動物保護で最高評価のマレーシアとメキシコはペットショップでの犬猫展示販売の環境が劣悪

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(summary)
On the protection of companion animals in Malaysia and Mexico.
記事、
・日本は「スーパーウルトラ動物愛護後進国」なのか?、
・人口比で日本の200倍以上の犬を殺害しているマレーシアは愛玩動物の保護では世界最高の評価、
・人口比で日本の100倍以上の犬を殺害しているメキシコは愛玩動物の保護では世界最高の評価、
の続きです。
「日本は最低の動物愛護後進国」や、「日本はスーパーウルトラ動物愛誤後進国」と公言している人がいます。例えば犬猫愛誤に特化した参議院議員の串田誠一や、芸能活動を止めて犬猫保護ビジネスを始めた坂上忍氏などです。犬猫等の愛玩動物に関しては国際的に最も引用されるWAP(World animal protection)の資料では、日本は中程度でフランス、イタリア、カナダなどと同じ評価です。日本で動物愛護先進国とされているアメリカ合衆国は、日本より2段階も評価が低いのです。対して最も評価が高い国にマレーシアとメキシコがありますが、同国ではペットショップでの犬猫の展示館肺の環境が劣悪です。また動物虐待に対する処罰も厳しいとは言えません。
サマリーで示した、坂上忍氏の「日本はスーパーウルトラ動物愛護後進国」という発言はこちらです。
・坂上忍、日本の動物愛護に「スーパーウルトラ後進国」 さかがみ家への批判に反論も 2022年4月20日
日本の動物保護への意識の低さにも言及。
政治家のマニュフェストにも動物愛護を掲げている人はいるが、優先順位はかなり低く<(日本は動物愛護に関して)スーパーウルトラ後進国、どうにもならないよ>と吐き捨てる場面もありました。
上記の坂上忍氏の発言は、例えば犬猫愛誤の最右翼政治家、串田誠一氏の次のような発言などが根拠と思われます。
(動画)
【税金は命を救うために】動物愛護一筋の串田誠一を国会へ【犬猫殺処分ゼロ】(この動画が公開されたのは2022年7月3日です)。
9:40~
罪のない犬や猫をガス室で殺し続けているんです。
そして世界最下位の国と評価されています。
23:45~
世界動物保護協会から日本は動物に関して世界最下位と認定を受けました。
串田誠一氏は、「世界動物保護協会(WAP)から日本は動物に関して世界最下位と認定を受けました」と発言している根拠はこちらです。しかし犬猫等の愛玩動物の動物保護の評価では日本はB~Gの6段階評価(A評価の国は皆無)の中ではD評価では、フランス、イタリア、カナダ、オセアニアと同じ評価で中程度です。アメリカ合衆国より2段階も評価が高いのです。犬猫だけに特化した愛誤活動に邁進する串田誠一氏の発言としてはまさに有権者をだます詐欺と言えます。
最高評価のB(A評価の国は皆無)は、スイス、オーストリア、イギリス、スウェーデン、ポーランド、マレーシア、メキシコの7ヶ国しかありません。
(動画)
【ひろゆき&成田悠輔】坂上忍の「裏の顔」!「涙の別れ」多発の訳【バイキング裏話】 2022年7月17日
30:30~
坂上忍:フランスはペットショップがなくなるでしょ。(*)
カリフォルニア州でももう生体販売しない。
(*)
・「フランスではペットショップでは全ての動物の展示が禁止される」というコタツ記事より酷いNHKのデマ報道
~
フランスでは2024年から犬猫に限りペットショップでの販売が禁止されるが、保護犬猫は展示販売できる。
(*1)
・カリフォルニア州は日本より人口比でペットショップが多く10年来増加している~坂上忍氏とひろゆき氏の狂気の対談
~
アメリカ、カリフォルニア州では犬猫ウサギに限り、ペットショップでの販売が禁止されるが、保護団体由来のものは一定の条件下で販売できる。その他のペットに関しては展示販売できる。カリフォルニア州の生体販売ペットショップ数は人口比で日本より15%も多い。また犬などの生体を非対面でインターネットで販売することもでき、ブリーダーの直販もできる。
(画像)
World anima lprotection の Welcome to the Animal Protection Index から。indicatorsから。Protecting companion animals 「愛玩動物の保護」


串田誠一氏が頻繁に取り上げる、WAP(世界動物保護協会)の資料では、愛玩動物の保護での評価で最上位のAランクの国はありません。つまり日本はB~Gの6段階で3番目の中程度の評価なのです。この評価は、坂上忍氏が「生体販売ペットショップショップを禁止することになった(嘘)」(*)と、動物愛護先進国と絶賛するフランスと同じ評価です。また「カリフォルニア州では生体販売を禁止した動物愛護先進国(嘘)」(*1)とほめちぎっているアメリカ合衆国は、日本より2段階も低いF評価です。
この資料によれば、愛玩動物の評価で最高のB評価(A評価の該当国はゼロ)を受けている国は、スイス、オーストリア、イギリス、スウェーデン、ポーランド、マレーシア、メキシコの7ヶ国しかないことはすでに述べた通りです。今回はマレーシアとメキシコを取り上げます。
