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「ベルリンのデパートでは犬は人と同じように入店できる」という真逆の大嘘~高級デパート、KaDeWeは全館犬禁止







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(Zusammenfassung)
Hundebesitzer aufgepasst
KaDeWe, ein Luxuskaufhaus in Berlin, erlaubt keine Hunde.


 「ベルリンのデパートでは犬は全く人と同じように入店できる。高級服売り場でも食品売り場でも、『当たり前のように』犬を連れた飼主がいる」という芸能人の発言や、ドイツ在住者による著作の記述があります。しかしそれは真逆の大嘘です。ベルリンを代表するデパートと言えば、最も歴史があり、高級で知名度が高いKaDeWeが第一に挙げられます。このデパートはロンドンのハロッズに匹敵します。浅田美代子氏は「ベルリンのデパートでは犬が当たり前のようにデパートに入店している」と発言しています。ドイツ在住者の著作では先に述べた、「KaDeWeでは高級ファッションや食品売り場でも店内のどこにでも犬がいる」と記述しています。しかしここでは全館で犬禁止です。ベルリンではごく限られた売場で犬の入店を許可しているデパートはありますが、いずれも食品と服売り場は犬禁止です。特に食品売り場は法令で禁じられています。


 まずサマリーで示した、浅田美代子氏の「(ベルリンの)デパートで、犬が人間と一緒に「普通に」(浅田さん、強調される)入っている」という発言を引用します。


講演会報告6~浅田美代子さんとのトークショー~その3

ドイツは殺処分ゼロの国なんですね。
ティアハイムという凄いシェルターがあって、私はベルリンに行ってきました。
寄付と会費だけでなりたっています(註 ドイツのティアハイムは運営費に占める補助金の割合が高い。もちろんティアハイムベルリンも多くの補助金を受給している。また運営費は収益事業が大きな柱である)。
ドイツではペットショップに犬猫の生体を、いっさい置いていないんですね(世界最大のペットショップはドイツにあり、もちろん犬猫も売っています)。
本当に欲しい人は、ティアハイムかブリーダーの所で直接見て飼う形しかない(ドイツは非対面の犬などのネット販売に規制すらない国で、犬の入手で最も多いのが外国産の安い子犬をネットで買うこと。保護犬の入手は1割程度で日本と変わらない)。
デパート、レストランで、犬が人間と一緒に「普通に」(浅田さん、強調される)入っている(註 ドイツのデパートでは食品と繊維、ドラッグを扱う売場は犬は禁止。つまりほぼ禁止。ドイツでも多くのレストランは犬禁止。概ね半分は禁止)。
日本では電車に乗るにもゲージに入れなければならない(Cageをゲージという、動物愛誤の専門家w)。
やはりドイツでは殺処分がゼロだけでも素晴らしい(註 ドイツは狂犬病法に基づく強制殺処分の他、野良犬猫共行政が捕獲して公的施設での殺処分もある。日本にはない咬傷犬、禁止犬種、不適正飼育者の動物を行政が強制的に殺処分する制度があり、相当数ある)。



 浅田美代子氏の、知能と精神状態が正常の域に達しているとは思えないです。もう、精神科を受診すべきレベルでしょう。浅田美代子氏はベルリン市内で取材したとのことですが、デパート名は触れていません。しかし外国人がベルリン市内のデパートを訪れるとすれば、歴史が古く、知名度やブランド力で群を抜いている前述、KaDeW(カーデーヴェー)以外に考えられません。
 最近の、ドイツ在住歴が長いとしている著者による書籍では、「ベルリンの高級デパート、KaDaWe(日本語表記:カーデーヴェー)では、全館(食材売り場でもファッション売り場でも)で犬の入店がOKで、館内のどこにでも犬がいる」とあります。しかしそれは真逆の大嘘です。それを引用します。


