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なぜ日本の雌犬の繁殖年齢の下限が極端に低いのか







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domestic/inländisch

 記事、なぜ日本の雌犬の繁殖年齢の上限が極端に低いのか、の続きです。
 日本では第一種動物取扱業者の犬ブリーダーが雌犬を交配する場合、下限年齢を1歳以上と法令で定めています。この規定は国際比較では、極端に雌犬の年齢が若いのです。例えば法律で雌犬の交配年齢の下限を定めている国はスウェーデンが「18ヶ月齢以上1」、インドも「雌犬の交配は18ヶ月齢以上」としています。そもそも雌犬の交配もしくは出産の下限年齢を定めている国は少数です。この2国の他では、アメリカ、ヴァージニア州の18ヶ月齢以上、イギリスは1歳以上、(もし他の国、州で雌犬の交配もしくは出産の下限上限を定める法令がご存知の読者様はコメントください。ただし法令原文のリンクを提示してください)。なぜ日本は雌犬の交配年齢が若い法令の規定があるのでしょうか。「愛誤団体の保護犬仕入れのために、ブリーダーが売りやすい若い犬を手放すように愛誤団体が企てて愛誤議員に働きかけた」という意見もあります。諸般の事情からあながち妄論とは言えないような気がします。



 サマリーで示した、「日本の雌犬の法令で定める交配年齢の上限が他国に比べて極端に低いのは、愛誤団体が保護犬販売ビジネスをする上で、販売がしやすいより若い犬をブリーダーが手放すように仕向けるために立法を愛誤議員に働きかけた」という複数の意見がソーシャルメディアに投稿されています。諸般の事情を鑑みると、私はそれはあながち妄言とは言えないような気がします。具体例として、次のようなFacebookの投稿があります。


Koji Kawamura 27. Januar um 10:16 ·

今回のブリーダーへの各種制約を課す法令改正では、繁殖回数や年齢制限がある。
ある人が解説していました。
これは、動物愛護団体に引き受けてもらいやすくしているのであるって。
まだ商品価値があるうちは、譲渡しやすいからと。



 上記の意見の根拠ですが、すでに述べたとおり「そもそも犬ブリーダーの交配年齢の上限を法令で定める国はほぼなく、スウェーデンとインドの2カ国しか確認できない。他にはアメリカ合衆国でヴァージニア州1州のみがある。また日本の雌犬の交配年齢の上限は、これらの国にかけ離れて低い」ことです。日本は「雌犬の交配は6歳まで」としています。(*)
 対して「雌犬の交配の下限年齢」を法令で定めている国は比較的多くあります。概ね「18ヶ月齢以上」もしくは「2回目の発情以降」です。以下に具体的に、「雌犬の交配年齢の下限」について定める法令の具体例を例示します。

(*)
適正な飼養管理の基準の具体化について 飼養管理基準として定める事項 (環境省)


・スウェーデン Regel 2:5 SENAST UPPDATERAD DEN 29 JANUARI 2021 「規則2:5 2021年1月29日に更新」

En tik får inte paras innan fyllda 18 månader.
Att 18 månader är en absolut yngsta ålder innebär inte att det är en rekommenderad ålder.

A bitch may not be mated before the age of 18 months.
The fact that 18 months is an absolute youngest age does not mean that it is a recommended age.

雌犬は18ヶ月齢に達する前に交配することはできません。
18ヶ月が絶対的に最低月齢であるという事実は、それが推奨年齢であることを意味するものではありません(つまりそれが強制であということ)。


・インド
DOG BREEDING, MARKETING AND SALE RULES 「犬の繁殖と流通販売に関する規則」

b. Only normal, healthy, mature female dogs that have reached their 18th month shall be bred. They shall be certified as healthy by a licensed veterinarian at least ten (10) days prior to their being bred.

b。 18ヶ月目に達した正常で健康な成熟した雌犬のみが繁殖することができます。 それらの犬は交配の少なくとも10日前に認可された獣医によって健康であると認められければなりません。



・アメリカ合衆国 ヴァージニア州(州法)
§ 3.2-6507.2. Commercial dog breeding; requirements 「商業的犬の繁殖に関する要件」

2. Breed female dogs only: (i) after annual certification by a licensed veterinarian that the dog is in suitable health for
breeding. (ii) after the dog has reached the age of 18 months;

2.雌犬のみ適用される繁殖の規定:(i)犬が繁殖に適した健康状態にあることを資格のある獣医師が毎年証明した後に行うこと。 (ii) 犬が18ヶ月齢に達していること。 



 犬の交配の最低年齢は、民間のケネルクラブによる自主規制は多くの先進国であります。以下に例示します。

・オランダ
諸外国における犬のブリーダー規制状況 礒村れん,杉浦勝明†(東京大学大学院農学生命科学研究科)2017年
雌犬の「交配」は16ヵ月以上とする。

・デンマーク
諸外国における犬のブリーダー規制状況 礒村れん,杉浦勝明†(東京大学大学院農学生命科学研究科)2017年
犬種によりことなり、15ヵ月齢から22ヵ月齢を「交配」の最低年齢としている。

・ドイツ
諸外国における犬のブリーダー規制状況 礒村れん,杉浦勝明†(東京大学大学院農学生命科学研究科)2017年
犬種により異なり、15ヵ月から18ヵ月を雌犬の「交配」の最低年齢をしている。




