のドイツのボルクム島、スペインのカナリア諸島、イギリスのケイマン諸島などです。私はこれらのケースのついて、記事にしています。

アメリカ合衆国は、わな、射殺、毒餌、ウイルスにより野良猫を駆除~根絶させてきた
オーストラリアの「猫ゼロ」重点計画の5つの島~日本は島嶼の猫政策を海外先進国に学ぶべき
奄美群島の猫対策はドイツを見倣え~EUとドイツの州による島の猫射殺駆除プロジェクト
スペインも猫の狩猟が合法。生物多様性法の改正法案ではより猫の殺害駆除が強化されTNR猫や飼猫も犠牲になると懸念されている
イギリス領ケイマン諸島では生態系保全のために野良猫を殺処分、根絶させることとした
イギリス領ケイマン諸島はTNRを完全否定し殺処分により野良猫を根絶させることにした

 さらにイギリスでは世界遺産ではありませんが、貴重な生態系があるアセンション島で島内の外猫根絶をわずか2年で達成しました。主に毒餌とライブトラップにより猫を捕獲したのちに安楽死させました。
 このプロジェクトでは、島内の飼猫の38%が行方不明となりました。毒餌を食べて死んだものと推測されています。外猫の殺害駆除根絶プロジェクトが実行され、広報が十分に行われているにもかかわらず、飼猫を外に出す飼い主に落ち度があると思います。海外先進国では、生態系を捕食者の猫から守るためには、それぐらい毅然と政策を実行していると言うことです。さらにアセンション島では、島内の猫の飼育すら、生態系保全には好ましくないとしています。室内飼いをしていたとしても、遁走する可能性は否定できないからです。その論文を引用します。


The eradication of feral cats from Ascension Island and its subsequent recolonization by seabirds 「アセンション島の野良猫の根絶と、その後の海鳥コロニーの再現」 2009年 イギリス ケンブリッジ大学出版会

On Ascension Island the introduction of cats in 1815 resulted in extirpation of large seabird colonies from the main island, with relict populations of most species persisting only in cat-inaccessible locations.
Feral cat numbers declined rapidly in response to the strategic deployment of poisoning and live trapping, and cats were eradicated from the island within 2 years.
During the project 38% of domestic cats were killed accidentally.
Since the completion of the eradication campaign cat predation of adult seabirds has ceased and five seabird species have recolonized the mainland in small but increasing numbers.
In 2000 the Ascension Island Dogs and Cats Ordinance was passed, which made it a legal requirement for all resident or imported pet cats to be registered, microchipped and neutered.
Methods used in previous feral cat eradications include poisoning, introduction of feline pathogens, trapping and shooting
The campaign instead relied on poison baiting and live trapping.
Sixty-nine domestic cats, or 38% of the total registered, were reported missing during the project and were assumed to have died after ingesting poisoned bait.
The last feral cat was killed on 31 January 2004.
It is highly unlikely that any cats capable of reproducing remain on Ascension Island.
aintaining domestic cats on the island may be incompatible with conservation aims, especially because even a single cat is capable of causing extinction of insular island species.

アセンション島では1815年に猫が移入された結果、アセンション本島から海鳥の大きな営巣地が絶滅し、ほとんどの種の個体群では猫が近づきにくい場所でしか残りませんでした。
野良猫の数は毒殺とライブトラップの戦略的な展開により急速に減少し、2年以内に猫は島から根絶されました。
プロジェクト期間中に、飼猫の38%が誤って殺されました。
外猫根絶活動終了以降は海鳥の成鳥の猫による捕食は止まり、5種の海鳥が本島に再定着しまし、生息数は数はわずかではありますが増加しています。
2000年にアセンション島の犬と猫に関する条例が可決され、すでに島内で飼われている、もしくは島に持ち込まれたすべてのペットの猫を登録し、マイクロチップを挿入し、去勢することが法的に義務付けられました。
かつての野良猫の根絶で使用された方法には、毒殺、猫の感染症の病原体の使用、わな、射殺などがあります。
アセンション島の活動ではその代わりに、毒餌とライブトラップが用いられました。
69匹の飼猫、もしくは登録された飼猫の総数の38%が、外猫根絶活動中に行方不明になったと報告され、毒餌を摂取した後に死んだと推定されました。
島内の最後の野良猫は、2004年1月31日に殺されました。
現在、繁殖可能な猫がアセンション島に残っている可能性はほぼありません。
島で猫を飼育することは生体系保護の目的と両立しない可能性があり、1匹の猫ですら島の在来種を絶滅させる可能性があるためです。



(動画)

 Ascension Island - wildlife and heritage 「アセンション島-野生生物と遺産」 2016年4月8日

In this film, we see Ascenion's extraordinary landscapes, vast sea turtle populations, bird colonies, land crab migrations and an incredible conservation success in the form of the return of the Ascension frigatebird.

