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野良猫根絶の法制化に動くハワイ州~ハワイ州議会で審議中の「野良猫毒殺と重点地域の野良猫根絶」法案







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(summary)
HOUSE OF REPRESENTATIVES H.B. NO. 1987 THIRTY-FIRST LEGISLATURE, 2022 STATE OF HAWAII A BILL FOR AN ACT
It aims to eradicate feral cats in the state of Hawaii.


 記事、野良猫根絶の法制化に動くハワイ州~カウアイ郡は野良猫給餌禁止規則が満場一致で可決、の続きです。
 アメリカ、ハワイ群島は大陸から遠く離れ隔絶しているために、多くの希少な固有種が生息しています。しかしハワイ州では野良猫の数が非常に多く、200万匹という推計もあります。野良猫はハワイ州の野生動物に甚大な被害を与えており、いくつかの種では絶滅の危機に瀕しています。また猫の糞に含まれるトキソプラズマ原虫が海中に流れ出し、固有種のアザラシなどがトキソプラズマに感染し、死亡原因となっています。そのためにハワイ州と傘下の自治体は、野良猫根絶ための法制化を進めています。現在ハワイ州議会では、「州内の野良猫の毒殺と、重点地域での野良猫根絶政策、TNRを否定」する法案が審議されています。



 前回記事では、ハワイ州カウアイ郡の、「公共の場では例外なく猫への給餌を禁止する」規則(条例)の可決について述べました。これによりカウアイ郡では、公共の場でのTNRは事実上できなくなりました。
 さらに州議会でもより強力な、「ハワイ州での野良猫根絶」を目的とした法案が審議されています。主な内容は次の通りです。「1、オーストラリアに倣い、毒餌により積極的に野良猫をl駆除する」、「2、重点地域を定め、期限を設けて野良猫の根絶事業を行う」、「3、TNRは州は支持しない、排除する」です。
 この法案は議会今期での成立は見送られましたが、来期での成立を目指しています。その法案原文を、ハワイ州下院議会の公文書から引用します。


HOUSE OF REPRESENTATIVES H.B. NO. 1987 THIRTY-FIRST LEGISLATURE, 2022 STATE OF HAWAII A BILL FOR AN ACT 「ハワイ州下院議会 法案番号:1987 2022年第31回 ハワイ州」 2022年7月1日

BE IT ENACTED BY THE LEGISLATURE OF THE STATE OF HAWAII:
The legislature finds that feral cats contribute to widespread ecological disruptions that threaten native wildlife, particularly in island jurisdictions.
Once feral cats are introduced to islands, they prey on a variety of native species, many of which lack evolved defenses against mammalian predators, resulting in severe population declines and extinction.
As one of the most harmful invasive species, feral cats represent a direct threat to Hawaii's native wildlife populations, particularly its native bird populations.
Since Hawaii's native birds evolved without mammalian predators, they have no natural defenses against feral cats.
The legislature also finds that predation among cats is instinctive, meaning that even well-fed cats will hunt and kill wildlife.
The legislature additionally finds that feral cats are responsible for the spread of diseases such as Toxoplasma gondii.
In Hawaii, toxoplasmosis is also an identified threat to the conservation of native species such as the nēnē, Hawaiian crow, and Hawaiian monk seal.
According to the National Oceanic and Atmospheric Administration, toxoplasmosis is a leading cause of mortality among endangered Hawaiian monk seals.
According to a 2013 University of Hawaii survey, nearly eighty‑seven per cent of Hawaii residents agreed that feral cat abundance should be decreased.
Approximately seventy-eight per cent of respondents supported permanently removing feral cats from areas with threatened or endangered fauna.
Responses indicated that the most preferred technique for managing feral cats was the live capture and lethal injection technique, whereas the trap‑neuter-release method was the least preferred technique.
The legislature additionally finds that the use of techniques such as the trap-neuter-release technique or other efforts that support the feeding or re-release of feral cats into the wild or public spaces are not recommended by the Hawaii invasive species council, since these efforts are not an effective strategy to reduce the number of feral cats in an area or the predation and disease impact of feral cats.
The legislature recognizes that the Australian government is at the forefront in developing humane, effective, and justifiable methods to cull invasive feral cat populations.
Utilizing the specially designed Curiosity and Eradicat feral cat baits, the Australian government has been able to humanely control feral cats in conservation areas on a broad‑scale level.
The legislature believes that the State must also actively manage its invasive feral cat population in the interest of public safety and for the protection of critically endangered native wildlife.
Therefore, the purpose of this Act is to require:
The invasive species council to develop and implement a program to effectively reduce the feral cat population in Hawaii by December 31, 2025.
In developing the program, the invasive species council shall consider methods successfully used in Australia to cull the feral cat population, including the use of the Curiosity and Eradicat feral cat baits.
・Eliminate the feral cat population on the islands of Kauai, Maui, and Hawaii by December 31, 2025; and
・Reduce the feral cat population on the island of Oahu by fifty per cent by December 31, 2025.

