日本は「スーパーウルトラ動物愛護後進国」なのか?

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(summary)
World anima lprotection の Welcome to the Animal Protection Index から。indicatorsから。Protecting companion animals
「日本は最低の動物愛護後進国」や、「日本はスーパーウルトラ動物愛護後進国」と公言している人がいます。例えば犬猫愛誤に特化した参議院議員の串田誠一や、芸能活動を止めて犬猫保護ビジネスを始めた坂上忍氏などです。では実際に動物愛護の先進度は、国際的には日本はどのように評価されているにでしょうか。犬猫等の愛玩動物に関しては国際的に最も引用されるWAP(World animal protection)の資料では、日本は中程度でフランス、イタリア、カナダなどと同じ評価です。日本で動物愛護先進国とされているアメリカ合衆国は、日本より2段階も評価が低いのです。
サマリーで示した、坂上忍氏の「日本はスーパーウルトラ動物愛護後進国」という発言はこちらです。
・坂上忍、日本の動物愛護に「スーパーウルトラ後進国」 さかがみ家への批判に反論も 2022年4月20日
日本の動物保護への意識の低さにも言及。
政治家のマニュフェストにも動物愛護を掲げている人はいるが、優先順位はかなり低く<(日本は動物愛護に関して)スーパーウルトラ後進国、どうにもならないよ>と吐き捨てる場面もありました。
上記の坂上忍氏の発言は、例えば犬猫愛誤の最右翼政治家、串田誠一氏の次のような発言などが根拠と思われます。
(動画)
【税金は命を救うために】動物愛護一筋の串田誠一を国会へ【犬猫殺処分ゼロ】(この動画が公開されたのは2022年7月3日です)。
串田誠一氏の発言、「世界動物保護協会(WAP)から日本は動物に関して世界最下位と認定を受けました」はこちらです。しかし犬猫等の愛玩動物の動物保護の評価では日本はB~Gの6段階評価(A評価の国は皆無)の中ではD評価で、フランス、イタリア、カナダ、オセアニアと同じ評価で中程度です。アメリカ合衆国より2段階も評価が高いのです。犬猫だけに特化した愛誤活動に邁進する串田誠一氏の発言としてはまさに有権者をだます詐欺と言えます。
9:40~
罪のない犬や猫をガス室で殺し続けているんです。
そして世界最下位の国と評価されています。
23:45~
世界動物保護協会から日本は動物に関して世界最下位と認定を受けました。
しかし串田誠一氏が「日本は動物愛護に関しては世界最下位の国と評価された」とする、WAP(World animal protection)での評価は、A~Gの7段階で総合評価はEです。特に犬猫等の愛玩動物に限ればD評価です。串田誠一氏も坂上忍氏も、「犬猫だけ愛誤」活動家ですので、当然のことながら「愛玩動物に限った評価」で日本を図るべきでしょう。
WAPの資料では、愛玩動物の保護での評価で最上位のAランクの国はありません。つまり日本はB~Gの6段階で3番目の中程度の評価なのです。この評価は、坂上忍氏が「生体販売ペットショップショップを禁止することになった(嘘)」(*)と動物愛護先進国と絶賛するフランスと同じ評価です。また「カリフォルニア州では生体販売を禁止した動物愛護先進国(嘘)」(*1)とほめちぎっているアメリカ合衆国は日本より2段階も低いF評価です。
(*)
・「フランスではペットショップでは全ての動物の展示が禁止される」というコタツ記事より酷いNHKのデマ報道
~
フランスでは2024年から犬猫に限りペットショップでの販売が禁止されるが、保護犬猫は展示販売できる。
(*1)
・カリフォルニア州は日本より人口比でペットショップが多く10年来増加している~坂上忍氏とひろゆき氏の狂気の対談
~
