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続・オーストラリアは2022年に国土の全てでTNRが違法となった






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(summary)
Australia has passed a law in 2022 that will require all cats to be kept indoors, in ACT.
Australia has now banned TNR control of cats nationwide.


 記事、オーストラリアは2022年に国土の全てでTNRが違法となった、の続きです。
 オーストラリアでは猫のTNRはすべての州と準州で禁止されています。今までは唯一、首都キャンベラ特別区(ACT)のごく限られた、狭い範囲の都市部でのみ例外的に認められていました。しかし新しいACTの「猫の室内飼い義務法」により、TNRは違法となりました。つまりこれでオーストラリアは全土でTNRが違法となる国になりました。この法律は2022年7月1日に施行されましたが、その前にTNR団体らがTNRに限り例外を認めるように求めていました。しかしTNRを免除する特例は認められませんでした。ただし法律施行前から飼育されていた猫は免除されます。ACTで行われているTNR活動も、法施行前の猫はTNR管理が認められますが、新規の猫をTNRすることは違法となります。



 サマリーで示した通り、オーストラリアでは全ての州準州で猫のTNRが禁止されていますが、2022年まで首都キャンベラ特別区(ACT)の都市部でのみで例外的に許可されていました。しかし首都キャンベラ特別区(ACT。以下、「ACT」と記述する)でも、飼い猫の室内飼いを義務付ける法律が2022年7月1日に施行しTNR猫の飼い猫と解釈され、法律施行後はTNRは違法となります。それのよりオーストラリアは全土でTNRが違法となりました。
 ACTでTNR活動をしていた団体は、ACT政府に「TNRに限り特例を認めて活動を継続できるようにしてほしい」との要望を行いました。しかしACT政府は予定通り、「飼猫の室内飼い義務法」を7月1日に施行することにしました。ただしこの法律の施行前から飼育していた猫は除外するとしました。つまりACTで行われているTNR活動は現在TNR管理されている猫は引き続きTNR団体が屋外で管理することを継続できますが、新規の猫でのTNRは認めないということです。妥当な判断だと私は思います。以下に、それを伝えるニュースソースから引用します。


All Canberra suburbs to contain new cats from July 1, 2022 「2022年7月1日から、キャンベラの近郊で新規で飼育するすべての猫は室内に閉じ込めること」 2022年5月28日

Currently, all cats in new Canberra suburbs have to be kept indoors or in cat runs at all times.
Under the ACT government's plan, announced today, all new cats obtained by owners after July 1, 2022 will have to be contained, regardless of which suburb they live in.
ACT Minister for Transport and City Services Chris Steel explained that "grandfathering arrangements" would apply for cats owned before July 1 2022, which means that already-owned cats do not need to be contained.
The maximum penalty for breaching the laws is $1,600.
Among these strategies is a compulsory requirement for new cat owners to register their cats.
From July 1 2022, new cat owners will have to pay a once-off fee when they first register their cat, and then update their details annually.

現在は、キャンベラ近郊では新しく取得した猫はすべて、常に屋内またはキャットラン(屋外のネットや柵で囲って猫が遁走できないようにした設備)内で飼育する義務があります。
7月1日以降に新しく飼主が取得したすべての猫は、住んでいる場所に関係なく屋内に収容しなければなりません。
ACT政府のクリス・スティール運輸・都市サービス局長官は、次のように説明しました。
2022年7月1日より前に飼われていた猫には、「祖父条項(grandfathering arrangements)」(*)が適用されます。
つまり、すでに飼われている猫を室内に閉じ込めて飼う義務はありません。
法律違反に対しては、最高で1,600ドルの罰金が科されます。
これらの戦略の中には、新しい猫の所有者が猫を登録するための義務要件があります。
2022年7月1日から新しい猫の所有者は、最初に猫を登録するときに1回限り猫の登録手数料を支払わなければならず、その後は毎年登録内容の詳細を更新する必要があります。


(*)
Grandfather clause 「祖父条項」
 旧法下で行われたことは旧法による規定が法改正後も引き続き適用されますが、新しい法律が段階的に将来のすべてのケースに適用されていくとする条項です。


(参考資料)

ACT Cat Plan 2021-31 「ACT(首都キャンベラ当別区)における猫計画 2021年-31年」 ACT政府公文書

 この文書では、ACT政府は2031年までに、以下を達成すると書かれています。TNRによる猫の管理については記述がありません。つまり「猫の室内飼い義務」での、TNRの免除の特例はありません。
1、飼猫の不妊去勢率を上げる。
2、飼猫の全てをマイクロチップによる登録を義務化する。
3、半所有、非所有猫の削減。
4、猫の収容施設(アニマルシェルター)を増やす。
5、猫の室内飼いと、屋外でのリードとハーネスの完全義務化。
6、野良猫の駆除を行い、野生動物を保護する。
7、農村地域でも猫の室内飼いを広める。
8、猫による人感染症リスクに関する人々への啓もう。



 オーストラリアの首都キャンベラ特別区での「猫の室内飼い義務化」の法律は、TNR活動団体がTNRに関する例外措置を設け、容認することを求めていましたが、それは却下されました。しかし新法の施行の2022年7月1日の本法施行以前に飼われていた猫は適用外とされましたので、TNR管理されている猫も同様の扱いとなります。つまりすでにTNR管理されている猫は今まで通りの屋外での認められますが、新規のTNRは許可しないということです。
 ACTは半所有、所有者のない猫は根絶し、野良猫は積極的に駆除する方針です。早晩ACTにおいてもTNR活動はなくなるでしょう。オーストラリアは全ての州準州でTNRが禁止されています。唯一許可されていたACTも違法となり、これでオーストラリアは全土でTNRが禁止された国となりました。


(動画)

 Trap, neuter and return program for Canberra's cats last of its kind in Australia | ABC News 「トラップ、中性化、リターン、それはオーストラリアではキャンベラで最後に残された手法です」 2022年1月21日

  オーストラリアでは、すべての州準州でTNRが禁止されています。このニュースが報じられて時点では、首都キャンベラ特別区のみの狭い範囲での都市部のみでTNRが例外的に許可されていました。しかしニュースでは首都キャンベラ特別区においても猫の室内飼い義務法が可決成立し、TNRも違法となると述べています。この動画の概要は次の通りです。

 猫は屋内では家族の一員ですが、屋外では多大な悪影響を野生動物に及ぼす可能性があります。オーストラリアでは他の全ての地域でTNRは禁止されていますが、まだ首都キャンベラ特別区では非合法ではありません。しかし専門家はTNRは猫を減らす効果はなく、またトキソプラズマ感染等による人に対する公衆衛生上の脅威となると述べています。
 キャンベラ首都特別区では2022年7月1日から新しい猫の室内飼い義務法が施行され、すべての猫は室内で飼うか、リードにつなぐことが義務付けられます。ACT政府は、この法律に基づく新しい猫管理計画で「TNRで猫が再び路上に戻されることを阻止する」と述べています(つまり新しい「猫室内飼い義務法」でのTNRでの屋外飼育を特例としては認めないとACT政府は公言したと言うことです)。

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大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
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