以下はハワイ州議会によって立法すべきです:
(ハワイ下院)議会は野良猫は特に島嶼である本州においては、在来の野生生物を脅かし、広範囲な生態系の混乱に寄与していることを発見しました。
野良猫が島に持ち込まれるとさまざまな在来種を捕食しますが、(ハワイの在来種の)多くは哺乳類の捕食者に対する防御の進化が無く、深刻な個体数の減少と絶滅をもたらします。
最も有害な外来種の1つである野良猫はハワイ固有の野生生物の個体数で、特に固有の鳥類に対しては直接的な脅威となっています。
ハワイ固有種の鳥は哺乳類の捕食者が無くなしで進化したために、野良猫に対する自然な防御力がありません。
議会ははさらに猫の捕食行動は本能的であり、十分に餌を与えられた猫でさえ、野生生物を狩って殺していることを発見しました。
議会はまた、野良猫がトキソプラズマ原虫などの病気の蔓延の原因であることも発見しました。
ハワイではトキソプラズマ症は、ネネ(ハワイ固有種の希少な野生のガン)、ハワイアンクロウ(ハワイ固有種のカラス)、ハワイアンモンクアザラシなどの、在来種の保全に対する特定の脅威でもあります。
米国海洋大気庁によるとトキソプラズマ症は、絶滅の危機に瀕しているハワイアンモンクアザラシの主な死亡原因です。
2013年のハワイ大学の調査によると、ハワイの住民のほぼ 87% が野良猫の数を減らすべきだと考えています。
回答者の約78%が、動物相が絶滅の危機に瀕している地域から野良猫を恒久的に駆除することを支持しています。
回答によると、野良猫を管理するための最も好ましい手法はライブトラップでの捕獲と注射による殺処分という方法であり、トラップ-中性化-リリース(TNR)は最も不人気で好まれていない方法でした。
議会はさらに、捕獲・中性化・リリース(TNR)などの技術の採用や、または野良猫に餌を与えたり、野生または公共空間へ再リリースすることを支援するなどその他の取り組みへの支援は、地域の野良猫の数を減らしたり、野良猫による捕食や病気の影響を減らしたりするための努力は効果的な戦略ではないことから、ハワイ外来種審議会によって推奨されていないことを発見しました。
ハワイ下院議会は、オーストラリア政府が侵略的な野良猫の個体群を駆除するための人道的で効果的、かつ正しい方法を開発している先進的な取り組みをしていることを認識しています。
オーストラリア政府は特別に設計されたキュリオシティとエラディキャット(註 オーストラリアの在来生物には毒性がなく、野良猫等の外来生物だけに誘導な毒餌)という野良猫の餌を利用して、大規模なレベルで(在来生物の)保護地域の野良猫を人道的に管理することができました。
ハワイ州議会は公共の安全と絶滅の危機に瀕している野生生物の保護のために、侵略的な野良猫の個体数を州が積極的に管理しなければならないと考えています。
したがってこの法律の目的は、次のことを要求することです。
2025年12月31日までにハワイ侵略種審議会が実施する、ハワイの野良猫の個体数を効果的に減らすためのプログラムを開発すること。
野良猫削減プログラムを開発するに際してハワイ侵略種審議会は、オーストラリアで成功を収めている、野良猫の毒餌であるキュリオシティとエラディキャット(いずれもオーストラリアが開発した野良猫駆除のための毒餌)の使用を含めて、方法を検討するものとします。
・2025年12月31日までに、カウアイ島、マウイ島、ハワイ島の野良猫の個体数を根絶すること。 そして、
・2025年12月31日までに、オアフ島の野良猫の個体数を50%削減すること。



