犬が禁止されている場所が多いドイツ~日本より多いかもしれない

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(Zusammenfassung)
In Deutschland gibt es viele Orte, an denen Hunde verboten sind.
記事、
・ドイツでは公共イベントでの犬の同行は禁止されている~大阪万博でペットの同行を認める大阪市の愚策、
・「大阪万博でペット同伴を認める」愚策の出所はあの病的虚言愛誤なのか?、
の続きです。
2025年に開催予定の関西・大阪万博では、会場内へのペットの同伴を許可する方針です。このような愚策を松井市長は思いついた原因に思い当たることがあります。それは「大阪わんにゃん特別大使」の杉本彩氏の存在です。この方は犬猫を擬人化し「人と同じようにどこにでも同伴できる」ことが動物愛護に先進的という、誤った偏向したお考えをお持ちの方です。二言目に「ドイツが~」を繰り返し、「ドイツは日本と異なりどんな場所でも犬を同伴できる」と、妄想をマスコミに発言しています。しかしドイツは日本より犬を禁止する場所が多いかもしれません。
例えば、二階堂ふみと杉本 彩、人と動物が幸せに共生する社会 2022年3月19日 ですが、まさに狂人の妄想に等しい発言を杉本彩氏らはしています。一貫して「ドイツをはじめとする動物愛護先進国は人と犬猫を同等に扱い、どこにでも同行できる」ということを嘘をもとに述べています。
例えば、「ドイツでは鉄道の犬用の乗車券がある(大嘘です。ありません)」、「タクシードライバーが飼犬を勤務中に営業車の助手席や後部座席に自由に乗車させている(ドイツでは短時間に限り乗車の場合は専用ハーネスで固定させるか、クレートに密封しなければ違反となります)」、「ドイツではホテルでは自由に犬が出入りできる(この記述ではドイツの全てのホテルで無条件で全館で入場が許可されるという意味になります。しかしドイツではほとんどのホテルは犬禁止です。犬の宿泊可のホテルでも限られた部屋が1~数室というレベルです。また宿泊が可能であっても、ダイニングは禁止されていることが多い。実は犬宿泊施設は、人口比で日本の方が多いのです)」などです。その発言の嘘デマ誤りに関しては、以下にに私は記事にしています。
しかし杉本彩氏の愛護に関する仰天デマ嘘発言は、これに限ったことではありません。それ以外でも私は多数記事にしています(杉本彩)。
しかしドイツでは、日本では犬の同行を禁止していない、ほぼ禁止していない場所でも法令により禁止し、高額の罰金が科されます。それらは州法や条例で明記され、実際に罰金が徴収されています。日本ではまず禁止されていない場所でのドイツでの犬禁止場所は、次のような施設があります。
・公共の体育館・運動施設
・児童公園(ドイツ国内ではほぼすべてで犬の進入禁止)
・宗教施設(教会やモスク) 敷地含む
・墓地
・幼稚園から大学までの教育施設 敷地含む
・シーズン中の公共のビーチや遊泳場
一例として、日本人が多いデュッセルドルフ市の条例から引用します。単に「犬の同行を禁止する」というだけではなく、高額の罰金が科せられます。
・Verwarn-und Bussgelder in Hundeangelegenheiten 「犬に関する注意事項と罰金」
犬の進入は違反です
全ての犬 大型犬 危険な犬・特定の犬の品種
・児童公園(犬の進入禁止) 100ユーロ 150ユーロ 200ユーロ
・児童公園(リードをしていない) 200ユーロ 250ユーロ 300ユーロ
・墓地とサッカー場(犬の進入禁止) 100ユーロ 150ユーロ 200ユーロ
・墓地とサッカー場(リードをしていない) 200ユーロ 250ユーロ 300ユーロ
(画像)
Verwarn-und Bussgelder in Hundeangelegenheiten 「犬に関する注意事項と罰金」 から。犬の侵入禁止場所と違反した場合の罰金一覧。

その他に、私はドイツのシュレースヴィッヒホルシュタイン州の、「シーズン中のビーチ犬進入禁止州法」について記事にしています。同州では、シーズン中はビーチに犬を同行させることは禁止され、違反者は最高で1万ユーロ(144万円)までの罰金が科されます(ビーチに犬を連れて入ると罰金10,000ユーロ(約130万円)~ドイツ、シュレースヴィッヒ・ホルシュタイン州)。
シュレースヴィッヒホルシュタイン州に限らず、ドイツでは公共のビーチは、ほぼ100%シーズン中は犬は禁止されます。海に限らず。遊泳場の湖や川でも、ドイツではほぼシーズン中は犬がほぼ100%禁止されています。日本で「全域がリードフリーの広大な公園」と喧伝されているグリューネヴァルトは、真実は犬のリードが免除されているのは全体の面積の4%にすぎません。公園の多くの場所では、犬の進入が禁止されています。湖の遊泳場では、その付近一帯で犬禁止となっており、違反には罰金が科されます。
日本では児童公園で犬を禁止しているところは少ないですし、ましてや罰金を科すところはまずないでしょう。墓地でも犬を禁止しているところはほぼないです。ビーチでの犬禁止は日本ではあるにしても「犬の同行はご遠慮ください」といったお願いレベルで、で罰金が144 万円以下などはありえません。
ドイツでは鉄道での犬乗車が許可される(しかし犬の乗車は日本で喧伝されているほど多くはありません。ラッシュアワー遠慮するはのが常識です)、レストランでの犬同行が許可されることが多い(日本で喧伝されているほど犬許可の店はそれほど多くはありません。大都市で半数あるかないか)のは、鉄道の収益確保策(日本と異なりドイツの鉄道料金は高い。またかつては日本の鉄道ほど混雑しなかったため、犬や自転車の乗車が迷惑にならなった)や文化の差でしょう。ドイツと日本が、どちらが犬に寛容かは、一概には言えません。それを一面だけ誇張し、さらに妄想まで交えて「ドイツはどこにでも犬を人と同じように同行できる動物愛護先進国だ」との杉本彩氏のデマ発言は、滑稽である以上に有害です。
(画像)
ベルリン市内の児童公園。入口に大きく「犬禁止」という看板が掲げられています。

(動画)
Metro system (U-BAHN) in BERLIN, GERMANY | May 2022 「ベルリンの地下鉄 2022年5月」
ベルリンの地下鉄の駅構内と車内。犬は1頭も写っていません。日本で喧伝されているほど、鉄道に犬を乗車させている飼い主が多いわけではないです。ラッシュアワーは、犬は遠慮するのが常識です。現在、路線や時間帯により、犬の乗車を制限する議論があります。ドイツは移民の受け入れで人口が増加し、大都市の鉄道が混雑しているからです。
対して日本は人口減少で利用が減ったの路線で自転車を有料で許可したり、新幹線の犬同行許可車両の試みが行われています。鉄道の利用者の減少による売り上げ減の対応策です。
(動画)
[DB/BVG] - S-Bahn & U-Bahn - Berlin - 2023 「ベルリンの鉄道」 2023年1月19日
こちらは比較的すいている時間帯ですが、それでも犬の乗車は1頭もありません。
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