ドイツでは年間55万匹の飼犬飼猫をハンターが殺害している?それもすごい話ですが

Please send me your comments. dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare. dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。 dreieckeier@yahoo.de
(Zusammenfassung)
Schätzungsweise 2~3 Millionen streunende Katzen leben in Deutschland.
Die Zunahme streunender Katzen (Katzenflut) in Deutschland ist ein sehr ernstes.
記事、「ドイツには野良猫がいない」は大嘘。推計でドイツには300万匹の野良猫が生息している、の続きです。
ドイツでは犬猫は狩猟駆除の対象であり、通年州によっては狩猟区域以外でも非占有などの一定の条件下で狩猟が合法です。2015年の資料によれば「ドイツでは年間~50万匹の猫、~5万頭の犬がハンターによって殺害されている」とあります。「ドイツに野良猫が全くいない」のであれば、ドイツでは年間50万匹もの人様の飼猫が合法的に殺されていることになります。それもすごい話ですが。
サマリーで示した、「ドイツには野良猫がいない」という記事から引用します。
・ドイツには野良猫がいない! 現地サッカーライターが移住後に知った国内の動物保護 2022年4月7日
ドイツ移住直後に違和感 野良犬も野良猫もまったくいない!
野良犬がいないのはもちろんのこと、野良猫の姿さえ1匹も見かけない!
ドイツでは、街中で猫の姿を見るのはまれです。でも、それにはれっきとした理由があります。
僕は移住直後、ドイツの街中で猫が闊歩していようものならば、すぐさま住民たちが“当局”へ通報して保護されてしまうという話を耳にしました。
“当局”とは「ティアハイム」のこと。
ドイツ語で「ティア(tier)」は動物、「ハイム(heim)」は家の意で、すなわち「動物の家」ということになります。
上記の記事では「ドイツには野良猫が全くいない」とありますが、ライターの体感的な感想です。しかしドイツの学術調査等では、ドイツには200万から高位推計で300万匹の野良猫が生息しているとされている点については、前回記事で述べた通りです。
今回は、ドイツでの猫の狩猟による殺害が高位推計で年間50万匹になるという資料を取り上げます。もしドイツに野良猫が全くいないのであれば、ドイツでは年間に人様の飼猫が50万匹も合法的に殺されているということになります。それもすごい話です。「ドイツでは高位推計で年間50万匹の猫がハンターに殺されている」という資料から引用します。
・Jagd auf Katzen: Schießen, schaufeln, schweigen 「猫の狩猟では:撃ち殺して、シャベルで埋めて、黙って報告しない」 2015年3月25日
Schätzungen aus Tierschutzkreisen gehen von 300.000 bis 500.000 von Jägern getöteten Katzen und 30.000 bis 50.000 Hunden aus.
Längst nicht alle Katzen- oder Hundeabschüsse werden für die Statistik gemeldet.
Tierschützer gehen von einer hohen Dunkelziffer aus.
Bei der Katzenjagd kommt nicht nur das Gewehr zum Einsatz.
Auch Totfangfallen sind in vielen Bundesländern erlaubt und können deutschlandweit frei verkauft werden.
動物保護界の推定では、ドイツでハンターによって殺された猫は(年間)30万匹から50万匹、犬は3万頭から5万頭と推定されています。
すべての猫または犬の殺害が、統計のために報告されるわけではありません。
動物保護活動家は、報告されていない多数のケースを想定しています。
猫の狩猟に用いられるのはライフルだけではありません。
デストラップは多くのドイツの州でも許可されており、ドイツ全土で自由に販売できます。
問題の記事、ドイツには野良猫がいない! 現地サッカーライターが移住後に知った国内の動物保護 の「ドイツには野良犬野良猫が全くいない」のが真実ならば、高位推計でハンターにより合法的に殺害される年間5万頭の犬と50万匹の猫は、すべて所有者がいる飼犬飼猫ということになります。年間高位推計で、飼犬飼猫が55万頭も殺されていながら、ハンターが狩猟できる状態に犬猫を放置し続けるドイツの飼主もすごいと思いますが(笑)。
