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「日本の犬猫の殺処分率は90%以上。フランスはほとんどない」という東洋経済社のぶったまげた痴性






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France/Frankreich

 最近海外の動物愛護に関するデマ記事が多い東洋経済社です。かねてから指摘しようと思っていましたが最近、超弩級の荒唐無稽な、ぶっ倒れそうになるほどの支離滅裂なデマ記事を公開しました。日本とフランスの動物愛護に関する比較記事ですが、書かれていることはほぼ全てが真逆の嘘です。それにしても「日本の犬猫殺処分率は90%以上」などの誤りは、日本語文献すら調べてい無いという証拠です。ライターの思い込み、妄想を羅列しただけですが、この様な恥ずかしい記事をノーチェックで公開した東洋経済者の痴(恥)性にも呆れます。


 サマリーで示した、問題の東洋経済社の記事から引用します。


「猫を捨てる人」がフランスで激増した悲しい事情 コロナ禍で飼う人が増えたのは他国と一緒だが  2022年4月6日

1、2021年に議会上院が2024年からペットショップでの犬と猫の販売を禁止する動物保護に関する法を可決した。
2、日本の場合、引き取られた犬と猫が殺処分になる割合は9割以上というショッキングな数字が出ている。
3、フランスでは保健所に収容された動物は一般的には殺処分されることはあまりない。



 結論から述べれば、上記の1、2、3、の記述はすべて正反対の大嘘です。順を追って出典を示し説明します。


1、2021年に議会上院が2024年からペットショップでの犬と猫の販売を禁止する動物保護に関する法を可決した。

 ペットショップでは原則犬と猫の販売が禁じられますが、「保護犬猫」に限り保護団体を協力すれば店舗での展示販売ができます。この点については私は記事にしています。

「フランスではペットショップでは全ての動物の展示が禁止される」というコタツ記事より酷いNHKのデマ報道

 上記の記事では、問題のフランスの法改正(LOI n° 2021-1539 du 30 novembre 2021 visant à lutter contre la maltraitance animale et conforter le lien entre les animaux et les hommes 「反動物虐待および動物と人間のきずなを強化することを目的とした法律 2021年11月30日改正法 法律番号2021-1539」 日本で「動物の権利法(私は本法を「フランス反動物虐待法」と記述しています)」と訳されている)の、改正後の条文と解説がフランス政府の資料の原文を引用してます。本法15条では明確に「ペットショップは保護犬猫を保護団体と協力の上、店舗で展示販売できる」としています。


2、日本の場合、引き取られた犬と猫が殺処分になる割合は9割以上というショッキングな数字が出ている。

 日本の令和2年度の犬と猫の公的殺処分率ですが、それぞれ犬は15%、猫は44%です。またフランスは保健所(人の健康と公衆衛生を所管する行政組織)は、不要犬猫、野良犬猫の扱いをしません。フランスでは各自治体に公的な犬猫の収容施設を設けることが義務付けられていますが、所管は農業食料省です。


(画像)

 犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況(動物愛護管理行政事務提要より作成) 対象期間:令和2年4月1日~令和3年3月31日(2020年4月1日~2021年3月31日) 環境省 から。

犬猫殺処分数 令和2年度 環境省

 この資料によれば、直近の令和2年の日本の犬猫殺処分率は、
・犬   15%
・猫   44%

です。したがって「日本の場合、引き取られた犬と猫が殺処分になる割合は9割以上」は、根拠のない完全なデマ、大嘘です。


 3、フランスでは保健所に収容された動物は一般的には殺処分されることはあまりない。

 まず「フランスでは保健所に収容された動物」との記述に関してです。フランスでは不要犬猫等の動物の扱いは「保健所(人の健康や公衆衛生を担う行政組織)」ではありません。農業食糧省が管轄する、アニマルシェルターです。
 日本ではそれを保健所(人の健康や公衆衛生を担う省=厚生労働省の所管)が担っていますが、国際的には例外です。フランスの他、アメリカの大多数の州(50州48州 2018年調べ)、イギリス、ドイツなどは農業畜産関係の省庁が管轄しています。
 フランスでは不要犬猫等を収容し、飼主返還や殺処分を行う組織を各自治体が設置することを義務付けており、それをFourrière animale(フォーリエール・アニマル)と言います。所管は、フランス農業食料省です。フランスの保健省の管轄ではなく、フランスの保健所は、犬猫等の動物は取り扱いません。

Fourrière animale 「フォーリエール・アニマル」 フランスの公的動物収容所について ウィキペディア
Fourrière animale「フォーリエール・アニマル」に関する資料。フランス農業食料省

