スペインも猫の狩猟が合法。生物多様性法の改正法案ではより猫の殺害駆除が強化されTNR猫や飼猫も犠牲になると懸念されている

Please send me your comments. dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare. dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。 dreieckeier@yahoo.de
Spain/Spanien
スペインは一定の条件下では所有者不明猫の狩猟駆除が合法です。そのために飼猫が誤って射殺されています。さらにスペイン国会では、世界自然遺産であるカナリア諸島での猫の駆除の強化を定めた「生物多様性法」の法案が審議されています。カナリア諸島では、猫による固有種の捕食ありますが深刻です。この法案について、動物愛護系の上院議員は「この新しい法律は駆除する猫からTNR管理されている猫を除外する規定がない。市町村で行われているTNR猫の一群を殺害駆除し、根絶することを目的としている」と懸念を示しています。
サマリーで示した、スペイン国会で審議されている新しい「生物多様性法」に関して、一部の上院議員が「飼猫が駆除されるし、TNR猫をこの法律では殺害駆除して根絶しようとしている」と懸念を表明しているニュースソースから引用します。
・Feral cat hunting to be included in new Canary Islands Biodiversity Law, Spanish Senator complains 「スペイン領カナリア諸島の新しい生物多様性法に野良猫の狩猟が含まれるとして、スペイン上院議員が不満を表明している」 2019年3月16日
Spanish Senator Carles Mulet, a member of the Parliamentary Association in Defense of Animal Rights (APDDA), has denounced to the Central Government a draft of the new Canary Islands Biodiversity Law because he maintains that it includes cats as a species that can be legally hunted.
Feral cat hunting, by hunters with guns, during hunting season has historically been allowed if there is no way to identify the animal has an owner.
Consequently many cats in the wild are shot, and many report domestic cats being killed due to misidentification.
In a statement sent this Tuesday, the Compromis parliamentanan also warns that the new regulation, that is intended in its current form to be approved, will require municipalities to eradicate urban feline colonies as well as other modifications that could be harmful to many animals.
In a question that he formulated in writing to the Government, Mullet echoed the complaints of animal protection associations in the Canary Islands, which point out that the new law aims to regulate all cats without visible identication- those that have owners and those who have a chip- if they are in hunting grounds can be hunted.
Likewise, the associations have wamed that the future law wants municipalities to avoid and eradicate feral cat colonies,
while the Trap Neuter Return (TNR) method does not appear in the text at all despite being the scientific method of choice and the most effective according the animal defenders for the control of feline populations.
The senator has also asked the Government if in the draft Animal Welfare Law that is being prepared, measures will be included that can guarantee the ethical management of urban feline colonies following the TNR model throughout the Spanish territory.
