イギリス領ケイマン諸島では生態系保全のために野良猫を殺処分、根絶させることとした

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(summary)
The Cayman Islands says it will start culling feral cats to help save a dwindling colony of brown booby birds
イギリス領のケイマン諸島は多くの希少な固有種が生息しています。また海鳥の貴重な繁殖地でもあります。近年、ケイマン諸島でのカツオドリが野良猫の捕食されて個体数を減らしています。ケイマン諸島環境省は、生態系保全のために野良猫を捕獲し、安楽死(殺処分)して島内の野良猫を根絶する方針を年初に公表しました。なおカツオドリは、著しく個体数を減らして絶滅が危惧されている種というわけではありません。予防的にでも、悪性の外来種を根絶させる先進国を日本は見倣っていただきたいと思います。
イギリス領ケイマン諸島は、海鳥の一種のカツオドリの営巣地です。しかし野良猫の捕食でカツオドリの個体数が減りつつあり、問題視されていました。そのためケイマン諸島政府は島内の野良猫を罠にかけ、殺処分して根絶する方針であるこことを公表しました。それを報じるニュースソースから引用します。
・Cayman Islands to cull feral cats to protect brown boobies 「ケイマン諸島ではカツオドリを保護するために野良猫を殺処分します」 2023年1月12日
The Cayman Islands says it will start culling feral cats to help save a dwindling colony of brown booby birds
The Cayman Islands has announced it will start culling feral cats to help save a dwindling colony of brown booby birds.
Officials said Tuesday that they will launch a humane trap and euthanasia program to help protect a new nesting season that is underway.
They said any microchipped cats caught in the traps will be returned to identifiable owners.
Brown boobies are not considered an endangered species worldwide.
ケイマン諸島はカツオドリが減少している営巣地を助けるために、野良猫の殺処分を開始すると述べています。
ケイマン諸島はカツオドリの生息数が減少しているために、野良猫の殺処分を開始すると発表しました。
ケイマン諸島当局は火曜日に、現在営巣期のカツオドリを保護するために、野良猫の人道的なわなと安楽死プログラムを開始すると発表しました。
ケイマン諸島当局は、わなにかかったマイクロチップを装着されている猫は、特定が可能であれば飼い主に返還されると述べました。
カツオドリは、世界的には絶滅危惧種とは見なされていません。
カツオドリは、ことさら絶滅が危惧されるほどの希少種ではありません。野良猫の捕食により個体数を減らしていることから、ケイマン諸島政府は先手を打って、島内の野良猫を殺処分して根絶する方針を明らかにしました。そして速やかに実行するとしています。
対して日本では、野良猫の捕食により絶滅寸前まで希少な在来生物が減少しているにもかかわらず、猫愛誤の圧力に行政が負けて有効な手段を講じることができません。たとえば奄美大島では、固有種のアマミノクロウサギが200匹まで個体数を減らして絶滅寸前まで追い込まれました。大きな要因は猫の捕食です。しかし行政もTNRを採用するなど、有効とは言えない方法を採用しました。現在は個体数はある程度回復し、最悪の事態は回避できました。しかし海外ではまず、猫の捕食被害を受けている希少な在来生物の生息地でTNRを行ことはあり得ません。
ところで奄美群島の猫のTNRを推進した団体は、㈶どうぶつ基金です。この団体のHPの記事はほぼ見当違いな内容ですが、イギリスで結核が流行したアナグマの駆除に関する記事もその一つです。
イギリスでは2013年に野生のアナグマに結核が流行しました。そのためにイギリス政府は、アナグマから牛やヒトが結核に感染するのを予防するために、アナグマの無作為な駆除を進めました。それに反対したのが、元クィーンのギタリスト、ブライアン・メイ氏です。㈶どうぶつ基金の記事ではこれを受けて「ブライアン・メイ氏も奄美のノネコ殺処分(実際は1匹も殺処分されていない)に反対するだろうと」と記述しています。以下に引用します。