 次に「フランスでは動物は一般的には殺処分されることはあまりない」に関してです。国会上院の資料によれば(Disparités en matière d'euthanasie dans les fourrières animales En moyenne, 80 % des chats entrant en fourrière sont euthanasiés et. 「平均して、犬猫収容施設に入る猫の80%は安楽死させられます」)、「フランスでの猫殺処分率は平均で80%」としています。日本の「犬の殺処分率15% 猫の殺処分率44%」と比べれば、フランスの犬猫殺処分率は極めて高いと言えます。
 私はこの点について、フランス国会上院の資料を根拠に記事を書いています。また地方の公的動物収容所では、犬の殺処分率が80%以上の施設があります。またほぼ100%の殺処分率のフランスの動物収容所が地方で散見されます。

フランスの犬の殺処分率は80%、日本は17%~フランスは殺処分数もさることながら殺処分率も著しく高い


(動画)

 80% des chiens récupérés par la fourrière de Sainte-Marie finissent euthanasiés 「フランス サントマリーの公的犬収容所では80%の犬が安楽死(殺処分)される」 2018年7月4日

Reportage à la fourrière de Sainte-Marie qui récupère une quinzaine de chiens errants par jour.
En 2017, ce sont pas moins de 1935 chiens qui sont entrés en fourrière. Parmi eux, 1667 ont fini par être euthanasiés

1日に約15匹の野良犬を収容するサントマリー動物収容所の報告。
2017年には1,935頭以上の犬が収容され、そのうちの1,667頭が安楽死(殺処分)させられました 。





 またフランスの年間の犬猫殺処分数は多くの動物愛護団体等が「年間50万頭」と推計しており、大変多いのです。「フランスでの犬猫の殺処分数は年間50万頭」という多くの資料があります。例えばこのようなものです。Mein erstes Mal: Einen Hund adoptieren 「私の初めての経験:犬を養子に迎えること」 2019年2月25日(ドイツ語記事)。Offizielle Zahlen über die Anzahl der Tötungen gibt es keine, inoffizielle Schätzungen gehen von bis zu 500.000 Tieren pro Jahr aus. 「(フランスの犬猫の)殺処分数に関する公の数字はありませんが、公表値ではない推定では、年間最大50万頭の動物が殺処分されています。
 フランスの犬猫殺処分数は人口比では日本の約40倍という多さです。私はこの点に関しては以下の通り、記事にしています。

フランスの犬猫殺処分数は年間50万頭~牧原秀樹衆議院議員の無知蒙昧


(動画)

 stop euthanasie 「安楽死をやめよ」。2012/04/04 に公開。フランス語による、フランスの犬猫殺処分に反対するビデオ。閲覧注意。犬猫の殺処分シーン有り。このビデオでも、「フランスにおける年間の犬猫殺処分数は50万頭」とされています(フランス語)。

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東洋経済社に抗議しました

https://s.toyokeizai.net/apply.html?id=CONTACTUS&_ga=2.24509235.807748301.1649461107-2023421118.1649461107


記事、
https://megalodon.jp/2022-0407-1200-34/https://toyokeizai.net:443/articles/-/579779
に関して。当方のブログで一部引用したので報告する。著作権法に抵触するかどうか、熟読されたい(笑)。
http://eggmeg.blog.fc2.com/blog-entry-1854.html

なお御社がノーチェックでこのような狂人の妄想記事を公開したとは、その痴性恥性には呆れるばかり。デタラメぶりの具体例は次の通り。

1、2021年に議会上院が2024年からペットショップでの犬と猫の販売を禁止する動物保護に関する法を可決した~真実は保護犬猫は保護団体と協力の上、ペットショップは店内で展示販売できる。
2、日本の場合、引き取られた犬と猫が殺処分になる割合は9割以上というショッキングな数字が出ている~真実は日本の公的殺処分率は犬15%、猫44%。
3、フランスでは保健所に収容された動物は一般的には殺処分されることはあまりない~フランスでは保健所は不要犬猫は扱わない。農業食糧省管轄の各自治体が持つ犬猫収容所。またフランスの犬猫殺処分率は極めて高く猫は80%。地方都市ではほぼ100%になる施設もあり、日本に比べて著しく高い。フランスは犬猫の殺処分数がきわめて多い国で、年間50万頭と推測されている。この数は人口比で日本の約40倍である。

それにしても日本語資料で即、日本の犬猫の殺処分率が検索できるのに、それすらしないとは、ライターは小学生か(笑)。
このような妄想記事を公開できるとは、御社は****と**の寄せ集めと思われる。そのほかでも海外の動物愛護関係の御社の記事は、読んでいるほうが恥ずかしくて赤面する嘘デマ偏向の羅列記事しかない。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
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・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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