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なぜ日本の犬の平均寿命が欧米より長いのか?~日本は世界にまれにみる犬猫の終生飼養義務国







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(summary)
International comparison of life expectancy of dogs


 記事、
犬の平均寿命が突出して長い日本~犬を終生飼育する日本、すぐ殺す欧米、の続きです。
 前回記事では、欧米先進国に比べて日本は突出して犬の平均寿命が長いことを書きました。アメリカ、イギリス、ドイツ、スイス等では概ね犬の平均寿命は10~11歳であるのに対し、日本は約15歳です。なぜ日本は国際比較で犬の平均寿命が突出して長いのでしょうか。今回記事ではその要因について考察します。その一つに日本が世界では例を見ない、犬猫の終生飼養を義務付けていることがあります。



 その国の犬の平均寿命を決定する要因はいくつか考えられます。主なものを挙げます。

1、十分な獣医療を受けさせているか。その国の獣医療水準と普及率、飼主の犬に獣医療を受けさせるだけの経済力の有無。
2、寿命短い犬種と長い犬種の飼育割合。寿命が長い犬種の飼育率が高ければ、その国の犬の平均寿命は長くなります。
3、人為的な致死処分が行われる率が高いかどうか。自然死前に致死処分を行うことが多い国は犬の平均寿命が短くなります。


 まず「1、十分な獣医療を受けさせているか」ですが、むしろ欧米のほうが獣医療の技術水準は高いと言えます。獣医学部の大学ランキングでは、上位をアメリカ、イギリス島の欧米の大学が独占しています(*)。
 さらに、国民一人当たりの獣医師数の比較では、日本はOECD各国との比較では高いとは言えません(これは畜産が盛んであるかどうかも関係しますので一概には言えませんが)(*1)。したがって欧米が日本に比較して「獣医療の技術水準が低い」、「獣医療が普及していない」ために犬の平均寿命が短いことは否定されます。

(*)
獣医大学 世界ランキング2021年 2021年3月28日
(*1)
獣医師数の国際比較(2014年)


 次に「2、寿命短い犬種と長い犬種の飼育割合」です。一般に犬は大型犬より小型犬のほうが寿命が長いです。日本と欧米先進国の飼育犬種(人気犬種)の上位を調べたところ、日本はやや小型犬の人気が高いとは思われます。しかし欧米でも大型犬よりも小型犬で室内飼育に負担がかからない犬種の人気が高まっています。
 欧米先進国の犬の平均寿命10~11歳と、日本の犬の平均寿命15歳という大きな差は、飼育犬種の割合だけによるものとは言えません。また同じ品種でも、日本はイギリス等のヨーロッパに比べて平均寿命が著しく長いのです。このことは「日本で飼育されている犬種が小型犬で長寿が多いので、犬全体の平均寿命を押し上げている」ことを否定します。日本の犬の平均寿命の長さの要因として若干影響を及ぼしていることは否定しませんが、大きなものではないとおもわれます。

(*2)
最新版!『人気犬種ランキング2022』
(*3)
Most Popular Dog Breeds of 2021 「最も人気がある犬種 2021年」 AKC(アメリカンケネルクラブ調べ) 2022年3月15日
(*3)
Top-50 der beliebtesten Hunderassen 「最も人気がある犬の品種上位50種」 全ドイツケネルクラブ


イギリスの愛玩犬の平均寿命と死亡率に関する調査 2022年 イギリスの論文

On average, Labrador Retrievers lived 14.1 years (mean) in Japan, 12.5 years (median) in the UK, and 10.5 (median) years in Denmark.

平均してラブラドールレトリバーは日本で14.1年(平均)生き、イギリスでは12.5年(中央値)、デンマークで10.5年(中央値)生きました。



 最後に「3、人為的な致死処分が行われる率が高いかどうか」ですが、おそらく国際比較で日本が突出して犬の平均寿命が長い要因としては、最も大きい要因と思われます。日本は努力義務とは言え、他国では例を見ない犬猫に限り終生飼養を義務付けている国です。また動物であっても命を奪うことに強い忌避感を抱く国民性があり、犬が重病になったとしてもできるだけ治療延命を多くの飼主が望みます。獣医師も、ペットの安楽死の依頼を断る方が一般的です。ですから天命を全うする前に、飼主の意思で人為的に犬の致死処分をすることは日本ではまれです。
 対して欧米先進国では、飼主が犬が「老齢になって手がかかるようになった」、「病気になった」という理由で獣医師に安楽死を依頼することがきわめて一般的に行われています。これは複数の学術調査等でも明らかになっています。例えば犬の死因はイギリスでは80%超、アメリカでは70%が人為的な安楽死です。ドイツでは約90%とされています。次回記事では、その点を取り上げます。