 以上を鑑みれば、日本の「1歳以上」とする雌犬の最低交配年齢の低さは、国際比較において異常に低いと言わざるを得ません。外国の法令、もしくは民間のケネルクラブでの雌犬の最低交配年齢は、獣医学で「雌犬の最初の発情での交配は身体が十分に発達していないので母体への負担が大きく、避けるべきである。2回目もしくは3回目以降に最初の交配を行うのが望ましい」との定説によるものです(*1)。
 犬の最初の発情は犬種や個体差がありますが、概ね9〜10ヶ月ごろに訪れます。大型犬になると、生後2年まで最初の発情が見られないこともあります。そして最初の発情以降は、6ヶ月程度のサイクルで発情があります。つまり日本の法令の基準では、「最初の発情で交配しても良い」ということです。まさに国際標準とはかけ離れた動物虐待的な規定です。ですから日本の雌犬の交配の最低年齢の規定は動物福祉を目的としたものではなく、「愛誤団体の保護犬ビジネスを支援するために、ブリーダーがまだ売り物になる若い犬を早く手放させるのが目的」と疑われても仕方がありません

(*1)
Estrus and Mating in Dogs 「犬の発情と交配」

Estrus and Mating in Dogs
Puberty or sexual maturity in the female dog usually occurs around 9 to 10 months of age.
The smaller breeds tend to go into estrus or 'heat' earlier and some females can have their first heat cycle as early as four months of age.
On the other hand, the large and giant breeds can be up to two years old before they come into heat for the first time.
For many dogs, the first heat is 'silent' or does not have clinical signs associated with estrus. Additionally, many dogs' first estrus cycle is unlikely to allow successful breeding, therefore the standard practice is to wait until the second or third heat cycle before breeding.

犬の発情と交配
雌犬が成犬となりつつありまたは性的に成熟するのは通常、生後9〜10ヶ月頃になります。
小型の品種はより早く発情は早く開始する傾向があり、一部の品種の雌は生後4ヶ月という早い時期に、最初の発情のサイクルが開始する可能性があります。
一方大型の犬種は、2歳以降に初めて発情する可能性があります。
多くの犬にとって、最初の発情は「不顕性」であるか、発情に関する臨床的な兆候がなく、さらに多くの犬では最初の発情では繁殖が成功する可能性が低いため、一般には雌犬の繁殖は2回目もしくは3回目の発情周期まで待つのは慣習となっています。


(画像)

 「動物福祉」最優先の米独英、犬との暮らしをより良いものに 2015年6月12日 朝日新聞sippo編集部 から。

 西山ゆう子氏は、「ロサンゼルスでは生体小売業は営めない」と明言しています。公にこのような荒唐無稽なデマを堂々と発言できるとは何らかの精神疾患が疑われるか、極度の無知です。ロサンゼルス市は、2012年に「犬猫ウサギに限り、ペットショップで販売するには保護団体由来のものに限る」という条例が成立しました。
 しかしその後も「形式的にでも保護団体を経由させれば犬猫ウサギでも販売できる」というザル法でしたので、ペットショップでこれらの動物が売られ続けています。もちろん犬猫ウサギ以外の一般的なペット(野生動物や危険な動物を除外して)は、ロサンゼルス市ではペットショップでの販売が制限された事はありません。西山ゆう子氏は、「ロサンゼルスでは雌犬の出産は1歳から6歳まで」、「ロサンゼルスでは生体小売業は営めない」という卒倒するようなデマ以外でも、多くの嘘を垂れ流しています。

 さらに西山ゆう子氏は、浅田美代子さんが救いたい“いのち”~殺処分問題の解決に向けて私たちにできること~ で次の発言しています。以下の引用した箇所は、法令行政文書等の根拠が全くありません。

「ロサンゼルスでは、犬が出産できる年齢は1歳以上~6歳までで、原則1年間に1回のみ。犬の繁殖にも販売にも許可証が必要です」と、西山獣医師は語ります。
ヨーロッパの動物愛護の先進国でも、同様に繁殖や販売に関する法規制があります。


 「ロサンゼルス市では、雌犬の『出産』年齢の下限を定めた法令による規定も行政指導も一切ありません。ロサンゼルス市の犬ブリーダーは血統書を発行する場合には「雌犬の『交配(出産ではない)』は18ヶ月齢から」とのAKCの、もしくはUKCの「雌犬の出産は10歳まで」という自主規制に従っています」。
 またヨーロッパでは「雌犬の『出産』は1歳以上」と法律で定めている国は皆無です。複数の国で「交配(「出産」ではない)」は18ヶ月齢以上」としています。犬の妊娠期間は約2ヶ月です。つまり西山ゆう子氏は「ロサンゼルスは10ヶ月齢以上での交配を義務付けている」と述べています。10ヶ月齢では、わざわざ法令にする必要はありません。多くの犬種では最初の発情が10ヶ月齢前後だからです。つまり最初の発情で交配させることになります。繰り返しますが、「犬の最初の発情は交配は避けるべき」が動物福祉上の常識です。それすらご存いないとは(笑)。それとも西山ゆう子氏は犬虐待者で、愛誤ビジネス利権の支援者なのでしょうか。
 嘘デタラメをよくおまあ、ベラベラと喋りまくれるものだと感心します。その他でも西山ゆう子氏は荒唐無稽な卒倒するデマを公にしています。この方は吸った息で嘘を吐かなければ窒息で死ぬらしい。

西山ゆう子 大嘘付き キチガイ

(註)

 「フランスの雌犬の交配年齢の下限」についてですが、フランスの法令(ANNEXES de l’arrêté du 3 avril 2014, 13ページ)では「犬猫の交配の下限は2回目の発情」としています。しかし東京大学の資料(諸外国における犬のブリーダー規制状況 礒村れん,杉浦勝明†(東京大学大学院農学生命科学研究科))では「10ヶ月齢以上」としています。

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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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