アメリカ、カリフォルニア州では犬猫ウサギに限り、ペットショップでの販売が禁止されるが、保護団体由来のものは一定の条件下で販売できる。その他のペットに関しては展示販売できる。カリフォルニア州の生体販売ペットショップ数は人口比で日本より15%も多い。また犬などの生体を非対面でインターネットで販売することもでき、ブリーダーの直販もできる。
(動画)
【ひろゆき&成田悠輔】坂上忍の「裏の顔」!「涙の別れ」多発の訳【バイキング裏話】 2022年7月17日
30:30~
坂上忍:フランスはペットショップがなくなるでしょ。(*)
カリフォルニア州でももう生体販売しない。
(画像)
World anima lprotection の Welcome to the Animal Protection Index から。indicatorsから。Protecting companion animals 「愛玩動物の保護」


この資料によれば、Protecting companion animals では、最も高いA評価の国はゼロです。B評価では、イギリス、スイス、オーストリア、スウェーデン、ポーランド、マレーシア、メキシコの7か国だけです。なお日本で神格化されているドイツはC評価です。日本で動物愛護先進国とされているアメリカ合衆国は、日本より2段階も評価が低いF評価です。日本はD評価ですが、坂上忍氏が絶賛しているフランス、イタリア、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、カナダと同じ評価です。
つまり日本は国際的には愛玩動物の動物愛護の評価では多くのヨーロッパの国やオセアニア、カナダと同じ中程度の評価です。しかしこの評価には、私は疑問を抱かざるを得ません。今まで私が記事にしてきたことですが、例を挙げれば次の通りです。
・イギリス~厳しい禁止犬種法があり、無許可飼育の該当犬種はほぼ強制殺処分され、飼主は懲役6か月以下と罰金の併科で罰せられる。犬猫の拳銃による殺処分が合法で一般的に行われている。ドッグレースが行われており、レースドッグの扱いは悲惨で、廃レースドッグは拳銃等で多数が殺処分されている。犬の殺処分数は公民合わせて年間8万頭で、人口比で日本の40倍、等。
・スイス~非占有の猫は通年狩猟駆除が合法で、年間10万匹が殺害駆除されている。禁止犬種法があり、無許可飼育の犬はほぼ強制殺処分される。犬猫の食用と殺が合法。犬税未納の場合は、犬を行政が強制的に殺処分する法律がある。
・オーストリア~犬猫の狩猟駆除が通年合法。犬猫とも年間3万頭が狩猟により殺害されている。禁止犬種法があり、無許可飼育の犬は原則行政により強制的に殺処分される。
・ポーランド~動物愛護に関する法制度が未整備で、極めて劣悪な条件下で子犬が大量生産されている。それらの子犬は偽の狂犬病ワクチンや偽のEUペットパスポートがつけられて、多くは非合法に西ヨーロッパに輸出され、非対面でインターネットなどで販売されている。ドイツなどはしばしばポーランドを犬虐待国家と名指しして非難している。法律では禁止されているものの、犬食習慣が残っている。
その他マレーシアですが、同国はイスラム教国でかつ狂犬病多発地域であることから、行政が頻繁に犬の銃殺駆除をしています。あまりにも多数の犬が銃殺されるのでマレーシアの動物愛護団体や、海外の動物愛護団体から強い抗議を受けています。
メキシコですが、農村部の犬はほぼ放飼いで無管理状態とされています。そして栄養状態が悪く非常にやせており、狂犬病等の感染症のリスクから、当局が犬を捕獲して殺処分しています。毎月1自治体で20,000頭も犬を捕獲し、電気ショックで殺害しているところもあり、国際的に懸念されています。
次回記事では、マレーシア、メキシコ、ポーランドの行政による野犬の銃による大量殺害や愛玩動物の動物保護の遅れについて取り上げます。個人的にはポーランド、メキシコやマレーシアが「愛玩動物の愛護で最も高い評価」を受けていることに疑問を感じます。これらの国は日本で神格化されているドイツより、愛玩動物保護の評価が高いのです。
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