(画像)

 Tierarzt in Berlin - Mobile Tierärztliche Ambulanz
「ベルリンの獣医 - 移動獣医診療所 獣医学博士 ヴィルヘルム·ハース - 実用的な獣医」のweb広告 から

 ドイツ、ベルリン州の獣医師の「ペットの出張安楽死承ります」の広告にある軽いノリのイラスト。「ベルリンの獣医 - モバイル獣医診療所 獣医学博士 ヴィルヘルム·ハース - 実用的な獣医師」。
 このような広告がインターネット上で容易に見つかるということは、ドイツにおいては、民間獣医師がペット飼育者からペットの安楽死の依頼を受けることは一般的に行われているとしか判断せざるを得ません。この方は自ら「実用的な獣医師」を名乗り、明るい広告をしていますが、他にもドイツでは実に多くの「ペットの出張安楽死承ります」という獣医師の広告が多くあります。イギリス、アメリカでも同様です。それは次回記事でも取り上げます。

Friedliche Sterbehilfe zu Hause.
Ich biete daher an, das Tier(Hund, Katze, Kaninchen oder Meerschweinchen) zu Hause einzuschläfern.
Dies hat seine Gründe.
in Besuch beim Tierarzt ist für jedes Tier stressig.
Ihr Haustier ist in gewohnter Umgebung .
Es gibt also viele gute Gründe die friedliche Sterbehilfe für Ihr Tier zu Hause durchzuführen.
Auch die letzten Momente eines Lebens sollten stress- und schmerzfrei sein. Sollten wir unserem Freund also nicht ermöglichen in gewohnter Umgebung friedlich einzuschlafen?

ペットを穏やかに自宅で安楽死させます。
私は、自宅でのペット(のイヌ、ネコ、ウサギやモルモット)の安楽死を行います。
それには理由があります。
獣医への訪問は、ペットたちにとってストレスです。
あなたのペットは、なじんだ環境の中にいるのです。
自宅であなたのペットを穏やかに安楽死させるのは、多くの良い理由があります。
生涯最後の瞬間は、ストレスや痛みがあってはなりません。
私たちの友人であるペットは、慣れ親しんだ環境の中で安らかに眠ることができるのではないでしょうか?


モバイル獣医師
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個人的に福祉を追及する為には、長期生存しやすいと言う前提がないと福祉を追及出来ないと思いました。

日本は福祉を追及出来る前提条件があるが、欧米はその前提条件がしっかりしていない。

Re: タイトルなし

犬好き様、コメントありがとうございます。

> 個人的に福祉を追及する為には、長期生存しやすいと言う前提がないと福祉を追及出来ないと思いました。

個人的なご意見ではなく、一般的に認められていることでしょう。
人の福祉水準を測る指標として、平均寿命が用いられていますから。


> 日本は福祉を追及出来る前提条件があるが、欧米はその前提条件がしっかりしていない。

犬のですよね。
その国の犬の平均寿命を決める要因は、
1、獣医療が普及していて技術が高いこと。
2、犬の飼い主の所得水準が高くて犬に十分な獣医療を受けさせることができる。
3、犬の傷病を治療してでも延命させたいという、犬を大事にする国民の気風がある。
4、食餌の内容がよいこと。
5、散歩などの運動などを行い、飼主が健康管理を行っていること。

などがあります。
欧米では、1245は満たしているでしょう。
でも3では、安易に傷病や老齢で犬を安楽死させることが多いので、平均寿命が短いと思います。
それと殺処分の多さです。
3に関しては、終生飼養が努力義務とはいえ法律で規定されているのは日本だけではないですか。
日本では犬猫に限り、殺すことに忌避感が非常に強い国です。
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さんかくたまご

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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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