・ブライアン・メイとアナグマと奄美の猫3000頭殺処分反対と 2021年11月12日
どうぶつ基金では奄美大島の猫3000頭殺処分計画に反対しています。
「科学的根拠に乏しい理由で、動物の命を無駄にしたくない。非人道的だし、税金の無駄でもある」という理由からです。
「クイーン」というイギリスの超有名ロックバンドのギタリスト、ブライアン・メイさんが、同じ理由でアナグマの駆除殺処分に反対しています。
ブライアン・メイさんは天文物理学の博士でもあり、野生生物保護活動家です。
9年前の2012年、英国議会は固有在来種で保護動物のアナグマに結核菌が発見され、畜牛への伝染を防ぐため、アナグマの70%を実験駆除するという計画を承認発表しました。
これに反対を表明したのが、ブライアン・メイ博士。
アナグマの駆除殺処分ではなく、ワクチン注射を、と政策の変更を提案したのです。
過去にはキツネへの虐待行為を起こしたゴルファーに抗議したり、かがり火を焚くガイ・フォークス・ナイトの期間にハリネズミを巻き込まないように注意喚起したりもしています。
ブライアン・メイ博士のことですから、アマミノクロウサギの保護を口実に奄美大島で進められている
ネコ3,000頭の駆除計画のことも知ればきっと、計画は中止、と言ってくれるのではないかと思っています。
ブライアン・メイ氏は、ヴィーガンで環境保護運動家です。そのために野生動物のキツネやハリネズミの保護運動もしています。これらの野生動物と、悪性の外来種であるイエネコは全く異なります。むしろ環境保護の点からは、在来生物の脅威となっている猫は駆除根絶が望ましいのです。むしろブライアン・メイ氏は、奄美の希少種、アマミノクロウサギが猫による捕食被害に遭っていることを知ったのならば、むしろノネコ駆除(特に日本はアメリカドイツなどの欧米と異なり、無傷で捕獲するライブトラップで捕獲し、飼い猫として譲渡している。現在殺処分数はゼロです)に賛成するのではないでしょうか。
私が調べたところ、ブライアン・メイ氏が「TNRを支持した」という情報は1つもヒットしませんでした。またイギリス領(ブライアン・メイ氏は生粋のイギリス人でサーの称号を持っています)ケイマン島の猫の殺処分による根絶計画は、イギリスではかなりの批判がありましたが、ブライアン・メイ氏は何の意見表明もしていません。
いずれにしても10年前のイギリスのアナグマ駆除と奄美大島のノネコ対策を同列に論じること自体脈絡がなく無意味です。120%こじつけですが、このようなくだらない記事をドヤッ!と公開できてしまうこの団体の痴性って何なのでしょう(笑)。
(参考資料)
・Badger culling in the United Kingdom
~
イギリスにおける野生のアナグマの、結核流行における駆除に関する資料。結核感染の有無を確認することなく、無作為に銃殺するとしました。イギリス政府の説明による、「アナグマから家畜やヒトに結核が感染することを防止するため」という目的はやむを得ないとも思います。またブライアン・メイ氏のアナグマのワクチン接種を言う意見も一理あります。
なおアナグマはヨーロッパ大陸では数が多く狩猟対象ですが、大ブリテン島では数を減らしている希少種です。そのためにイギリスでは保護対象となっていました。
・Feral Cat Control in the Cayman Islands: Frequently Asked Questions Department of Environment Cayman Islands Government 「ケイマン諸島における」野良猫のコントロール:よくある質問 ケイマン諸島環境局 ケイマン諸島政府」 2021年9月
~
ケイマン諸島の、ノネコの殺処分による根絶計画に関する政府資料。折々この資料も記事にしたいと思います。
(動画)
Save The Badger Badger Badger : animated music video : MrWeebl 「アナグマを助けよう」 2013年5月20日 公開 ブライアン・メイ氏による、イギリスのアナグマ駆除に反対する曲。
(動画)
TOP 10 Brian May solos 2019年1月13日 ブライアン・メイ氏のクィーン時代も含めてのギター・ソロ。
(動画)
Cayman Brac Bluff and Boobie bird 「ケイマン島 ブラック・ブラフとカツオドリ」 2017年12月12日
カツオドリは地上で営巣するので、猫の捕食には非常に脆弱です。カツオドリは希少種で絶滅が危惧されている種ではありませんが、ケイマン諸島政府はカツオドリが猫の捕食により個体数を減らしていることにより、早急な対策を講じました。狂信的な猫愛誤の圧力に屈している日本は、まさに環境保護後進国です。
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