スペインの、アニマルライツを擁護する国会協会 (APDDA) のメンバーであるスペイン上院議員のカルレス・ミュレー氏は、スペイン連邦政府に対して、新しい「カナリア諸島生物多様性法」の草案を非難しました。
スペインでは銃を所持したハンターによる野良猫の狩猟は、猫に飼主がいるかどうかを特定する方法がない場合は、狩猟期間内では歴史的に許可されてきました。
そのために多くの野良猫が射殺され、さらに飼猫が誤認されたために殺されているという報告が数多く寄せられています。
今週火曜日に送られた議会の仲裁案の声明の中で、新しい法律の規制について以下のように警告しています。
現在の法案の内容のままで可決を目指していこの計画は、市町村に都市にある猫のTNRの猫の一群を根絶することと、多くの動物に害を及ぼす可能性のあるその他のついての変更を要求します。
上院議員のミュレー氏が政府に対して書面で作成した質問の中では、カナリア諸島の動物保護協会が(この法案に対して)不満を繰り返していることと、新しい法律は目に見える識別がなければすべての猫が法の規制の対象をすることを目的としていると指摘しています-飼い主がいて、マイクロチップをしている猫であっても-狩猟区域にいる場合は狩猟が可能となるのです。
同じくカナリア諸島動物保護協会は、将来この法律が地方自治体にTNR管理による野良猫の一群を無効とし、根絶することを望んでいるとも警告しました。
Trap Neuter Return(TNR)による手法は科学的に選ばれた方法であり、猫の個体数を制御するためには動物の擁護者によると最も効果的であるにもかかわらず、新しい法律の草案の文書にはまったく記述がありません。
ミュレー上院議員はさらに準備中の動物福祉法の草案に、スペイン全土でのTNRモデルに従って、都市部の猫のTNR管理された一群の倫理的管理を保証できる措置が含まれるかどうかを政府に尋ねました。
上記の記事では、以下のことが書かれています。
1、スペインでは飼主がいおるかどうか特定できない猫は一定条件下では狩猟が合法である。
2、そのために飼猫も狩猟の犠牲になっている。
3、2019年に国会で審議されている生物多様性法の草案ではより猫の狩猟駆除が強化され、政府はTNR猫や飼猫の一掃を図っている。
引用した記事は、英文をそのまま訳しただけです。スペインの猫の狩猟ですが、法律「自然遺産と生物多様性法 2007」により、下位の州自治体が野良猫の狩猟に関する立法を行うよう求める「委任立法」です。立法が行われたのは、カスティーリャ・ラ・マンチャやエストレマドゥーラなどの複数の自治体があります。
また中央政府の所管庁は、必要に応じて銃による駆除も許可できるとしています。この特定のケースでは、国立公園等で野良猫の捕獲駆除が行われています。
・Gatos asilvestrados: ¿pueden cazarse?
引用した記事にある、新しい「カナリア諸島生物多様性法」は、「TNR猫も飼猫も狩猟駆除による一掃」が可能となる内容でそのまま可決されたのか、もし可決されたのならばその内容について、後ほど調べて記事にします。なかなかスペインの事柄は英語などの文献が乏しいので。
いずれにしても希少生物が野良猫による捕食圧を受けている島嶼では、即効性がないTNRを行って、猫の殺処分ポリシーを実施している国は私は日本以外では知りません。ドイツの世界自然遺産のボルクム島や、イギリスのケイマン諸島ではTNRは禁止です。ドイツの場合は動物愛護団体がTNRを提案したものの、ニーダーザクセン州政府等が即時却下しました。もちろん北中南米や、オーストラリア(は国土全体でTNRが違法です)でも、特に生態系が侵入種に対して脆弱な島嶼では、猫の管理は殺処分による駆除が一択です。TNRに特化した日本の愛誤団体は「日本ではTNRは都市部で行われているが、海外では自然環境下で主に行われている」とデマ情報を拡散しています。日本での島嶼でのTNRを強行することが目的と思われますが、極めて悪質です。
(動画)
The Canary Islands | ᴴᴰ [ Nature ] | BUZZEX Documentary 「カナリア諸島 ドキュメンタリー」 2022年9月4日
カナリア諸島はスペインの世界自然遺産です。このドキュメンタリー番組では、本島には非常に多くの固有種が生息しているとのべられています。島は独自の進化を遂げた固有種が多いのです。さらに元々天敵が存在しなかった種にとっては、侵入種には大変脆弱です。そのために特に島嶼においては、国際的に侵入種の駆除は厳格に行われています。
この動画においても、33:00~から野良猫について述べられています。猫はこの自然環境に非常に適応した侵入種であるとしています。
- 関連記事
-
- スペインも猫の狩猟が合法。生物多様性法の改正法案ではより猫の殺害駆除が強化されTNR猫や飼猫も犠牲になると懸念されている
- 猟犬の虐殺が横行しているスペイン~「日本は欧州より殺処分が多い野蛮な国」という牧原秀樹議員の無知蒙昧
- スペインの犬猫殺処分数は年間30万頭~殺処分ゼロ議員連の牧原秀樹議員の無知蒙昧
- 野良犬の肉をペットフードと人用食品原料として輸出していたスペイン
- スペインのペットショップの数は人口比で日本の約3倍~やはり「愛誤」は嘘つきだった
- スペインのアニマルシェルターの営利目的の大量殺処分~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本
- NHK「世界ネコ歩き」は、野良猫放し飼い猫至上主義の嘘プロパガンダ番組(スペイン編)