このフィルムではアセンション島の素晴らしい景観、巨大ななウミガメの個体群、鳥の集団営巣地、陸ガニの移動、そしてアセンショングンカンドリの復活という形での、信じられないほどの生態系保護の成功を見ることができます。





 猫の捕食圧を受けている希少生物がいる地域、特に島では「外猫を生かし温存する」ということは、海外先進国ではありません。そのような主張をし、活動をする団体がいること自体、日本の野良猫愛誤の異常性の表れです。さらに市民団体のみならず、国会議員やジャーナリストですら「外猫温存」を主張している人すらいます。まさに日本は世界標準から外れた、狂った野良猫愛誤国家です。


(画像)

 衆議院議員 串田誠一(くしだ誠一) 日本維新の会 横浜市 旭区 保土ケ谷区 から。

串田誠一 ツイッター 2

*串田誠一氏は「奄美大島のノネコは殺処分される」と明言。しかし殺処分は現在ゼロで、予定もない。この方は国会発言でも、海外の動物愛護の事情や法令ではほぼ嘘デマしか述べていません。いやしくも国会で嘘デマで立法や政策を誘導しようとは、まさに言論テロリストで民主制度の敵です。このような愛誤議員が当選する日本は、動物愛誤に侵された狂った国家です。
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愛誤はアタオカ

串田が町で猫をみかける光景を残すとかどうとか書いてますが、残すもなにもバカが餌を与えなければ自然に根絶する話でしかありません。

要は青空飼育を公的に認めさせたいって言ってるだけの迷惑思想でしかありませんね。
猫にしても野良猫の生存率を考えたら野良猫を残すとかそれこそ動物虐待思考ですね。

私は室内飼育で誰に迷惑をかけるでもない猫愛好家はどうでもいいですが、屋外にいる猫を殊更動物愛護だのといって餌やりしたがるキチ共は本当に不快以外のなにものでもありません。

正直、環境保全区に関わらず屋外にいる猫は全て殺処分すべきだと私は思います。
迷惑飼育と無責任な愛誤のテキトー繁殖に譲歩する必要なんざ一切ないとおもいます。

日本では土地の所有権というものを認めています、そしてそこで権利のない人間に勝手にペット飼育をされる自由など資本主義社会で認められるべきではありません。

Re: 愛誤はアタオカ

猫ボラタヒね! 様、コメントありがとうございます。

> 串田が町で猫をみかける光景を残すとかどうとか書いてますが、残すもなにもバカが餌を与えなければ自然に根絶する話でしかありません。

ゼロにはならないでしょうが激減して、猫害が顕在化しないレベルにまでは減ると思います。


> 要は青空飼育を公的に認めさせたいって言ってるだけの迷惑思想でしかありませんね。
> 猫にしても野良猫の生存率を考えたら野良猫を残すとかそれこそ動物虐待思考ですね。

外猫の温存は、人間社会にも有害であり、動物福祉にも反します。
だから串田議員や太田記者は愛誤なのです。
両氏とも嘘情報での欧米礼賛ですが、北米や西ヨーロッパでは猫は室内飼いに義務化に移行させる立法が進んでいます。
ロサンゼルスは無去勢猫は放飼い遁走させれば行政が捕獲し、返還には罰金と手数料がかかります。
MC無登録であればそのまま殺処分もあります。
ベルギーは国の法律で猫の室内義務を定めています。
折々記事にしますが、カナダ、モントリオール市では猫を放し飼いにして他人の私有地に侵入したら罰金が科せられる条例が成立したようです。
数百ドルで、決して安い金額ではありません。
串田や太田は真正無知なのか、有権者や読者を騙して欧米の真逆のうそを垂流しているのか、ご本人たちに聞きたいです。


> 環境保全区に関わらず屋外にいる猫は全て殺処分すべきだと私は思います。

少なくとも先進国では猫の捕食圧を受けている希少生物生息地では外猫は根絶が望ましいとしています。
まさに奄美や沖縄はそうなのですが。
オーストラリアは市街地でもそうです。
全土でTNRが禁止されていますが、港湾で行われていたTNR猫は、港湾管理者により射殺駆除されました。
日本の様に、外猫を温存すべきなどと言っている人がいる国はないのでは?


> 日本では土地の所有権というものを認めています、そしてそこで権利のない人間に勝手にペット飼育をされる自由など資本主義社会で認められるべきではありません。

まさにモントリオール市の「他人の敷地に飼猫を侵入させたら罰金」という条例が正しいです。
「条例では、猫が隣人の同意なしに隣人の家(庭)に遊びに行った場合は500ドルから750ドルの罰金も科される」です。
猫の鳴き声も違反になります。
その他集合住宅での飼育ペット数の制限なども。
このような画期的な条例を報道せずに、NHKをはじめ何をデマ報道ばかりしているんだ、と思います。

https://ici.radio-canada.ca/nouvelle/1005431/reglement-chata-conteste-coalition
この条例は素晴らしすぎる!

プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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