ドイツは狂犬病ワクチン接種率が日本より高い〜狂犬病規則の殺処分規定の厳しさも原因か?

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(Zusammenfassung)
Tollwut in Deutschland
日本では1957年を最後に、国内での狂犬病発症例はありません。しかしドイツでは1990年代には数千例の症例がありました。1991年には、3,500件もの狂犬病の症例が報告されていたのです。今でこそ激減はしましたが、2010年以降は平均で年20例が報告されています。ドイツはかつては狂犬病多発国で東欧や旧ソ連構成国より多かったのです。ドイツでは、狂犬病ワクチン未接種の犬猫が狂犬病の疑いがある、要請動物に接したりした場合は原則殺処分されます。日本は原則殺処分が禁止され、隔離観察が命じられます。それも理由かもしれませんが、ドイツでは犬猫とも狂犬病ワクチンが法定義務の日本よりはるかに接種率が高いのです。
サマリーで示した、「ドイツでは犬猫とも狂犬病ワクチン接種率が法定義務の日本(犬だけ)犬猫ともはるかに高い」ことを裏付ける資料を引用します。なおドイツは犬猫とも狂犬病ワクチンは任意です。
・Mehrzahl der Hunde- und Katzenhalter misst Schutzimpfungen Bedeutung zu - Impfschutz an Lebensumstände des Tieres anpassen 「殆どの犬と猫の飼い主は狂犬病ワクチン接種を重視しています- 動物が生きていく上での条件として狂犬病ワクチン接種の保護で対処します」 2020年6月18日
Tierhaltern liegt die Gesundheit von Hund und Katze am Herzen.
Die Impfung ist als wichtige Maßnahme für den Gesundheitsschutz anerkannt.
Laut einer aktuellen Umfrage des Marktforschungsinstituts Skopos im Auftrag des Bundesverbandes für Tiergesundheit (BfT) legen die meisten Tierhalter großen Wert darauf, ihre Hunde und Katzen durch Impfung vor Krankheiten zu schützen.
Laut Umfrage lassen 89 Prozent der Hundehalter und 74 Prozent der Katzenhalter ihre Tiere impfen.
ペットの飼主は犬や猫の健康に気を配っています。
予防接種は、重要な健康を保護する手段として認識されています。
連邦動物衛生協会(BfT)を代表する市場調査機関Skopos協会による調査によると、現在ほとんどのペットの飼い主は、ワクチン接種を行うことにより、犬や猫を病気から守ることを非常に重要視しています。
調査によると、ドイツの犬の飼い主の89%と猫の飼い主の74%が狂犬病ワクチンを接種しています。
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Mehrzahl der Hunde- und Katzenhalter misst Schutzimpfungen Bedeutung zu - Impfschutz an Lebensumstände des Tieres anpassen 「殆どの犬と猫の飼い主は狂犬病ワクチン接種を重視しています- 動物が生きていく上での条件として狂犬病ワクチン接種の保護で対処します」 2020年6月18日 から
日本では猫の狂犬病ワクチン接種はほぼ無いと思われますが、ドイツでは法律では義務付けられていないにもかかわらず猫の狂犬病ワクチン接種率74%です。ワクチン接種の理由は「猫を守るため」、「獣医師に勧められた」、「旅行に行くから」が続きます。ワクチンを接種しない理由は「ワクチンに反対」、「重要な問題ではないから」が続きます。

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Mehrzahl der Hunde- und Katzenhalter misst Schutzimpfungen Bedeutung zu - Impfschutz an Lebensumstände des Tieres anpassen 「殆どの犬と猫の飼い主は狂犬病ワクチン接種を重視しています- 動物が生きていく上での条件として狂犬病ワクチン接種の保護で対処します」 2020年6月18日 から。
ドイツは犬も狂犬病ワクチンは法定義務ではありません。しかし89%の犬が狂犬病ワクチン接種を受けています。法定義務に日本より、はるかに接種率が高いのです。
ワクチン接種の理由は「犬を守るため」、「獣医師に勧められたから」、「旅行に行くから」が続きます。ワクチンを接種しない理由は「ワクチンに反対だから」、「重要な問題ではないから」が続きます。

対して犬の狂犬病ワクチンが法律で義務付けられている日本は、そうではないドイツよりはるかに狂犬病ワクチン接種率が低いのです。ドイツの犬の狂犬病ワクチン接種率は89%ですが、これはすべての犬の割合です。対して日本の犬の狂犬病ワクチン接種率は71%ですが、この数値は「畜犬登録がされた犬」での割合です。犬全体の割合では、71%よりさらに下がるのは間違いありません。それを裏付けるニュースソースから引用します。
・忍び寄る「狂犬病危機」 予防接種率20年で99%超→71%…油断禁物!?専門家「飼い主に責任」、台湾では半世紀ぶり感染 2016年2月23日
飼い犬の狂犬病予防接種率が、減少の一途をたどっている。
平成5年には全国の登録犬の99%以上が接種していたが、26年には71%まで減少した。
隣の台湾では半世紀ぶりの感染も確認され、「過去の病気」と油断する日本にも危機が忍び寄っている。
厚生労働省によると、平成26年度、全国の市区町村に届け出のあった飼い犬662万匹のうち、予防接種を受けたのは474万匹で、接種率は71・6%。
法定義務ではないにもかかわらず、そうではない日本より狂犬病ワクチン接種率がなぜドイツでは高いのでしょうか。その理由の1つに、狂犬病の脅威が実際にあることと、狂犬病規則による狂犬病が疑われる犬猫や、陽性動物に接した犬猫で狂犬病ワクチン未接種のものは原則殺処分〜生検に回されるという。狂犬病規則の厳しさがあるかもしれません。
日本の狂犬病予防法では、狂犬病ワクチン未接種の犬で人を咬んだ犬等でも原則殺処分が禁じられ、隔離経過措置が講じられます。さらに猫は、狂犬病発生時においても放飼いを禁じておらず、狂犬病ワクチンの接種を行政が命じることや移動制限、抑留や薬殺すらできません。先進国での猫の狂犬病予防策では、日本は異常ともいえる野放し状態といえます。
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