一方、「ドイツでは狩猟対象になる犬猫は所有者がないものが対象=野良犬野良猫のみ」というツィートがあります。それ以外でも、「ドイツでは狩猟の対象となるのは所有者のない野良犬野良猫のみ」という情報は多数あります。となれば、ドイツで年間にハンターが合法的に殺害する犬猫55万頭は、全て所有者がないもの=野良犬野良猫、ということになりますが。問題の記事の「ドイツには野良犬野良猫は全くいない」とは矛盾します。
(画像)
ニャンコ友人帳 ツイッター から。
この方は私とは全くかかわりがないにもかかわらず、私をブロックしていますので、私はキャッシュコピーでしか見ることができません。しかし私が知る限り、この方は誤った海外の動物愛護情報を上から目線で偉そうに解説しています。もちろん原語の出典を示したことは一度も確認できていません。ドイツでは犬猫の狩猟で連邦法をはじめ、各州法においても「所有者のない犬猫に限る」という条文の記述は一切ありません。この方には「ドイツでは犬や猫は所有者の有無で狩猟対象となる」ことの根拠となる法律と該当する条文が何条何項で、その記述を原文で示していただきたい。

真実は次の通りです。
連邦狩猟法、および各州狩猟法においては、犬猫の狩猟に関し「無主物に限る(=野良犬野良猫。飼主があるものは除外する)という規定は一つもありません。単に「犬 Hund」、「猫 Katze」とあるだけです。飼主があることが外見上明白である、またハンターがその」犬猫に飼主があることを知っていても、非占有状態などの一定の条件下では狩猟が合法です。
前回記事で示した「ドイツには~300万匹の野良猫が生息している」という事実も含めて、「ドイツではかなり多数の野良猫が生息しており、それら猫と、それを合わせて飼猫も一定数が合法的に狩猟駆除されている」というのが正しい情報です。
日本で拡散されている海外の動物愛護に関する情報では、個々の情報では嘘はわかりませんが、複数の情報を突き合せれば矛盾が噴出します。その理由は、海外の動物愛護に関する情報では、いわゆる愛誤家は出典を一切調べずに、個人的な思い込み、憶測を「客観的な事実」して拡散しているからです。その証拠に、いわゆる愛誤家による」海外情報で、その国の原語の出典を示したものはほぼありません。法律云々ならば根拠となる法律と該当する条文の原文を、野良猫の数云々ならば、その根拠となるその国の推計値の資料を挙げなければ無意味です。海外の動物愛護情報は、あまりにもデマが多すぎます。情報の受け取りても無批判に信じるのではなく複数の資料を突き合せて矛盾点がないか、またその情報の根拠となる出典が示されているかに注意する必要があります。
(動画)
Die SCHRECKLICHE JAGD auf KATZEN | SAT.1 Frühstücksfernsehen | TV 「猫のひどい狩り ドイツ TVドキュメント」 2017年10月31日
住宅地で猫を撃つ未知の男。この男性は楽しみで猫を銃で撃っているようです。多くの飼猫が犠牲になっています。記事本文で書いた通り、ドイツでは犬猫の狩猟においては、その犬猫に飼主があるかないかは問われません。非占有で一定条件下であれば通年飼犬飼猫も狩猟対象であり、狩猟での殺害が合法です。
(動画)
Katze TOD im Mai -Deutsche Version- 「5月に私の飼猫が殺されたーこれがドイツの方法」
ハンターに飼猫を殺された飼主が憤慨して投稿した動画。Erschossen 250 m vom Haus von einem Jäger aus Brunsbüttel. 「ブルンスビュテルでハンターが住宅から250メートル離れたところから猫を射殺した」とあります。しかし調べたところ、ブルンスビュテルのあるシュレースヴィッヒ-ホルシュタイン州では、住居から200メートル以上離れた狩猟区域内では野良猫も飼猫も狩猟が合法とされています。
(動画)
SKB HD | KATZENHASSER SCHIESST AUF MIEZE 「TVドキュメント 猫嫌いによる猫の銃撃」 2014年11月6日
In Brandenburg - Kirchmöser geht zurzeit die Angst vor einem Katzenhasser um, denn auf die Katze von Paul Fischer-Schröter wurde mit einem Luftgewehr geschossen.
ブランデンブルク州キルヒメサーでは、ポール・フィッシャー-シュレーターさんの飼猫がエアガンで撃たれたため現在、猫嫌いの恐怖が満ちています。
- 関連記事
-
- ドイツでは犬猫の狩猟は猟期の制限はなく1年中許可されている。また野生動物でも統一した猟期はない
- ドイツの狩猟法では「首輪をしていて飼主があることが明確な犬猫」も殺害が合法~野良犬野良猫=無主物、に限るは悪質なデマ
- ドイツでの犬猫狩猟駆除は明確に飼主があるものも対象~「野良犬猫=無主物だけ」は大嘘
- ドイツでは年間55万匹の飼犬飼猫をハンターが殺害している?それもすごい話ですが
- ドイツでは警察官がノーリードの犬を射殺することが合法〜NHKの「ベルリンでは犬はノーリードでも良い」という発狂番組
- 「ベルリンは殺処分ゼロ」というNHKの狂気のデマ〜「NHK 地球イチバン ペットが幸せな街〜ベルリン」
- 診断や治療も行わず譲渡できない猫を殺処分しているドイツのティアハイム