 ハワイ州の、「1、オーストラリアに倣い、毒餌により積極的に野良猫をl駆除する」、「2、重点地域を定め、期限を設けて野良猫の根絶事業を行う」、「3、TNRは州は支持しない、排除する」を内容とする法案が成立すれば、アメリカ合衆国ではアラスカ州に続いてTNRを禁止する2番目の州になります。なおアメリカ合衆国では、TNRを合法とし、それを支援し制度化している法律がある州はありません。一部の自治体条例にとどまります。
 ハワイ州は大陸から隔絶した島嶼であり、特異な生態系を有します。オーストラリアやニュージーランドなどの悪性にの外来種対策では先進的な国に追随することを、私は期待します。


(動画)

 Monk Seals and Toxoplasmosis- VOS9-5 (trailer) Voice of the Sea TV 「(ハワイの固有種)モンクアザラシとトキソプラズマ症」 2022年8月4日

We’re looking at the connections between humans, cats, monk seals — and the disease toxoplasmosis.
Monk seals have lived in Hawaiʻi for over three million years, but their population has been severely depleted by human influences and habitat loss.
Death from toxoplasmosis—a disease caused by a parasite spread through cat feces—has added another challenge to the recovery of the Hawaiian monk seal population.

私たちは人間、猫、モンクアザラシ、そしてトキソプラズマ症との関係に注目しています。
モンクアザラシは300万年以上の期間にわたりハワイに生息していますが、人間の影響と生息地の喪失により個体数が激減しています。
トキソ プラズマ症 (猫の糞を媒介して感染する寄生虫によって引き起こされる病気) による死亡は、ハワイアンモンク アザラシの個体数の回復に、さらなる別の課題をもたらします。





(動画)

 1 Hawaiian monk seal dead, another sickened, by parasites found in cats1 「1頭のハワイアンモンクアザラシが死に、もう1頭が病気にかかりました」 2020年2月21日

Hawaiian monk seal pup Sole recently died from toxoplasmosis, a parasitic disease.
R028, also known as Pohaku, is currently receiving treatment for the same disease.
The parasitic infection is often spread into the environment via feral cat feces.

(NOAA魚類海洋哺乳類研究所で飼育されている)ハワイアンモンクアザラシの子ソールは最近、トキソプラズマ寄生虫感染の病気のトキソプラズマ症で死亡しました。
ポハク(個体番号:R028)も同じ病気で治療中です。
(トキソプラズマの)寄生虫感染は、野良猫の糞を介して環境に拡散することがよくあります。


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野良猫は根絶が猫の為にもよいかと。

根本的に原種であるヤマネコ種はともかく人工的につくられたイエネコ種は人の手がなければ存続不能ですし、アホ共が餌を与えなければ野良猫なんてもんは存続できません。

現実として低知能な愛誤がTNRだのと言い訳をして餌を与えなければ黙ってても野良猫なんざ根絶しますから、野良猫そのものが愛誤の被害者でもあるわけです。

猫は所有者不明などという話がなく、しっかりと飼い主登録された犬のような環境下で存続するのが良いかと思われます。

猫ボランティアとか言ってますが、あいつら誰にも責任を負われない不幸な猫とやらを量産してるだけの害悪ですしね。

Re: 野良猫は根絶が猫の為にもよいかと。

猫ボラ滅びろ!! 様、コメントありがとうございます。

> 人工的につくられたイエネコ種は人の手がなければ存続不能ですし、アホ共が餌を与えなければ野良猫なんてもんは存続できません。

無人島で完全に野生化して自立しているケースも多くありますが、イエネコは家畜です。
人が管理するのが基本です。


> 現実として低知能な愛誤がTNRだのと言い訳をして餌を与えなければ黙ってても野良猫なんざ根絶しますから、野良猫そのものが愛誤の被害者でもあるわけです。

都市部では、完全に餌となるものを遮断すれば、大方は死ぬでしょう。


> 猫は所有者不明などという話がなく、しっかりと飼い主登録された犬のような環境下で存続するのが良いかと思われます。

それこそ愛誤が大好きな加害先進国では「飼猫の登録義務」、「室内飼い義務」、「給餌禁止」の流れです。
アメリカ等では、野良猫への給餌禁止を立法する自治体が増えました。


> 猫ボランティアとか言ってますが、あいつら誰にも責任を負われない不幸な猫とやらを量産してるだけの害悪ですしね。

不幸な猫の連鎖と殺処分は、いわゆる猫ボラ(給餌やTNR)がなくなれれば、大幅に減るのは可違いないです。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

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