連載記事で述べた通り、マレーシアとメキシコでは犬の殺処分がきわめて多い国です。例えばマレーシアの一部の自治体では人口比で日本の公的殺処分の約200倍の数の犬を殺処分しています。その方法も銃殺など不適切な方法も用いられています。また飼主があり狂犬病ワクチン接種がされた犬でも行政職員が無断で私有地に入り、飼主に無断で犬を殺処分することが行われているとされています。
またメキシコでも狂犬病対策として、極めて多数の犬を殺処分しています。主要都市では、人口比で日本の公的殺処分の100倍以上の犬を殺処分しています。しかも数年前まで感電殺という、不適切な方法が採用されていました。
またメキシコは野良犬の数が多く、それらは栄養状態が悪く病気を持っています。メキシコの国民の所得は平均1日6ドルと低く、犬を飼い犬として飼って、きちんとケアできる人が少ないのです。また不妊去勢を行うという国民の認識が低く、また行政により支援もありません。そのために野良犬が劣悪な環境で増えます。
両国の状況は前述のとおりです。しかし串田氏が頻繁に引用するWAP(ワールドアニマルプロテクション 世界動物保護連盟)の資料によれば、世界で動物保護の評価は最高です。
動物愛護(誤)活動家の、愛玩動物愛護の進展度の評価の基準となるものには、「1、殺処分の数」、「2、生体販売、特に展示販売を行うペットショップがあるかどうか」、「3、動物保護の法令での罰則の厳しさ」と思われます。連載記事で述べた通りWAP(世界動物保護協会)の資料では、マレーシアとメキシコは愛玩動物の保護では世界最高の評価を得ています。しかし「1、殺処分の数」では、両国ともきわめて多いのです。
今回記事では、マレーシアとメキシコの生体販売について述べようと思います。結論から言えば、両国とも国民の所得がそれほど高くはないにもかかわらず、特にメキシコでは大規模生体販売ペットショップがあります。マレーシアでは犬などのペット生体の露店販売が行われています。しかも展示環境は良いとは言えません。メキシコでは犬などのインターネット販売が行われています。つまり「2、生体販売、特に展示販売を行うペットショップがあるかどうか」でも、両国は愛玩動物jの保護に先進的とは思えません。
(動画)
Pet Shop In Malaysia | Honey and Ibrahim went to Pet Shop and Enjoyed alot 「マレーシアのペットショップ | ハニーとイブラヒムはペットショップに行ってたくさん楽しんだ」 2019年11月29日
マレーシアのペットショップ。猫が展示販売されていますが、展示環境はケージが狭く良いとは思えません。
(動画)
Pet Market tour in Pudu, Kuala Lumpur | 2020 Vlog 「マレーシア、クアラランプールのペットマーケットツアー 2020年」 2020年7月24日
マレーシア、クアラランプールでのペットマーケットでの生体販売の様子。子犬が狭いケージで展示販売されていますが、これも展示環境が良いとは言えません。
(動画)
Exotic Pet Store In Mexico 「エキゾチック・ペットストア」 2017年12月10日
エキゾチックペットとは言うものの、子犬も展示販売されています。メキシコはアメリカ大資本の生体販売ペットショップチェーンが進出しており、Petcoの巨大店舗も存在します。
さらに「3、動物保護の法令での罰則の厳しさ」ですが、メキシコは州によっては動物保護に関する法令が立法されていないなどの不備があります。また罰則もマレーシアで最高で懲役3年以下で、国際的に厳しい部類とは言えません。(*2)
首都メキシコシティではおそらくメキシコでは最も厳しい動物保護に関する法律がありますが、動物を虐待死させた場合は最高で罰金と懲役4年以下です。日本は懲役5年以下ですので、国際比較で厳しいとは言えません。その立法の理由は「あまりにも日常的に娯楽で野良犬の虐殺する人が多すぎるため」です。
(*2)
・Malaysia Recognition of animal sentience and prohibition of animal suffering Recognition of animal sentience and prohibition of animal suffering
(*3)
・New Mexico City law punishes animal cruelty with jail
串田誠一氏が頻繁に国会発言でも引用するWAP(世界動物保護協会)の資料では、すでに述べた通りマレーシアとメキシコは、日本の動物愛護(誤)家が動物愛護の進展度合いの判断としている、「1、殺処分数」、「2、ペットショップ等の生体販売の有無」、「3、動物虐待に対する処罰の厳しさ」では全てにおいて優れているとは思えません。しかし両国は同資料では、世界で最も動物保護の評価が高い国の1つです。日本で神格化されたドイツより評価が高いのです。そもそも動物愛護(英語では animal protectuin と訳される)の評価など数値化が難しく、評価者の主観によるところが大きく信頼性に劣ると思います。
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