ドイツのちょっと変わったペット事情 六話:『誰だ! デパートに犬を連れこんだのは!』 2021年9月21日

ヨーロッパ最古にして最大の高級デパートであるベルリンのKaDeWe(カーデーヴェー)でさえみんな普通に犬を伴って来店する。
グランドフロアの高級ジュエリーコーナーではセレブたちが犬を伴って宝石を選んでいるし、上階のファッションフロアにも犬がいる。
さらに高級食材コーナーにも犬はいる。
つまりどこにでもいる



 結論から言えば、浅田美代子氏の発言も、「ドイツ在住者」による著者の記述も真逆の大嘘です。ベルリン市内の高級デパート、KaDeWe(カーデーヴェー)は創業以来今日に至るまで、全館で犬の入店禁止です。犬を連れれ来店した客は、駐車場に併設された犬預入ボックス(1時間2ユーロの料金。不潔ということで評判が悪い)に預け入れます。KaDeWe(カーデーヴェー)が「全館犬入店禁止」はベルリン市民以外でも、外国でも有名な話です。
 ベルリン市内の他のデパートでは、一部のアウトドアやペット盗品、家具などのフロアに限り犬の入店を認めている店舗もあります。しかし食材をを販売しているフロアーは全てのデパートで犬禁止です(盲導犬、介助犬は除外)。なぜならば、これはEU規則、「規則 欧州共同体法 (EC) No. 852/2004」 (Verordnung Europäisches Gemeinschaftsrecht (EG) Nr. 852/2004 p22 p22 KAPITEL IX Vorschriften für Lebensmittel 4)により禁止されているからです。
 また法律では禁止されていませんが、デパートに限らず繊維製品(服などのファッション用品が主)の売場では、ドイツではほぼ100%犬はお断りです。ベルリン市内のKaDeWe(カーデーヴェー はそもそも全館で犬禁止ですが)以外のデパートでも、食品売り場とファッション用品売り場で、犬の入店を許可しているところはないと思います。

 なぜこれほどの真逆の酷い嘘を日本で拡散したがる人達がいるのか、私は理解できません。次回記事では、実際にベルリンの高級デパート、KaDeWe(カーデーヴェー)が犬の入店を禁止していることを示す原語の証拠と、EU加盟国では「食品売り場では犬などのペットの入店を禁じている」、EU法などについて述べたいと思います。


(動画)

 Walk in KaDeWe Berlin. Shopping in Berlin. Berlin in the Summer. Berlin Walking Tour Germany 「カーデーヴェー(くだんのベルリンの高級デパート) ベルリンを歩く。 ベルリンでのショッピング。 夏のベルリン。 ベルリン ウォーキング ツアー ドイツ」 4カ月前

 ドイツ、ベルリンでは別格ともいえる高級デパート、KaDeWe(カーデーヴェー)の店内の様子。「どこにでも犬がいる」とはずいぶん様子が異なりますが(笑)。ヨーロッパの高級デパートではエントランスに概ね守衛さんがいて、犬を入店させようとすれば制止されると思います。小さな出入り口から犬同行を強行突破wする犬の飼主も中にはいるかもしれませんが、店員さんに退店を促されるはずです。この動画で「犬同行者」を探してみましょう。ただし盲導犬、介助犬は入店が許可されています。




(動画)

 Schlemmen im KaDeWe | Hallo Nachbarn | Doku 1ヵ月前

 KaDeWe(カーデーヴェー)の6階のレスランフロア。同デパートでは全館が犬禁止のために、もちろんレストランフロアでも犬の同行はできません。この動画から、犬を探してみてくださいね。なお盲導犬、介助犬は同行が許可されています。




(動画)

 創業112年!?ベルリンで一番大きいデパート【KaDeWe(カーデーヴェー)】へお買い物に行ってきたよ♡お土産たくさん♡ 2年前

 日本人による、KaDeWe(カーデーヴェー)のレポート、一応全フロアを網羅しています。犬を探してみてくださいね。「(KaDeWe(カーデーヴェー)では犬はつまりどこにでもいる」ということらしいですから(笑)。ロンドンのハロッズとともに、ベルリンを訪れた外国人観光客がお土産を買う店として有名です。

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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

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